とあるビークル乗りの戦い   作:レッドツリー

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軍事基地188 B区画奪還作戦2

軍事基地188 地下B区画第28ゲート前

 

『これより1分後にB区画奪還作戦を開始する。総員出撃用意』

 

俺は臨時の部隊に入りB区画奪還の為、第28ゲート前にリボルバーカノン2挺装備の重装型ニクスBに搭乗していた。部隊編成はコンバットフレーム5機、フェンサー2個小隊、レンジャー1個中隊、そしてウィングダイバー4名と言う編成だ。

この基地にはウィングダイバーがスピア隊しか居ない。その為、基本は基地周辺の警戒に当たる筈だった。だが4名のウィングダイバーが作戦参加の為志願したのだ。

 

「それにしても、あのウィングダイバーは俺達に何か用でも有るのか?」

 

ウィングダイバーの1人が俺達のコンバットフレームを何度も見て来る。用が有るなら通信してこれば良いと思うんだがな。因みに今回重装型ニクスBに搭乗してるのはニクスA2の損傷が酷い為、予備の機体を使用してる訳だ。

 

『諸君時間だ。これより突入する。隔壁を開けろ!』

 

レンジャー隊の隊長が指示を出す。

 

『震えが止まらないぜ』

 

『コンバットフレームを盾にすれば何とかなるさ』

 

『この戦いが終わったら後方任務に志願するよ』

 

そして隔壁が全て開く前に巨大生物が見える。

 

『総員!攻撃開始!撃てえええ!!!』

 

隊長の言葉と同時にリボルバーカノンを撃つ。リボルバーカノン2挺から放たれる弾幕は圧倒的だ。だが、その弾幕を物ともせず巨大生物は突っ込んで来る。

 

『溢れて来る敵を優先して排除しろ!奴等は一方からしか来ない!』

 

敵の数が少なくなったのと同時に部隊は突入。無事に最初の区画を占領する。そして3つの通路に分かれている為、部隊を分割する事になる。

そして自分のニクスB、ウィングダイバー4名、レンジャー隊1個小隊は左側から攻略する事になった。

 

「しかし完全に真っ暗だな。この辺りの電気回路が死んだのか」

 

ニクスBのライトを照らしながら前に進む。通路は暗くライトが無ければ何も見えない状況だ。その時、レーダーに反応が有る。前方から多数の反応が此方に来る。

 

「クラッカー12より各員へ。前方に多数の反応有り。あの曲がり角から来るぞ」

 

『レンジャー6了解。構えろ』

 

『スピア1了解。我々の力を見せてやる』

 

そして巨大生物が曲がり角から姿を現わす。それも10や20を軽く超える数だ。

 

「総員、俺を盾にしろ。この機体は重装型だ。装甲厚なら通常型より上だ」

 

『だがあの酸は強力だぞ。大丈夫なのか?』

 

スピア隊の隊長さんが聞いてくる。

 

「大丈夫だ。問題…しか無いなぁ」

 

そう一言言って機体を前進させながらリボルバーカノン2挺を乱射する。

 

「何せ大型シールドすら簡単に融解させる程の酸ですからね。まあ、敵を近寄らせない様にやるしか無いですよ」

 

『度胸は認めてやるが無謀な行動は慎めよ』

 

「其処はご安心を。重装型何で脚は遅いんですよ」

 

隊長さんと会話しながら敵を近寄らせ無い様に倒して行く。それに続く様にレンジャー隊とスピア隊も巨大生物を撃破して行く。

 

『おらおら!バズーカの味は美味いか!』

 

『雷の嵐を喰らいなさい!』

 

『この銃火力不足だぞ。もっと強力な銃が必要だ』

 

『泣き言は無しっスよ。ほら、受け取れっス!』

 

敵を倒しながら前進して行く。そして次の空間に繋がる隔壁の前まで無事に到着する。

 

「結構ダメージを受けたな。もう機体状況がイエローになってる」

 

ダメージレポートをチェックしながら呟く。見た目はまだマシだろうが酸が機体内部にも侵食しているのだろう。

 

『此方レンジャー6。これより隔壁を開ける。各自用意は良いか?』

 

『スピア隊全員準備完了だ。いつでも行ける』

 

『俺達もだ。サッサと終わらせて帰ろうぜ!』

 

「クラッカー12、準備完了」

 

『よし、隔壁を開けるぞ』

 

レンジャー6が隔壁を解放させる。そして再び巨大生物と御対面する。

 

「相変わらず凄まじい数だぜ。数だけだったら良かったのによ!」

 

リボルバーカノンで確実に敵を倒して行く。しかし巨大生物は正面だけで無く、壁を縦横無尽に走る為狙いが付けづらい。

 

『上に居るぞ!注意しろ!』

 

『畜生!抑えきれねえ!』

 

『後退だ!後退しながら敵を倒せ!』

 

