とあるビークル乗りの戦い   作:レッドツリー

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軍事基地188防衛戦3

『我々スピア隊が居る限り、好き勝手出来ると思うな。各員敵を撃滅せよ!』

 

『『『『『『了解!』』』』』』

 

スピア隊は勢い良く巨大生物の上空を飛んで行く。巨大生物もスピア隊に対し酸を飛ばす。しかし、スピア隊は華麗に酸を躱していき反撃して行く。

 

『そんな攻撃が当たるものか!』

 

『ほらほら、こっちよ。こっちに来なさい』

 

『司令部、我々が敵を引き付ける。その間に立て直せ』

 

『此方司令部、了解した。健闘を祈る』

 

スピア隊はそのまま巨大生物の上を悠々と飛びながら撃破して行く。

 

「スッゲーな。アレがウィングダイバーの実力か」

 

『おい、ボサッとして無いで敵を倒せ。彼女達の時間稼ぎを無駄にするな』

 

「りょ、了解」

 

俺達はブラッカー隊とレンジャー隊の援護と仲間の救助に向かうのだった。

 

……

 

司令部では非常に慌しい状況になっていた。地上の状況は良いとは言えないが、地下の方は更に被害が大きく出ていた。

 

「第28ゲートの隔壁を閉鎖。繰り返す第28ゲートの隔壁を閉鎖。直ちに退避されたし」

 

「レンジャー隊より応援要請。B区画にも巨大生物が出現してます」

 

「F区画の巨大生物の殲滅を確認。コンバットフレーム隊とレンジャー隊が無事です」

 

司令部に次々と情報が流れて来る。

 

「F区画のコンバットフレーム隊をC区画に移動させろ。F区画のレンジャー隊は指示が有るまで警戒態勢。B区画のレンジャー隊はC区画までの後退を許可する」

 

「「「了解」」」

 

司令官はオペレーターに指示を出して行く。

 

「奴等め。この基地で好き勝手出来ると思うなよ。各員、此処が正念場だ!諦めるにはまだ早い!」

 

司令官は檄を飛ばしながら指示を出して行くのだった。

 

……

 

「良し。これで粗方片付いたな」

 

レーダーを見ると滑走路や格納庫には敵の反応は無い。だが、スピア隊が引きつけてる巨大生物がまだ居る様だ。

 

『隊長、我々はスピア隊の援護ですか?』

 

『いや、この滑走路を死守せよとの事だ』

 

どうやらクラッカー中隊には司令部から警戒命令が出た様だ。

 

「待って下さい。スピア隊への援護は必要な筈です。それに彼女達の方の巨大生物を倒せば必然的に周辺の安全はより確実になります」

 

『確かにな。お前の言う通りだ。良し、この中で一番機動力のある機体は誰だ?』

 

俺は仲間達のニクスを見る。そして見た結果全てB型だった。

 

『ほら、行って来いよ。言い出しっぺ』

 

『カッコ悪い所見せるんじゃ無いぞ?』

 

「わ、分かってますよ。クラッカー12行きます!」

 

俺はニクスのブースターを使い跳びながら移動する。着地する際に硬直時間が有るが、CPU増設の結果ほぼ無い状態に出来ていた。機動力ではニクス レッドボディに劣るが、それでも他のニクスより速いのは間違い無いだろう。

 

「頼むから無事で居てくれよ」

 

俺は一言呟きながらスピア隊の方へ向かうのだった。

 

……

 

ウィングダイバー スピア隊 姫島 朱音伍長

 

「レイピアを喰らえっス!」

 

レイピアを撃ちながら巨大生物の上空を通過して行く。レイピアは使い勝手は良いけど射程が短いのが欠点なんスよね。

 

『スピア8、余り敵に近付くな。此奴らは酸を出してくる』

 

「了解っス!」

 

隊長から注意を促されるが、私にとっては些細な事何ですけどね。私はある意味運が良い人だったのだ。運動神経、反射神経共に優秀でウィングダイバーとしての資質も持っていた訳。正直、この化け物共の攻撃なんて当たる筈が無いのだ。

 

「さて、次はコレをプレゼントしてあげるっスよ」

 

レイピアからライトニング・ボウに武装を切り替える。そして、私の後を付いて来た化け物共に狙いを付ける。

 

「遠慮無く全部受け取れっス」

 

纏まってる巨大生物に電撃が襲う。一気に複数の巨大生物に当たりダメージを与えていく。唯、巨大生物の殻が剥がれて中身が見えるのはちょっと…。

 

