とあるビークル乗りの戦い   作:レッドツリー

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全地球防衛機構軍EDF入隊

西暦2021年3月。

 

《これより君達は全地球防衛機構軍EDFへの入隊を歓迎する。これからの君達の働きに期待する。おめでとう》

 

教壇の上からEDFのお偉いさんが入隊歓迎の言葉を述べる。その瞬間、俺達新兵は被っていた帽子を空高く飛ばした。

 

「やったぞー!」「長かったな」「厳しい訓練だったが耐えた甲斐が有ったぜ!」

 

そんな喜びの中、俺こと織原 司も同じく入隊の喜びに歓声を上げていた。

 

「やったな司!俺達も晴れてEDFの一員だな!」

 

「武。ああ、漸くだな。正直感無量だよ」

 

此奴は同期の青田 武。ムードメーカーであり中々度胸もある奴だ。

 

「司は何処の兵科になるんだ?俺は希望通りフェンサーになれたぜ」

 

「へぇ、フェンサーとか凄いじゃん。アレって結構難しいだろ?」

 

「ああ、まだ少し慣らしは必要だけどな。因みにお前は?」

 

「俺か?俺はビークル乗りでコンバットフレーム部隊だよ」

 

「…マジかよ。ある意味エリートじゃん」

 

コンバットフレーム

テロリストとの市街戦を想定して開発された搭乗式の強化外骨格である。又、汎用性が高く様々なバリエーションが存在する。

 

「俺はアレに乗る為にEDFに入隊した様な物だしな」

 

高校の時、初めてコンバットフレームを生で見た。その瞬間、俺の将来は決まったのだ。単車や車なんて目じゃ無い。これこそ漢のロマンだ!てな。

 

「これからコンバットフレームを乗り回して手足の様に動かしてやるさ。その為にコンバットフレーム乗りに志願したからな」

 

「そっか。なら、次会う時は頼むぜ?」

 

「フェンサーなら自力で何とか出来るじゃねえか」

 

こうして俺達新兵は各兵科に分かれて行き、各地域に配属される。そんな中、俺は北海道にある軍事基地188に配属される事になったのだった。

 

……

 

2021年4月。軍事基地188。

 

北海道にある軍事基地188は内地の山を使った基地になっている。山の頂上には滑走路、司令塔、兵舎、倉庫、格納庫が有る。更に地下には巨大な地下通路のトンネルが有り、地上の見た目以上に巨大な基地だ。

 

「この案内図だとかなりの大きさだな」

 

配属先が決まり軍事基地188に到着した。そして兵舎に向かい配属先の所に挨拶に向かってる訳だ。

 

「此処か。失礼します」

 

「来たか。入って来てくれ」

 

中から返事がありドアを開ける。

 

「君が新兵の織原少尉だな?」

 

「はい。織原 司少尉、只今着任致します」

 

「私が第55機甲部隊の隊長の間様 司大尉だ。他の者は丁度訓練中だ。後で挨拶する様にな」

 

「了解しました」

 

「所で、織原少尉はコンバットフレーム以外も操縦可能か?」

 

「はい。他のビークルも一通り操縦可能です」

 

武の奴がエリートと言った理由がコレだ。戦車、ヘリ、装甲車等のビークルが操縦可能な所だ。と言っても昔程操縦は複雑では無いので複数のビークルの操縦可能になってる訳だが。

 

「それは頼もしい物だな。この部隊にも織原少尉以外にも二人程ビークル乗りが居るからな」

 

こうして俺は軍事基地188の第55機甲部隊、通称クラッカー中隊に着任する事になった。

そして西暦2022年。全人類は絶望的な戦いを強いられる事になる。それでも、我々は戦い続けるしか無いのだ。

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