仮面ライダー剣―Missing:IS   作:断空我

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第二十二話

「鈴さん、どうですか?」

 

「ダメだわ。部屋に閉じこもっちゃってる」

 

「無理やり突入するか?」

 

彼女達はひそひそと話をしていた。

 

「そんなことしても逆効果よ」

 

「しかし、わからん」

 

「何がですの?」

 

「アンデッドが強いことは理解している。ISで倒しても封印する事ができないから嫁達が戦うというのはわかっているんだが、何故アイツはあそこまでして戦う事にこだわる?そこがわからん」

 

ラウラは箒が閉じこもっている部屋を見てからずっと気になっていた。

 

一夏をサポートしようとする気持ちは彼女達にもある。

 

だが、篠ノ之箒はどういうわけかずっと一夏の隣で戦おうとしている動きがあった。

 

ISではアンデッドを封印する事はできない。

 

戦う事はできるが代表候補生でも苦戦するような相手、それがアンデッド。

 

だから。

 

「姉に頼んで第四世代のISを望んだのかしら?」

 

「そこは本人だけが知る事ですわ。私達はここで待っていることしか」

 

突如、大きな音が旅館に響いた。

 

「何ですの!?」

 

「玄関からだ」

 

「行くわよ!」

 

三人は廊下を走る。

 

 

異変を確認するために向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

篠ノ之箒は部屋に閉じこもっていた。

 

彼女は後悔していた。

 

「(また、やってしまった)」

 

力におぼれて滅茶苦茶な事をした。

 

――昔と同じ。

 

中学の頃、箒はただ力を振るう少女だった。

 

彼女はISによって人生を狂わされてしまった。

 

姉である篠ノ之束がISを発表して、引き起こした白騎士事件。

 

国が要人保護プランを実行したために箒は家族と引き離され、住んでいた街を引越し、一夏や始と会えなくなった。

 

一人になった箒は力を求めた。

 

自分が力さえ手にしたら誰にも守られる事はなくなる。

 

姉の事に振り回されることもなくなり、二人の元に帰れるかもしれない。

 

それに、剣を振るっていれば一夏や始と繋がっていられる。そんな気持ちもあった。

 

一夏と始は千冬が父に指導してもらっている時に一緒に入門した子どもで、はじめは仲が悪く、毎日のように喧嘩していて、最後に竹刀でぶつかりあっていた。

 

そんなある日、自分の誕生日に一夏と始はリボンをくれた。

 

「髪が長いと大変だろ?」

 

「俺とこいつで選んだんだ、よかったら使ってくれ」

 

いらない、といって押し返そうとしたがプレゼントを押し返すなんてひどい事いうなよといわれてもらうだけもらった。

 

次の日、リボンをつけて学校に行ったらいじわるで有名な子達にからかわれた。

 

「男女がリボンしているぞぉ!」と、ずっと言い続けて、放課後も掃除をせずにずっとからかっていた。

 

別に、悪口を言われる事になれている。無視すればいい。

 

箒はそう考えていた。

 

だが、

 

「おい、お前たちも掃除手伝えよ」

 

「なんだよ、織斑いい子ぶるなよ」

 

「別にそいつはいい子ぶってないよ。早く帰りたいから終わらせようとしているんだ。お前らみたいに無駄な事に時間費やしていないの」

 

「なんだと・・とがしぃ」

 

「おー、怖い怖い、女の子いじめることでしか楽しみのないヤツはこわいわぁ」

 

「誰が女だ!」

 

「いや、お前だろ・・」

 

富樫始と織斑一夏のことは嫌いだった。

 

口は悪い、けれど、剣の腕に関しては見込みがあると父に評価をもらっていたからというのもある。

 

でも、始は剣に関してはそこまで興味がないみたいで、ただ、親にいわれてという事で織斑一夏は姉と一緒に剣を振るうために入門した。

 

特に何か思いいれがあるというわけもない。

 

――いつも、面倒そうな表情をしているヤツ。

 

――バカみたいに真っ直ぐなヤツ。

 

それが箒の抱いていた最初の印象だった。

 

似ていないのに、どういうわけか始と一夏は互いをライバル視していて、ことあるごとに喧嘩していた。

 

但し、他の人間がいじめられていたりすると、一緒になって助けたりと変なところで呼吸のあう二人だった。

 

「そんなくだらないことしてないで早く手伝えよ。それに、こいつのリボンのどこが似合ってないんだよ。似合っているだろ」

 

「おいおい、お前、男女のこと好きなのか?」

 

「将来、結婚するんだろう!」

 

「そもそも、こんなヤツに女の子みたいな格好にあうわけないだろ?したとしても似合わないし」

 

こういう年齢の子どもというのははやし立てるのが大好きだ。

 

