黒い球と共に   作:八雲ネム

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第28話 勝利

 加藤がZガンをぬらりひょんに構える前、ちょうど大阪チームに呼ばれて説明を受けている間に竜崎とぬらりひょんとの戦いにも変化があった。

 それは竜崎がぬらりひょんに押されている、と言うことであるのだがそもそもとして100点星人を相手にして1対1で戦う奴がどこにいるだろうか。

 ラスボスだったオニ星人ですら、チームが一丸となって戦ってようやく討伐できたのにそれ以上の星人と戦う行為が自殺行為とイコールで繋がっているぐらいに危険な上、原作での岡とサシで戦って余裕で勝てるほどの星人だ。

 

 神様特典で武術や格闘技を極め、ガンツソードを使ったところで勝てる見込みは殆ど無いと言っても過言ではない。

 しかし、だからと言って諦めるほどのへっぴり腰でもないので竜崎は最終的に、30秒のブーストを使ったもののそれでも打ち倒せなかったのでもう1つの奥の手を使うことにした。

 

 それは1回だけ、即死攻撃を無効にするものでぬらりひょんの攻撃をわざと食らうことで再び、奇襲を行おうとする作戦である。

 何故、このような作戦を採ったかというとぬらりひょんの動きが僅かばかり、鈍っていっていることに気が付いたからだ。

 恐らく、なんの作戦もなしに全力で戦っていたので連戦による撃破と再生によって、底なしに思えた体力を大幅に削れたからだと予想した。

 

 そして、結果だけを見れば竜崎の作戦は成功した。

 博打に近い部分はあったが、それでも拘束で攻撃を繰り出す竜崎を一撃で倒し切れたことによる安堵感で細かい変化まで気付けなかったのだろう。

 胴体の大部分を失った代わりに、首と肩の部分だけが川に落ちる過程で再生を始めたことに。

 その結果、摩耗しきった体力のままで岡八朗と戯れることになったが彼の動きについて行けず、最終的には大したダメージも与えられずに取り逃がすことになった。

 

 そのため、川に落ちた竜崎は身体を再生しきると岸に上がった。

 

 

 

 

 

 竜崎side

 

 

「あぁ、くそ。再生中に水に触れたことによる痛みって言うのは残るもんだねぇ」

 

 俺は独りごちながらそう呟きつつ、よろよろと最初にぬらりひょんと戦った橋を目指して歩いていた。

 よろよろと歩いている理由は、30秒もの時間を掛けてほぼ全身を再生したからであって、穴が空い程度では10秒もかからずに再生できる。

 しかも、落ちた場所が下水管が繋がっている川という悪条件なので汚い下水を、浄化するために使われる塩素などの成分も入っているので傷口に染みたのだ。

 

 その結果、全身に書けてある程度の痛みが残り続けたので岸に上がるだけでも一苦労な上、早く戻らないと加藤達が危ないと思って痛みを残しながら歩き始めたのだ。

 痛みが残ったとは言え、時間が経てば引いていくものなので引いていくのと反比例するかのように歩みを早めていき、偶然にも通り道にガンツソードがあったので走りながら手に持った。

 そうしていると、橋から変な方向にビームが出たのでぬらりひょんの光線か、と思いながら近づいていくと誰かが吹き飛ばされるのを確認できた。

 

 そのため、走った勢いで大きくジャンプすると偶然にも加藤がZガンを構えて、撃とうとしていたのでぬらりひょんの近くに降り立つと頭から胴体に掛けて大きく切った。

 一方、ぬらりひょんは加藤に意識が向いていたようですぐに再生することなく、攻撃対象を俺へと変更した。

 それを確認してから、ぬらりひょんのビームを回避しながら攻撃を仕掛けていくと、俺以外にもぬらりひょんに攻撃を加える存在が出てきた。

 

 そいつこそ、ハードスーツを着込んでいた岡であり、彼もガンツソードを持って切っていった。

 まさかの共闘であり、Zガンを構えていた加藤にも驚きの表情が現れていたが、今はそんなことはどうでも良い。

 当たれば即死のこいつのビームを、回避し続けて加藤が引き金を引く瞬間まで相手をし続けることだ。

 しかし、さっきまで2本のビームを相手にしないといけなかったが、岡が参戦したので1本に減少した。

 

 もっとも、ビームは両眼から出続けているので2本とも気にし続ける必要があるが、それでも負担が減ったのは大きい。

 これによって、最後の最後でくたばる心配がなくなったというものだがしばらくすると、加藤が引き金を引く瞬間をアイコンタクトでわかったので、Zガンの影響範囲外へジャンプした。

