そんなこんなで40話目が始まりますよー。
「ふん!」
「どるぅらぁ!!」
俺と岡で、奴らの兵器1体を相手にしていたのだが彼らの兵器という要素と、ハードスーツのお陰で接近戦を躊躇ってしまうな。
何故なら、ハードスーツはその巨大さから的になりやすいので注意しながら殴り合っていると、岡が相手の隙をついて脚部にパンチを食らわせてバランスを崩した。
そのため、うつ伏せに倒れこんできたので顔に当たる部分を殴り上げると簡単に頭と胴体が泣き別れした。
呆気なく倒せたので、周囲を確認すると死傷者はゼロの状態でなんとか倒せたようだ。
ちなみに岸本やレイカ、小島の3人と負傷した関根は後方待機だったので問題なかった。
そして、この場にいる敵はいなくなったことと新たな負傷者がいないことを確認してから離れた2人の元へ移動した。
山咲side
「ハァ………ハァ………」
「もう………ダメだ………ハァ………ハァ………」
眼鏡くんがそう言うたけど、たった2人でよくまぁここまで持ったなと思った。
だって、ウチらの前には無数の虫みたいなやつとよくわからん生物の残骸、そして光の球に当たって肥大化した裸の人達の死体があるのやから。
やけど私も眼鏡くんも、スーツが使い物にならへんほどにダメージを受けたさかいもう戦いたくはあれへん。
今ここで、天井からぶら下がっとるアイツが降り立って襲ってきたらもう無理や。
戦える気がしぃひんと思いながら、天井を見上げとるって巨大な何ぞがウチらの前に降り立った。
「あァッぐうアァ!!」
そいつらが敵だと認識した瞬間、眼鏡くんの右足首の辺りが爆発したかのように吹き飛んだので彼が悲鳴をあげると後ろにいた裸の人達も絶望的な悲鳴をあげた。
こないな奴らに、スーツがダメになった私1人で立ち向かえるはずもないと諦めて、惚れてもた人の顔を思い浮かべながら思った。
(さよなら………………加藤君………)
そう思った瞬間、そいつらの1体が爆発した。
竜崎side
「ビームは効いてねぇようだな!」
「だけど刀の攻撃は通るようだ!」
「向こうの攻撃は全てかわせ!触れるとスーツごと持ってかれるぞ!」
俺達はそう言い合いながら、大阪チームの2人と裸の人達を守るようにそれぞれの武器を構えた。
既に、ハードスーツの防御力ですらも彼らの前では怪しいので攻撃を受けないように立ち回って、攻撃を加えるしかない。
幸い、俺以外にもチートじみた奴らが集まっているので1人辺り、1体を倒していけば問題はないので確実に倒して行こう。
こうして、俺達は目の前の強敵と戦い始めた。
和泉side
一方、ガンツがあった部屋を強襲された和泉はタケシと共に2人で歩いていた。
原作に置いて、安全地帯と判断された部屋に残されたタケシは西についてきていたがこの世界では、吸血鬼との戦いで生き残った和泉の方が安全と判断して彼に付いていった。
和泉が何故、例の部屋にいたかというとカタストロフィが発生してから緊張の糸を緩めなかったので、襲撃を受ける前から仮眠を取っていたのだ。
竜崎達もまた、無理をしてくたばったりしたら大変だと言うことで休ませていたが襲撃を受けた、と言うことでスーツがダメになったタケシと共に脱出していた。
そして、子供用の服がある店に立ち寄ってタケシの体格にある服を適当に見繕って着させてから、ある広場に近い建物に入り込むとハッキング行為をした。
「何してるの?」
「君には悪いが俺も宇宙船に乗り込んで戦いに行くんだ。だからこっから先は1人で行動するんだ」
「とーちゃんを助けに行くの?」
「………間接的にはそうなるな。だからまぁ、辛いだろうけど待っていて欲しい」
「わかった、待ってる」
幼い子供を置いて戦場に向かう。
竜崎に救われた命で彼女のために生き、将来のことも考えて戦っていた和泉は心苦しい感じがした。
オッサン面の風と、彼を父親として慕うタケシとの絆が自分と彼女と将来、生まれてくる子供達の背中が重なったからだ。
だからこそ、このクソッタレな状況を一刻でも早く変えたいと思ってハッキングに成功すると、既に財団のトップが操る巨大なロボットと巨人族との戦いが始まっていた。
そのため、あるコマンドを押して和泉もまた転送していった。
竜崎side
「どーするよ、リーダー」
「リーダーって柄じゃねーんだが」
「………」
吉川の問いにそう答えたが、この場は異様な緊張感に包まれているのがわかる。
何故なら俺達は大阪チームの2人を救い出し、敵を殲滅した後であれだけの戦いの中でも地面に降り立たなかった敵を見上げていた。
そいつは今でも、ぶらぶらと天井から垂れ下がっているだけなのに不気味さを醸し出していた。
「全員で一斉に………撃ってくれ」
「………!?」
外にも敵がいるし、どうするかなぁと思っていると玄野がXショットガンをそいつに構えてから、そう言ったので俺は反対した。
