第1夜
5月 中旬の土曜日 早朝の東京駅
早朝とはいえ残業があるのか。休日出勤していくサラリーマンを横目にみながら、ある企画はスタートしようとしていた…
集められたメンバーは丸山彩、氷川日菜、若宮イヴ、大和麻弥の4人だ。因みに千聖は他のお仕事でスケジュールを抑えられなかった。
「あの、奏さん。私たち今から何をやるんですか?動きやすい格好で集合という事しか伝えられてないんですけど…」
「それは大丈夫。今から何をするのか発表するから」
「朝から撮影って聞いたから結構るんっ♪てしてるよ。私は」
「私もです!なんだか旅行みたいで楽しみです!」
「ジブンは少し嫌な予感が…」
各々この時間に突然集められた事を不安に思ったり楽しみにしたりしているようだが時間が無いのでカメラを手に取り回し始めて企画をスタートさせる
「えー、今日皆に集まってもらったのはファンの人やそれ以外の人にPastel*Palettesについてよく知ってもらうための動画を作るためだ」
「その動画の記念すべき第1回の企画は『日本列島 サイコロの旅』だ」
「それはどんな企画なんですか?」
始めて聞く名前の企画に戸惑う彩やイヴ。そんな中、本家を知る者が1人…
「サイコロの旅ってホントですか!?ジブン、アレを出来るんですか!?」
「え?麻耶ちゃんはこの企画について何か知ってるの?」
「知ってるも何も、この企画は伝説のローカル番組『水曜どうでしょう』の名物企画のひとつなんですよ!」
この子、どうやらどうでしょうのファンらしい。カメラが回っている事も忘れて興奮しているらしい
「まあまあ、他の3人はどんな企画か知らないみたいだし簡単に説明するね」
以下企画内容を知ってる人は飛ばしてどうぞ
サイコロの旅とは…
サイコロの目が1から6まで書かれたボードの横に行き先地や乗り物の名前が書かれているので、サイコロを振りその出た目に書かれている所へ行ってその場所で再びサイコロを振り書かれている所へと移動していき最終的にゴールである東京へと戻ってくることで企画終了となる。
因みに、サイコロの目は絶対なので他にどんなに魅力的な選択肢があってもサイコロの出た目に従わなければならない
「つまり、今から旅をするってこと?」
「そういう事、日菜。楽しみになってきた?」
「うん、るんっっっ♪♪♪ってきた!楽しみだよっ!」
日菜以外も企画が分かり安心すると同時に楽しみにしているようだ。勿論この後起こる惨劇については奏以外誰も想像していないのである
「まあそういう訳で今から企画をスタートさせていきたいと思います。最初の選択肢はこちら!彩読み上げていって」
「わかりました!えーっと『1 新幹線で大阪』大阪、私たこ焼き食べに行きたいです!」
「次『2 さらにその先へ
新幹線で広島』あたし中学の修学旅行で行ったしそこまで惹かれないかも…」
「『3 食の宝庫へ 飛行機で北海道 札幌』これです!私これがいいです!」
「『4 未知なる世界へ! 帝国群馬』帝国…?」
「『5 大きな田舎 新幹線で名古屋』名古屋って田舎なんですか?結構大きな都市だと思うんですけど…」
「『6 やっぱりここは外せない 四国香川』うどん県ですね!」
「という訳で今回の選択肢はこの6つ。誰が運命のサイコロを振りたい?」
「はいはーい、わたしが振るよ!」
「日菜さん、これは振る時にある歌を歌いながら降らなきゃいけないんすよ…」
そう言って麻耶は日菜にアレをするように伝えた。それと同時に日菜の顔が一気に引きつった
「え、それやらなきゃダメ?」
「ダメです」
「え〜、面白くな〜い」
そう言いながらもカメラから少し離れた位置でサイコロを振る準備をしている。そして…
「なにがでるかなっ!何が出るかなっ!それはサイコロ任せよう〜、そいっ!」
サイコロは弧を描きながら落ちて行く、そして出た目は…
「1!新幹線で大阪!」
こうして最初の行き先地が決まるのであった…
『次回予告!』
大阪へと向かう一行、新幹線の中ではこれから楽しい楽しい旅が始まると思い込んでいるメンバーは楽しく談笑していた。
しかし約半日後…
「ねえイヴちゃん、凄いところだしちゃったね」
何も無い田舎、困惑するメンバー。そしてついに動き出す深夜バス。東京へと帰れるのか分からなくなり狂うメンバー…
次回、サイコロの旅 Part2