デュエ魔法少女マジカル☆ベル   作:モノクロらいおん

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 そろそろ現状を一旦整理しようか。


49話「隠れ家だよ Ⅲ」

 高級マンションというだけあり、中も広かった。物は少ないが、設備はしっかりしている。

 とはいえ家具や荷物の類は本当に最低限度であり、生活感はないが、そこには確かに、人がいる。

 人間では、ないのだとしても。

 霜はリビングに入る。ヤマネは眠気が限界に達したようで、夢の世界へと旅立ってしまったため、寝室に放り込む。

 

「さっきは狭霧ちゃんがごめんね。連日の国の不景気とか、姉の不調とか、先の襲撃とか、パニックになることが立て続けで、心身共に参ってるんだ。今のオレたちには、お客さんをもてなす余裕もなくてね」

 

 リビングのテーブルについて、開口一番、朧はそう言った。

 

「実を言うとオレらも、ついさっきここに逃げ込んだばかりでね。正直まだ混乱してるよ」

「逃げ込んだ……ということは、やはりここは……」

「うん。ここは公爵夫人様が用意してくれた隠れ家(セーフハウス)。不思議の国の最後の(コロニー)さ」

 

 逃げ伸びた住人が行き着いた場所が、このマンションの一室、ということなのだろう。

 朧の口振りからして、朧や狭霧の他にも、他にも生き残りはいるようだ。

 朧は霜、ユニコーン、そしてヤマネが寝ている寝室に順番に目を向ける。。

 

「しかし驚いた。救助の間に合わなかったユニコーンちゃんに、国から飛び出したネズミ君に加え、2人と一緒にいるのが水早君だなんて。これは一体、どういうことかな?」

「まあ……色々あったんだよ」

「ユニもおどろきました。ネズミのお兄さんが、この人たちといっしょにいたのは……」

「ってことは、水早君とネズミ君でラインができたってことなのかな。彼が家出してる間に、なにかあったんだね」

「……行き倒れてる彼を拾っただけだよ。流石に、目の前で倒れられてたら、無視するわけにもいかないだろ」

「そうか、それは彼の同胞として礼を言わせて貰わないといけないね。思いも寄らない奇縁だね。ユニコーンちゃんも助けてくれたようだし、君らの奇縁には感謝しかない。僥倖だね」

 

 どこか嬉しそうな朧。平静を保っているが、安堵の吐息までは、隠しきれていない。

 彼の狡猾さも、策謀も、霜は知っている。本質を秘して裏から動く行動力を知っている。本心を悟られない隠蔽技術を知っている。

 そんな彼が、内心を隠しきれていないということは、それだけ今彼らが置かれている状況というのは、過酷なものなのだろうと、察してしまう。

 朧は安堵感を一度飲み込むと、再び霜に視線を向け、さて、と切り出す。

 

「状況を一度整理しようか。君の様子からして、オレたちの現状を知らないのだろう?」

「あぁ、うん。ボクはボクで、小鈴のためにと動いてて、その目的であなたたちの総本山まで乗り込んだんだけど、そこであの騒動があって、慌てて逃げてきたから。正直、なにがなんだかさっぱりなんだ」

「成程。まあオレたちも連中のことをちゃんと理解しているわけではないけれど、ある程度の予想はつく。憶測交じりで正確性には欠けるが、ここまできたら一蓮托生……いや連帯責任かな? どっちかっていうと説明責任という感じだが、とにかく君も無関係じゃない。オレが話せる限りのことはすべて話そうじゃないか」

 

 だんだんと調子を取り戻してきた様子で、朧はまず、これまでの不思議の国の来歴を語る。

 

「君と最後に接触したのはコーカス・レースだったね。じゃあそれ以後の話をしよう」

「……ボクはそのコーカスなんたらについても、よく知らないのだけれど」

「それはもう終わったし無意味になったことだから、気にしなくていいよ。あれがきっかけだったのも確かだろうけどね」

「……?」

「奇跡を呼び起こす者、太陽の神獣、君たちが「鳥さん」と呼ぶ彼を捕える作戦、コーカス・レースってのはそのコードネームだよ。そこでオレたちは、マジカル・ベルを心身共に傷つけた。その所業に、『代用ウミガメ』は耐えきれなかった。君は現場にいたはずだから、ある程度察しはついてるんじゃないのかい?」

