遂に私達と紫電達との戦いは切って落とされた。
この場所に時間の壁は存在しない。
万感の思いを込め、私達はGVに歌を贈る。
本来の「
『『私達の狂愛を…溢れんばかりのこの
その全てを捧げよう…唯一人の愛しき人へ…
GV、受け取って! 私達の本当の歌を!
その瞬間、GVからオーラが展開された。
そして、この歌の真の効果が発揮される。
これまでの強化に加え、SPスキルの使用制限解除、雷撃鱗の範囲の拡大、
カゲロウの使用制限解除、SPスキルの効果の超強化、更なる第七波動の強化、
そして私達の持つ能力の共有もされる。
そして、そんな私達の歌が響き渡った瞬間、イオタとストラトスがGVに迫る。
そして私達にはカレラ、デイトナ、メラクが迫る。
紫電はどうやらいつの間にか上空にあった人工衛星からのレーザー攻撃による支援攻撃や、
お供の
私達に
私達に対して向かってくる戦力が多い。
GVへの歌を止める為なのだろう。
私達の歌を受けたGVは既にイオタとストラトスを、
ダートリーダーを剣の持ち手としたスパークカリバーの一閃で一度倒している。
「ガンヴォルトへの強化が以前の物と明らかに違う…!
シアンとモルフォを狙え! 今彼女達はガンヴォルトに力を送っている状態…
この二人を無力化するチャンスだ!
僕も衛星からの支援攻撃と
「すまねぇ…シアンちゃん! その歌を止めさせてもらうぜ!」
「デイトナ、そんな気持ちでいると死ぬよ?
彼女達、向かってくる僕らを見て余裕そうにしてる」
「つまり、あの状態で我等を屠る自信があるのであろう、あの鬼神達は!
ぬははははははは!! 一体どんな力を小生に見せてくれるのか、実に楽しみだ!!」
「アタシ達はさっきみたいに何時でもリザレクション出来るように待機するわ」
「…キシャ!」
私は向かってくる三人に対して徐に巨大化させたスパークカリバーを一閃する。
それに反応できたのはカレラだけだった様で、
私のスパークカリバーを受け止め切った。
だけど…それだけでは私は止められない!
『受け止めるだけじゃあ意味が無いのよ? シュート! マンダラー!』
「ぬぅ! これは、ガンヴォルトの!」
「グ…! なんでシアンちゃんがガンヴォルトの…!?」
「痛て! …能力共有でしょ? 未来から来てるんだから、出来ない事は無いはずだよ
ノータイムで出していたから、パっと見た感じ、物凄く使い込んでるみたいだ」
『その通りよ! アタシ達はこうやって、
GVと一緒に戦う時に足手纏いにならない為に、ずっと頑張って来たんだから!!
絡み取って! ヴォルティックチェーン!!
モルフォが三人の背後から迫っていた紫電のお供の二匹の動きを止め、
追撃の吼雷降を連発してダメージを蓄積させる。
そうしている内に、上からの衛星からレーザー攻撃が私達を狙う。
私達はそれを余裕を持って回避しつつ、あの衛星を見て少し考え込む。
(衛星…
(そうねぇ…
(あの衛星…! シアン達を狙っているのか!!
…僕がこの場を離れてあの衛星を落としに向かったら、シアン達に戦力が集中してしまう
だからと言って、ここから狙い撃とうとすれば隙を晒す事となる
紫電達に気がつかれずに、かつ確実に衛星を落とす必要がある…
…
命中精度に関しては…アシモフから教わった弾道変更技術で補えばいい
私達はそんな場違いな事を考えながら戦いつつ、「詩魔法」を紡いでいく。
そして、そんな私達の場違いな考えが悪かったのだろうか…
GVが
衛星を狙い撃った。
それは「相州戦神館學園八命陣」に登場する、
困難に立ち向かう人々の輝きを何よりも愛する人物の代表的とも言える創法「
これを紫電が設置していた衛星よりも更に遠くへと複数配置し、
紫電が操る複数の衛星を撃ち落とした。
さり気無く弾道変更技術も使われており、本来真っすぐに着弾するはずの物が、
あり得ない曲がり方をして紫電の衛星のみを撃ち落としていた。
本来ならばこの「神の杖」は、衛星軌道上から地上へと攻撃する際に威力を発揮する物。
そこをGVは自身の
「波動の力」での形成の際に邯鄲の夢の性質、
つまり
そしてGVが
「……っ!
やってくれるな! ガンヴォルト!!」
「紫電、これ以上シアン達に手は出させない!
デイトナも其処を退け! シュート!!」
「ぐぅぅぅぅ! まだ…まだだ! ガンヴォルト!!
