和泉side
きゅうぅぅぅぅん
「はぁ…はぁ……くそっ」
俺はその音と共に、スーツが使えなくなったことを悟った。
正直、大量に来た奴らを片っ端から処理していったら如何にも強敵そうな奴らが出てきたので、やりやっていたら残り1人というところでスーツがダメになった。
それと、ここまで長丁場になっているのに竜崎が一向に現れない。
恐らく、来ている途中なんだろうがこのままだと俺がやられかねないから、一撃の下でとっとと片付けるとしよう。
「諦めねぇんだな」
「目標にしている奴がいるんでな。そう簡単にくたばってたまるか」
俺がそう言うと、タバコを吹かしている金髪吸血鬼と斬り合った。
竜崎side
「かなりの数で強襲したんだな」
「でも和泉くんの死体が見当たらない」
「探そう。背負っている彼女のこともあるし」
俺達は今、和泉の自宅がある駅の周辺に来ていた。
俺の背中には、和泉の彼女と思われる女性が気絶しているが彼女は偶然、俺達が駅に着くと駅から出てきて彼の名前を言っていたのでスタンガンを使って失神させていた。
そして、死体がある方向に向かっていくと丁度よく、最後の吸血鬼の胴体を袈裟切りにした和泉がいた。
そのため、切り終えた後に息絶え絶えで立てそうにない彼に近づいて話しかけた。
「和泉、大丈夫か?」
「大丈夫に見えるか? 竜崎」
「いや、そうは見えねぇな。傷口もあるようだし」
俺がそう言うと、彼の左肩から出血が確認できるのでスーツが壊れた後でで来たものだろう。
しかし、見た目は派手だが出血量はそこまで酷くはないようなのですぐに、負傷した彼を匿ってくれる人物へ向かった。
その人物こそ、フリーライターの菊池さんで事前に確認を取ると、医療関係者とも繋がりがあるようなのでそこに匿ってもらうことにした。その方が、吸血鬼も手を出しにくいだろうからな。
その後、和泉が襲撃されたんだから吸血鬼はそう簡単に諦めないだろうと予想できるので、前もって準備はしておく。
吸血鬼と言えば、弱点は太陽光と水、銀や木の杭などの他に十字架と聖水など、苦手な分野は幅広く知られている。
しかし、だからといって簡単に倒せる奴らではないし、日中も活動していることから何かしらの薬を使っている可能性がある。
とは言え、吸血鬼の特性から夜にまで薬を併用している可能性は低い。
何故なら以前、奴らに襲われた時に水をぶっかけても意味がなかったことから太陽光にだけ、弱くなっている可能性がある。
銀に関しては、入手自体は簡単だがそれをどうやって奴らの体内にぶち込むかがわからないし、銀で出来たナイフやフォークでは奴らに止められる可能性が高い。
銃でぶち込もうにも、銃刀法で手続きや管理が面倒だということで今からでは間に合わない。
木の杭や十字架なんかも、ナイフ同様に難しい上にかさばると言うことで持っていない。そもそも、十字架なんて本当に吸血鬼に効くのかがわからん。奴らに限っては眉唾に等しいものがある。
そんな訳で、俺と岸本はある程度の数の太陽光に近い電球をいくつか買ってから帰宅した。
正直、斬り合いをしても良いんだが数が数なのでこれらの装備である程度の数を減らしたい。
それに、今までに軽く100人以上は殺しているのにそれでも送り込んでくるなんて、余程の人数に自信があるのか、俺達の強さに誤算があったのかは知らないが星人と同じく1匹残らず倒してやる。
そう思いながら、帰宅すると家の前に数人のスーツを着た人物がいた。
「君が竜崎クンだね?」
「あっはい」
「菊地さんから話は聞いているよね?」
「はい」
「なら家の中にいてよ。大丈夫だから」
「あーはい。ありがとうございます」
どうやら、俺達が帰宅する時に菊地さんから護衛する警官を呼んでもらえるという話だったが、どう考えても無駄な犠牲になりそうです。
だってねぇ、スーツ姿で隠し通せる銃器となると拳銃ぐらいしかないし。
せめて、アサルトライフルや機関銃辺りがあれば足止めぐらいにはなるけど、一般人の護衛としては重装備すぎるからすぐには無理だ。