それがお互いの人間関係にどんな影響を及ぼすか考えず。

 

残酷にも子どもというのはそういうものだった。

 

「なっ・・」

 

黙り込んだ箒に対して、一夏は持っていた掃除用具を置いて、始はランドセルをぽいっと放り投げて、いじめっこたちに近づいた。

 

そして、

 

「「謝れ!」」

 

二人同時に拳を繰り出した。

 

その後、喧嘩になった彼らを止めるために教師がやってきて、事情を知った親が責めにきたが千冬さんと始の両親の逆襲にあっていじめっこ達の親はすいません、と謝罪する事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前たちはバカだ」

 

「いきなりだな」

 

「バカっていうなよ」

 

「バカだ。あんなの方っておけばよかったんだ」

 

「結果、篠ノ之は苛められ続けるんでした。マル」

 

「そんなのダメに決まってるだろ。それにこれからは気づかれないように色々やる」

 

「やはりバカだ」

 

「お前・・・・あのリボン外すなよ」

 

唐突に一夏は言う。

 

「似合っていたからな」

 

「・・・・織斑」

 

「一夏だ」

 

「なに?」

 

「織斑だと千冬姉とかぶる。俺の事は一夏って呼べ。篠ノ之」

 

「・・・・それだと家族とかぶる。私の事は箒と呼べ」

 

「俺はどっちでもオーケーだぜ。篠ノ之」

 

「会話に割り込むな。始」

 

「うるせぇよ。一夏、二人だけで楽しく会話しやがって」

 

それから箒が引っ越すまで三人で楽しく遊んだりした。

 

時々、本当に時々、始は悲しそうな顔をする時があって、箒はその理由がわからなかった。

 

離れてしまってから箒は一心不乱に剣道に打ち込んだ。

 

剣道を続けていれば二人と繋がっていられる。

 

その結果、全国まで行く事にはなった。

 

だが何かがぽっかりと空いているような感覚が日に日に大きくなっていく。

 

必死にそれを無くそうと剣を振るった結果。

 

――剣道で相手を傷つけるようになっていた。

 

「私は・・・・もう・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凰鈴音は双天月牙を現れた男に叩き込む。

 

しかし、男は指で双天月牙を受け止めて小さく笑う。

 

「きしし、この程度か?」

 

「舐めんじゃないわよ!」

 

ゼロ距離での衝撃砲を男に叩き込む。

 

本来なら人間にそんなものを撃ち込めば死んでしまうだろう。

 

なのに、鈴音は躊躇わなかった。

 

「こいつ・・・・」

 

煙の中、現れた姿に鈴音は息を呑む。

 

そこにいたのはアンデッド。

 

ただの、アンデッドではない、ハートスートのカテゴリーK、パラドキサアンデッド。

 

パラドキサアンデッドは右腕に真空刃を展開して双天月牙ごと衝撃砲を斬りおとす。

 

「こんのぉおおおおおおおおおおおお!」

 

片方の衝撃砲で攻め込むと同時に上昇する。

 

入れ替わるようにラウラのシュヴァルツェア・レーゲンとセシリアのブルーティアーズのレーザー攻撃がパラドキサアンデッドに直撃する。

 

体から緑色の血を噴き出しながらも接近してくるパラドキサアンデッドもセシリアとラウラの二人は息を飲む。

 

「なんというヤツだ」

 

「・・・・不気味ですわ」

 

止まらないパラドキサにラウラは驚き、傷ついても進むという行動をセシリアは嫌悪した。

 

ぴくっ、とパラドキサアンデッドの動きが止まる。

 

「不気味?・・・・不気味だと?」

 

小刻みにパラドキサアンデッドが震えだす。

 

「不気味の何が悪い!?何もかも綺麗な方がどうかしている!綺麗な世界がいいなんてどうかしている!そんなもの、根こそぎ破壊してやる」

 

「な、なんなのよ!こいつ」

 

「危険ですわ。鈴さん一旦距離を!」

 

何が起きたのかわからなかった。

 

セシリアの視界がぐらり、と歪んで地面に叩きつけられた。

 

「セシリア!?」

 

ラウラが叫んでこちらにプラズマ手刀を叩き込もうとしたが指先が見えない刃で破壊される。

 

「不気味だっていったお前らは死んでしまえぇよぉおおおおおおおおお」

 

パラドキサアンデッドが右腕を振り上げた瞬間、緑色の光がパラドキサアンデッドとセシリアを襲う。

 

「きゃぁっっ!」

 

衝撃を受けたセシリアは地面を転がる。

 

ブルーティアーズはダメージが危険域に達したようで強制解除されてしまう。

 

「・・・・・・・・お前・・・・何故」

 

パラドキサアンデッドは旅館の入り口を睨んでいた。

 