『流石ね姫島伍長。貴方なら直ぐに上に行ける筈よ』

 

『でも彼処までの度胸は私には無いかなぁ』

 

『私も。もう少し距離は欲しいよね〜』

 

仲間達から褒められ(?)て悪い気はしない。だから少し調子に乗って攻勢に出てしまう。

 

「さて、もう一回やってやるっスよ!」

 

再びレイピアを装備して巨大生物の上空を攻撃しながら通過する。巨大生物は酸を此方に飛ばして来るが当たる訳が無い。

 

「後は…残党処理っスね」

 

周りを見ると巨大生物は後50も無いだろう。これくらいならウィングダイバーにとって問題は無い筈だ。

 

『姫島伍長、良くやったな。正直此処までやれるとは思わなかったぞ』

 

「隊長。いやー、正直自分も吃驚してます」

 

珍しく隊長からお褒めの言葉を頂く。

 

『そうか。だがお前の戦果は間違い無く我々スピア隊の中ではトップだ。基地に戻ったら階級を一つ上げる様に進言しよう』

 

「え?本当っスか!」

 

『ああ。後、その最後の口癖は治しとけよ。尤も、私はその口癖は嫌いでは無いがな』

 

まさか、もう昇進するなんて。

 

「やっぱり日頃の行いが良いからっスね」

 

独り言を言いながら次の敵に狙いを付ける。そしてレイピアの引き金を引く。

 

『朱音!後ろ!』

 

「っ!?クッ!」

 

咄嗟に横にクイックブーストをする。だが、背中のウィングに何かが当たる。バイザーから損傷場所が表示される。

 

「しまっ!?左のウィングが!」

 

私は何とか地面に着陸する。そして背後を見ると瀕死の巨大生物が此方を見ていた。

 

「一矢報いたつもりっスか?冗談でも笑えないっスよ」

 

ライトニング・ボウで巨大生物を殺す。だが、周りの残党共は此方に視線を向ける。そして、一気に此方にやって来る。

 

「な、何でなんスか?ちょ、有り得ないっスよ!」

 

ライトニング・ボウを撃ちまくりながら後退する。

 

『此奴ら朱音を狙ってる?何で』

 

『それより早く倒さないと!朱音、早く逃げて!』

 

『姫島伍長離脱しろ!急げ!』

 

私は慌ててウィングを動かす。だが、左ウィングの損傷が酷く飛べそうに無い。

 

「こ、こっちに来ないで!あっちに行けっスよ!?」

 

我武者羅にライトニング・ボウを撃つ。しかし、エネルギーコアがオーバーヒートしてしまう。

 

「嘘、これ…ヤバイッスね」

 

仲間達は必死に巨大生物に攻撃を仕掛ける。だが、如何しても巨大生物と距離を取ってしまい中々倒せて無い。私は走った。脇目も振らずに走った。それでも巨大生物の脚は速い。そして、遂に巨大生物の酸の射程内に入ってしまう。

 

「あ…死んだっス」

 

大量の酸が此方に降り注ぐ。私はそれを唯見つめる事しか出来ない。恐怖の余り目を閉じてしまう。

そして…轟音と重火器の射撃音が聞こえた。私はゆっくりと目を開ける。其処には紺色のコンバットフレームが大型シールドを構えながらマシンガンを撃っていたのだった。

 

……

 

「間に合った!其処のウィングダイバー早く後退しろ!」

 

『あ、えとウィングが損傷して…』

 

「なら仲間に手伝って貰え!此奴らの足止めは任せろ!」

 

巨大生物に対し至近距離からマシンガンをぶっ放す。しかし至近距離と言う事は必然的に巨大生物から酸が大量に来る訳で。

 

「畜生、もうシールドがレッドゾーンだ。なら…コレしか無い」

 

俺は自分の機体であるニクスA2を信じる事にする。此奴の機動性なら多分…キツイかな。

 

「行くぞ。秘技バッタ飛び!」

 

シールドを放棄して機体を巨大生物に突入させる。そのまま止まる事無く跳んで行く。勿論マシンガンを撃つのは忘れない。

 

「あ、ああ…装甲が徐々に溶けてるのが分かる気がする」

 

徐々に機体にダメージが蓄積されて行く。それでも巨大生物の数は少ないのが救いだろう。それにウィングダイバーも攻撃を仕掛けている。この辺りの駆除も間近だ。それでも巨大生物の気を引く為にニクスA2を動かして行くのだった。

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