IS学園の猫ちゃん   作:只の・A・カカシです

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2~3月の連続投稿が祟ったのか、とっても、とっても大きな揺り戻しが来ました・・・。


第47話 ゴーレムの録画

 「せ-のっ。」

 「一夏、お誕生日おめでとうっ!」

 織斑邸にて、賑やかに一夏の誕生日会が始まった頃。

 「あの、織斑先生?何でこんな所に?」

 「聞きたいことがあるんだろ?」

 千冬と真耶は、IS学園の地下にある部屋にいた。

 「そうですけど、こんな所まで来てするほどの内容では・・・。」

 事の発端は真耶にあるのだが、「ここじゃ邪魔になる、場所を移そう」と言われ、この部屋に連れてこられたのだった。

 「生徒どもの処遇について、じゃないのか?」

 「それは、そうですけど・・・。」

 何か大きなことを隠されていると感づき、さて、どう話を切り出すものかと迷っていると、言おうとしていたことを千冬に当てられて余計に話し辛くなる。

 「確かに、市街地上空での戦闘はいただけない。今回の戦闘で一般人にけが人は出なかったのも、建築物への破損も微々たるものだったのも、偶然の結果だ。その反面、反撃していなければ相当な被害が出ていた可能性も否定できない。学園祭やアメリカ軍基地の襲撃の件から考えて、目的達成のためなら一般人を撃つことくらいは平気でやりそうだ。」

 「そこは、まあ・・・理解してるんですけど・・・。」

 聞きづらさを勝手に感じていた真耶は、しかし、このままでははぐらかされると意を決する。

 「ISを指定区域外で展開することって、条約で禁止されてるじゃないですか。なのに織斑君たちは、そこを不問にしていいんですか?」

 この直前に行われていた緊急対策会議でも、教員からそういった意見が出た。そこで千冬は「問題ないと考えている。IS委員会からも指摘はない」と答えた。

 理由について説明はなかったが、大半の先生は元ブリュンヒルデとIS委員会がそういうならそうなのだろうと納得していた。

 でも真耶は違った。かつて代表候補性としてISに乗っていた頃は、条約に違反しないように気をつけていたし、そう指導されていた。

 ところが、ここ数カ月、特に臨海学校以降は条約の遵守が曖昧になっていると彼女は感じていた。そして今日、誰が見ても明白な状況であったのに処罰がなかったということで、彼女の我慢は限界に達した。

 「仕方あるまい。ISの使用区域に関する制限はなくなったんだ。今更、過去の条約を持ち出して、処罰するのか?」

 「誰かが指示をして後を追わせたなら別ですよ?でも、織斑君たちが勝手に・・・えっ?」

 千冬から告げられた言葉を、真耶は脳内で繰り返し再生する。

 「それって、どういう意味ですか?」

 いくら反芻してみても、言っていることの意味が分からない。単語ごとの意味は理解できても、文章にすると分からなくなる。

 「そのままの意味だ。厳密には、条約に『代表もしくは代表候補生、または当事国が特別に認めた者で専用機を与えられている者に限り、この条約は適用されない』と付記されただけだがな。」

 「ちょ、ちょっと待ってください!そんな大きな改定、聞いてないですよ?!