「いやいやいや、全員がまとまっている以上は反撃に遭って一斉にやられる可能性が高いぞ」
「それでもやらないとダメだ!」
「このまま、全員で逃げよう。その方が良い」
「ダメだ!! こいつを今やっとかないと!! いずれこいつに全滅にされる!!」
「………」
俺や武田の言葉に、玄野は強く反対した。
なんでここまで、必死になっているかはわからないが少なくとも強敵が近くにいる以上は、出来る範囲でリスクを減らすのも一手だな。
そのため、玄野の意思と周囲の及び腰との折衷案を提示した。
「なら、天井にぶら下がっているヤツを倒すチームと外に向かうチームに分けた方が良い。そうすれば無駄に死なせずに対処はできるはずだ」
「わかった。今の内に出てくれ。俺1人でも大丈夫だ」
「だったら私も残るわ。計ちゃんと一緒に生きたいし、一緒に死にたいから」
すると、玄野や他のメンバーも了承してくれて小島は彼と一緒に戦うという選択を取った。
恋する女は強い、とどっかで聞いたことがあるんだがいつどこで聞いたのかは忘れた。
とは言え、彼らだけにして死なれたら後味が悪いので残って戦うことにした。言いだしたのは俺でもあるんだし。
しかし、俺が残ると決めたら岸本とレイカまで残ると宣言したのでこの5人以外のメンバーは、外に出て裸の人達と共に脱出路を探すことになった。
そして、彼らが立ち去ると俺達は作戦を練った。
「アイツの情報が無いから手探りではあるが、誰かが囮になって敵を引きつける必要がある」
「そうね。5人揃って真っ正面から戦うのはバカ正直すぎるわ」
「でもXショットガンでダメージが通るかが疑問ですね」
「だったら俺が囮になる。その間に奇襲を掛けてくれ」
「奇襲を掛ける側はヒット&アウェー………つまり、一撃離脱をすることが理想ね」
「何はともあれ、ヤツに攻撃させる暇を与えなければ良い。玄野には負担を掛けるが大丈夫か?」
俺の発言に小島は不安げに答えたが岸本やレイカ、玄野は平気そうだったので一旦は彼を残してバラバラに散った後で攻撃の準備に入る。
そして、玄野のXショットガン2丁の攻撃を合図に俺達も攻撃を開始してダメージを与えていく。
まず、玄野の攻撃でぶら下がっていたヤツを地面に落として立ち上がるのと同時に、俺が肘の刀でヤツの機動力を削ぐ。
片足の足首から下を切り落としたことで、片膝をついたのでその隙に岸本とレイカのZガンで再び地面に押しつぶしてから玄野と小島のXショットガンが追い撃ちを掛ける。
すると、攻撃を受けていたそいつは掌を玄野に見せるように挙げると、見えない力で玄野が数メートルも吹っ飛んだ。
どうやら、念力の様な力を使うようなので岸本達に仰向けで倒させるように伝えると、ハードスーツを脱ぎ捨てて落ちていたガンツソードを拾い上げた。
何がしたいかというとこのまま、チマチマと攻撃を加えても次々に落伍していくのは明白なので防御力を捨てても、一発逆転の奇襲レベルでの攻撃を加えるしかない。
そのため、XショットガンやZガンでヤツの攻撃を引きつけて手押しを切り落としていき、最後にはアイツの眉間の部分にガンツソードをぶっ刺したのだ。
そもそも人間というものは、脳の下に脳幹というものがあって生命活動の全てを担っている重要な器官である。
ここを破壊されると、まるでスイッチを切ったかのように活動をやめてしまうので俺達が攻撃を加えたコイツも脳幹があるのではないかと思ったからだ。
脳みそや心臓を狙う、という手段もあったがそもそもコイツの頭は身体の中に埋め込まれているので正面からしか狙えないし、心臓に至ってはどこにあるのかさえもわからない。
最悪、ミミズみたいに心臓が幾つもあるようだとこっちの命が幾つあっても足りない。
その分、脳幹というのは脳みその下にあることが多いようなので人の顔を持つコイツも、人間と同じように眉間の奥にあるのではないかと推測したのだ。
そして、俺の賭けは成功して眉間の奥深くまで差し込むとそいつはばったりと倒れてからそれ以降、ピクリとも動かなくなった。
そのため、俺は深いため息と共に仰向けで倒れたそいつから降りると、岸本とレイカから盛大に殴られた。
どうやら、彼女達からすれば危険な賭けだったことに対してかなり怒っていたため、俺は謝り倒しつつも玄野の元へと向かった。
今回の戦いは、20分程度で済んだのだがこの戦いで1番ダメージを受けたのは玄野なので、彼の様子やスーツを見てみるとかなり危なかった。
まず、鼻血が出ているのは良いとしてスーツのダメージ蓄積量がかなり溜まっていてもう一回、攻撃を食らえばお釈迦になっていたのだ。
そのため、玄野には前線に出ないように要注意しながら加藤達と合流を図った。
という事で、関根に引き続いてレイカも生存。
ここは玄野の意見を尊重しつつも、みんなの行動を制限しない発言ができればなぁと思って書きました。