3月某日
この時期になると小、中、高校の最高学年生は慣れ親しんだ母校で最後の卒業式を迎え涙し、そして新しく進む進路に期待で胸を膨らませる、そんな時期だろう。かく言う俺もその1人だ
俺の場合は義務教育最終年度の中学3年生。俺を含め我が母校の3年生は全員当たり前に高校への進学を決め、これからの新生活へと準備を着々と進めている
俺もその例に漏れず地元の公立高校への進学が決まり、その準備に追われる日々を過ごしている所だ
まぁ、追われていると言ってもこの春休みの時期は学校の事を考えなくてもいい1番気楽な時期だろう、新年度の準備を除けば好きな事を好きなだけ出来る至福の時間だ
だが、そんな至福の日々を余すことなく堪能している中で徐々に今までの日常が崩れ去っていく
最初は些細な変化だった。少し街の雰囲気が変わったような気がする、そんな些細な変化から俺の日常は崩れ去っていった
1日ずつ少しづつ些細であるが確実に、日常は非日常に
しかし、俺がこの違和感を他人に伝えても誰もそんな事は無いと否定し、この変化を肯定する。そんな奇妙な違和感を感じながら何時もの様に春休みを過ごしているとあるニュースが流れ込んでくる
『全国IS適正特別検査』
書かれてある通りだがIS適正検査とかいうのを明後日に全国の中学3年生に実施する予定らしい。正直何が起こっているのか物事に理解が追いつかないでいる。朝に観たニュースを皮切りに昼のワイドショーなどではISの専門家を招いての討論や女性の権利団体の集団デモの中継等が昼間のテレビの枠を埋め尽くしている
ご丁寧にテレビではこのISという物が何なのか、誰が作ったのか等を説明してくれている。このISという機体は女性にしか操作出来ず世界に467機しか無いらしい
インターネット内の情報も読んでみたがテレビの情報とさほど変わりなく、わかったことと言えばこのISのコアを作ったのは篠ノ之束博士で現在逃亡中だとか
正直頭がこんがらがってきた。まず生まれてからずっとISなんて物を見たことも聞いたこともない、なのに世間は当たり前のようにISを認知し女尊男卑の社会形態を展開している
全くもって訳が分からない、だけど一つだけ言えるのはこの世界は俺の知っている世界とは違うという事
流石に頭が痛くなってきたので今日の所はISについての調査を止めることにする
2日が経ちIS適正検査当日となる。昨日も少しインターネットで調査をしたが成果は無し
IS適正検査の会場にはこの地域の中学3年生が全員集められ順々にISと呼ばれる軍事ロボットに手を触れていき、そして何も変化が起きずまた次の人が触れていく
何十分か経過した頃、ようやく俺の番になる。目の前に立ってみるとこの軍事ロボットは全長2mそこそこでさほど大きく感じない形をしている。インターネットで見た画像では手足と頭にだけ装甲が取り付けられており、胴体に関しては丸見えの傍から見れば欠陥品もいいとこの構造をしているがこの軍事ロボットにはシールドエネルギーと呼ばれるバリアが備わっており、機体の軽量化と防御力の両立を実現させているらしい
ISの横に立っている女性の指示により右手をISの前にかざす
ISに手をかざすと頭の中に何かの解読不能な文字の羅列が情報として詰め込まれ、俺の脳のキャパシティが限界を迎え頭痛が引き起こされる。頭痛が徐々に酷くなり意識を手放す
目が覚め、周りを見渡すと側にはうちの家族と白衣を着た男性、そしてスーツを着た女性と屈強そうな男性が2人
ようやく痛みが引いたようで、体を起こす。ここは医務室の様で俺はベットの上に寝かされていたようだ。白衣の男性、恐らくは医者の先生が頭痛や他の体調不良について質問されるが特に体に異常は無いようで体も負傷した様子も無い。「体に異常はない」と伝えるとお医者さんは念の為に血圧と熱を測り部屋から退室する。それに合わせ俺もベットから起き上がろうとすると屈強そうな男性に優しく抑えられる。スーツを着た女性から俺がISの適性がある事とそれによりIS学園に入学、重要人保護プログラムにより家族とは絶縁の様な形になると伝えられ、スーツを着た女性は退室する
帰りは屈強そうな男性が運転する車に家族全員が乗り込み帰宅する
帰宅後は家族全員が何が起きたか理解出来ずに困惑している。時間はもう既に午後6:30を過ぎており、簡易ながら夕食を用意し家族全員で食事をするもいつもの様な団らんや会話は一切無い
食事が終わると俺はパソコンに向かい、IS学園について調べる
IS学園 アラスカ条約に基づいて日本に設置されたIS操縦者、メカニック等のISに関わる人材の育成用の特殊国立高等学校。学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されない。などなどとの文言が書かれている
IS学園について調べていたら既に時刻は午後10:00を回ってる。頭痛が治ったとはいえやはり疲れが出ているようでベットの上に体を倒すとすぐに意識を手放した
プロローグは真面目、1話目からは淫夢、温度差で風邪ひきそう
基本的に前書き、後書きで淫夢要素は出さないです