セシリア達も見ると、そこには――。

 

「・・・・アンデッド・・・・?」

 

「だが、なんだ、この禍々しい殺気は・・・・」

 

「あれ・・カリスだったヤツよね」

 

旅館の入り口に入ってきたのはジョーカーアンデッドだった。

 

「ジョーカー・・・・っ!」

 

パラドキサアンデッドは忌々しいものを見るような声を出して真空刃を放つ。

 

真空刃を体に受けてジョーカーの肩から緑色の血が噴き出して壁に飛び散るがジョーカーは止まらず右手に持っている鎌を振り上げた。

 

ニ撃目の真空刃をジョーカーは鎌を振り下ろして無効化する。

 

「貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様ァ!」

 

パラドキサアンデッドは何が憎いのかジョーカーに恨みの声をあげて次々と真空刃を放つ。だが、先ほどと同じようにジョーカーは右手に持っている鎌で次々と叩き落す。

 

パラドキサアンデッドに残された手段は素手による攻撃のみ。

 

「憎い!」

 

繰り出された拳をジョーカーは顔に受ける。

 

風を斬るような音と大きな爆発がジョーカーに起こった。

 

普通の人間なら火傷で済まない。

 

「・・・・・・」

 

「っぁ!?」

 

だが、ジョーカーは全くの無傷でパラドキサアンデッドが繰り出した手を掴んでいた。

 

パラドキサアンデッドがその手を抜こうとするがびくともしない。

 

バキャリと嫌な音が聞こえた。

 

セシリア達は顔を背ける。

 

「ぐ・・・・ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

パラドキサアンデッドの手があらぬ方向に曲がっていて、緑色の血が手から滴り落ちてジョーカーの顔にかかる。

 

表情を変えることなく鎌でパラドキサアンデッドの体を切り刻んでいく。

 

セシリア達に受けていた傷よりもさらに深く、大きなダメージがパラドキサアンデッドを襲う。

 

「ぐっ・・・・ぐぐぐぅ!」

 

このままでは負けると判断したのかパラドキサアンデッドは周囲に真空刃を放ち爆風を巻き起こす。

 

その隙にパラドキサアンデッドは逃げ出し、残されたのはジョーカーとISの専用機持ち。

ジョーカーの行動で次の動きが決まる。

 

セシリア達が身構えているとジョーカーは背を向けて旅館から姿を消そうとした。

 

だが、彼の前にレッドランバスとグリンクローバーが停車する。

 

乗っているのは五反田弾と更識簪。

 

二人はギャレンバックルとレンゲルバックルを腰に装着している。

 

「「変身!」」

 

青と紫のオリハルコンエレメント、スピリチアエレメントが展開して二人はギャレンとレンゲルに変身。

 

ギャレンはギャレンラウザーでジョーカーに攻撃する。

 

体に光弾を受けてジョーカーは仰け反り、攻撃の間を抜けるようにしてレンゲルがレンゲルラウザーにプライムベスタをスキャンさせる。

 

『ラッシュ』

 

貫通力が付与されて、強化されたレンゲルラウザーをジョーカーに繰り出す。

 

三枚のエッジが届く直前でジョーカーは鎌で攻撃を防いでいた。

 

ジョーカーの鎌が緑色に輝いてレンゲルに振り下ろされる。

 

「あうっ!」

 

振り下ろされた一撃がレンゲルのアーマーを貫いて火花を散らしてレンゲルが後ろに飛ぶ。

 

「簪!」

 

倒れたレンゲルをギャレンは抱き起こしギャレンラウザーで反撃しながら距離を稼ぐ。

 

「弾!」

 

「鈴、簪を頼む」

 

駆け寄ってきた専用機持ち達にギャレンは顔を上げる。

 

「大丈夫か、簪」

 

「うん・・・・ありがとう、ラウラ」

 

ジョーカーの一撃でレンゲルバックルの表面が傷つき、変身が強制解除された。

 

ギャレンはラウズアブソーバーから二枚のプライムベスタを取り出す。

 

 

 

 

『アブゾーブ・クィーン』

 

『フュージョン・ジャック』

 

 

体の各部がディアマンテゴールドで覆われ、胸部にダイヤのカテゴリーJの孔雀の紋章が刻印され、背中にオリハルコンウィングが装備される。

 

ギャレンラウザーの先端にはディアマンテエッジが装備された。

 

そして、ジョーカーへ強化されたギャレンラウザーを構えて地面を蹴る。

 

ジョーカーは鎌で攻撃を受け止めて拳を繰り出すがゼロ距離でギャレンラウザーの光弾が直撃して後ろに倒れこむ。

 

倒れる際に緑の斬撃がギャレンを襲う。

 

「がっ!」

 