「それは……」

 

 霜にも思い当たる節はあった。「君はいない方が良かった」と、そう、残酷極まりない言葉を吐き捨てた。

 それが彼女の心を抉ったというのであれば、申し開きもない。

 

「前々からウミガメちゃんは、精神的に不安定だったんだ。それがコーカス・レースでの一件で遂に限界を迎えたみたいでね。精神が犯された知性体がなにをしでかすか、わかるかい?」

「…………」

「わからないんだ。なにをするか、わからない。それが答え。特にオレたちは人ならざる人でなし、病む以上に、壊れるよりも、狂ってしまう。狂気に浸された思春期の仔山羊が抱く破滅願望を、誰が予期できるだろうか」

 

 途中からいまいち言いたいことの要領は得ないが、要するに彼女は、精神崩壊を起こした、ということらしい。

 心が限界まで追い詰められ、どうしようもないどん詰まりに追い込まれ、発狂した。

 破滅か、暴走か、自暴自棄か、あるいはそのすべて。

 『代用ウミガメ』、亀船代海は、そうなってしまった、ということらしい。

 

「そして狂気に飲まれてしまった彼女が具体的になにをしたのかというと、女王の覚醒だ」

「女王?」

「名前くらいは聞いたことないかな? 『ハートの女王』。不思議の国の根源たるグレートマザー……要するにオレたちの母親だよ」

 

 そう口にすると、君たちにとっての母親とは毛色が違うけどね、と朧は自嘲気味に嗤った。

 

「知っての通りオレたちは人間じゃない、君たちの知るようなクリーチャーとも違う。あり得ざるはずの異形の怪物……邪神とでも言うべき“母”から産み落とされた落し子、の子孫だ」

「頭が痛くなってきたな。その口振り、まるで何億年も前に、そのハートの女王やらがこの世にいて、あなたたちの先祖を産んでから、今でもまだ生きているみたいに聞こえる」

「まったくもってその通りだからね、百点満点の理解度だよ。ちなみにそのご先祖様――たくさんいるうちの1人だけど――っていうのは帽子屋さんのことだったりするから、結構このへんの事情は込み入ってるんだ」

「……改めて、あなたたちが人外だと思い知らされる。常識がひっくり返って飲み込むのも一苦労だ」

 

 あまりに荒唐無稽にして規格外。信じられないような話だ。

 しかしこの世には、そんな信じられないような出来事が、いくらでもある。霜が“彼女”と出逢ってから歩んできた道程とは、そういうものだった。

 だからこれも、受け入れなくてはならない真実なのだろう。

 

「話が逸れたね。とにかく、ウミガメちゃんは、ずっと眠っていた女王を目覚めさせてしまった。結果、女王様はウミガメちゃんを連れてどっか行っちゃって、オレたちが住んでいた屋敷は半壊した。おまけにネズミくんや虫けら姉弟たちが離反して、不思議の国そのものも衰退していったのさ」

「どういう理屈でそうなったんだ……」

「このへんは不明な情報が多くてねぇ。元々、オレたちは女王様のことを良く思ってなかったから、帽子屋さんが封印しててくれたんだけど、ウミガメちゃんが狂気のあまりそれを解いちゃったみたいでね。ウミガメちゃんを連れて行ったのは……たぶん依代にするためかな」

「依代、とは?」

「さっきは少し誤魔化して言ったけれど、『ハートの女王』という存在は、邪神。正しく神様なんだよ」

「……神?」

 

 怪訝に眉根を寄せる霜。

 わかっていたと言うように、朧は続ける。

 

