ターゲットは
ひとりの歌姫の奪還
少女の願いを叶え救うべく天空に伸びる塔へと少年達は奔る
フェザーの拠点にて、役者が揃ったGV達は、
今回行われる
今回のミッションは、以前GVが個人的なミッションの際に、
突入する事を見送った「アメノウキハシ」へと今の私達を救出すると言う物。
五ヵ月前からフェザーの諜報班が「アメノウキハシ」への突入ルート、
及び段取り等を調べ上げていたのだが、やはりその警備は手厚く、
最新式の装備をした皇神兵や、第九世代戦車の改良型が多数配備されている。
それ以外にも、空中に見慣れない飛行兵器等が多数飛び回っている。
その機械の名前は「フェイザント」。
強力なガトリング砲にミサイル、対地爆弾を備えた無人戦闘機。
この機械の情報は既にアキュラやノワが把握していたので、
この場でこの機械の詳細が説明されたのだが…
このフェイザントは元々皇神が所有する大型自律飛空艇「飛天」、
その内部で開発されており、たまたま調べていた五ヵ月前の段階では未完成だったらしい。
だけど、「奇跡の海域」による資源によって研究が加速し、
つい最近完成に漕ぎつけたのだとか。
それ以外にも、以前GVが化学工場で遭遇した第十世代戦車「スパイダー」、
その簡易改良型も多数配置されていた。
元々このスパイダーは性能は高かったのだが、整備性、
これもまた、フェイザントと同じ理由でその問題が解決したらしい。
「アメノウキハシに行くには皇神の軌道エレベータを使うしかないわ
まずは、軌道エレベーターのコントロールを奪わなければならない…」
「だけど、この凄まじい戦力をまずは如何にかしなくちゃな…
空に陸に至れり尽くせりってやつだな」
「この兵器群に対しては、GV、アキュラ、アリスが陽動を兼ねて対処し、
その後、軌道エレベーターのコントロール施設をジャックする
このジャックはジーノ、モニカ、そして私と一部フェザーの精鋭で行う
そしてコントロールを奪い次第、陽動をしていた三人と私が合流し、
軌道エレベーターを使って「アメノウキハシ」へと突入する
…作戦名は、
…あの日から始まった
我々の手で決着を着けよう…グッドラック!」
そうして詳細確認が終わり、新生チームシープスの面々は、
作戦開始までの時間を利用して会話をしたり、準備をしたりしていた。
私達は陽動を担当するGV、アキュラ、アリス、ロロとの会話を聞いていた。
…どうしてだろう、この光景を見ていると、何だか心が温まる感覚がする。
「私が聞いた話では、あの時は抹殺しようとしていたみたいですが、
今度は救出だなんて…ここに居る皆様の愛を感じますね」
「……おい、ガンヴォルト、この娘…アリスと言ったか、
俺達と同じ役割を担当するらしいが…大丈夫なのか?」
「大丈夫さ、アリスはあのパンテーラを正面から相手取り、
優位に戦い退けた実績があるし、僕との共同ミッションでも大活躍だったし」
「…アキュラは私の事を心配して下さるのですか? …貴方の愛は不器用ですが、心地いいです」
『むぅ…アキュラ君、浮気はダメだよ!』
「浮気? ロロ、お前は何を言っている?
