妄想小話集   作:金欠生首

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このお話は片翼の奏者に似てるけど少し違った世界
初代ガングニール奏者『天羽 奏』は絶唱を使った代償として塵となった『風鳴 翼』を見た果てに『彼女を守れなかった自分』『ノイズ』『自分から大事な人達を奪う世界』を激しく憎悪した結果、LiNKERを必要とせずともギアを纏えるまでの適合率を手にする。
その後、彼女は特異災害対策機動部二課からガングニールを保有したまま離脱。
以降、ノイズが現れた場所に不意に現れては狩り尽くし、去っていくを繰り返していた。

それから二年後、ノイズを狩る最中で彼女はもう1人のガングニールの少女『立花 響』の襲撃を受ける。
戦いの最中、彼女の涙にも似た叫びの中で彼女もまた『奪われ、壊れた者』と知る。
幾度の戦いの果てに二人は互いを『似た者同士』と認識し共に行動を重ねる様になった。

そんな世界線の話


戦姫絶唱シンフォギア ー狂槍姉妹の世界線ー
狂槍姉妹


「これでラスト!……そっちはどうだ、二槍」

「こっちもこれで終わった」

「なら、さっさと行くぞ。ダンナに見つかったら厄介だ……って、言った側からか」

「『口は災いのもと』って諺知ってる、一槍?」

 

いつも通りノイズを片付け、去ろうとする二人の前に一台の車が止まり、中から屈強な男性と真面目を形にしたような男性が降りると二人は何時でも動ける様に感覚を研ぎ澄ませた。

 

「またアンタ達か」

「あぁ。また俺達だ」

「お久しぶりですね、奏さん」

「アタシとしてはもうしばらくは会いたくなかったけどね」

「連れないことを言うな奏。何度も聞いたと思うが改めて言おう。戻ってこい奏。そして、ウチに来ないか響くん」

「そいつは聞けない用件だ、弦十郎のダンナ」

「私に居場所は必要ない。用が終わったならさっさと消えて」

 

弦十郎の誘いを何時もの様に一蹴すると二人は振り替向く事なくその場を後にした。

 

 

 

 

 

「聞いていたんだろ、人形」

「あら、気づいてたの」

「で、何の用」

「マスターから二人にお話があるから連れてこいって、お使い頼まれてね」

「なるほどな。どうする二槍?」

「行く宛も無いんだし丁度良い」

「てなわけだ。ほら、さっさと連れてきな」

「はいはい。じゃ、掴まりなさいな」

 

人形は1つの結晶を取り出し地面に叩きつけた。

そこを中心に描かれた陣は三人を囲み、その場から消えた。

 

ー異次元空間内 チフォージュ・シャトー内部ー

 

「マスター。装者二人、お連れいたしました」

「ご苦労だった、ガリィ。下がっていろ」

「了解しました。マスター」

「さて、二本のガングニール。来てくれて感謝する」

「そんな大層な前フリは要らないよ。整ったんだろ、世界分解の準備が」

「その通り。さしあたってお前たちに頼みたいのは」

「邪魔者の排除……でしょ?」

「話が早くて助かる。先史文明の巫女は確実に邪魔をしにくる。そこをお前達二人ともう一振りの槍に願いたい。残りはオレの人形達に任せておけ」

「分かった」

「ところで、もう一振りの槍って誰なんだ? いくらアタシと言えど顔も知らない奴と手は組めないよ」

「安心しろ。そろそろ……っと、来たようだ」

 

キャロルが笑みを浮かべると二人の後ろに陣が現れ、二人はその陣から人が現れるのをただ静かに見つめていた。

 

「……貴女達が私と同じガングニールを持つ者ね。マリアよ。よろしく」

「奏だ。よろしくな」

「……響」

 

三人の槍の挨拶が終わったところでキャロルは立ち上がり宣言した。

 

「さぁ、世界の分解を始めよう。万象黙示録の為に」

「アタシは復讐の為に」

「私は世界を否定する為に」

「私は全てを終わらせる為に」

 

人類よ……終焉への足音が聞こえるか




今回の世界線における原作キャラ

・風鳴 翼
原典の天羽 奏と同じ経緯を辿り殉職。
この世界への分岐のトリガーの一端となった。

・小日向 未来
『翳り裂く閃光』同様に離ればなれになった後も響を探していたが再開は出来なかった。
本作の響は『翳り裂く閃光』の響を元に作者の趣味と独自解釈による『平行世界の未来にも会う事なく更にやさぐれたIF響』である。

・雪音 クリス
原典とは少し異なりイチイバルを纏う点は同じだがフィーネとの仲は良好。
引き取って優しくしてくれたフィーネを母の様に慕い、フィーネも母の様に接している。

・暁 切歌&月読 調
原典とは異なり装者でもレセプターチルドレンでもなく家族ぐるみで仲の良い友人同士
性格や言動は原典と同じ

・セレナ及びマム

セレナは原典と同様に殉職、マムも瓦礫からマリアを庇い殉職
実はマムは救助が行われていれば原典に近い形で生存出来ていたが他の研究者が見捨てた為、マリアの目の前で息絶える。
この世界のマリアが世界を否定するに至ったトリガー。
なお、本編中のマリアがチフォージュ・シャトーに来る前に行っていたのは二人の墓前。

・フィーネ
この世界で一番変わった人その1
クリスを引き取り育てていたある日に貰った『フィーネへ』と書かれた手紙を読み号泣
以降、原典に似た行動は取るもののカディンギルによる月の落下の被害を抑えるために月を穿つのではなく月を蒸発させる事を目標に計画を進行中
この世界では世界の分解を止める為にネフシュタンを纏いクリスと共に戦う。

・Dr.ウェル
この世界で一番変わった人その2
英雄願望は変わらないがこの世界では本当に世界を守る為に立ち上がりオートスコアラーと激闘を繰り広げる。
本人いわく『世界の崩壊を食い止める…それこそ英雄たる僕の役目!』とのこと
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