 「だろうな。公式発表は一切していない。」

 「してないって、条約の改定なのにですか?!」

 隠蔽を疑うレベルの事実に、真耶は驚きを隠せない。

 「そうだが?」

 「そんな!好き勝手に使えるようになるなんて、秩序が乱れます!それこそ世界大戦の原因にだって・・・。」

 告げられた内容の割に千冬の振る舞いはいつも通りだったことが、真耶の中で納得がいかず、かなり興奮気味に話す。

 「そう思うのは分かる。だがな真耶。代表や代表候補生は、信用できない人間がなれるものか?」

 「確かにそうかもしれないですけど。でも、条約があるからって言う心のブレーキは大きいと思うんです。織斑先生はそう思わないんですか?」

 「思わんな。・・・いや、今はだが。」

 「今は?」

 短く間を置いてから発せられた言葉。その真意を測りかねてオウム返しする。

 「()()()()()()()はそう思った。ただ()()()()()()()()()、だんだんとそう思うようになったというのが本当のところだ。」

 「それって、どういうことですか?」

 事の顛末を知っていることを示唆する口ぶりに、真耶は強い違和感を覚える。

 「それを今から話してやる。」

 持っていたバインダーから一枚の写真を取り出し、真耶に手渡した。

 「この人は知っているな?」

 「来栖先生ですね。」

 「そうだ。実はな、今回の改定を働きかけたのは来栖先生だ。」

 想像の斜め上を行く事実に、真耶は「えっ!」っと声が漏れる。

 「あの先生って、そんなに権力があるんですか?」

 「ないな。と言うか、IS委員会こそ権力の塊だろう?」

 「うっ、そうですね。」

 そうなると、どうやっていうことを聞かせたのだろうか。気になった真耶がそれを聞こうとしたとき、千冬が笑った。

 「どうしたんですか?」

 心の中を見透かされたような気がして不機嫌になりつつも、表情は変えずに尋ねる。

 「いや、悪かった。思い出し笑いだ。」

 「・・・何のです?」

 「来栖先生のことだ。敵に回すと怖いなと思ってな。」

 「?」

 「私が話をしたら渋っても、来栖先生だと二つ返事だ。IS委員会との間で何があったのやら。」

 ピンと来ていないような表情をしていたため、千冬は説明を追加した。

 「どんなことがあれば、そんな風に?」

 真耶は更に踏み込んだことを知りたがったが、千冬は少し面白くなさそうに肩をすくめて「本人に聞いてくれ」とだけ言う。

 話は終わったと思った千冬は立ち上がろうとして、ふと真耶の不服そうな表情に気づいてその動作を取りやめた。

 「どうした?」

 「いえ、何でも・・・あ、いや。特に今の一年生の専用機持ちの生徒は、精神的に未熟と言いますか。ちょっと興奮状態になったとき、思わずIS展開してしまう嫌いがあるように感じる・・・いや、あるじゃないですか。そのあたりも含めて、条約を緩くし過ぎじゃないのかなと思うんです。」

 真耶の指摘はもっともなものだった。そこに関しては、千冬も反論のしようがない。

 だが千冬の、元をたどれば来栖の考えは、その辺りのことについては目を瞑っている。

 「普通に考えればな。だがISを所有しているのは、IS委員会に加盟している国家だけか?」

 「!!」

 ゴーレムに銀の福音、アラクネ、そして今日のサイレントゼフィルス。銀の福音は暴走が原因なので除外すれば、あとの三機は所属不明か奪取されたもの。それは条約を盾にしたところで従うはずもない連中であり、真面目に条約を守ろうとすればするほど被る被害が大きくなる(たち)の悪い相手だ。

