「どーやら、和泉もくたばんなかったようだな」
「あの後、俺達のところには一切来なかったぞ」
「と言うことは私達を強襲したメンバーで最後ということね?」
「だな」
俺と和泉、岸本で話し合っていると加藤達は首を傾げていたため、特に問題ないと伝えて今回の討伐する星人について確認した。
ガンツ曰く、討伐対象はぬらりひょんと言うらしく星人と付いていないので単体なのだろう。
「星人って付いてないな」
「どういう事だろ………」
「恐らくではあるが、単体なのだろう。今までのは形こそ、違っていたが複数体いたしな」
「確かに………」
加藤とレイカが、疑問の声を上げたが和泉がそう言うとやや納得したようだ。
とは言え、今までの星人は強かったとしてもチームで掛かれば対処できたし、最近で言うとラスボスのオニ星人だってあれだけ強かったのにも関わらず、星人が付いていたのだから余程の強さなのだろう。
そのため、今までの100点クリアで得た装備を可能な範囲で持っていこうと思う。
その内容は、以下の通りだ。
Zガン、飛行ユニット、ハードスーツ、巨大ロボ、加速ユニット、即死攻撃無効(1回のみ)、Oガトリングガン、サテライトキャノン、Lロケラン、手榴弾
Zガンから巨大ロボは良いとして、その先の武器が異様に豊富なのは俺が今まで溜めてきた装備一式だな。
まず、加速ユニットは1回のミッションで30秒間だけ、身体の動きを10倍にする装備でこれはガンツスーツに付属している。
同じく、即死攻撃無効もスーツに付属していて1回だけ、即死から免れる。
次にOガトリングガンは、実際のミニガンと同様にバルカン砲を小型にしたような形をしているのだが、威力に関しては弾数で勝負といった意味合いが強い。その分、着弾も早いが。
サテライトキャノンは衛星砲で、上空から強力なビームを発射してくれる装備だ。
Lロケランは、空の弾倉がLの形に似ているから勝手に付けているだけでそれ以外は普通のロケランだし、手榴弾も軍隊が使っているものと同等の威力しかない。
それでも、多種多様な手榴弾があるので加藤達にもいくつか持たせて他の装備も持たせた。
正直、俺1人で全ての装備を使い切るのは無理に近いのでリスク分散、という意味では充分に意味があるだろう。
そうしている内に、転送が始まったようだ。
「どうやら、俺からのようだ」
「行った先で待っててくれ。全員が転送されるまでな」
「………ふん、考えてやるよ」
俺の言葉に、和泉がそう返すと転送されていった。
「ここは………?」
「東京と雰囲気が違うな」
「東京にこんな店ってあったかしら」
俺らが転送されるとどことなく、東京とは別の雰囲気を感じたので軽く戸惑った。
とは言え、和泉が転送された直後に星人と思われる奴に襲われたようで、俺達の足下には星人と思わしきしたいがあった。
戸惑いつつも、俺達が移動を開始すると道頓堀という看板を見たのでどうやら大阪に来たようだ。
その事実に驚いていると、大阪チームの奴らと遭遇した。
「なんやねん、おまえら」
「東京から飛ばされてきた。理由はわからんが」
「どーなっとんねん、これ?」
首を傾げる大阪チームに、そう言って理由を説明するとリーダー格の奴が俺にこう言ってきた。
「訳はわかった。だがここはワイらのテリトリーや。獲物には手を出すなや!!」
「はいはい、わかってますよ」
俺がそう言うと、彼らは去って行ったがここで止まらないのが俺や和泉達だ。
和泉や西は、とっくに周波数を変えて姿をくらましている上に大阪チームは、星人討伐を狩りの一環として楽しんでいる節がある。
違法薬物を吸いながら、音楽を聞いて余裕をかます者がいれば薬物注射をして楽しむ者もいて、東京チームよりかは遙かに手慣れている。
そんな中、黒人みたいに肌が黒い奴に声を掛けられた。
「お前、岡のスーツをなんで着てる?」
「俺も100点クリアを何度もやってるからね。こんぐらいは当たり前さ」
