IS学園の猫ちゃん   作:只の・A・カカシです

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お待たせしました!


第46話 キャノンボール・ファスト(その4)

 「何だ!!あの火炎は!」

 来栖の行ったトーチング*1は、F-15からも視認されていた。

 「まさかやられたんじゃ!」

 二人のパイロットの脳裏に、最悪の結果がよぎる。見え辛い敵がいる危険地帯ではあるものの、放置しては戦闘機パイロットの名折れと、彼らは接近を開始する。

 「エンジンをやられたか?!」

 程なく、F-14の形が十分に分かる距離まで近づいた。僚機のパイロットは、F-14の右エンジンから炎が上がっていることを視認する。

 「マズいな。早いとこ着陸し・・・いや、待て。それにしちゃ元気すぎる。」

 オマケにフラフラと飛んでいたので、長機のパイロットも、最初は僚機のパイロットと同じことを思った。だが、それにしては飛行姿勢が安定していると気が付き否定する。

 「ダンプ・アンド・バーン(≒トーチング)か?」

 「にしちゃ、燃え方が鈍いような・・・。」

 いずれにしても、機体にトラブルが発生したわけではない。そう確信して、二人は胸をなでおろす。

 「後ろに何かチマッと飛んでるのが、ひょっとしてISか?」

 「悪いが俺には見えな・・・あー、はいはい。あの光か。」

 F-14の後方から、連続して光線が走る。ISがその発信源であることは疑いようもない。

 「ビームか。あれを相手しろって言われたら・・・俺はやだな。」

 「それを言ったらミサイルだって、人間の反射速度を超えてくるんだから一緒じゃないか?」

 「それもそうか。」

 ISの攻撃がF-14を捉えられないのは、来栖によってセンサーを汚され照準が定まらないから。それと、来栖は攻撃されているのではない。攻撃させてエネルギーを浪費させる作戦をとっている。

 ただ、この作戦を理解してくれる戦闘機のパイロットは、恐らく世界のどこにもいない。

 理由は簡単。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというように、攻撃されること自体が撃墜される確率を上昇させるから。加えて、後ろを取らせた状態で持久戦を行うなど、最早、自殺願望があるとしか思われない。

 もっとも、来栖とて後ろを取れるならそれに越したことはない。だがISは全方向に方向転換できる上に機体サイズも五メートルほどしかないので、戦闘をしながら正面を見分けるなんて芸当は、とてもできない。

 「・・・ところで、こんなに近くを飛んでいて大丈夫か?」

 「どうだろうな・・・。今のところは、何か仕掛けてくるようにはないし・・・。あんな挑発をされたんじゃ、意地ってのがあるんじゃないのか?」

 「挑発ったって、火炎出してるだけじゃないか。虫じゃないんだから、火に向かって突っ込んでいくなんて馬鹿なことはないだろ。」

 「んー、それもそうか。」

 火に入るまではいかないにしても、実際、そんな馬鹿なことが起きている。それもこれもISが無人で動いているからなのだが、どの国も開発に成功しておらず、そして以前、IS学園を襲撃したものについては存在が秘匿されているため、彼らが思い至らないのも当然である。

