黒い球と共に   作:八雲ネム

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コミケは大変でござる。(;´Д`A

昨日は、前日の飲み会で残ったアルコールが暑さと強力な日光の辛さを倍増してくれました。
そのため、帰りは駅を乗り越して戻る羽目になったりしましたが戦利品はちゃんと買えました。
今日は、前々から買おうとしていたものを買ったりして速攻で帰りました。ウ=ス異本も一通り、買えましたし。
そんなこんなで、疲れを残しながらの3時間で書き上げました。



では、本編をどうぞ。


第11話 集いし、猛者達

 ブブブブブ

 

 

 

 チビ星人の討伐と、吸血鬼の襲撃から数日が経ってのんびりとしている時間の中で俺の携帯に着信メールが来たことを示す振動があった。

 そのため、メールを見てみると知らない人からの着信で、このメールを読んだら書いてある番号に電話をしてくれ、という内容だった。

 俺は普段、携帯は2台を併用していて片方は家族用でもう片方は対外的に使っている。

 

 今回、着信メールが来たのは対外的に使っている携帯で西や加藤達と連絡する時にも利用している。

 これは万が一、吸血鬼の襲撃がある際には家族なんかが人質に取られないようにするためで、それと同時に気持ちの切り替えもする意味でこうしている。

 そもそも、家族や親戚から電話やメールはそう多くないし、あったとしても近状報告や何かしらのアクシデントがあった時ぐらいだ。

 

 そのことから、このメールはガンツのメンバーや大学の友人、または海外の友人経由で来たのだろう。

 その確認のため、俺は出かける用意をしてから岸本に少し歩いてくると伝えてから外に出た。もちろん、ガンツスーツを普段着の下に着てからの外出だ。

 吸血鬼の襲撃があった以上、いつ何時に攻撃されるのかがわからないのでこういった対応策を講じている。

 

 普段から、着てはいるがそれは手足が露出した状態なので今回の場合は手袋等の代用として身につけている。

 じゃないと落ち着かないし、そもそも服としての機能も充実しているから下着の一種だと思えばなんてことはない。

 そして、駅前の公衆電話から指示された電話番号に掛けると懐かしい声が聞こえてきた。

 

「お前………竜崎か?」

「あぁそうだ。で、お前は誰だ?」

「俺は和泉。お前のメールアドレスは玄野という奴から聞いた」

 

 しかし、それを露わにすると人間違えの可能性で変に弱みを握られそうなので、それを露わにしないようにしながら考えを巡らす。

 この会話だけで、わかったのはどうやらメールアドレスを漏らしたのは玄野らしい。

 こうなるんだったら、メールアドレスを全員のと交換するんじゃなかったぜ。

 そう思いつつ、俺は和泉と名乗った男性と話を進める。

 

「んで?メールアドレスを聞き出すほどの用件はあるんだろうな?」

「あぁ、ガンツって知っているか?もしくは黒い球の部屋ってサイトは?」

「そのサイトなら知っている。内容的には眉唾ものばかりだがな」

「……そうか、やはりお前もそう思うか」

「その確認のためにメールしてきたのか?物凄く、時間と労力の無駄だと思うが」

 

 和泉の質問に、俺は茶化すようにそう言うと彼は少し残念そうに返してきたので、今度はこっちから質問してみた。

 すると、意外な回答が来た。

 

「お前はそう思っているかもしれないが、俺からすれば懐かしさに近い。あの日記に書かれている内容は俺の記憶とリンクしている」

「………」

「狩りをして新宿を駆け巡る記憶が、あの部屋にいたメンバーだと確信させた!!」

「………」

「だからこそ、お前に頼みたい。俺をあの部屋に連れて行ってくれないか!?」

「………」

 

 ふーむ、厨二病がここまで来ると末期だなと思ってしまうのは俺だけではないはずだ。

 少なくとも、事情を知らない人からすればそういった風に見えてしまうだろう。

 しかし、和泉がガンツの討伐依頼をこなしていたことを思い返せば平和な日々が退屈なのだろう。

 そのため、俺は彼にこう伝えた。

 

「精神科に行くか、時期を待つんだな。今はそれしか、言えん」

「………そうか、ならいい」

 

 俺がそう言うと、和泉は安心したようにそう言ってから電話を切った。

 どうやら、黒い球の部屋には俺の名前も平仮名で掲載されて熟練兵士として描かれているので、少なくとも彼からすれば安心材料になったらしい。

 そのため、近いうちに彼は行動に移しそうだなぁと思いながらゲームセンターで、暇つぶしをしてから家に帰ることにした。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 一方、竜崎と和泉が電話で話し合っている時刻と同時期にとある中学生は後の師匠として、仰ぐ人物から超能力を伝授されていた。