 岡もまた、加藤が撃とうとしていることがわかったようなので、橋から大きくジャンプしたのを確認した。

 

 そして、Zガンが発射されてぬらりひょんに大きな負荷がかかった上に、連続発射の威力には耐えきれずに川に沈んでいった。

 その後、ぬらりひょんがいた橋とそれがかかっていた陸地部分が、穴開け器のようにえぐられたがぬらりひょんが復活することはなかった。

 

 それを確認した俺は、急いで加藤の元に走っていって止血することにした。

 何しろ、加藤の両足は膝下から吹き飛んでいたので大量出血していたためで、早く止血しないとガンツの転送前にくたばってしまう。

 そう思いながら、加藤の元に走っていくと童貞くさい大阪メンバーが加藤にこう言っていた。

 

「終わりました!転送が始まってます!!」

「そ……か…」

「僕は!僕は今!ううう………君みたいになりたいんや!!」

 

そいつは、転送されながらも1番言いたいことを加藤に伝えた。

 

「必ず!会いにいきますから!!生きていて下さい!!」

「あぁ………」

 

 その言葉を伝えると、そいつは大阪チームの黒い球があるであろう部屋へと転送されたと思う。

 そのため、俺は加藤に近づいて止血しながらこう言った。

 

「加藤、今回のミッションでの功労者はお前さんだよ」

「竜……崎………」

「だから転送されるまでくたばんじゃねーぞ?」

「……………」

「くたばったら俺が許さん。というより、弟を悲しませる気か?」

 

 諭すようにそう言うと、加藤は思い出したかのように目に力が入ったので安心して止血を終えると、今度は俺が転送され始めた。

 

「じゃ、先に行っている」

「あぁ………」

 

 加藤の返事を聞いてから転送されると、東京チームは意外にも生き残ったメンバーが多かった。

 ぬらりひょんが100点星人だったので、かなりの人数が減るかとも思ったのだが今回は大阪チームとの合同討伐だったので前回よりも遥かにマシな結果だな。

 

 何故なら、加藤達が来る直前のミッションで100点星人の討伐依頼が来たためで、その時は俺と西、そして和泉以外がくたばったからだ。

 和泉はそのミッションの後、1番を選んで戦闘を離脱したので加藤たちが来た当初は俺と西以外が初心者だったのである。

 まぁ、このメンバーもかなりの経験を積んで来たのでそう簡単にはくたばらないだろう。

 

 例外がいたり、坂田のように仲間を守ってくたばった奴もいたがな。

 坂田がくたばった理由は、岸本から聞いたのだがここでの貴重な戦力の喪失は痛いな。

 理由は、カタストロフィの期限は近づいているからでさらに言うなら、斉藤という西が復活させた女性もくたばったらしい。

 彼女とはあまり話さなかったなぁ、と思いながら転送を待っていると最後に加藤が転送してからミッション終了のアラームが鳴った。

 

 

 

 そして俺達は、ガンツの採点結果を見て100点メニューに届いていたら、何を選ぶのかを決めていった。




間に合った。

いや~、日付が変わる前に投稿できてよかったです。
ぬらりひょん戦が終了する枠を投稿するのは、金曜日か土曜日と決めていましたからねぇ。
翌日が休日、ということでアンケートの集計がしやすいからです。

そんな訳で、大阪編が終了しましたよ~。

いやはや、オニ星人戦を書いている時以上に気合いが入ったのですが、作者の文章力ではここまでが限界でした。
寧ろ、うまく書けているかが心配なレベルです。ちゃんと書けていれば良いのですが、読者の皆さんが満足できるものなのかがものすんごい心配です。
低評価ポチーが連続した日には「もうダメぽ……やる気しねぇ」となりかねません。
ですがまぁ、区切りの良いところまでは続けるつもりです。


それはともかく


前々から、後書きにリンクを張っていたアンケートの締め切りを決めたいと思います。
アンケートの趣旨は「原作主人公の復活の有無について」です。
詳しい内容は、アンケートの方に書いてありますのでそちらをご確認下さい。

期限は、来週の日曜日(9月9日)午前0時を締め切りとします。
間違っても日曜日の夜に投票しようなどとは思わないで下さい。
数分の遅れならともかく、日にちを間違えて投票したとしても受け付けませんので、「自分の投票が反映されていない!」などと言われても対応いたしません。
その点はご留意をお願いします。

良いですか? 投票の期限は9月8日までですからね。間違えないようにお願いします。


そんな訳で、アンケートの投票をオナシャス。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=191572&uid=166204
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