 「そう考えると、確かに妥当な改定です。」

 「だろう。」

 真耶の表情はやはり芳しくないものだったが、それは先ほどまでの不信ではなく、今の状況になってしまったことへの怒りややるせなさから来ていた。

 「今の話は、他言無用だからな。ま、代表候補生どもは薄々感づいてるだろうが。」

 「ありがとうございました。」

 真耶は頭を下げ、退室しようとした。

 「ところで、この後に急ぎの用事はあるか?」

 それを引き止めるように千冬は尋ねる。

 「私ですか?急ぎ・・・は特にありませんけど?」

 「そうか。実はな、ちょっと面倒ごとに巻き込まれてはくれないか?」

 「え、面倒ごとですか・・・。」

 ここに呼ばれたのはそのためか。真耶は身構える。

 「無理にとは言わない。」

 「内容だけ・・・とかは?」

 「ゴーレムだ。」

 指示ではなく依頼。面倒か大したことのない用事か、一体どちらの極端が待っているのだろうか。

 せめて内容が分かれば返答もしやすくなると尋ねる。すると、拍子抜けするほどあっさり答えが返ってきた。

 「わかりました。手伝います。」

 以前、解析したISの再調査だ。その決めつけの安心感から、真耶は軽い気持ちで返事をした。

 「入ってきてくれ。」

 千冬が誰かを呼ぶ。それと同時に、部屋の灯りが暗くなる。

 「?!」

 あまりの急展開に真耶は焦る。

 扉が開く。開いた扉の向こうに、真耶は辛うじて四つの人影を見る。

 「誰ですか?!」

 大型の搬送台車が動く音が近づいてくる。

 恐怖心から、彼女は小さな声で千冬にそれを聞く。

 「日本のIS部隊員だ。それ以上のことは詮索するな。何なら、今の私の言葉も忘れろ。お互い、ここにいたという証拠も記憶もないほうがいい。」

 IS学園は、いかなる国の介入も許さない。もし諸外国に、ここに日本のIS部隊の隊員がいたと知れ渡れば、介入を許す口実を与えるも同義だ。真耶は口を閉ざしたまま、数回、首を縦に振った。

 「無理なご相談を受けていただき、ありがとうございます。」

 相手の一人が口を開く。

 「この場でそれは止めましょう。それに、こちらとて無関係ではない。早速で悪いが、こいつの解析を頼む。」

 スポットライトが点灯する。台車がその直下に据え付けられ、載っていた物体が照らし出される。

 「織――」

 真耶の口を千冬は抑えた。

 「名前は呼ぶな。」

 「は、はい。これは一体何ですか?」

 「ゴーレムだ。いや、ゴーレム二世と言った方が分かりやすいか。」

 「これが・・・ですか?」

 そこにあったのは、どこからどう見ても黒い塊でしかない。おまけに焦げたような臭いが漂ってくる。

 「よく見れば面影がある。」

 「現場から推察するには、高圧送電線に接触して黒焦げになったと見ている。」

 千冬の話を補足するように、それが告げられる。

 「我々の方で解析を試みた際に取り付けたケーブルがそのまま残してある。邪魔でなければ、使ってもらって構わない。」

 「分かりました、やってみましょう。・・・壊れていないことを祈って。それでは始めます。」

 真耶は、早速作業に取り掛かった。

 

 「ダメですね。完全に逝ってます。」

 それから三時間ほどが経過した。真耶は水分補給で手を止める以外は作業を続けていたが、ゴーレムからは何一つとしてデータを得られず白旗を上げる。

 得られたのは同じ結果だったが、自分たちの設備や技術者もIS学園のそれに負けてはいないというプライドが隊員たちにもあるので、特に落胆する様子もなく「やはりか」と小さく言う。

