黒い球と共に   作:八雲ネム

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第26話 共闘

 川から加藤達を引き上げて、コントローラを確認するとどうやら立ち去った星人が逃げているメンバーを追いかけているようで、橋に向かうとハードスーツを身につけた奴と出くわしたい。

 幸い、コントローラ上では味方として出ているので声を掛けてみる。

 

「お前さん、大阪チームの奴だな?」

「………」

「俺は竜崎誠、東京から飛ばされてきた」

「………」

「物は相談なんだがやたらと強い星人が現れてな。共闘したら楽に戦えると思うんだが?」

「………」

「まぁ、お前さんがそういう気がないと言ってもこっちは勝手にやらせてもらうけどな」

「………」

 

 とまぁ、結果的には俺が一方的に話すことになったが特に嫌がる素振りを見せなかったので、勝手に話を進めていった。

 何しろ、互いにハードスーツの顔面のカバーを外していないので互いの表情側がわからんのだ。

 とは言え、イヤだったら普通に声を発してそう言えばいいだけなので特に問題ないだろう、と思ったので適度に話したところで件の星人を引き連れたメンバーがやって来た。

 

 遠目ながら、確認できるのは星人の攻撃によって負傷したメンバーがいると言うことだろうか。

 そのため、メンバーが近づいてくるとイナバと鈴木さんが負傷したようで西と同じように四肢が欠損している箇所がある。

 他にも坂田がいないため、どうやら彼は星人との戦いでくたばったようだ。

 

「竜崎くん……」

「早く行け。アイツは強いからな」

「うん………」

 

 岸本が落ち込んでいたが、よく見るとOガトリングガンがなくなっているので、あの星人との戦いで喪失したようだ。

 それに、イナバと鈴木さんが負傷しているところを見るとどうやら並のスーツでは、奴の攻撃を受けきることが出来ないようなのでこの場を離れるように促した。

 彼女達が離れていくことを確認すると、俺達が星人に近づくとそいつから攻撃を始めた。

 

 

 バッ ババッ バッ バッ

 

 

 

 ドンッ

 

 

 

 その攻撃によって、橋の壁となっていたガラスが粉々に砕けて柱が変に曲がって橋がヘコんだ。

 しかし、その程度の攻撃ではこの強化スーツは物ともしないので俺とそいつは、着実に星人へと近づいていった。

 

 

 

 ドンッ ドンッ

 

 

 

 バッ バッ ババッ

 

 

 そして、ある程度まで近づくとそいつが静かに喋り始めた。

 

「今の俺にスキがあったらなー、どっからでもかかって~~~こんかい!!」

「という訳だ。手早く終わらせたければどっからでもかかってこい!!」

 

 そいつがそう言って構えたので、俺もそれに合わせて言いたいことを言ってからポーズを取った。

 そうすると、100点の星人が大きく息を吐いてから能力を使って攻撃してきたがそれを意に介さず、俺達は攻撃を始めた。

 まずは足。機動力の源であり、大きな歩幅で移動されると面倒なのでそいつが右足の骨を、俺が左足の骨をパンチでへし折ると星人のバランスが大きく崩れた。

 

 それに合わせて、ハードスーツを着たそいつはこう付け加えた。

 

「俺はこう見えても学生時代………ピンポンやっとったんや!!」

 

 ピンポンがよくわからんのは、脇に置いておいてもかなりの実力があるようでその動きに一切の無駄がない。

 そのため、大きくバランスを崩した星人の顎をその巨大なパンチで打ち抜いて砕くと、反撃と言わんばかりに無知みたいな右腕で攻撃してきたが難なく躱してこう言った。

 

「それで強くなったつもりか? だったら出直してくるんだな!!」

 

 俺がそう言いつつ、肘から伸びる刀で足や胴体を切り刻むとピンポンをやったと言うそいつが星人の首をちょんぱしたので、息を整えているとそいつはこう言った。

 

「いうとくけど空手やっとるんや………通信教育やけどな」

 

 それを聞き流しつつ、今度は倒せたかなぁと思って背を向けると空気に変化が現れて青臭さを感じたので振り返ると、100点の星人がさらに変化して色んなものが混ざったような形になった。

 それを見て、「とにかくキモいな」と思いながらハードスーツのそいつと共にビームを連発して、ミンチよりも酷い状態にした。

 

