御在所SA(休憩地点)
「はい、皆さんこんばんは。元気ですか?」
「「「「………」」」」
「名古屋まであと少しですよ〜?」
「「「「………」」」」
返事がない、ただの屍のようだ…
時刻は大体5時、あと1時間も乗れば名古屋に着く。今の俺たちはそんなところにいる。
だが俺の目の前にいるのは生きた屍×4
みんながみんな目が死んでる。
「ねぇ奏さん、うるさい」
普段カメラが回ってる時には聞くことが出来ないような低い死んだ声で日菜が言う
「私まだ全然寝れてないから先バス戻ってるよ、それに休憩時間もう終わりそうだし」
そう言って1人バスへ向かって行く、それに続いて他のメンバーも一言言ってからバスへ戻っていった。その様子はさながらゾンビの行進だった…
深夜バスの恐ろしさを物語っている光景だった
〜〜〜数時間後〜〜〜
「私達は今名古屋駅に着きました。時間は朝7時です」
バスの中で眠れてないのか呂律が回ってない彩
「乗る前『深夜バスってワクワクしますよね!』って言ってたけど感想は?」
「バスの揺れであまり眠れないですし肩も凝る、腰も痛い。極めつけは日菜ちゃんに私の座席の半分ぐらい取られちゃったので凄い体制で寝ることになっちゃって…正直辛かったです」
後で麻耶に撮ってもらったものを見せてもらったが彩は足を伸ばす所に体を入れダンゴムシのようにして寝ていた
「それで、彩の座席を半分奪った日菜、深夜バスどうだった?」
SAではもの凄く眠そうだったがそれから1時間しっかり寝れたのか、今はあの時ほど死んだような目付きはしてない
「彩ちゃんの席を半分取ったって事は身に覚えがないけど、SAに着くまではしっかり寝れてたよ。途中で起こされなければもっとしっかり寝れてたのに」
どうやら日菜は途中で叩き起されたからあんなに不機嫌だったそうです。意外と体丈夫らしい…あの時の日菜めちゃくちゃ怖かったからな、今度から気を付けよう…
麻耶も深夜バスにやられてたが予備知識があったからか彩ほどやられてはいなかった。そしてイヴはと言うと…
「楽しかったです!もう1回乗りたいです!」
これである
「イヴちゃん、なんでそんなに元気なの?」
「フィンランドから日本の飛行機は10時間ぐらい乗りますし長い時間椅子に座ることは慣れてるのです!」
強い、強すぎるこの子…これがハーフなのか…
そんなことを思ってると「早く次行きませんか?ジブン電車の中で寝たいです…」と背後から声がしたので恐らく2番目に元気であろう日菜にボードを渡した
「まだこれ続けるの?そろそろ私も疲れてきたよ?え〜っと『1 もう疲れた 新幹線で東京』これを出せば企画終了?出すしかないじゃん!」
「『2 帰りたいけどその前に… 電車で箱根で温泉』彩ちゃんのための選択肢かな?」
「『3 西日本は行った 次は東だ 飛行機で仙台』全然引かれないよ…」
「『4 東海地方を満喫 特急で伊勢神宮へ』パワースポットって聞いたことある」
「『5 名古屋を満喫 昼まで観光』観光よりも休みたいよね」
「『6 地獄の選択肢 新幹線で鹿児島へ』それはないよ奏さん…」
「奏さん、この選択肢実質2択じゃないですか」
死んだような目でこちらを見てくるパスパレボーカルの彩、とてもじゃないけどアイドルとは思えない
「1と2以外選択肢があってないようなもんですよね…一瞬5はいいかな?って思ったんですけど名古屋何あります?何も無いですよね?」
彩先輩パネェっす…名古屋に大して厳しすぎです…パネェっすよ…
「確かに1.2以外は彩にとっては魅力的じゃないかもしれないけど他の人にとってはそうでも無いかもしれないぞ?ほらアレ」
そう言って指さした方には歴女、若宮イヴが…
伊勢神宮の選択肢を出そうと必死にサイコロに念を送っている。今回のサイコロ担当はイヴ、イヴが出したがってる目は4。それを見た彩は1.2か出るように念を送る
2人の思いがこもったサイコロはイヴの手によって空中へと、そして出た目は…
「「「「3!?」」」」
次回、仙台へ
名古屋駅での朝食中に…with日菜
「そろそろ家に帰りた〜い」
「どうした急に」
「いやー、お姉ちゃん成分が…」
「なんだそんな理由か、帰れるぞ?」
「ホント!?」
「東京行きの目を出せば」
「…だろうと思った。ところでこの企画が終わったあとも撮影とかするの?」
「あ〜、うん。一応その予定」
「企画とかってもう決まってる?」
「ボチボチかな?」
「じゃあ1回あたしに決めさせてくれない?るんっ♪てのさっき思いついたんだ!」