こんなんじゃ俺は殺れないぜェ!!」
GVがこう言った事が可能になったのは、やはり私達の歌の力による物が大きい。
今だってスパークカリバーをずっと維持しながら私達を守ろうとダートをデイトナに打ち込み、
それをシュートして射出する際、ダートでの誘導を適応させているのだ。
そうして私達は一進一退の攻防を繰り広げていた。
だけど、徐々に私達が優勢になっていく。
私達が撃破している速度にリザレクションが少しづつ間に合わなくなってきているのだ。
そして、私達…モルフォが紡いでいた詩魔法が発動した。
それと同時に、その詩魔法によって私達にとって身に覚えのある建造物が姿を現した。
その建造物の名は「
これは本来、I.P.D専用の詩魔法サーバーという設定があるのだが、
モルフォは
そして
モルフォが発動させた詩魔法は、
本来澪の御子に賛同するIPD達が合唱して想いを束ね、
元々歌っていた詩魔法と合わせる事で、その効果を拡大させるという効果がある。
そしてモルフォが発動させたこれは、
それはアルトネリコ2にて、詩魔法を強化する「
『xA harr hLYUmLYUmOrO eje/. xA sorr kLYUvLYUr du qejyu/.
xI rre fIrIlU hIlIsUsU ayulsa dazua/.』
『xA harr hUmmOrO eje ag dazua/. xA sorr kUvUr du qejyu dn baldu/.
xI rre cEzE fIrIlU hIlIsUsU ayulsa dazua, vega ouvyu giz sphaela/.』
モルフォの「新約パスタリエ」と呼ばれる
何十にも重なって響き渡る。
かつての暗く狭き世界を知るモルフォは歌う。
それは人々を覆い、永遠の闇に嘆き怯えると。
彼女は闇の中で生き、暗い世界しか知らないと。
その詩魔法の名は「
その謳は雷の如く街を大きく揺らし、敵対者に絶対の恐怖と絶望で飲み込む詩魔法。
実際にアルトネリコ2では、お披露目の時の敗戦以外、
一度発動させれば勝ちがほぼ確定する処刑宣言とも言える詩魔法なのだ。
そして私も同時に紡いでいた詩魔法をモルフォの「レプレキア」と合わせ、
加速的に想いを、第七波動を紡ぎ練り上げ、
この時、私とモルフォは互いの背中を重ね、互いの両手を組んだ状態で、
「シンクロニティ」を発動させた。
『響け!』
『奏でよ!』
『『天の雷を!!』』
これは互いの協調性…この場合、
私とモルフォの協調性が極限までに引きあがった時に発生する現象で、
互いに一つとなる程に協調性を引き上げた場合、「シンクロ」状態へと移行し、
今私が紡いでいる詩魔法を更に強化し、「合体魔法」へと進化する。
私達の頭上に
この様子に紫電達も流石に焦ったのだろう。
畳みかける様に私達に対してSPスキルを放ってきた。
その中でも紫電のSPスキルには私達も驚いた。
何しろ、文字通り星を動かしていたからだ。
「それを完成させる訳にはいかない! 皆! 何としてでも止めるんだ!
天統べる神の帝…銀河の彼方より招来れ天星…これが神罰、滅びよ愚者よ!
単純な質量による攻撃。
だからこそその対策は限られる。
普段ならば回避する事も出来るけど、私達は今、
あの時とは違い本格的に詩魔法を紡いでいる。
故に身動きが取れず、このままでは紫電の呼び出した天津星や、
七宝剣の能力者達によるSPスキルを無防備に受ける事となるだろう。
だけど、それを許すGVでは無い。
元より、この状況は私達にとって想定の内なのである。
詩魔法の詠唱中、歌い手であるレーヴァテイルとそのパートナーの、
互いの絆を力とする技法「ハーモニクス」が存在する。
私達の能力による歌の強化に加え、この再現したハーモニクスによって、
GVは更に強化された状態となった。
「詩魔法を歌っているシアン達を背に守る事…
それがこんなにも温かく、そしてより深く繋がっている事が実感出来る…
今の僕ならば、防ぎきれるはずだ!!」
GVは互いに背を預けた私達の前へと紫電達の攻撃を防ぐために立ち塞がる。
そして私達は、そんなGVを心から信じ、詩魔法を紡ぎだす。
紫電達のSPスキルが私達に降り注いだ。
GVは遂に本当の切り札であるSPスキルを発動させた。
「
…僕はシアン達を守る! そして僕達もお前達も生き残って、大団円とさせてもらう!!
何重にも強化が重なっているGVの「波動防壁」と、
切り札である
そして紫電の呼び出した天津星がGVの「波動防壁」と衝突し、拮抗した。
互いに譲れぬ物があると言う意思力が、こうして形となって衝突している。
そうしている内に、私達が紡いでいた詩魔法が完成した。
そして、私達は詩魔法を解き放った。
その際、特異点での地球の裏側にて、
アルトネリコ第一塔と、それのエネルギーを送る為の反射衛星が形成された。
『『Wee yea ra enne ar sar…Wee yea ra enne ar dor…
Wee yea ra enne ar ciel…Rrha yea ra ieeya en near…
紫電!!
この戦いを終わらせる! シンクロニティチェイン!!』』
私達の放った平和への祈りへの詩魔法が元となった合体魔法による、
蒼色に輝く光の柱による合体魔法「ファンタスマゴリア」が紫電達全員を捉えた。
この一撃で紫電達全員が意識を失い、
特異点にいた全員が元の場所である「アメノウキハシ」へと戻った。
そうして、この戦いの決着が付いたのであった。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。
ここ以降は独自設定のオマケ話みたいな物なので興味の無い方はスルーでお願いします。
※紫電達が詩魔法の直撃を受けて生き残っている事について
シアン達が紫電達に生き残って欲しいという気持ちが元にあった事が理由で生き残りました。
日常の尊さをシアン達は転生前の世界で良く知っているので、
それに直接関わっている紫電が死亡するのは何としてでも回避しなければならなかったのです。