トータル・イクリプス Cold of united front【凍結】   作:ignorance

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近々TEルートからオルタルートに移行します。



stage 25

「小隊、傾注。これより我が隊はインフィニティーズ、F-22を叩く。02、03、04が分隊となり、俺が囮となる。やっこさんのやり方を真似させてもらう。あいにく、機動力ならこちらが勝っている。クソッタレな大国に一泡吹かせてやろうぜ!」

 

「「「了解」」」

 

「行くぞ!」

 

各機が市街地演習上に赴く。日は未だ高く、最高とも最悪とも言えるコンディションだった。

始まるまでの数分を静かに待った。

 

『スコーレスト小隊、インフィニティーズ。両隊、演習を開始してください』

 

開始の合図がなった。

初手で動いたのは不知夜だった。

迷いなき突撃。

ラプターがあるであろう場所に一直線に走る。

警報が鳴り響く。センサーに2機。後方から迫ってくるのを確認すると反転。後退しながら牽制する。

少量の動きで回避され、反撃せんが為に近づいてくる。

不知夜は後退をやめ、空に上がった。ラプター2機もそれに続いた。

ラプターからの砲撃を難なく避けるが、不知夜は一切反撃をしなかった。埒が明かないとラプターが速度を上げたとき、下から砲撃が入った。直撃はしなかったが、突撃砲の無力化に成功する。

これ以降、15分以上におけるドッグファイトと言う名の膠着状態が続いた。

 

 

 

 

 

事が動き出した。

ドッグファイト中にそれが聞こえてきた。

 

『スコーレスト02、03、大破。04、管制ユニットに被弾。撃破』

 

分かりきっていたことと切り捨てようにもそうはいかず、不知夜は十字路の中心に降り立つ。その四方を固めるようにラプターが姿を現す。管制ユニットで大きな溜息を吐く。敵が足を止めたのならとっとと撃てばいいものをそれをしないインフィニティーズに苛立つ。

 

「IGNIS、IGNITION!」

 

『ALL READY! ALL ERROR!ERROR!ERROR!

…Are You Ready?』

 

無機質な機械音が叫ぶ。それに応える。

 

「KILL THEM ALL」

 

不知夜のツインアイに見えるセンサーアイが翠色から深紅へと変貌する。

背部兵装担架(ブレード・マウント)が展開し、両マニピュレータがフォルケイトソードを掴む。

振り下ろされた二刀が止まると同時に正面に立つラプターに不知夜が疾走った。

後退し、反撃を貰うよりも先にフォルケイトソードの鉤爪状の尖端が右腕ごと切り落としていた。

腹部に蹴りを入れ、空に上がった3機に続く。その内の1機を捉える。真正面からフォルケイトソードが振り下ろされる。反撃の一撃を入れるラプターに後方から斬り上げる一撃よりも先に側面からの一撃で撃破する。

センサーには先程までいたであろう三ケ所にアイコンがあった。ただし動いているのは側面から攻撃した不知夜のみだった。

 

 

«作戦司令室»

大型スクリーンに映っている不知夜を見て各隊が驚愕の声を上げていた。

無論、そこにいる良佑に質問が飛んだ。

 

「中森少尉、なんだアレは!?」

 

「アレもクソもねぇよ。ああ言うやつなんだよ。対光線級を想定して作られた不知夜の最終兵器、IGNITIONシステム。使えば短時間だがそれ相応の機体性能が得られる。その代わり代償はデカい。ほら、見とかねぇとだめだろ。また1機喰われたぞ」

 

ボロボロのラプターの管制ユニットにフォルケイトソードの尖端が食い込んでいた。

これで2機目を墜とし、残る2機もすでにボロボロだが、それ以上に不知夜も装甲は剥がれ、場所によってはケーブル等が剥き出しになっていた。それでも今なお動いている姿に畏怖の念しか浮かばない。

再び、司令室がざわつく。それをせせら嗤うかのように良佑は続けた。

 

「その機動性故に使える衛士は少ない。その異常性故に使う衛士はいない。残像が見えるのは剥離した装甲片と排熱等、それから異常なまでの移動速度によるものだ。だから、センサーにも残るし、機体が残っているようにも見える。ただし、他の機体じゃ使えない。唯一無二のあの機体だけが使えるが、それでもイカれてる人間ですら使おうとしない。使って得るものは勝利のみ。残るのは無慈悲な死と残骸だけさ」

 

生き残ること自体、想定しない最終兵器。

特攻なんかよりよっぽど無意味な兵装。

と、良佑は続けた。

 

「ほら、終わったぞ」

 

3機目を斬り伏せたところで演習終了を告げるアラート。

二刀を捨て、戻ろうとしたところでそれは起こった。

不知夜が落ちた。機体の全てが強制終了した。

落ちてるところをファルクラム改が回収するがイムヤからの返答は一切ない。

結果としてスコーレスト小隊が白星を上げたがその異常性だけがあとを引いていた。

 

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