「神という存在の証明、定義は困難だからね。一口で神様なんて言ってもピンとはこないだろうさ。だから端的に言うと、ハートの女王は、世界を滅ぼせる力を持った悪性の存在だ」

「世界を、滅ぼす……?」

 

 また途方もなさすぎる話だった。フィクションの話でもしているかのようだ。

 しかし朧は至って真剣だった。

 

「そういう反応になるのもわかる。けれど事実だ。人間も有象無象にしてしまうほど強大なんだよ、彼女は。そんな彼女という概念を理解することは叶わない。あれはそういう存在だ。彼女の大きさに、人間はあまりにもちっぽけすぎる。路傍の蟻が、巨象の輪郭を完全に把握できるはずもない。彼女と君たちの規格は、それよりもずっとかけ離れているんだ」

「……とにかく、途方もない話ということだけはわかった」

 

 理解しようとして理解できるものではない、ということは理解できた。

 それこそ、神話で語られるような神に近いもの、なのだろうか。とにかく絶大で、すべてが及ばない遙かなる存在。

 こうなると世界を滅ぼす、という話は、あまりにも端的すぎて、かえってわかりやすいのかもしれない。

 それが明確な脅威である、ということを示す上では。

 

「オレたちにとって、ハートの女王は、悪い意味で重大な存在だった。この星に生きる者として、あれを解き放つことなく封じるつもりだった。あるいは公爵夫人様なんかは、女王を殺害しようと企ててたほどだ。オレたちにとっても、女王は厄介事、大きな悩みの種だったのさ」

「だけどそれが、あなたたちの手から逃れ、野放しになった、と」

「あぁ。不思議の国内の色んなバランスが崩壊したよ。というより、ゲームオーバーだよね。終末兵器が世に放たれたんだ、本当に、世界滅亡は秒読みなんだよ」

 

 軽い口で零す朧だが、目はまったく笑っておらず、冷め切っている。

 そんな彼の表情が、彼の言葉が冗談などではないと雄弁に語っていた。世界滅亡、それは真実であると。

 

「だから、ほとんどの住人は諦めた。もう終わりだってね。抵抗なんてできやしないと。抗う、と考えること自体が愚かで無意味で無価値であると。そして、真っ先にそれを体現したのが――帽子屋さんだった」

 

 国のトップが、いの一番に諦めた。生存も、繁栄も。

 それは不思議の国全体にとって、非常に大きな影響力となったことは、想像に難くない。

 

「大抵の住人は、無力さと絶望感に打ちひしがれて、すべてを諦めてしまったよ。帽子屋さん、虫けら姉弟、それにヤングオイスターズの長姉……ネズミ君や夫人様のように、抗った人もいたけどね」

「ヤマネが……」

 

 不思議の国の名だたる傑物が諦念に駆られた中、それでも抗うことをやめなかった彼は、ただ馬鹿だったのか。それとも――

 

「まあここで重要なのは、諦めたか否かではない。そういう者達が現れて、国そのものが統治を失って、バラバラになってしまったことだ。率直に言って、国が崩壊した」

「国のトップがそうなったのなら、当然の帰結か」

「とはいえとどめを刺したのは、マジカル・ベルなんだけどね」

「え?」

 

 小鈴が、不思議の国にとどめを刺した?

 衝撃の事実に、霜は息を呑んだ。

 

「ウミガメちゃんが女王様に連れて行かれてから少し経って、オレたちの国がバラバラになった直後くらいかな。まだうちの姉がギリギリ理性を保てていた頃、彼女たちが不思議の国にやってきた」

「それは、どうして?」

「どうしてだろうね。まあ聖獣……鳥さんを助けに来たのだろう。伊勢さんの性格を考えると、ウミガメちゃんのことも慮ったのかもしれない」

「小鈴なら……確かに、そうするかもしれないな」

「ただ、彼女に悪意がなかったにせよ、不思議の国はそこで完全にとどめを刺された。彼女の来訪後、玉座に座するだけの道化の王様が――帽子屋さんが、国から姿を消したからね」