 「スモーク・・・っぽいな。」

 「燃料ではなさそうだけど、F-14にそんな装置あったか?」

 F-14の火炎が消え、そして濃い白煙を引く。

 「「何だ?!」」

 数秒後、F-14の後方に大きな火の玉が発生する。それも、ちょっとした規模の物ではなく、二機のパイロットが熱を感じるほどの燃焼。

 「まさか、この燃料投棄は・・・レーザー攻撃での引火を狙って?」

 「燃やしてしまおうって作戦か?」

 「だとしても、この程度じゃISは墜ちないだろ。」

 今のところ優位なのはF-14ではあるが、先ほどの火炎攻撃にしても、数秒にも満たない程度で蓄積されるダメージは知れている。

 強烈な一撃を当てることができなければ、形勢が逆転するのは時間の問題だ。

 二人のパイロットは、そんな不安を感じ始める。

 来栖が仕掛けたのは、そんなタイミングだった。

 突如、一八〇度ロールをしたかと思うと、そのままスプリットSの機動に入る。

 「「ばかっ?!低すぎるぞ!!」」

 高度が低すぎて引き起こしが間に合わない。気が狂ったとしか思えない行動に思考が硬直する。

 しばらくの後、地上付近で蒼白い閃光が走る。

 「「あぁ・・・。」」

 二人はF-14の墜落を確信した。

 

 

-*・来栖・*-

 

 

 「・・・変わらないか。」

 ISがレーザーを乱発していたので、燃料を投棄して引火させてみた。

 目的は、燃焼で発生する急激な圧力変化でセンサーを物理的に狂わせること。残念ながら、効果はないように見える。

 因みに保険として、スモークも噴射しておいた。こちらは不完全燃焼で炭素を発生させ、機体表面を汚す目的だった。残念ながら、奇麗に燃え切ってしまったようで、どちらも空振りとなってしまった。

 さて、どう攻めるか。それを考えようとした時だった。

 「うわっ。マズいな。」

 レーダー画面上に多数のISが現れ、思わずそんな言葉が出た。と言っても、敵が増えたとか言う訳ではない。自動識別装置によると、日本のIS部隊のようだ。

 そもそも今の空域にいるのが俺だけならば、そんなことは呟かなかった。戦闘機でISを相手にするのは非常に骨が折れることなので、寧ろ喜びながらIS部隊にバトンタッチした。

 だが、それができない。理由は、空自のF-15がいるから。

 現在も、この空域にはジャミングが行われている。状況から判断するにISが行っているようだが、このISに近接してからというもの、見える距離にいるF-15とさえ交信ができない。

 ISが戦闘機を見つけることは容易だが、その逆は難しい。

 どれだけISが気をつけて寄って来たとしても、F-15が気が付けなければ衝突のリスクは高止まりする。

 上方を見る。二機のF-15はピッタリと追従してきていた。飛び方を見るに、記録を取っているのだろう。

 〈さて、どうするか。IS部隊とは連絡できるけど、したら『引き連れてこい』って言うだろうし。ここは気付いていないふりをして、低空を飛ぶ・・・いや・・・。〉

 とにかくF-15さえ引き離せられれば、後はどうにでもできる。ただレーダーが強力なので、掻い潜るには地面ギリギリを飛ぶくらいしか手がなく、しかしそれもエンジンが強力になったF-14でもIS相手にでは分が悪い。

 問題はそれだけではない。旋回性能でF-15はF-14に勝るので、振り切るためには意表をついての急旋回をするしかないが、圧倒的な旋回性能のあるISに追いかけられている現状でのそれは自殺行為。

