黒い球と共に   作:八雲ネム

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イレギュラーを無理矢理ねじ込みました。
なので、話の展開は原作と異なります。
そもそも死亡キャラが多数、生き残っている時点でオリジナル展開な気がしますが気にしないでくだちぃ。

どうすっぺかなぁと思いながら書きました。


第10話 吸血鬼

「オイオイ、今回は新入り無しかよ」

「こんなことってあるの?」

「メンバーが多い時なんかはたまにあるな。そうそうないけど」

 

 俺達は、いつものようにガンツが置いてある部屋に転送されると見知った奴ら以外は、誰も転送されてこなかった。

 ラジオ体操の音が流れたため、状況から察するにどうやら今回はこのメンバーでやるらしい。

 そのため、俺達はそれぞれの武器を持って転送されるのを待つとど今回のステージは屋上で、フリーランニングと組み合わせて討伐するようだ。

 

 転送する前に確認したのだが、チビ星人が今回の討伐対象らしいのでZガンなどの大型のものは持ってこず、Xショットガン2挺とガンツブレード1本が今回の俺の装備となる。

 西は相変わらず、Zガンがお気に入りのようでそれを持っていったようだし、加藤もYガンが基本装備となっている模様。

 とは言え、今回の星人も単独とは到底思えないので用心に越したことはないだろう。

 

「おい、竜崎。あそこも見てみろ」

「ん?貯水タンクか?」

 

 自衛官である東郷の、指さす方向には件の星人がいてこちらに背を向けた状態で座っている。

 そのことを確認した俺は、イヤな予感を振り払うように首を横に振ってから東郷に指示を出した。

 

「東郷、ここからスナイプできるか?」

「あぁ、任せておけ。この銃ならあの距離ぐらい、どうってことはない」

 

 俺達がいる場所から、星人までの距離はおおよそ2~300メートル。

 コントローラを使ったとしても、目を凝らさないと見えないほどの小ささなのに彼は、それを簡単に見つけてしまった。

 その結果、チビ星人は訳もわからずに狙撃されて息絶えたと思っていると、俺達の周りに残りの星人がやって来た。

 

 その数、前回の数倍はいるだろうか。

 

 とにかく、多すぎると思いながらも俺はガンツソードから適度な長さの刃を伸ばすとそれを構えて、ざわつく周囲のメンバーに対してこう言った。

 

「全員、何とか生き延びろ」

 

 俺がそう言うと、加藤達はそれぞれのやり方で生き延びるために行動を開始した。

 

 

 

 

 

「ふぅ……かなり多かったな」

「竜崎くん、大丈夫?」

「俺はな。だが他のメンバーがどうか……」

 

 数十分後、路上にいた俺は背後に立っていた岸本に声を掛けられたのでそう返すと、返り血で真っ赤になっている加藤達がやって来た。

 

「竜崎、無事だったか」

「加藤、そっちはどうだ?」

 

 俺がそう聞くと、加藤と玄野はこう返してきた。

 

「ホモとサダコがボコボコにやられた。応援に来た時には息をしていなかった」

「今回も生き残りそうだったが残念だ」

「自衛官の奴もやられた。俺と戦っていたけどスーツがお釈迦にされてダメだった」

「彼もやられたか。今回はかなり、被害が出たな」

 

 その報告に、俺は少なからずショックを受けたが相手の数も数だったし、仕方ねぇかと思っていると西達もやって来たようだ。

 そのため、事情を聞くと桜丘聖という玄野の彼女であり、初体験の相手もくたばったらしい。

 それを聞いた玄野は、かなりのショックを受けて跪いて泣いていたが俺達5人は何とか、生き延びて帰ることが出来るらしい。

 

 コントローラを操作しても、星人らしき反応がないので一段落したようだが今回も、色んな建物に被害が出た。

 これで、黒い球の部屋も大騒ぎになるなと思いながら転送されるまでの間、俺は周囲を警戒していると黒いスーツを着た集団が俺達に向かって歩いてきた。

 ホストがこんな所に何故、と思って耳を傾けるとこんな言葉が聞こえてきた。

 

「なんだよ、消えて行くぞおい」

「さっさと片付けるぞ」

「………」

 

 そんな言葉が聞こえてくると同時に、金髪のホスト崩れのような美青年と目が合った。

 彼らの様子から考えるに、どうやらガンツの光学迷彩も万能ではないようだな。

 そう思っていると、黒服の集団は手から拳銃を作り出すと俺達に向けて発砲してきた。

 