…あの時、パンテーラの負っていた手傷を与えたのはアリスだったのか
俺はガンヴォルトがパンテーラを追いつめたのだと思っていたのだが…」
「僕が現場に来た時には既に決着はついていたよ…その戦闘痕も凄まじい物だった
(アリスのあの目…どうやら、新たに煽る対象を見つけたみたいだな…)」
「そうか…ならば頼りにさせてもらうぞ、アリス」
「ええ、私も頼りにさせて頂きますね、アキュラ」
『(いい雰囲気になってる…後でミチルちゃんに知らせなきゃ)』
そうしたやり取りをしつつ、GVは改めて装備の確認をしていた。
今回の装備は「鳴神のレンズ+」、「抑制のレンズ+」、「セラフリング+」、
「手作りのペンダント」が今回の装備だ。
そして、今回新たにダートの最大ロック数、
及びロックオン雷撃の威力に関わる「プラグ」も追加されていた。
これはGVが「波動の力」のリミッター代わりに使っていたテールプラグの事なのだけれど、
GVは今回のミッションでは、
リミッターとしての機能を無くした新型のプラグをフェザーに要求していた。
そして、そんな新型のプラグ「ラファエルプラグ」を装備する事となった。
そのお陰で、ダートリーダーの受雷針カートリッチの機能を圧縮し、
今まで手に入れていた受雷針カートリッチを瞬時に戦闘時に切り替える機能が追加された。
「ギドラ」「ミズチ」「ナーガ」「テクノス」「オロチ」「ヴァスキ」そして「デュラハン」。
これらすべてが一つの受雷針カートリッチに纏まったのだ。
まあ、「デュラハン」は必要無いとは私達は思うけども…
そうしてGV達「チームシープス」は、
まずはオノゴロフロートへとGV達陽動組が、
正面から多数配備されていた機械群へと派手な強襲を掛ける。
その開幕の一撃を放ったのは、アリスだった。
「剣よ! 鉄槌よ! 嵐の如く天より降り注ぎなさい!」
アリスは自身の周囲に無尽蔵とも言えるカードを展開。
そして、それらを上空へと放ち、あらゆる物を切り裂く剣に、
あらゆる物を砕く鉄槌を雨あられと降り注がせていく。
そうしている内に、アキュラは事前に打ち合わせていた行動をしていた。
「アリスが派手にやってくれたお陰で、
予定通りこちらに一直線に機械群が向かって来ているな…
ロロ! 打ち合わせ通り、
『了解! ABドライヴ、USドライヴ、オーバーロード!
…アキュラ君! 「波動の力」による範囲の拡大も終わったから、何時でもいけるよ!』
「…今だロロ、仕掛けるぞ!
アリスの広域に及ぶ開幕の一撃に反応した機械群を、
アキュラの
それでも打ち漏らしが大分残っていたが、ここで真打のGVが表に出て来た。
今のGVは既に私達の歌の支援を受けていた。
「迸れ!
我が眼前の機械の従僕を塵へと返せ!!
閃く雷光は反逆の導…轟く雷吼は血潮の証…貫く雷撃こそは万物の理!!
全てを絡め取り、穿ち、そして雷光の彼方に沈め! ヴォルティックチェーン!!」
GVから今までの中でも最大規模に展開された「波動の力」を乗せた鎖に、
生き残っていた残りの機械群が絡め取られ、貫かれ、雷撃に沈んだ。
これで粗方の近くに居た機械群は片付いたようだった。
そしてGV達はそれぞれ三方向に分かれ、更に陽動を続けていった。
今GV達が派手に暴れている、海に浮かぶ巨大人工島「オノゴロフロート」。
そこは軌道エレベーター建造時に作業施設の複合体として造られた機械の島で、
軌道エレベーター完成後も、管制施設として用いられているとの事。
これほど大規模な人工島や、軌道エレベーターを建造できるのは、
世界的に見ても皇神だけだと言われている。
この島の存在こそが、皇神の技術力の高さと経済力の強さを物語っていた。
今頃、アシモフさん達がこの島にあるコントロール施設を攻略している頃だろう。
GV達が派手に暴れたお陰で、向こうの警備も手薄になっている。
そのお陰なのだろう、つい先ほどコントロールの奪取に成功したとの知らせが届いた。
それと同時に、生き残っていた機械群と皇神兵達が撤退していく…
どうやら、生き残った多数の機械群と皇神兵達はエレベーター内部でGV達を待ち受ける様だ。
そうしてGV達は無事に起動エレベーター「アメノサカホコ」のコントロールを掌握し、
GV達はアシモフさんと合流、そして「アメノウキハシ」へと乗り込むのだった。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。