「なるほどな。東京のチームにすごい奴がおると聞いとったけどおまえやったのか」
「どーだか」
「おまえだけは好きにしたらええ。それだけ強かったらな」
どうやら俺にだけ、許しが出たらしい。大阪チームの他のメンバーも異議はないようで何も言ってこないし。
そんな訳で、大阪チームが行った後で加藤達にこう言った。
「今回はおまえらだけで動いてもらう」
「なっ、それって……」
「おまえらは俺に頼りすぎている部分がある。特にオニ星人の時にそれを実感したんじゃないか?」
彼らの驚きに、そう返すと多くのメンバーが俯いたりしたので話を続ける。
「今のおまえらは、今後の討伐任務で力不足に悩まされるだろうから今回に限っては自分で考えて、自分の信念に従って戦え。以上だ」
俺がそう言うと、周波数を変えてその場を後にした。
岸本side
自分の信念に従って、ねぇ。
私なんかは、既に誠くんの隣に立ちたいという信念に従って行動してきたからZガンを所持するにまで、至ったけど加藤くん達はまだまだよねぇ。
いや、和泉くんや西くんみたいに特殊な性癖を持ったり、世紀末レベルで楽しめとは言わないけどさ。せめて、生き残るため位の感覚で腹は括ろうよ。
風くん辺りは、すでにタケシくんを守るという信念を持って行動しているようだから良いけど、加藤くんは随分と前から戦っているでしょ。
ある程度、覚悟を決めているようだけどそれでもまだまだかなぁと思いながら、単独で行動していると妙に目線を感じるなぁ。橋の上にいるけど、川の方からと背後から。
そのため、まずは後ろに振り向くと多恵ちゃんが私に付いてきていた。
「多恵ちゃん? どうしたの?」
「いえ、岸本さんも竜崎さんもこの状況に慣れているようなので戦闘技術を学ぼうと思ってます」
「あぁ、そっか。あなたは今回で2回目だったね。しかも、前回は殆ど戦ってなかったし」
「はい。なので100点を取るまではしっかりと学ばせてもらいます」
「別に良いけど、教えることは殆どないよ。星人って基本、どんな奴が出てくるかわかんないし」
「わかってます」
私がそう言うと、多恵ちゃんは腹を括ったように前回とは表情が変わっていたので一先ず、マップで周囲を確認すると川の中に星人がいることがわかった。
そのため、川を見てみると「たおかえせぇ」と言う言葉と共に巨大な星人が出てきた。
こういうのって、確か妖怪とかでいなかったっけ? 妖怪とか、あまり興味がなかったから詳しくないんだよなぁと思いながらそいつから距離を取ると多恵ちゃんも私の隣に立った。
「さて、あのでかい星人を確実に仕留めるにはどうしたら良いでしょうか」
「えーっと、足などを破壊して移動しにくいようにしてから頭を破壊する、とかですね」
「正解。ならやってみて」
「私が……ですか?」
私の質問に、彼女がそう言ったので普段と変わらない調子で返すと驚いた様子だった。
それも当然で、あのでかいのとタイマンで戦うとか、正気の沙汰ではないけど今後のことも考えれば少しでも経験値を高めた方が良い。
そう思って、彼女にこう言った。
「玄野くんを生き返らせるんでしょ? だったらこんな所で立ち止まっている暇はないわよ」
「………はい、わかりました」
彼女は、私の言葉にそう返すとXショットガンで立ち向かい、なんとか勝利した。
とは言え、スーツにそれなりにダメージが蓄積されたはずだから注意しておかないと…と思いながら彼女と移動を開始した。
日本酒ってアルコールが高いっすねぇ。
おちょこではなく、普通のコップ5~6杯で酔いつぶれてしまいました。
日本酒って怖い。
そんな訳で、ぬらりひょん戦が開始しました。
メンバーの強化フラグですが、取り敢えずはカタストロフィまでにある程度まで強くなれば良いかなぁと思っています。
それと、アンケートは継続しています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=191572&uid=166204