 迷っている猶予はないのにと、そう思った時。山の斜面に幾本もの線が走っているのが見えた。

 <これだ!>

 送電線をうまく盾にすれば、内側に回り込まれるのを最小限に抑えられる。

 「ついてこい!」

 タイミングを見計らい旋回を開始する。

 その直後から近距離全方位警戒装置が、ISとの距離が縮まり始めていることを伝えてくる。

 翼の上面に雲が発生する。

 八Gを超えての旋回。仕様書では六.五Gまでとあったが、ISを相手取っての戦闘でそれを守っていたのでは的になるだけ。

 ただし、他に乗り手がいないから少々のことで機体寿命を心配する必要がないというのもある。

 〈以外と粘るな。〉

 間もなく送電線の下を潜る。振り返って見ると、内側をショートカットして迫ってきていた。

 〈・・・っと、後ろ見てても意味ないからな。〉

 見ていたからといって、距離が離れことはない。それに水平飛行への移行が遅れては、わざわざ危険を冒した意味がなくなってしまう。

 〈5・4・3・2――〉「あっ?!」

 水平飛行に戻るため、操縦桿を引く力を弱めようとした瞬間、蒼白い光が走る。位置としては、俺から見て後ろ斜め上だっただろうか。

 一瞬、やられたかと思ったが機体に異常は見られない。ひとまずは詰められた距離を取り返さないといけないのでスロットルを開ける。

 「・・・ん?ロスト?」

 IS・コアネットワークから姿を消した。

 慌てて反転しようとしたが、ステルスモードでの待ち伏せを警戒し、一度、その場を離れる。

 〈エネルギー切れ?いや、そこまで疲弊しているようにはなかったが・・・。どっちにしても、地上に降りられたら厄介だぞ。〉

 『IS学園の戦闘機が墜落した。救援を頼む。場所は――』

 無線の復活に気が付いたのは、そう考え事をしているときだった。

 〈やっぱり妨害してたのはISか。〉

 『IS学園の戦闘機、墜落について了解です。それと、IS部隊がどちらへ向かっていますので、至急、撤退願います。』

 〈・・・ん?IS学園の戦闘機?俺、墜ちたことになってんの?〉

 F-15を振り切るために急激な動きをしたのは確かだが、機体トラブルでもなければ墜落するほどのものでもなかった。

 『了解。撤退する。』

 「こちらペルシャ。交信中に邪魔しますけど、飛んでます。」

 『えっ?!墜落してないの?!あれで?!』

 「いや、しないですよ。」

 『・・・墜落は誤報ですか?』

 『えーっと、そのようです。』

 『了解です。』

 「それより撤退のことなんですが、方向転換は一〇km以上離れてからをお勧めします。ISをロストしてしまって、どこにいるか掴めないんです。」

 『あ、あぁ。わかった。そうする。』

 「お気をつけて。」

 『そっちもな。』

 交信を終了して間もなく、レーダーはF-15を捉えた。

 〈さて、どう近付くか。〉

 十分に距離が取れたことを確認し、現場への再接近を試みる。

 一度目は様子見のために高速で通過する。もしかすれば反応があるかと思ったが、その兆候は全くない。

 侵入経路を変えつつ、数回にわたり上空を航過してみるが反応はない。

 『IS学園所属機、聞こえるか?』

 IS・コアネットワーク経由の連絡。IS部隊が到着した。

 「・・・こちらペルシャ。どうぞ。」

 こういう状況なので、味方からの物か疑ってしまう。IS同士の交信では必要のないことではあるものの、誰が呼びかけてきているのかは名乗って欲しかった。

 『所属不明ISが反応を消した地点がわかれば教えてほしい。』

 「了解。貴機の進行方向一〇時くらいに鉄塔が見えないか?山の中腹よりは山頂よりに建っているやつだ。」

 IS部隊の位置はしっかりと把握していたので、すぐに位置情報を提供する。

 『確認した。』

 「それの右側付近を探してくれ。その当たりでロストした。」

 『了解。』

 戦闘機で数メートルサイズの物体を見つけ出すことは不可能に近い。捜索をIS部隊にバトンタッチする。