 「色んな半導体が焦げ、いや、燃えてますからね・・・。」

 「コアはどうだ。」

 「そっちも駄目ですね。周囲の物体と溶融してます。」

 全て謎のまま。しかし、これは新たな争いの火種になりうる物だけに、ここにいる者たちだけは少なからず安どしていた。

 「「「!」」」

 と、その時。焼けてもろくなった装甲が、自重に耐えきれなくなり崩壊する。まさか蘇ったのかと身構えた者もいたが、そのような事態は起こらない。

 「ん?これって・・・。」

 「何だこれは?」

 地面に落ちると同時に大半が砕ける中で、唯一、四角形の箱型ケースだけが重々しい音を立てつつ、原形を留めたまま着地する。

 「この強度はフライトデータレコーダー的な物ですかね?」

 「見ただけではちょっと。」

 真耶はそれを恐る恐る拾い上げる。

 とは言え、ここまでして成果がないというのも(むな)しい。解析を行うべく、分解を試みる。しかし表面が溶けているせいで、思うように作業が進まない。

 「壊してもいいですか?」

 流石にこのままでは埒が明かない。かと言って、立派な物的証拠であるこれを破壊しても問題ないものかと迷い許可を求める。

 「壊れていればゴミ箱行きですし。どうぞ、やりやすいように。」

 隊員からの許可を取付けると、真耶は外装を力業でこじ開ける。

 「え、これは一体・・・。」

 「記憶媒体だ。間違いない。」

 中を見て困惑する真耶とは対象に、千冬は一目見るやそう断言する。

 「どうして分かるんですか?」

 「見覚えがある。記憶が正しければ、緑とオレンジの線が電源のはずだ。」

 そこまで言われては、真耶も従わないわけにはいかない。千冬の指示に従い、線を接続していく。

 「それで合っていれば動く。試してみてくれ。」

 「はい。」

 真耶の操作に従い、解析装置は読み込みを開始する。

 「流石です。」

 ディスプレイに結果が表示される。問題なくデータの吸い出しは完了した。

 「これって、映像のデータですかね?」

 「よほどの何かが無い限りは、そうだろう。」

 データの複製を行った後、内容を確認する。一般には使われていないが、ここIS学園ではよく使うファイル形式でそれは保存されていた。

 小細工がされていないことを祈りつつ、プログラムを立ち上げてファイルを再生する。

 「大丈夫そうだ。」

 問題なく映像は再生された。

 「それにしても高い所を飛んでますね。」

 画面の下方に写る山の大きさを見て隊員の一人が呟く。

 聞こえよく言えば、高所からの展望。普通に言えば、変化に乏しい退屈な景色が続く映像。いつまでもこれを見ていても仕方が無いと早送りを行う。

 「あ、何か写りましたね。」

 一時停止をかけると、タイミング良く画面の中央に灰色の戦闘機が映っていた。

 何の映像かこれでは分からないので、再生を再開する。

 「追いかけられてるな。」

 灰色の戦闘機の機動は位置関係から推測するに、ゴーレムを振り切ろうと旋回しているようだった。

 「「「あっ。」」」

 しかし勝敗は、あっけなく決した。幾筋かのレーザー光線とミサイルらしき物体に機体を破壊され、戦闘機は錐揉みしながら落ちていく。

 「戦闘機が落ちた可能性があるという情報は把握していたが、我々の捜索では見つけられなかったぞ。」

 「では、この映像は?我々を騙すための偽物か?」

 「そんな小細工をするとは思えんが、自衛隊か米軍の戦闘機だったら大騒動になっているだろうし・・・。」

 「あっ。別のも写ってます。今度のは、日の丸が書いてありますね。」

 一人黙々と確認作業を続けていた真耶が、それを発見した。

 輪郭のぼやけ具合からして望遠で撮っているようだが、画面には二機の、先ほどよりも白寄りの灰色で塗装された戦闘機が大きく映し出されていた。

 映像は戦闘機の後方から接近しているもので、背後から撮られていることに気付いている素振りはない。

 「自衛隊機が襲われたと言う話は聞いたな。」

 「気付いたみたいですよ。急旋回しました。」

 「・・・これ、ISに気が付いてじゃない気がするが?」

 「そうですね。何かを避けただけのようにも見えます。」

 最初の急旋回の後は特に動きがなく、真意を測れない。

 そのまま見ていると、こちらもまた攻撃を仕掛けたであろうと推測される様子が写っていた。先ほどよりも距離があるためか攻撃はミサイルのみ。

 「やはりフェイク映像だな。」

 隊員の一人が結果を待たずして決めつけた、その刹那。

 「?!」

 何の前触れもなくミサイルが爆発した。

 「戻してもらえます?」

 真耶は隊員の要望に応えるため、コマ送りで映像を巻き戻す。

 「違う。何か別のものが爆ぜたぞ。」

 戻していくと、ISが撃ったと推測されるミサイルは、別の何かの爆発に巻き込まれて爆発しただけであることが分かる。更に戻していくと、何やら棒状の物体が数コマだけ写り込んでいた。