その言葉と同時に全員が後退しながら巨大生物を倒して行く。しかし此方の重装型ニクスBは少々脚が遅い。

 

「此奴は…ちょっとヤバいかも」

 

機体からレッドランプが点滅する。それと同時に機体から脱出用意をしながらPA-11アサルトライフルを掴む。

 

「此方クラッカー12。機体損傷が激しい為脱出する。援護求む!」

 

『レンジャー6了解。早く脱出しろ』

 

『スピア8了解っス。急いで下さいっス!』

 

そして機体から飛び降りながらPA-11で射撃しながら合流を急ぐ。その間にニクスBは各部から火が出ながら爆発する。

 

「これからはバズーカを持って行こう。絶対にだ!コンチクショウー!」

 

PA-11アサルトライフルが優秀な銃なのは分かる。だが、火力不足だ。どう考えても圧倒的火力不足だ!それでも何とか味方と合流を果たす事が出来た。そのままPA-11を撃ちながら巨大生物の足止めを行う。殆どはバズーカ、プラズマ、レーザーによって撃破されて行くのだった。

 

「ふぅ、死ぬかと思ったぜ。有難う」

 

「気にするな。俺達も散々お前さんを盾にして来た」

 

「しかし、これからどうします?コンバットフレームが無いと厳しいかと」

 

「そうだよな。特に俺達のアサルトライフルじゃあ火力不足だしな」

 

レンジャー隊の連中は不安げな表情になる。

 

「大丈夫ですよ。俺は基地内に放棄されてる全ビークルの使用許可が降りてます。つまり、コンバットフレームや戦車を見つければ問題有りません」

 

「ほう。貴様マスターキーを持ってるのか」

 

「いやー、武士の情け的な感じで渡されたんですけどね」

 

PA-11の弾倉をリロードしながら言う。そして次のエリアまで前進して行く。

 

「間も無く次のエリアになる。ビークル乗り、貴様はビークルを見つけ次第搭乗し援護しろ」

 

「了解です」

 

そして再び隔壁を開ける。また悪夢の様な状況が始まる。

 

「この野郎!掛かって来いや!」

 

「バズーカ一斉射!撃てえー!」

 

「私のプラズマを受けなさい!」

 

隔壁解放と同時に攻撃を開始。巨大生物は次々と姿を現してはバラバラになって行く。だが奴等は仲間の死体を盾に直ぐに此方に迫って来る。

 

「こっちに来る!来るな!来るなあああ!?」

 

「レンジャー13が奴等に囲まれて…畜生!」

 

「ダメだ。足止め出来ない!」

 

次々とレンジャー隊のメンバーが倒れて行く。勿論スピア隊も応戦するが数が違い過ぎる。

 

「ビークル乗り!お前は先行してビークルに搭乗するんだ!此処は俺達が耐えてみせる!」

 

「この中を突っ込めとな!?無茶言うな!」

 

PA-11を撃ちながら返事する。しかし、このままだとジリ貧なのは間違い無い。

 

「ほらほら、男なら黙って行くっスよ」

 

「え?ちょっと。わわわ」

 

スピア隊の1人が俺の脇に腕を通して飛んで行く。と言っても徐々に奴等の方に落ちて行くけど。

 

「こんな所で落ちて堪るか!?」

 

俺は巨大生物の上を走りながらジャンプする。そうする事で何とか再び跳ぶ様に動ける事が出来た。

 

「お?中々やるっスね。流石ビークル乗りっス」

 

「何でもいいから速く安全地帯に降ろして!」

 

「この辺りに安全な場所はないっスね」

 

そうこうしてる間に奴等の群れを抜ける。

 

「ラピュ◯のヒロインの気持ちが分かったぜ。もっとマシなやり方で助けろってな」

 

「あ、私が◯ズー役っスか?」

 

「そうだよ。で、ビークルは何処に…有った。彼処まで運んでくれ」

 

「了解っス」

 

そしてブラッカー戦車の前に運ばれて行く。

 

「運んでくれて有難う。直ぐに援護しに行く」

 

「了解っス。私はこっちに来てる連中を倒すっスね。その間に戦車を動かして下さいっス」

 

「分かった。余り無茶はするなよ」

 

「その言葉、そっくりそのままお返しするっスね」

 

そう言い残しウィングダイバーは敵に攻撃を仕掛ける。幸いな事に此方に来てる敵の数は少ない。おれはブラッカーに乗り込みシステムを立ち上げながらエンジンを始動させる。

 

「お?此奴A型だ。此奴なら爆風で味方を巻き込む事は無いだろう」

 

確認項目を流し読みしてサッサと起動させる。そしてモニター越しに敵を狙う。

 

「お前らの甲殻は90㎜の徹甲弾を耐えれるか?」

 

一言呟き目の前の巨大生物を撃ち抜くのだった。

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