今後多分やらないと思うんですけど、オマケとしてレオ兄さんに鍛えられた緑谷出久とかやりたいですね。
すっごく強くなりそう。
筆記試験を終えたムサシは、実技試験会場のスタート地点に立っていた。
周りを見渡せばやる気満々な子や、緊張で震えてる子もいる。
…僕はここで変身せずに戦わないといけないが、それは些細な問題に過ぎない。
僕には戦う術はある、相手がロボットなら倒しても問題なし。道具も持ち込みOKだからコスモビュートで倒せばいい。
そろそろ時間だな…
(気を抜くなムサシ、私達の地球ではない。強者揃いだから油断していれば足をすくわれるぞ。)
うん、そうだね。慢心はよくない。
「はいスタート!」
始まった!
駆け出すと数人を除いた受験生達がポカーンと立っていた。
「どうしたぁ!実戦ではカウントなんてねぇぞ!走れ走れ!賽は投げられてんぞ!」
そう、脅威は突然やってくる。
怪人や怪獣といった敵は逃げる暇も与えてくれない。
それにしてもここは学校の中なのに街がある、僕達の地球では考えられない程の広さだ。
走って5分すると標的が現れた。
「標的補足!ブッ殺ス!!」
あれが1ポイントの仮想ヴィランか!
見たところ脆そうだ。
…!緑の髪の子が危ない!
(何で…なんで動かない!!ビビっちゃうのはもう癖だ…馬鹿野郎…これじゃあ本当に…!)
「はぁ!」
コスモビュートで敵を撃ち倒す。
爆発四散だ、予測通り脆い仕様になっているようだった。
「び、ビーム!?」
「大丈夫だったかい?動ける?」
「は、はい…」
「もしかして、怖かったのかい?」
「う…」
これが普通の反応だろう、見たところ個性らしいものは無さそうだ。
他の子は個性で果敢に…いや、命の危機を感じない子が多いんだろう。
個性という武器を持ち合わせていれば身を守れる、それが本物の敵でなければ尚更だ。
(いや、ムサシ。彼の中には確かに力が眠っているみたいだ、ガイアらゼロの様に受け継がれたものが存在している)
そうなのか、なら彼は誰かに選ばれた戦士…
後は勇気だけだ。
「君、名前は?」
「み、緑谷出久です」
「緑谷君、君のその反応は普通だ。何も後ろめたさを感じる必要はないよ。敵を目の前にした時に恐怖を感じるという事は、生存率も高くなるからね」
「で、でも…折角…オール…あの人に認められたのに…!何も出来ずに終わるなんて…!」
「なら、一つアドバイスだ。君に必要なのは1歩踏み出す勇気、無力な人を助けようとする意志があれば敵を倒せる。ヒーローというのは優しさと勇気で立ち向かうもの、オールマイトがあの個性を持っていなくとも守る為なら敵に立ち向かう筈だ。」
「1歩踏み出す勇気…」
「これを君に貸してあげる」
「…これは?」
「光線銃、君には必要は無いかもしれないけれど力にはなれるはずだ」
「え、いいんですか?」
「うん、ヒーローは助け合いと余計なお世話は必須だろう?それに、君には無限の可能性がある。きっとこの試練も乗り越えられる、応援してるよ」
「…はい!」
「それじゃあ僕はこれで、それは後で返してもらえばいいから」
「あ、ありがとうごさいました!!必ず!受かってみせます!」
…これで心配はないだろう、後は彼自身が乗り越えなくちゃね。
それから敵を殴り壊したり、ピンチになってた子を手助けしつつ終了間近になった時。
離れた所で大きな爆発音が鳴り響き、空にはあの緑谷出久がいた。
「彼は勇気を出せたんだね」
(きっと彼はいいヒーローになれるだろうな、ムサシ)
うん、きっと…
そうして実技試験は終わりを告げた。