 「戦闘機のミサイルだ。」

 皆が頭の上に「?」マークを浮かべているのを見てから、千冬は即座に言った。

 「どうして、そうだと言えるんですか?」

 「まあ見てろ。再生してくれ。」

 少しして、それまで写っていた戦闘機と対向する方向から真っ白な戦闘機が飛来する。

 「IS学園の戦闘機だ。これは報告書が上がっていた。」

 それは急上昇をしつつ、挑発するように火球を機体の下部に発生さる。

 「戦闘機でISに挑むつもり?!」

 「このパイロットは、やり兼ねん。」

 互いに名乗ってはいないものの、隊員は話し相手が織斑千冬であると気付いていた。初代ブリュンヒルデである彼女にそこまで言わせるのだからと、黙って続きを見る。

 「カメラが曇ったのか?」

 雲に飛び込む直前まではクリアだった映像が、抜けた後はぼやけていた。

 「それにしては透明度が高すぎる。レンズの外側に何か塗ったようにも見える。」

 「水が付いて凍った?」

 「それなら、もっと前からじゃないとおかしい。」

 戦闘機が何か仕掛けた様子はないが、どちらにしても目を潰されては本領を発揮できない。

 直後、画面の中にオレンジ色の光が現れる。常に映像の中心にそれがあることから、追尾していているのは確実。そして、いつまで経ってもそれに追いつけないところを見るに、戦闘機が光源である可能性は高い。

 しばらくして、画面がオレンジ色一色で染まる。それは一瞬の出来事だったが、その直後から映像は随分とクリアになった。もっとも、最初の状態と比べたなら随分とくすんでいるが。

 「今のが電線に触った瞬間ですかね?」

 「これでか?」

 ゴーレムの現状を見るに、どこにカメラが付いていたのかさえ見当がつかない。仮に撮影できていたとしても、これほどの画質が望めるものではなかった。

 「「「ちょ、ちょ、ちょい!!」」」

 地面に突っ込むのではないかと言う勢いで、戦闘機は急降下する。勿論、ISにとっては朝飯前のマニューバだが、光景が光景だけに千冬を除く全員が肝を冷やす。

 「間に合っても、これじゃ・・・あれ?」

 ISは、戦闘機の引き起こしが間に合っても意味はないほどに接近した。万事休すかと思われたその瞬間、映像が停止する。

 「すいません、今、再生し・・・これで終わりですね。」

 真耶は、自身が映像を停止させてしまったものかと思い機械を操作する。だが、単純に再生が終了していただけであった。

 「地形からして・・・あ、この大木の枯れ木は墜落地点の近くにありました。」

 「と言うことは、この画面に走ってるのが送電線?」

 ゆっくりと戻していると、いくつかのコマで画面を左右に貫く横線が入っていた。

 「言われてみれば。あー、なるほど。カメラが悪くなったから、認識できなくて突っ込んだんだ。」

 「えっ、じゃあ戦闘機は電線の下を通ったの?!」

 「ISが当たったのに、それより低高度を通って無傷と言うことはそうでしょ?」

 「こんな芸当ができるなんて・・・甘く見てました。」

 「恐るべきパイロットがいるわ。絶対に敵対したくない。」

 「全くね。会敵で挑発。目潰しで安全を確保してから性能を図り、手の内を晒す前にケリを付ける。完璧だわ。」

 彼女たちは、来栖は狙ってISを撃墜したと勘違いしているが、残念ながら彼の頭にそんな考えは微塵もない。時間稼ぎに徹していただけだ。

 唯一、来栖と話をしたことがある千冬だけは、今回の結果が偶然の産物であることに気が付いていた。しかし熱心に戦術を話し合う姿に、あえて事実を伝えるのも野暮なことだと見守ることにした。




2024/02/05 誤字を修正しました
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