黒い球と共に   作:八雲ネム

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Σ(・□・;)「ムアアアアアアアアアアアア!!」

と言うことで、今日もコミケに行ってきました。
日本の夏は暑いのに会場はさらに暑かったです。
毎回参加して、毎回思うのは当面は行かなくていーわと思っているんですが、参加してます。じゃないと落ち着かないし。



それはそうと、本編スタートです。


第12話  新宿大虐殺

 和泉と電話をしてから1週間後、またしても彼からのメールが来た。

 

 

 どうやら、今日(日曜日)に新宿で行動に移すらしいので俺と岸本は今日に備えて準備をしていた。

 準備といっても、パワードスーツを着込んでXガンを肩掛け鞄に仕込んでいつでも撃てる状態で、新宿駅から延びる大通りの喫茶店で待機していただけだ。

 俺としては、彼が起こす行為の顛末が気になるので来た訳だが岸本としては、折角のデートなのに他のことが気になっている俺に不服のようだ。

 

「そんなに和泉って人が気になるの?」

「彼は1年ぐらい前まで例の部屋で共に戦っていた。優秀な戦闘員だったし、俺に次いで点数をとっていたからな。今の岸本よりも強かったよ」

「ふーん」

「ま、彼がどうしようがあの部屋に行けなければ全てが無駄になるから大胆な賭けではあるがな」

 

 俺の答えに、岸本が不満げに顔を膨らませていたのでそう付け加えるとそれまで歩行者天国として、車道に多くの人が行き交いしているが人の流れが1つの方向へと変わった。

 方向としては、駅から逃げるように人並みが移動しているので俺と岸本は即座に立ち上がって、駅の方向を見ると騒ぎの中で微かに銃声が聞こえてきた。

 

 音からしてサブマシンガンかな。アサルトライフルや機関銃だと、もっと重低音があってもおかしくはないがこの音はどちらかといえば軽い方だし。

 そう思いながら、移動を開始すると座り込んでいる少女に目が留まった。

 その少女は、見るからにひ弱そうだったので走り出す人達を押しのけながら近づいて声を掛けた。

 

「嬢ちゃん、どうかしたかい?」

「………(ブルブル」

 

 俺が声を掛けると、少女は怯えきった顔で俺を見てきたので岸本を呼んであることを頼んだ。

 

「岸本、この少女を頼む」

「えっでも、あの乱射魔をなんとかしないと………」

「奴を上手く誘導する。その間に彼女を背負って避難しろ」

 

 徐々にではあるが、銃声が近づいてきているので時間がないということは、岸本でも充分にわかった。

 そのため、岸本は少女を背負ってから人並みに紛れて走り出した。

 さて、どうしたものかと考えていると後ろから見覚えのある巨漢が死体を片手で、盾代わりにしてやって来た。

 

「……風、こんな所にいたのか」

「おう、竜崎。ここはおれに任しぇて下がってろ」

「だが奴は飛び道具を使う。大丈夫か?」

「問題なか。そいにあん乱射魔ばどげんにかせな被害のでかくなる。だからここで抑える」

「そか、なら任せて良いか。危なくなったらすぐに行くよ」

 

 俺がそう言うと、風は『おう』と答えたのでその場を後にして銃声の方向からだと、横に顔を向けないと見えない横道に入った。

 こうすることで、すぐには目を付けられない上に俺はあることを確認したかった。

 それは、和泉がどういった格好をしているかというものだ。

 

 銃を乱射するからには、変装する必要がある訳で素顔のままでは警察から、指名手配を受ける可能性が非常に高い。

 そうなれば、ガンツがある部屋に行けたとしても逃亡生活をしながら行かないといけなくなる上、警察に捕まったの場合は極刑になる可能性も在る。

 そうならない様に、変装をする必要があるのだがどの程度なのかを確認する必要がある。

 

 変装が雑な場合、Xガンのロックオン機能でロックしてから引き金を引く必要がある。

 命を刈り取ることに対する抵抗感は、この2年間の星人や吸血鬼との戦闘で既に消え失せているのでカタストロフィで生き残ったら傭兵になるのも良いかもしれないな。

 いや、その場合は火薬を使う銃の扱い方に慣れないといけないし、色んな戦場を渡り歩く必要があるから四肢の欠損は覚悟しないといけない。

 

 傭兵になるためのハードルは高いなと思いつつ、取っ手のついた小さい鏡を肩掛け鞄から取り出して大通りを鏡の反射で見てみるとサングラスを掛けた黒人男性がサブマシンガンを撃ちまくっていた。