 〈やれやれ。これで一段落付いた。〉

 上空で旋回して待機しようと上昇していた途中で、あることに気がついた。

 〈・・・襲われたから応戦してたけど、無人機はIS委員会の管轄だな。ってか戦闘機の迎撃で出たのに、そっちに至っては姿すら見てないぞ。〉

 考えれば考えるほど、ここに残る理由がないことに気がつく。その一方で、関わった以上は残るべきと言う気持ちもある。

 〈ただなー、IS学園の警備がかなり手薄なんだよな。〉

 学園のISは出払っているが、ターゲットにされるとしたらISの優先順位が高いと言うだけで、学園の設備にもそれなりの機密がありターゲットとなる。

 持ち出せるサイズの代物ではないので盗難の心配は少ないものの、何を狙われるのかは想定できないので用心に越したことはない。

 『どう言うことだ?こっちは陽動なのか?!』

 『しかし、それにしてはタイミングが!』

 留まるか帰るか。それを迷っている時に、その会話は聞こえてきた。

 「何かありましたか?」

 この慌てようは、ただ事ではない。そう感じて、状況を尋ねる。

 『キャノンボール・ファストが何者かに襲撃されているそうです!』

 「えぇっ?!」

 画面に表示させる距離を拡大し、遠方で起動しているISを探す。

 「ラファール、レーゲン・・・・・サイレント・ゼフィルス?!」

 よく見る名前の中に、それは混ざっていた。

 以前、学園祭に襲来したISだ。あの時は白式の奪取に来ていたらしいが、今回の目的は一体なんだ?ISの奪取を、これほど大勢の前で行うとは考えずらい。そもそも不特定多数の前に姿を晒すというのが、これまでの奴らのスタイルとも合わない。

 〈どう攻めれば有効か、考えれば分かるか?俺なら・・・劣勢を装って、追撃してきたところを一気に・・・いや、そんな面倒なことは必要ないな。二、三発撃ち込めば、頭に血が上って追いかけてくる。問題は、この数を相手にとなれば・・・違う!〉

 数だけなら生徒の方に分がある。しかし高速機動仕様のISは、攻撃力を削って高速特性に振っているので、実際の戦力差は小さい。

 おまけに、市民アリーナは市街地にある。隠れる場所には困らないはずだ。

 「こっち、任せます!」

 そう通信を入れて、俺は市民アリーナへと急行した。

 

 「お疲れさん。大変だったな。」

 IS学園へと帰投した俺を、森田が出迎えてくれる。

 「疲れた割に、空振りだったけどな。」

 俺が市民アリーナへ到達したときには、すでにサイレント・ゼフィルスは去った後だった。聞いたところによると、サイレント・ゼフィルスは生徒一人に重傷を負わせて逃走したらしい。

 乱入を許した時点で安全面に問題があると、残りの競技を取り止め、全ISが学園に緊急帰投した。

 勿論、それにも随伴したが、ここを襲撃されるのではないのかと気が機ではなかった。結局、それは杞憂に終わり、そしてサイレント・ゼフィルスの目的は分からずじまいだ。

 「空振りって、お前・・・。『不審戦闘機・不明IS・テロリストのIS』の三本立てだぞ?それに、お前が指示されたのは戦闘機の迎撃だけじゃないか。」

 「そうなんだけどな。個人的に納得がいかないってだけだ。」

 戦闘機に乗って作戦行動をしている間は割り切って行動することが出来るのだが、降りて余裕が出来ると『ああすればよかった』と考えてしまう。

 「・・・不審戦闘機とテロリストのISは知ってるとして、なんで不明ISを知ってんだ?」

 「あぁ、それか。連絡があったんだよ。不明戦闘機と不審ISが大破した状態で見つかったってさ。」

 「何だ。ISも墜落してたのか。」

 道理で見つからないはずだと、一人納得する。

 「それでさ、ISは自爆したんじゃないかってくらい、派手に壊れてるらしいぞ。」

 「あぁー。そういえば反応が消える直前にバチって光ったな。自爆だったのか。」

 一体何のために?自爆して、もろとも吹っ飛ばすつもりだったのだろうか?

