トータル・イクリプス Cold of united front【凍結】 作:ignorance
二人の出会いは最悪と言ってよかった。
「そこの戦術機の衛士、無事か?無事なら返事しろ」
イムヤは
『…貴様、ドコの部隊のものだ?』
ラトロワは整備のままならない
そしてお互いに話のキャッチボールをしない点で最悪だっのかもしれない。
「そんなスクラップ寸前の機体で何ができる?とっとと乗り移れ。こっから離れるぞ」
『余計なお世話だ。逃げたければ逃げればいい。私にはまだやるべきことがある』
「…勝手に死んでくれて結構だ。だがな、俺はこれ以上誰かが目の前で死ぬのはゴメンでな。共闘戦線張ろうぜ?」
『なに…!?』
「BETAを叩くって言ってんだよ。まぁ、推進剤も弾薬も心許無ぇから、よくて10分しか出来ねぇけどな」
片手片脚を失ったラトロワの機体を立ち上がらせ、BETAに銃口を向ける。
「推進剤と弾薬量いくらだ?」
『…推進剤は残り6割、弾薬は3割と言ったところだ』
「そうか。…じゃあ、脚になってくれねぇか?」
『は…?』
いきなりの言葉に理解出来なかった。いや、理解はしたのだろう。だが見知らぬ相手に、自身の移動手段になれと言うバカがいることに理解が追いつかなかったのだろう。
「なんだよ…。こっちは長距離移動で推進剤は残り2割切ってんだ。雑魚相手ならどうにかなるが突撃級がいるんじゃ話になんねぇよ」
この言葉でやっと整理が付いた。支援部隊が単機で来るはずがない。試験小隊の考えもあったがそれでも長距離移動をする理由がない。
『…貴様、西側からの亡命者か』
「さぁな。俺はコイツを届けろとしか言われてねぇからな」
返ってきた返事は亡命することをはぐらかすような言い様だった。
「そのことはあとでいいだろ?まずは二人が生き残ることだけを考えとけ」
亡命の話をはやく終わらせたいような言い方で目の前のことに集中させる。
BETAとの距離は残り200メートルを切っていた。
「頼むぜ?」
『ふん…』
この二人が支援部隊が到着する20分間を平然と耐えきったことは軍の中で少しの間有名な話になっていた。
夢から醒めると同時に意識が覚醒する。
(最近、アイツとの記憶を見ることが多くなったな、なんかの前兆じゃなければいいか)
彼女とは死線を幾多と超えてきた。互いに救い、救われ、喧嘩して、泣いて、笑って。
最後は彼女を逃して、BETAのど真ん中で自爆した。
結果として死に損なってはいるが。
それ以来、彼女とは会っていない。
だがそれはあくまで今の話。かつて未来でともに戦い、バケモノとの戦いで彼女を失った。
それがトリガーとなって過去に戻ってきたのかはわからないし、どうとも思わない。
ただ、もう一度だけ彼女を守ることが出来るだけと自分に理解させた。
そのための機体を今、開発している。今度は必ず守れるようにと。
この手の小説ってさ?まあ、青少年とかが主人公じゃん。
でもここの主人公は大隊の隊長と同い年だし、ある意味異色って感じが。
えっ?そんなものたくさんある?なら、構わず書いていこう。