黒い球と共に   作:八雲ネム

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第25話 100点の星人

 和泉side

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 なんとか、倒せた。

 俺の足下には、2体の能面が顔の星人が倒れているがスーツにはダメージがない。

 前回のオニ星人以降、吸血鬼に襲われまくったせいで勘が冴えたと言っても2体の手練れ相手に戦うのはしんどかった。

 とは言え、大阪チームの3人はこいつら相手に真っ正面から挑むとはバカなことをした。

 

 こういった奴らこそ、気を付けないといけないのに刀で斬り合いなんかしたら、すぐに負けるのは目に見えていて1分もしないうちに全滅だった。

 その場を後にして、やや気怠げに街中を歩いていくと坂田だったかを中心としたメンバーがたむろしていたので、俺は眉をひそめて声を掛けた。

 

「オイおまえら、点数稼ぎせずに観光とは良い度胸だなぁ」

「えっ、だって………」

「だってもクソもねぇ。竜崎と西なんか、姿を眩ませてどっかで討伐しているだろうし、岸本とレイカも見かけた時なんかは点数稼ぎに熱中しているぜ?」

 

 俺がそう言うと、桜井達は黙り込んでしまったのでこいつらはダメそうだな、と思いながらこう言い切ってから立ち去った。

 

 

 

「自分でなんとかしない奴に助けの手をやるつもりはない。精々、くたばらないようにするんだな」

 

 

 

 

 

 レイカside

 

 

「なんか、ラスボスみたいな奴がいるかも!」

「ラスボスって?」

「そいつを倒したら高得点がもらえるような奴!」

「そんな奴……いるのか?」

「わからないけどいる感じがしてきた!」

 

 私はそう言いながら、周囲の星人を片っ端から倒していった。

 Zガンを鈴木さんに渡して、竜崎くんからもらったOガトリングガンで大量に倒したので何となくではあるが、50点以上の星人がいる気がしてきた。

 それだけ、今回のミッションでの星人は多い気がしていたでそう言うと、風さんが疑問を口にしながら星人を倒した。

 

 そのため、私達は移動しながらこう呟いた。

 

「もう一回、100点取ったらあの女から私に振り向いてくれるのかな………」

 

 

 

 

 

 竜崎side

 

 

「大分倒しているな……」

 

 俺は周波数を変えながら、巨大ロボに座ってそう呟いた。

 そして、左手にはコントローラがあって右手にはサテライトキャノンのコントローラを持っていて、マップ越しに状況を確認していた。

 すると、あまり動かないメンバーと動きまくっているメンバーに分かれているようで、動きまくっているメンバーの中に岸本や和泉達がいると思われる。

 

 そう思っていると、星人側に動きがあったようでやたらと背の高い星人が登場したが、同じく周波数を変えている奴が戦っているようだ。

 そっちは良いとして、道頓堀に架かっている橋の1つでも変化があった。

 それは川で戦っている奴と比べて、体格は小さいがそれでも10メートルぐらいの大きさはある星人で、天狗と犬神みたいな星人だな。

 

 そのことから、俺は物は試しとサテライトキャノンを使うことにした。

 何だかんだ言って、サテライトキャノンは狙ってから命中するまでの時間が長いので、素早い星人や小柄な星人に対して使う機会がなかったのだ。

 そのため、サテライトキャノンを撃つためのトリガーに付いているスコープを使って、狙いを定めるとそいつを中心にレーザーポインターが点滅して数秒後には上空から太い光線が降ってきた。

 

 すると、当たった瞬間に天狗は消し炭になって犬神に照準を定めると光線が移動して、巻き添えを食らった犬神も消し炭になったがこれでこの武器は使えないな。

 如何せん、強力な武器ではあるのだがその強力さ故に1回のミッションで1発しか、撃てないのが難点なんだよな。

 そのため、巨大ロボとのリンクを切って星人がいた橋に向かうと加藤や岸本など、東京チームに加えて大阪チームのメンバーもちらほらといた。

 

「あんたがやったのか?さっきの光線」

「あぁ、そうだ」

「正直、俺達だけでも充分だったが助かったぜ」

「そりゃ、どういたしまして。つーか、ここに来る前に見てたけどあの星人は一体何だ?」

 

 ルーズミディアムの色男や坊主頭、黒肌スキンヘッドの奴らと会話をしていたが俺がでかい身体から、50㎝ぐらいの小さい身体に変化した星人を見てそう言った。

 すると、彼らの側で座っていた童貞くさい奴がこう言ってきた。

 

「あ、あいつが100点の奴です!!」

「はぁ? 100点だぁ?」

 

 そいつの言うことに、訝しみながらそう言うと色男達も賛同してきた。

 

「せや、あんな身のこなし方。初めて見た」

「あぁ、あんなんマトモじゃない」

「そうか………」

 

 俺はそれを聞きつつ、試しにレーザーを撃ってみた

 すると、すぐにボロ雑巾のようになったがすぐに巨大な姿に戻ったが、今度は女体が集合して出来たような姿になった。

 それを見て、色男は「上手そーな身体してんな」とほざいているが俺はそんな余裕をかましているほど、余裕は持ち合わせていなかった。

 

 何しろ、100点の星人から伝わってくるのは圧倒的な強者としての存在感で外見こそ、ふざけているがあれを倒しても無意味だとすぐにわかる。

 大阪チームの話と、目の前の事象を掛け合わせると真っ正面から切り崩してもすぐに、他の姿に再生されるので誰かが囮になって、周囲から不意打ちで攻撃をした方が良いだろう。

 

 そう思いながら、ビームを何度も撃って再生できなくするほどにしたがそれでもまだ、安心できない感覚が残っている。

 なんて言うのかな。

 天才に立ち向かう秀才、という訳ではないがこっちがあらゆる手段を尽くしても倒しきれるような相手ではないことだけはわかる。

 

 そう思っていると、大阪チームの奴らが話しかけてきた。

 

「どうや? やったか?」

「そうだと良いんだけどねぇ。勝てたという確信が未だに持てない」

「………そんなにか」

 

 色男の質問に答えると、黒肌スキンヘッドが驚いていたがその直後に100点の星人が更なる変化を遂げ、鹿などの草食動物の骸骨頭に4本の腕がいびつに生えた奴に進化した。

 

「う……お………」

「マジか………」

「か、勝てへんわ」

 

 そして、そいつの存在感にさすがの俺でもひるんでいるので他のメンバーはあしからずなのだが、俺達が動かずにそいつをやり過ごそうとしたら西が急に現れた。

 しかも、Zガンを構えて撃とうとしたらしいのだが肝心の武器が破壊されて、持っていた腕が爆発したように欠損した。

 その痛みに、西がもがき苦しんでいるのを合図に俺はこう叫んだ。

 

「飛べ!」

「!?」

「川に向かって飛べぇぇぇええ!!」

 

 その声と共に、加藤や大阪チームのメンバーが動き出して全員が川に飛んだ。

 それを確認してから、俺はそいつと殴り合ったのだが戦う気はなかったようですぐにどこかに行ってしまった。

 そのため、加藤達が飛んでいった方向に顔を向けると巨大な星人が倒されるところが見えたので、どうやら向こうでの戦いは終わったようだ。

 

 それを確認して、加藤達を引き上げることにした。




と言うことでぬらりひょんが登場。

ここら辺からハーメルンでのGANTZの二次創作がないので比較が出来ない……(--;)
とは言え、その分は自由に出来るので好きにやらせてもらいます。出来るか、わかりませんが。

そんな訳で、完結するまでお付き合い頂けると助かります。後、アンケートも。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=191572&uid=166204
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