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これからも頑張っていきます。
入学式から1週間が経って、高校の授業にも慣れてきた頃、僕は相変わらず学校に通っているが、まだ有咲は一度も学校に来ていない。今日も家に寄ったが休むと言っていて、一人で登校してきた。どうしたものかと考えていると、いつの間にか昼休みになっていた。今までの友達は別のクラスになり話す機会が少なくなり、昼休みはいつも外のベンチに座り、香澄と沙綾とご飯を食べて過ごしている。
「色々な部活に仮入部してるみたいだけど、何の部活にするか決まったの?」
香澄に聞くと
「どれも楽しそうなんだよー。剣道部も将棋部も水泳部も楽しかったよ。けど、どれもキラキラドキドキしないって言うか。」
香澄はこの一週間で色々な部活に仮入部しては、辞めるというのを繰り返している。それでも見つからないのなら大変だなと思っていると
「私も部活探すの手伝ってあげたいんだけど、うちの手伝いが忙しいからなぁ」
沙綾が言うと
「大事だよ。頑張って一人で探してみるよ。」
香澄は笑顔で言った。そんな時、昼休みが終わるチャイムがなった。僕達は歩いて教室に戻った。
放課後になると、今日は母に買い物を頼まれていたのでいつもより早く学校を出た。頼まれたものが見つからず、夕方になってしまった。荷物を家に置いて、リュックに財布だけ入れて有咲家に向かっていた時、
「泥棒ー!」
と有咲の声が聞こえた。泥棒と聞こえ急いで行くとそこにはハサミを持った有咲と両手を挙げている香澄がいた。僕は
「二人とも何してるの?てか、香澄なんでここに居るの?」
と言うと
「あのね、私星を見つけたの。」
そういえば、有咲の家の前の道には小学生の時にピアノを一曲弾けるようになると貰っていた星のシールを壁に沿って大量に貼っていたのを思い出した。僕は
「それを見てここに来たのか。有咲、ハサミは下ろしてくれ。」
と言うと、
「分かったよ。そういえば、なんでこいつの名前知ってるんだ?」
有咲は僕に言うと
「前話した同じクラスになった外部生の子のこと。この子がその戸山香澄だ。」
有咲はなるぼどと言いながら理解してくれた。
「この子と蛍とはどんな関係なの?あと、どうしてここに居るの?」
僕は幼なじみであり、放課後ずっと遊んでいることを伝えた。その後、有咲は自分の名前を言い、挨拶をした。香澄は
「戸山香澄、よろしくね。ところであの星型のはなに?」有咲は
「質流れのギターかなんかだろ。」
と答えると香澄は
「ねぇ、見てもいい?触ってもいい?」
と言うと有咲は呆れた様に
「はぁ?ダメだ。」
と言ったが、そこからしばらく香澄は粘り有咲は折れた。有咲は
「一回だけ触ったら出てけよ。」
と言うと香澄はケースを開け、
「ああ、星型のギターだ。こんな形あるんだね。」
そう言ってそのギターを鳴らした。香澄は鳴ったことに喜んでいる。その時、有咲は
「はい。これで終わりな。」
と冷静に言った。香澄がもうちょっとと言うと
「そんなに引きたいならライブハウスか楽器屋さんにでもいけよ。」
と有咲は言うと、どこにあるのと有咲を連れて出て行ってしまった。慌てて付いていくと、調べながらライブハウスに着いた。それは『SPACE』というライブハウスでそこで、香澄は受付の人に
「ギターを弾きたいんですけど。」
と言うと後ろからお婆さんが出てきた。受付の人はオーナーと呼んだのでこの人がオーナーだと分かった。オーナーは
「ここは練習スタジオじゃないよ。ステージに上がれるのはオーディションに合格した奴だけだ。」
香澄は少し残念そうにした。有咲と僕が帰ろうと誘うと、
「観ていくかい。ライブ。」
オーナーはそう言った。
僕は少し興味があったが、有咲がヤバそうだからと香澄を止めるとオーナーに
「観てもないのに決めつけるんじゃないよ。」
そう言われ観ることにした。
ライブハウスの中に入ると、既に盛り上がっていた。有咲がスマホでこのライブハウスの情報を調べていると、ステージに女の人達が上がってきた。客席は今まで以上に盛り上がっていた。香澄がバンド名を有咲に聞くと
「えーと、『Glitter*Green』って言うバンドらしい。」
そういった後、すぐに歌が始まった。ペンライトの光がとても綺麗で、音が大きく香澄も有咲も何を言っているか分からなかったが、僕は心を惹かれてしまった。
ライブ後、香澄は有咲に
「ねえ、一緒にバンドしよう!」
キラキラした顔で言った。有咲はやらねーよと言い後ろに下がると、女の子に当たった。その子には身を覚えがあった。うちのクラスの牛込さんだった。
有咲は香澄の持っていたギターを返してもらうと、帰って行った。香澄にさよならだけ言って後を追いかけた。
有咲は
「さすがにこの後から遊ぶのは無理だな。今日はここで解散にするか。」
僕はそうだなと言い別れることにした。
次の日の朝、いつもの様に有咲を迎えに行くと、そこには制服姿の有咲と香澄がいた。僕は驚いたが、何故いるのかを聞くと、
「一緒に学校行こうと思って来たんだ。」
と言った。続けて有咲に
「なんで昨日は置いて行っちゃったの?後をすぐに追いかけたけど星のシールが見えなくて有咲の家わからなくなっちゃった。」
香澄は指をさしながら言うと、有咲はそこのシールなと、香澄の気を逸らした隙に走って行ってしまった。僕と香澄は有咲を追いかけた。
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