「姿を……消した……?」

「うん。帽子だけ残して、跡形もなくなった。文字通りね。殺されちゃったのかなぁ、って」

 

 朧はあっさりと言うが、あの小鈴が誰かを手に掛けるなんて、そうあることじゃない。

 と、いうより。

 

「……いや待て。ボクたちは帽子屋と出逢ってるぞ」

「え? 嘘!? 水早君、帽子屋さんとも会ったの!?」

「う、うん。なんだか実子を拾って行ったけれど……あれ大丈夫なのか?」

「香取さんを? うーん、これは……意図がまったくわからないな。元々狂って壊れてわけわからないことばっかりする人だけれど……いや」

 

 でも、と朧は息を吐く。

 それは、安堵の溜息だった。

 

「よかったよ。帽子屋さん、生きていたんだ。それなら、まだもう少しだけ、頑張れるな」

 

 朧の表情に、微かに明るさが差す。

 ほとんどの住人は諦めた。女王に屈した。彼はそう言った。

 しかしそれを口にする朧こそは、この現状に、諦めていなかった。

 

「思わぬ事実が発覚したところで話を続けようか。そんなわけでオレたちは、女王覚醒、マジカル・ベルの襲撃、2つの事件によって国がどんどん崩壊していくわけだが……そこでついさっき起こった、新たな勢力の介入によって、安らかな終末さえも踏み躙られることとなった」

 

 コーカス・レースを発端に、代海の凶行とハートの女王の始動、それによって廃れた国に切り込んできた小鈴たち、そして事件は今に至る。

 伊勢小鈴を中心とする自分達と、【不思議の国の住人】の双方へと牙を向けた、第三勢力の登場。

 

「彼らは自身のことを【死星団(シュッベ=ミグ)】と名乗っていた。そしてオレが見たのは、ミネルヴァと名乗る帯剣した白髪の男、シリーズと名乗る豪腕の女。あと、名前は聞かなかったが青髪の女の子。この3人だ」

「前者の2人とはボクも遭遇しました。女の方はなんとか振り切って、男の方は公爵夫人が……」

「あの人に限ってそう易々とやられるとは思えないけれど、疲弊しているとはいえ、相手は少数で屋敷に残った【不思議の国の住人】のほとんどを討ち倒した猛者だからな……」

 

 とても勝利して帰還するだろう、などと楽観的には考えられなかった。

 

「連中は何者なんでしょうか。どうも異様な雰囲気というか、およそ一般人らしくない感じだったけれど……目的もわからないし。どうしてあなたたちを襲ったんだろう」

「……これは本当に、完全なる憶測なんだけどね。確証もない。だけど確信だけはある」

 

 それは彼らにしかわからない感覚。いや、本能と呼ぶべき第六感。

 潜在的な直感が示す、回答とは。

 

「あれはオレたちの同類だよ」

「同類? 同じ種族、ということか」

「そうだね。とはいえ、犬と狼、鯨と鯱みたいな関係なのだろうが。彼らの方が、より女王に近い。女王の力の加護を受けて産まれてるんだろうね。女王様に逆らって生きるオレたちとは出来が違う」

「同類なのに、差があるのか」

「オレたちは人の世に適応するために、ご先祖様の有していた能力のほとんどを手放してしまったからね。オレたちは限りなく、人に近づいた。だから純度の高い邪神の眷属とは対等には渡り合えないのさ」

 

 暗に自分達は弱くなったと自嘲するが、それを悔やみはしないがね、と朧は言う。

 あくまでも今の自分達が至上なのだと。

 

「さて、彼らの登場タイミングから推測するに、十中八九、【死星団】は『ハートの女王』の尖兵だ。女王様は、自分に逆らう落し仔に憤慨しているんだよ。不出来な子供なんていらない、邪魔になるなら消してしまおう、ってね」

「それは随分と、乱暴な考えだな」

「けれど筋は通ってる。そう、筋が通っているんだよねぇ」

「それがなにか?」

「女王様は人智の及ばない、理解の遙か向こう側にいる邪神だ。人が推し量れるような“筋”を通した理屈で活動するとは思えない。だから、これはきっと、女王そのものの意志というより、女王に取り込まれたあの子の……」