「何回、再生するんだ。こいつは………」

 

 そう呟きつつ、残った破片を見ていると加藤達が近づいてきて話しかけてきた。

 

「竜崎………終わった……のか………」

「終わってないようだな。転送していないようだし」

 

 俺がそう言うと、残った破片から腕が伸びてミッションの最終目的であるぬらりひょんが出てきた。

 

「こうなったら何度だって破壊してやる!!」

 

 俺はそう叫びつつ、ビームを連射したが意味がないようなので殴りかかろうとしたら、ハードスーツのそいつが先に行動に移していた。

 

「興味深い、ひじょうに。んん………興味深いぞ………」

 

 星人がそう言うと、そいつは肘の刀を使って斬りかかったが躱されたので殴りまくっていたがその全てが躱されていて、最後に右肘の刀でぬらりひょんの胴体を切った。

 その様子に、加藤達は少し喜んだようだがそんなことでくたばっているのなら苦労しない。

 それを裏付けるように、ぬらりひょんはすぐに再生するが攻撃の手を緩めずにハードスーツのそいつが切り刻んでいくが、ついに反撃を許してしまった。

 

 その証拠に、背中側に付いていたコードの何本かが飛ばされていたが逆にぬらりひょんも、肘から刀のような物を出しているのに気が付いた。

 そのため、ハードスーツのそいつ1人だけでは攻略するのは不可能だと判断して俺も参戦した。

 

「こうか? ほれ」

 

 すると、ぬらりひょんも腕を巨大化させたので2人がかりでようやく互角の勝負となった。

 だが、ここで30秒間のブーストを使う訳にはいかない。

 何故なら、ハードスーツはパワーと防御力を大幅に強化してくれるがその反面、速度面での低下が顕著になるのでここで使ったとしてもぬらりひょんがさらに早くなってしまう。

 

 その結果、俺達とぬらりひょんはしばらくの間は打ち合っていたが数分もすれば、ガタが来るのは当然でそいつのハードスーツが壊れ始めた。

 そのため、俺がメインとして戦う羽目になったがそれでも強力な奴との戦闘によって、俺のハードスーツも壊れ始めたのである技を使うことにした。

 

 それは、水蒸気を使った目眩ましだ。

 

 こうすることによって、直接的に殴っているがどういった行動を取るのかというのをわかりにくくするためであり、そう簡単には使いたくはない手ではある。

 何しろ、強力な武器と引き換えに奇襲を仕掛けるんだからその対価に似合うだけの成果を、出したいところではある。

 そう思いながら、適度なところでハードスーツを強制的に切り離して大きく飛び上がって、ぬらりひょんの背中に立つのと同時に俺のハードスーツが破壊された。

 

 そのことを直接、見たであろうぬらりひょんは余裕の笑みを浮かべているのか、すぐには動かなかったので俺は足下にあったガンツソードを使ってぬらりひょんに刃を立てた。

 すると比較的、簡単に向こう側まで刺すことが出来てそのまま、頭まで一刀両断した。

 その一方、さっきまで余裕の笑みを浮かべていたぬらりひょんは驚きの声と共に呆気なく、切られたので1つの確信を得た。

 

「ふーむ、やはり意識外からの攻撃か………」

 

 俺が、息を切らしながらそう言うと和泉が周波数を元に戻してこう聞いてきた。

 

「竜崎………意識外からの攻撃ってなんだ?」

「不意打ちには弱いってことだな。有り体に言えば」

「そうか………」

 

 和泉の質問に、そう答えると俺と同じように壊れてハードスーツを脱ぎ捨てたそいつは、その答えに納得して様子でその場を去ろうとしたのであることを聞いてみた。

 

「おい! 俺と共闘しないか!?」

「………気を引いてくれるンやったら考えてやる」

 

 そいつはそう言い残し、その場を去った。




ムァァァアアア、しんどい!
何がしんどいって、たったの2時間程度で3千字を書き上げるのがしんどい。
作者がここまでしんどいのは他の人か書かないのが悪い(とばっちり)

そんな訳で、主人公と岡の共闘でした。

もうこっから先、ほぼ原作沿いになってしまいますが小島多恵がガンツメンバーに参加してますので、変に長引いたりしないと思います。

それと、次回かその次辺りで大阪編も終了するのでアンケートの方もお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=191572&uid=166204
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