「!? 竜崎!早速来やがった!!」

「あぁ!加藤達は逃げろ!」

「誰だあれ!?」

「とにかく逃げろぉ!!」

 

 俺がそう言うと、加藤は跪いている玄野を立たせてから引きずるように逃げていき、岸本もパワードスーツの性能を生かして屋根へと飛び移っていった。

 

「久し振りだな、金髪ホスト。見逃してくれるかと思っていたよ」

「はん、大量に星人を殺しまくっていたらイヤでも目に留まるっつーもんだろ」

「ちげぇねぇや、と!」

 

 加藤達が逃げていく中、俺は金髪ホスト風の男性とそれぞれの刀を使って刃ををぶつけ合ってから、そう言い合ってから斬り合いに移行した。

 俺や西にとって、彼らはガンツチームと敵対していると言うことだがれっきとした吸血鬼であり、理由は知らないが俺達と敵対している。

 恐らく、星人関係で立場の違いで敵対関係になっているとは思うが今はどうだって良い。

 

 俺としては、むざむざと殺される訳にも行かないので相手の動きに注意しながら動かないといけない。

 何しろ、相手は4人で西もどこかへと行ってしまったので1対4という俺にとって、圧倒的に不利な状況だが今の俺にとっては問題ない。

 何故なら、武術を体得している俺にとってすれば4人相手といってもぶつかり合う瞬間だけは、1対1になるからだ。

 この神様特典を、検証する時に1つの疑問が俺の中で生まれた。

 

 それは―――――

 

『そう言えば武術といっても武器を使うのがメインなんだよな。格闘技の分野ではどうなんだろ?』

 

 と言うもので、ネットでは空手や柔道、テコンドーなどは格闘技に分類される。

 なので、普通はできないんだろうなぁと思ってそういった格闘技をやっている道場の門を叩いて、体験学習として相手にしてもらった。

 するとどうだろう。道場の有段者相手に圧勝してしまった。

 

 そのため、入門してくれというしつこい要求を受けたのでそれを振り切るのに苦労したが、相手を倒した時に思ったのは武術って範囲が広すぎませんかね、というものだった。

 今となっては神様のミスなのか、意図的に判定を甘くしたのかはわからないが少なくとも星人関係では役に立っている。

 何故なら、ガンツソードが手元からなくなっても戦えるからだ。

 

「ぬお!」

「もらった!」

 

 黒髪の男が、俺との斬り合いでガンツソードを吹き飛ばしてくれたが俺からすれば、戦いやすくしてくれたと感じてしまった。

 理由は、ガンツソードを持っている時は両手が塞がって1つのことしかできないが、両手が空いてしまえば己の四肢を使った戦い方ができる。

 ガンツソードが吹き飛ばされた次の瞬間、俺は黒髪の男に急接近して発勁を繰り出した。

 

 この技は、瞬間的な打撃はないが体内で長く力を伝わる技でちゃんとした訓練を積めば、誰でも使える技だ。

 その技に、パワードスーツのパワーを上乗せしたことで例え、吸血鬼であろうとも内臓は引きちぎられたようで、口から吐血しながら倒れた。

 身動きしないところから察するに、そいつはくたばったようだ。

 

 すると、俺の転送が始まったようなのでパワードスーツによって強化されたジャンプ力で、数メートルも飛び上がると丁度よくガンツの部屋に転送し終えた。

 そして、次の瞬間には加藤達からの質問攻めだった。

 どうやら、吸血鬼達について何も知らないようだったのでざっと概要を伝えた。

 

 あいつらは吸血鬼であり、その発祥はよくわかっていないとのこと。

 前々から、俺達とは敵対していること。

 そして何よりも、組織化された吸血鬼であって彼らはその幹部であり、何十人もの吸血鬼を従えていることだ。

 

 それらを伝えると、西以外は唖然としていたが吸血鬼対策も練らないといけないので、俺はとっとと帰ることにした。連戦で流石に疲れたし。

 ついでに、今回の星人の得点は1体につき2点だったようで大した点数にはならなかった。

 とは言っても、俺の場合は20体位を倒していたようだがな。

 

 

 

 そんな訳で、俺はとっとと家に帰還するとパワードスーツを脱いでシャワーを浴びてから、寝間着に着替えてベッドに倒れ込むようにして寝た。




チビ星人が増えた挙げ句、吸血鬼が早くも強襲。
理由は主人公の力に恐れているからです。
ちなみに今回が初めてではなく、何度も襲撃していますが返り討ちにされています。
幹部の入れ替えも起こって、原作と同じようなメンバーになりました。
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