 

 と、途中まで口にしたところで、朧は首を横に振った。

 

「……いや、よそう。とにかく問題なのは、彼らはオレたちに対して明確な敵意がある、ということだ。実際問題、国を離れなかった住人の大半は、彼らによって鏖殺――いや捕縛かな?――されてしまった。そしてきっと、その活動は今も続いている。国を離れた面々を探し出し、炙り出し、襲撃を仕掛けているはずだ」

 

 仲間の身を案じる朧だが、しかし奴らの矛先は彼自身にも向く。今はこのマンションを隠れ家にしているが、ここもいつ暴かれるかわからない。

 しかし、それでも。

 

「長女は壊れ、長男は失踪、次女は奴らの手に掛かってしまった。『ヤングオイスターズ』に残された最年長はオレだけ。だけどオレは、生存を諦めてはいない。お姉さん(長女)の願望であった、生きることを。せめて、生き残ったオレだけでも、諦めちゃいけないんだ」

「…………」

「だから、まずは生き残っている仲間を集める。蟲の三姉弟や帽子屋さん、可能そうならバンダースナッチも……とにかく残存戦力を少しでも掻き集める。現実的ではないだろうが、せめて蟲のお姉さんか、帽子屋さんが戻ってきてくれれば……!」

 

 いつも飄々としている彼が、真摯に、切実に、拳を握り締める。

 事の大きさも、彼の決意も、その重責も。ひしひしと伝わってくる。

 

「水早君。君たちがどうするかは、君たち次第だ。だけどね、脅すわけではないが、君も無関係ではないよ」

「……それはなんとなく察していますよ。理由はどうにも見当がつかないけれど」

 

 【死星団】が『ハートの女王』の手下であり、女王に逆らう【不思議の国の住人】に誅伐を下しに来た。その朧の推理が正しいのだとすれば、霜にまで敵意を向ける必要はない。ヤマネに手を貸している、敵の味方をしているから纏めて敵という認識をされているだけという可能性もあるが、それにしたって彼の態度はあまりにも敵対的に過ぎた。それに、

 

「なんとなく、ボク“たち”もターゲットにされているな」

 

 それは霜だけではなく、恐らく、霜と関わりのある人間。

 ひょっとすると、小鈴たちも、既に――

 

「…………」

「お互い歯痒いね。すぐにでも会いたいのに、大切な仲間が遙か遠い。なかなか手が届かないなんて」

「……ボクはあなたとは事情が違う」

「そうかい。まあなんにせよ、オレたちはもう一蓮托生だ。ここは力を合わせようじゃないか」

「それは……確かに」

「とりあえず今は休もう、色んなことが立て続けで、流石に参ってる。あぁ、そうだ。ネズミ君やユニコーンちゃんを連れてきてくれた恩もある。君の持っているカードキーは合鍵の一つだが、それは君が預かっていてくれ」

 

 それはこの隠れ家を自由に使っていい、ということだが。

 隠れ家を利用しなくてはならないかもしれない、という今の状況が、望まざるものである。

 その事実に嘆息する。

 なんのために、なにをすればいいのか。

 五里霧中、暗中模索。自分の道が、わからなくなってきた。

 ――ボクは、どうすればいいのだろうか?




 説明回と言うとアレなのだが。しかし状況が色々込み入ってきたし、作中の登場人物はその状況を俯瞰して見ているわけではないから、ここいらでその意識を植え付ける必要があるっていうね。
 更新休止してた間ずっとTRPGをやってたからついついTRPGを引き合いに出してしまうけれど、プレイヤーが知っている情報と、プレイヤーの操るキャラクターが知っている情報は違う、という問題。小説でも厄介ですね、これ。
 正直早く対戦パートの描写がしたくて溜まらないけれど、お話として描くために今は地固めの時期。切った張ったの展開はもう少しお待ちください。
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