とある鎮守府の日常。   作:アラタ。。

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初投稿です。よろしくお願いします。できるだけ明るい雰囲気で書きたいと思います。


0日目

 夢を見ていると不思議な感覚におちいる。例えば、体がふわふわしたり、目が覚めていないのに妙に物事をハッキリと考えることが出来たり、場面が目まぐるしく変わったりする。他にも迫り来る何かから逃げているがいっこうに距離が開かなく恐怖心を覚え、逆に空を飛んだり高くジャンプしたりするなど日常では味は得ない体験もする。

 

 

 では、自分が今見ているものはなんだろうか?未だ夢なのか現実なのか区別がつかないが、俺は目の前で起きている事を、これから起きる事を、ただ目ているだけしかできないのだろう。

 

 

 薄暗い部屋の中央に1人の子供が座っていた。部屋は広く最低限の生活ができるだけの道具が置いてある。ベットの数も机の数も子供1人にしては余り過ぎていた。子供は何をすることも無くただ、じっとその場に座り込んでいた。

 

 俺は部屋の中を見渡す。物が散乱しベットの布団はめちゃくちゃに引き裂かれている。よく見ると血が付いているものもあった。ふと、ある写真が目に留まった。集合写真だ。この子以外にも沢山の子供が写ってい。

 

 写真を手に取り顔を見ようとした時、部屋の外から誰かの声が聞こえた。その抑圧的な声は段々と近づいてきて足音も一歩一歩が空気を震わせ異様な緊張感が生まれる。子供を見ると微かにだが肩が震えるるのが見て分かった。俺は、怯えている子供を慰めようと近づき肩に手を置こうとしたが俺の手は子供の体を触れないまま通り抜けてしまった。

 

 その事に少し驚きつつも、もう一度子供の方を見て驚愕した。さっきよりも肩の震えが激しくなり、そして笑っていたのだ。口が三日月の様に弧のようにでは無くただ静かに笑っていたのだ。そして、子供の目は何かを決心したかの様に覚悟のこもった鋭い目つきになっていた。俺は、子供から数歩引き下がってしまった。

 

 

 部屋のドアが勢いよく開かれた。数人の白衣と軍服を着た大人が入ってくる。軍服の大人は子供の腕を強引に引っ張り部屋から連れ出そうとする。子供は抵抗を一切見せず顔は未だに笑っていた。それを見た軍服の大人は子供を殴りかかり、さらに強く腕を引っ張り部屋から連れ出そうとする。

 

 

 

  (止めなくてはいけない。)

 

 

 

 何故かそう思ってしまった。可愛そうだからか?痛そうだからか?どれも本心ではない。 理由なんて分からない。けど、このまま行くとあの子は大切なものを失い戻れなくなってしまう。そう俺の心が叫んできた。

 

 

 俺は、声を振り絞り叫ぶ、叫ぶ!、、叫ぶ!、、叫ぶ!。喉が潰れようが声が枯れようが届きもしない声をひたすら叫び続けた。

 

 子供が部屋のドアに差し掛かった時、俺は動き出した。あの子との距離はすぐそこだ、手を伸ばせば届きそうな距離だ。なのに、一向に前へ進まない。それどころかどんどんと引き離されて行く。まるでこの感覚は夢と似ていた。

 

 周りの壁が次々と崩落していく。机やベットも粉々になり、俺の後方へと吸い寄せられる。諦めず必死に叫び続ける今の俺にはこれしかできない。

 だが、それを嘲笑うかのように足元の床一面が一斉に消え去り深く暗い闇の中に吸い込まれる。悔しさが胸に込み上げてくる。絶対に止めなくちゃいけなかったのに、俺はあの子を見捨ててしまった。そんな事を思いながら子供の方を見つめる。

 

 その瞬間、子供はこっちを振り向きそして、何か言葉を発したように思えた。その表情はさっきまでと違くとても悲しい顔をしていた。

 あの子が何を言ったのかは分からなかったがただ一つ言えることがある。これは夢でありそしてとても目覚めが悪い夢なんだと…




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