時系列は……多分AXZ後あたり
流星の降る地にて、剣は歌を歌う
「準備はいいか、防人の姉ちゃん」
「無論! 共に駆けるぞ、ヒカリ!」
ー Imyuteus amenohabakiri tron ー
ー Shustar frauros tronー
夜空に二人の歌が響き……現代の魑魅魍魎と言えるであろうノイズが集まる中心へと落ちていく。
二つの影は光を纏い、鎧を纏い、得物を手に取る。
「さぁ! デカいの一発、くれてやらぁ!!」
「な!? 待て、ヒカr「ギャラクシーキャノン、発射ァッ!!」ヒカリィィィィ!」
大きな衝撃と共に、一つのクレーターが新しく作られた。
ー数時間後ー
「お前は何故そうも後処理に困る事をするんだ」
「派手に暴れて派手に勝つ。それが俺のやり方だからな!」
「だからと言って地形を変えるなと言っている!」
全てのノイズを倒し終えた後、クレーターの中心でピンク色の装甲を纏い、大砲を背中に装備する女性は青き髪を持つ女性に正座させられていた。
「仕方ねぇだろ~そんな細かい事やった事ねぇんだから」
そう言いながら頭を乱雑に掻く少女の名は【ヒカリ・シノ】
【歌を力にして戦う戦士のいる世界】に訪れた別世界の【戦う戦士】である。
「全く。そうだ、ヒカリ。今日が何の日か覚えているか?」
「あーと……あー、俺がこの世界に初めて来た日だっけか?」
「正解だ。思い返せば色んな驚きがあったな」
「確かにな。月が欠けてたり」
「お前が空から降ってきたり」
「なんか見たこともない化物が出てきたり」
「ノイズではない。機械の鳥が現れたり」
「流石にあん時は死ぬかと思ったな」
二人は、今までの事を思い返しながら笑っていた。
平行世界同士を繋げる聖遺物【ギャラルホルン】によって出来た時空の裂け目から流星の様に落ちてきたヒカリ。
その回収に赴いた翼の前に現れたモビルアーマー【ハシュマル】
ハシュマルと交戦中の翼を援護する為にヒカリが纏った未知の力にしてソロモン72柱の悪魔が1人の名を冠する【フラウロス】の力
その果てにノイズと融合した【ハシュマルノイズ】を倒す為に装者達全員とヒカリによる大規模戦闘【天使事変】が起こるのだが、それはまた別の機会に
ハシュマルノイズ討伐後も、元の世界へと戻れなかったヒカリはSONGへの勧誘を拒否しつつも【鉄華団】のヒカリ・シノとしてならばSONGに協力するとして以降、ノイズと戦ってきた。
「どうだ、ヒカリ。この世界は」
星空を見上げたまま、翼は隣のヒカリへと声をかけた。
「あぁ。戦争もねぇし空気もうまい。最高の世界なんだけどな……ただ」
「ただ?」
「やっぱり、あいつらがいねぇのは……少し寂しいな」
何時もの様に満面の笑みではなく、何処か影を落とした笑みを浮かべていたヒカリを翼は優しく抱きしめた。
「なっ!? お、おい姉ちゃん!?」
「そんな悲しい顔をするな。元の世界の仲間がここに居らずとも、この世界の仲間は少なくともここに一人いる」
「……ハハッ。そうだよな……ありがとよ、姉ちゃん」
「礼には及ばん」
寄り添う二人の頭上で、欠けた月と流星が輝いていた。
「それにしても、やっぱり胸も慎ましいんだな」
「……一言余計だ」
「あだだだっ!? 絞まる! 首が絞まるぅ!」