 あれが和泉か、と思っていると風が死体を盾にしてそいつに近づいていって鉄山靠(てつざんこう)を食らわせた。

 しかし、銃を目の前にしてひるんでしまったためにちゃんと技が決まらなかったので、首を絞めて殺そうとしたが大きめの肩掛け鞄から取り出した銃で逆に殺されてしまった。

 

 そのため、鏡をしまい込んでどうするかなぁと思っていると黒人男性が、俺に銃を構えているのに気が付いた。

 そいつは驚いた様子だったが、俺がとっとと行くようにと合図するとそいつは銃を発砲せずに他の人を殺すために移動を開始した。

 これで決まりだ。アイツは和泉でガンツのある部屋に呼び出されたらしい。

 

 黒人に変装した和泉が、俺を殺さずに移動してから数分してから裏道を使って大通りの別の場所に出ると撃ちまくってんなぁ、と思うぐらいに乱射している。

 そのため、銃声が聞こえる距離を保っていると銃声が途絶えたので、俺は岸本と合流すると岸本は少女を慰めていた。

 

「よぉ、無事だったんだな」

「誠、そっちは大丈夫だったの?」

「あぁ、不思議なぐらいに運良くかすり傷もない」

 

 俺はそう言いつつ、目線を少女に向けると青ざめてはいるが大分落ち着いたように見える。

 そのため、俺はしゃがみ込んでからいくつかの質問をした。

 

「俺は竜崎誠。いくつか、質問して良いか?」

「………(コクリ」

「君の名前は?」

「……小島………多恵」

「どこの駅から新宿に?」

「○○駅………」

「JR沿線の駅だな。そいつはご苦労なことで」

 

 その後も、2~3ほど質問をすると携帯が振動したので開いてみると新着メールで、今から都庁の第1展望室に来いという内容だった。

 差出人には、俺が勝手に和泉ちゃんと付けたメールアドレスだったので立ち上がって、俺は指定された場所に向かうことにした。

 

「どこに行くの?」

「例の人物からメールで場所を指定された」

「………」

「だからそこに行ってくる」

「………そう、危ないから気を付けてね」

「おぅ、せいぜいボロクソにされないように頑張るわ」

 

 移動しようとする俺に、岸本が聞いてきたのでそう答えると彼女は冷静にそう言ったので、俺も冷静に返事を返した。

 本来であれば、無視するところではあるがそのメールには写真が添付されていて、和泉の彼女と思われる女性が席で眠っている状態で銃を突きつけられていたからだ。

 普通だったら、悪い冗談だと思うところではあるが生憎と言ってはなんだが今の彼は、実際にその女性もやりかねない。

 

 そのため、俺はXガンを手に持ちながら指定された場所に向かうと本当に和泉がいた。

 

 

 

「本当に釣りじゃなかったんだな」

「当然だ。じゃないとメールを使うことすらしないし、こうやって呼び出しもしない」

「はん、変装はうまくいったようだな。あれだったらお前に関連付かない」

「そのように細工したからな。ようやく、俺はここまでやってきた」

 

 このやり取りと、彼の表情や態度から人を殺すことへの罪悪感はないようで寧ろ、俺と共闘していた頃の記憶もありそうなので俺は話を進める。

 

「それで?このままだとあの部屋に行けないはずだが?」

「だから西部劇みたく、撃ち合いをしようぜ」

「あれか、互いに後ろ向きから一定時間で撃つって奴」

「あぁ、お前とはそれをしてみたかった」

「………わかった。引き受けよう」

 

 俺がそう言うと、和泉はホッとしたように安堵したようだがそう言うのは事が終わるまで、表情や態度に出さないものだぜ。

 そう思いながら、和泉の指示で互いに銃を構えて彼がカウントを始めたが残り1秒の時に、俺はXガンの引き金を引いた。

 その結果、彼は間抜けな声で「えっ」と言った直後に身体が爆散したので、頭だけになった彼にこう言った。

 

「約束なんて守る訳ねぇーだろ。つーか、その女も誰か知らんしな」

 

 

 

 俺はそう言い終えると、いつもの寒気がしたのでいそいそと決闘のために脱いでいたパワードスーツを着て、その上に外出用の服を着込んだ。




ついに、和泉も星人討伐に参戦。

本作ではかっぺ星人やオニ星人が瞬殺される未来しか、思いつかないんですがまぁ、やれる範囲でやります。
そんな訳でまた次回。
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