だから精々、命を対価に少しの足止めをしてもらうことにした。
そして、夕暮れから夜になる時間を使って対吸血鬼用の武器を作ってから待ち構えている間に、俺は岸本にこう言った。
「さて、今回は人の形をした奴らが相手だ」
「そうね。オニ星人の時も人の形をしていたわ」
「そいつらに対して躊躇なく、引き金を引けたか?」
「もち。じゃないと星人討伐なんて出来ないでしょ」
俺の言葉に、岸本は迷いなく返答したのでマジマジと彼女を見たが特に後悔していない様子だった。
そのため、俺は話を進める。
「だったら話は早い。躊躇したら速攻で殺されるから最初から殺すつもりで行った方が良い」
「………」
「それと相手の動きを見て勘で予想しろ。とにかく、これまでの相手と比べてめっぽうに速いからな」
「了解」
俺がそう言いきって、彼女の返事を聞いたところで銃声が聞こえた。
音からして、警官が所持していた銃だろうがその後にサブマシンガンと拳銃の銃声が、連続して聞こえてしばらくしてから静かになった。
そこから予測して、俺達は前もって計画した通りに周波数を変えた。
「………いねぇぞ」
「どこ行った?」
部屋に乗り込んできた吸血鬼達は、1人たりとてサングラスを付けていなかったので部屋に全員が入り込むのと同時に、部屋の灯りを付けた。
すると、吸血鬼達は狼狽えたがそれを逃すことなく部屋の灯りは奴らの身体を崩壊へと導いた。
その結果、奴らはものの数秒で崩壊したがその粉が部屋に散らばったので、掃除が面倒だと思いながら部屋の灯りを消した。
数分後、第二陣が突入してきたので同じように崩壊させた。
しかし、照明を操作していないのに電源が消えたのでどうやら電線をやられたようだ。
そのため、俺は岸本に合図して俺はガンツソードを取り出すと彼女もXショットガンを出して、戦う準備をすませると窓から入ろうとした奴を刺し殺して玄関から出た。
「あぐぅ!」
「ぎゃあ!」
片っ端から、吸血鬼を殺して行っていると強そうな奴が2人で俺達の前に立ち塞がった。
「おぅ、なかなかに強そうだな」
「確かに、今まで奴らよりも強そうね」
俺と岸本が、周囲にいる吸血鬼を殲滅するのを待っていたかのようにそいつらが現れたので、一先ずは声を掛けて対話が出来るかどうかを確認する。
「おい、今の内に回れ右してお母さんのところに帰ってあやしてもらうんだったら、見逃してやっても良いぜ?」
「
「おれとしちゃあ、とっとと帰ってもらえたら助かるんだがねぇ。面倒だから」
気怠げにそう言うと、そいつはイラッとした様子だったので話を続ける。
「いい加減、襲撃ばっかしてくるから面倒で仕方ないんだわ。とっととやめてくんない?」
「………」
「つーか何?そういう命令?逆らったら惨たらしくくたばるの?」
「………」
「それだったらとっととくたばって欲しいんだけど?」
「……ふ、ざけるなぁぁぁあああ!!」
とまぁ、挑発していると堪忍袋の緒が切れたようで刀を振り落とすように挙げながら、走り込んできたので俺は横に薙いだ。
するとそいつは、上半身と下半身で真っ二つになったのでもう1人の方を見ると丁度よく、岸本がそいつをたたき切っていたので一安心だな。
そのため、俺達は部屋に戻ろうとすると偶然にもいつもの寒気がしたので、今日も星人討伐をするんだなと思って準備した。
これにて吸血鬼編、終了しました。
いやホント、ホストざむらいときるびるファンの方々、申し訳ありません。
彼ら、ぬらりひょん戦ではそれなりに活躍しましたがその後、特に目立った活躍がなかったので殲滅しました。
彼らのファンの人、彼らを主人公にして書いても良いと思いますよ。作者は書く気、ありませんが。
ということで、次回からはぬらりひょん戦です。
玄野の復活の可否について、アンケートは継続していますので投票するなら今の内ですよ~。
リンク、貼っておきますのでまだの人は投票をオナシャス。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=191572&uid=166204