 学校でいじめられていて、それを苦にして自殺しようとしたが死ねなかったので、そういったスレッドで知り合った男性に頼った次第だ。

 

「人生を変えるって話なんですが……」

「別に楽な自殺を勧めに来た訳じゃない。俺はお前を生かしに来たんだ」

「そういった話、聞きたい訳じゃないです」

「別に生命の尊さを説くつもりはない。寧ろ、お前に力を与えてやる」

 

 サングラスを掛けた男性はそう言いつつ、コップに入っていたコーヒーを1メートルぐらいの高さまで浮かび上がらせた。

 コップごとではなく、コップの中に入っていたコーヒーという液体だけを持ち上げたのだ。

 それを見た中学生―――桜井 弘斗(さくらい ひろと)は手品かと疑ったがサングラスを掛けた男性―――坂田 研三(さかた けんぞう)に促されてコーヒーを触ってみたり、掌で包み込むようにしてみたりした。

 

 その結果、手品ではないことが判明したのでコーヒーをコップに戻したところで、坂田は次々に超能力を起こして見せた。

 例えば桜井の心臓を早く鼓動させたり、体を空中に浮かばせたりした。

 その結果、超能力が実際にあるということがわかったので今度は、それを使いこなせるようになる訓練方法を伝授された。

 

 最初は、部屋を暗くしてライターの火を見る。

 そして一定時間、見続けたら日の残像が見えるかどうかを確認する。見えたら、光の残像を自由に動かせるように練習を繰り返す。

 正確には、指を回して光が纏わり付くように動かせるようになってから、軽いものから重たいものを徐々に動かせるようにする。

 

 軽いものを動かすのは、イメージがしやすいからで最初は部屋に舞う埃を指で作った輪に、吸い込まれるようにイメージをする。

 そこから、徐々に重たいものを動かせるようにする訓練を2日間でできるように、坂田から言い渡された。

 これは別に、肉体に備わっている筋肉トレーニングではなく、視床下部と大脳基底核の一部を移植したとのことだった。

 そして、何よりも大事なのはできると強く思うことでこの2日間で人生がガラッと変わるらしい。

 

 

 

 その結果、桜井弘斗の人生はいじめられて自殺するという結末からいじめっ子を殺して、良心の呵責に苛まされる結末へと変わっていった。

 

 

 

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「………東京やが」

 

 桜井という中学生が、ネットで知り合ったトンコツと出会う日に博多からやって来た男が、東京の建物を見てそう呟いた。

 

 彼の名前は風 大左衛門(かぜ だいざえもん)

 中国武術の八極拳の使い手で、自分と互角に渡り合える相手を探して日本一の人口を誇る東京にまでやって来た青年である。

 とは言え、風を満足させるほどの強さを誇る奴はおらず、色んな人を訪ね歩いたが本人からすると博多の方がまだマシだと思うレベルだが、そんな中でも1つの話が気になった。

 

 それは、ボコボコにした高校生から聞いた話で今は大学生だが数年前まで伝説の番長として、有名だった人物の話だ。

 そのため、そいつからどの大学に行ったかを聞き出して向かってみると、如何にも強そうな雰囲気を醸し出している男が食堂で昼食を取っていた。しかも1人で。

 

「ちょっとよかか?」

「ん?」

 

 風の格好は、大学の雰囲気からすると完全に浮いていたので周りはかなりざわついていたが、彼に話しかけられた男は箸を止めて風を見た。

 

「なんだい?おっさん」

「ここに強か奴のいるって聞いてやって来た」

「誰に聞いたか知らんが、ある程度の武術だったら身に覚えがある」

「なら話ははやか。戦ってくれけんか?」

「少し待ってくれ。これを全部食べないと落ち着かないんだ」

 

 そいつがそう言ったので、食べ終わって片付けてから大学からほどよく離れた裏路地に行った。

 そいつは、周囲のざわつきとは裏腹に常に冷静だったが何を隠そう、強そうな雰囲気を出していたのは竜崎誠本人だったからだ。

 その結果、風と盛大に殴り合って格闘技で生まれる友情が出来上がった。

 

 

 

 そうこうしている内に、和泉が行動に移す日は近づいていた。




という事で、原作でも活躍した3名が登場。
本作でも活躍させるつもりですが原作と乖離している以上、どうなるかがわからない状態です。
まぁ、可能な範囲で原作に沿いながら改変していきます。


ではまた次回。
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