ばちばちと火花を散らしてギャレンは後ろに仰け反るがジャックフォームになり強化されたアーマーが壊れる事はない。

 

ギャレンはギャレンラウザーのオープントレイを展開して二枚のプライムベスタを読み取る。

 

『ドロップ』

 

『ファイア』

 

『バーニングスマッシュ』

 

ギャレンは空高く舞い上がって炎を纏った両脚蹴りをふらついているジョーカーに叩き込む。

バーニングスマッシュを受けたジョーカーは後ろに吹き飛び地面に倒れこんだままぴくりとも動かない。

 

倒れて動かないジョーカーにプロバーブランクを投げ入れようとする。

 

「やめろ、弾!」

 

ブルースペイダーに乗ったブレイドがジョーカーとギャレンの間に割って入った。

 

「一夏!邪魔するな!」

 

「やめろ!まだこいつを何とかする方法があるかもしれないんだぞ!」

 

「それでもこいつが生き残っているのは危険だ!わかっているだろ!ジョーカーが最後の生き残りになったらどうなるか!」

 

だからといって、一夏は始を見捨てられるわけがない。

 

最善の方法を探す。

 

ヒューマンアンデッドを探して。

 

 

そして。

 

 

「今ここでこいつを封印させない」

 

「・・・・一夏・・・・!」

 

一夏の言葉に弾は仮面の中で顔を歪めた。

 

『アブゾーブ・クィーン』

 

『フュージョン・ジャック』

 

ブレイドもジャックフォームになりディアマンテエッジが付与されたブレイラウザーを構える。

 

「一夏、あんた弾と戦うつもり!?弾も本気じゃないわよね!?」

 

鈴音が叫ぶが弾と一夏は答えない。

 

両者は地面を蹴ってぶつかりあう。

 

ブレイラウザーとギャレンラウザーがぶつかり合い、両者ともに一歩も引かない。

 

「弾、ヒューマンアンデッドが日本に来ている!あの人から話を聞けばジョーカーをなんとかできるかもしれないんだ!」

 

「ヒューマンアンデッドが全てを知っているとは限らないだろ!それに橘さん達から聞いた話を忘れたのか。ジョーカーを最後に残してがために起こった事を!あいつが最後になったせいで失った命もあるんだぞ!」

 

「今回もそうなるとは限らない!封印して全て解決でいいわけがないだろ!元は人間だぞ!」

 

「人間だろうとそうでなかろうとジョーカーが危険なことには変わらない!それを封印するのがライダーの使命だ」

 

ギャレンに押し切られてブレイドは後ろに下がる。

 

下がったブレイドにギャレンは光弾を撃つ。

 

攻撃を受けたブレイドは後ろに倒れそうになるのをこらえる。

 

「邪魔するなら少し痛い目を見ろ!」

 

『バレット』

 

『ラピッド』

 

『ファイア』

 

『バーニングスマッシュ』

 

ギャレンが空高く舞い上がるのを見ながらブレイドはブレイラウザーのオープントレイを展開してプライムベスタを読み取らせた。

 

『スラッシュ』

 

『サンダー』

 

『ライトニングスラッシュ』

 

「だぁあああああああああああああああああああ!」

 

「ウェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイ!」

 

ギャレンが繰り出した攻撃をブレイドは掻い潜って雷撃を纏ったブレイラウザーをギャレンに叩き込んだ。

 

「がっ!?」

 

叩き込まれたギャレンは体に雷を放ちながら地面に落下した。

 

バチバチと火花を散らしてダメージが一定値を超えたため変身が強制解除される。

 

「始!?」

 

ブレイドが地面に着地した時、倒れていたはずのジョーカーがいなくなっていることに気づく。

 

「くそっ!」

 

「一夏!あんたぁああ!」

 

変身を解除した一夏に鈴音が殴りかかる。

 

一夏は彼女の拳を避けず受け止めた。

 

ブレイドになるため厳しい訓練を受けてきた一夏ですら倒れそうになるくらいの衝撃。だが、必死で堪えた。

 

「アンタ!あんな化け物のために友達を攻撃したっていうの!?」

 

「・・・・化け物じゃない!あいつも人間だ!」

 

「化け物よ!アレを見てまだそんな事が言えるの!私から見ても、あいつは人類の敵よ!」

 

鈴音は煙を上げている旅館を指差す。

 

「あいつらが引き起こしたのよ!怪我人も出ている!あいつらから人間を守るのがライダーじゃないの!あんたがやっているのは真逆のことじゃない!」

 

「・・・・」

 

一夏は背を向けて歩く。

 

仲間達に。

 

たった一人の友を助けるべく、

 

最初の、大切な友を救いたいから一夏は選択した。

 

 

今の仲間達から離れる。

 

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