 何れにしても、今日は謎が多い一日だった。

 「お、珍しいな。被弾してるじゃないか。」

 その声に振り向けば、柳原さんが機体チェックを行っていた。

 「F-15を遠ざけるのに強引な機動をしたんで、その時ですね。焼けてます?」

 「焼けてんのは表面の汚れだけだな。塗膜は大丈夫だ。」

 この機体の白は、ただの白色塗料ではない。光の反射率が非常に高い白色塗料だ。初期は普通の塗料だったのだが、ビームを装備するISが増えてきたため、その対策として塗料を変えた。

 「ま、降りて休んでな。また、駆り出されるかも知れないからさ。」

 「そうしたいけど、先に報告書を片付ける。」

 「了解。」

 コックピットを降り、俺は詰め所へと向かった。

 

 

-*・A・*-

 

 

 アメリカより奪取された空母。その一室のベッドに、スキンヘッドの男は横たわっていた。

 「言い訳を聞こうかしら?」

 そこへ音もなく現れた、豪華な赤色のスーツをまとった金髪の女性。

 「落ちたもんだなと笑ってくれ。どうしても言えと言うなら、陸上機を無理やり発艦させたことぐらいだ。」

 いつもなら罵り合いに発展する所だが、スキンヘッドの男にいつもの勢いはない。

 「あら、ようやく過ちを認められるようになったのね。」

 そう言いながらも、いつになくバツの悪そうな顔をする。

 「と言いたいところなのだけど、今回ばかりは失敗に救われたわ。」

 「あぁ?」

 意味が分からず聞き返す男に、携帯端末を投げて渡す。

 「こいつは・・・。」

 その端末の画面に見慣れぬISが一機、映し出されていた。

 「IS学園の用心棒か?」

 「それが分からないのよ。」

 「なるほどな。」

 続けて映ったF-14が、ISからレーザーで攻撃されていたため、それはないと分かる。

 「ま、そこはどうでもいいのよ。問題は、その後。ほら、そこ。」

 不意に何かが映り込んだ。男は少し巻き戻して確認する。

 「イーグル・・・か?まあ、この際どうでもいい。」

 「どうでも良くないわよ。防空網に引っかかった証拠でしょ?何のためのステルス機なんだか。」

 「そんなもん、サンダーがヘマこいただけだ。海面スレスレを飛べば済む。それにしても、このISは何だ?飛び方は安定しているくせに、射撃がメチャクチャ・・・違う。一応、法則があるってスモーク!そんな装備・・・何で付けた?」

 「そのISは、恐らく無人よ。」

 一人で盛り上がる男に、女は冷めた口調で話しかける。

 「いや、このISは手強いぞ。来栖が、これだけ手を焼くとなる・・・えっ?!」

 F-14がスプリットSを開始する。男はこれまで、来栖の機動を研究してきた。その中において、ISに追われている場面でこれほど急旋回を行うことはなかった。それはISの旋回性能が、戦闘機など比較対象にならないほど優れているから。

 「どうした、気でも狂ったか?!」

 万事休すか!そう思った直後、F-14の後方斜め上で激しい閃光が起こる。

 『ワォ!送電線にヒットしたぞ!』

 「何、だと。」

 そこにサンダーの驚いた声が入った。男は、その言葉を聞いて二重に驚く。

 一つは、障害物を使えばIS相手に旋回をしても、別に不利にならないこと。そしてもう一つは、全くの余裕無しにスプリットSをして送電線の下を通って見せたこと。

 「らしくないわね。あなたの言う来栖だと、このくらい日常茶飯事じゃないの?」

 「馬鹿言え・・・。こんな、こんな地表数十メートルに向かってスプリットSなんざ、自殺願望があるとしか思えねえ。」

 彼も飛行機乗りとして、腕には絶対の自信がある。それ故に、彼の飛行がどれほど破綻した物であるかが分かっていた。

 「普通はマージンを取るんだよ。不測の事態に備えてな。この動きの中にマージンはあったか?無かったぞ?いや、逆か?確実に成功すると分かって、今の動きなのか?!」

 「・・・ま、分かったら教えてちょうだい。」

 「だとすると、いやいや、まてまて。こうなると――」

 完全に解析モードへ入ってしまった。こうなると、しばらくは返事がないと分かっているため、女は静かに部屋を後にしたのだった。

*1
飛行機から散布した油にアフターバーナーの炎を引火させ、炎の尾を引くこと。




2022/12/02 誤字を修正しました

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