慧音と妹紅に連れられ東方不敗は竹林の中を歩く。
奥に入るとそこは日の光を遮り薄暗く方向感覚が狂い迷ってしまうほど竹が茂っている。
特に目印になる物も無いので1人で迷いこんだら脱出できるかわからない。
妹紅曰く、やはり迷い込む者もいるらしく迷った人を助けることも妹紅の仕事の一つらしい。あとは伸びた竹の枝の選定をして竹藪を維持している。
かなり奥に進むと屋敷が見えてくる、どうやら目的地に着いたようだ。
「ここが永遠亭だ、ここには八意永琳が居るから紹介しよう。」
すると、妹紅が走り出す。
「おら!輝夜!出てこい!」
すると屋敷から長い黒髪の少女が現れ、妹紅を見下した表情で妹紅へと近づく。
「まったく・・・、下品なんだから。そんなに大声で喚かなくても聞こえてるわよ。それに見知らぬお客様もいっしょに居るみたいだし少しは大人しく出来ないの?」
その少女はこちらをチラリと目をやる。
「ようこそ永遠亭へ、私は蓬莱山輝夜。ここの主よ。」
「ああ、わしは東方不敗・マスターアジア。よろしく。」
名を聞いた瞬間輝夜の表情が変わる。
「東方不敗?貴方もしかしてガンダムファイターの?」
「むっ?わしの事を知っておるのか?」
輝夜は目を輝かせこちらを見る。
「知っているわよ、幻想郷では一握りだけど貴方は一部の間では有名よ。」
「おい!輝夜!無視すんじゃね!って東方不敗はそんなに有名なのか?」
「ふん!これだから学の無い竹林ホームレスは。」
「んだっと!このニートが偉そうにしやがって、自分で稼いだことも無いくせに。」
「ふふん、私は姫なのよ?そんな事をしなくも暮らしていけるのよ。」
二人の口論が次第にヒートアップし始めた時、屋敷の奥より穏やかではあるが有無を言わせない声が聞こえた。
「姫、妹紅。その辺にしてください。お客様を玄関先で待たせるなんて失礼ですよ。すみません。まずは屋敷へご案内しますので、どうぞ。」
屋敷の奥より出てきたのは、赤と紺色のツートンカラーに長い三つ編みの女性がこちらへちかづいてくる。
瞬間、東方不敗は理解する。この者が八意永琳だと。
それは風見幽香と対峙した時と同じ己の明確な死の予感、冷たい汗が背中をつたう。
「そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ?貴方を害する気はありません。専守防衛・・・、こちらから仕掛けることはありませんよ。」
確かに慧音か教えてくれた通り下手に手を出さなければ話も通じ友好的なようだが、その本質は強者としての余裕。
どれ程の大群が束になってかかってこようとも永琳から見れば烏合の集、塵芥。それほどの実力差があるのだ。
「そうね、色々話も聞きたいし、お茶にしましょう。永琳準備してちょうだい。」
「慧音も来なさい、あとついでに妹紅も。」
「ついでにってなんだ!ぶっ殺すぞ!」
顔を真っ赤にして怒鳴り散らず妹紅をなだめながら慧音が頷く。
「まあまあ、落ち着け妹紅。とりあえず一息ついてからにしよう?」
「ちぇっ、慧音が言うならしょうがねぇ・・・。しょうがなくだからな!」
座敷に案内され永琳がお茶と茶菓子を各々に配り輝夜の後ろに控える。
東方不敗は少し警戒しながらお茶を飲む、それにならい妹紅もお茶に口をつける。
「がふっ!?」
いきなり妹紅が血を吐きのたうち回る。そしてそれを楽しそうに眺める輝夜。
「ふふっ、相変わらず馬鹿ね。貴女に飲ませるお茶はそれで十分でしよ?」
「か、輝夜ぁてめえ・・・!!」
いきなり血を吐く妹紅に罵倒する輝夜に東方不敗は目を白黒させ妹紅を助けようとする。すると慧音がそれを止め一言。
「安心しろ、いつもの挨拶みたいなものだ。」
しばらくすると妹紅が痙攣し始めそして動かなくなる。さすがの東方不敗も不安そうに妹紅を見つめる。するといきなり妹紅が起き上がり。
「輝夜!てめえまた猛毒盛りやがったな!くそっ!血吐いたせいで喉かいてぇぜ」と、またお茶を飲み干す。
そしてまた血を吐き倒れる。学習能力は無いのか?
「妹紅・・・、もう少し考えて行動しような?何度同じ手に引っ掛かるのだ?」
「だって慧音!こいつが悪い、私は悪く無いぞ。正々堂々と勝負しない輝夜が悪いんだ!」
妹紅は慧音に駄々をこねる。すると永琳が輝夜に耳打ちすると輝夜は少し顔をしかめ妹紅の襟を掴み引きずりながら外へと向かう。
「妹紅と姫様が居ると話が進まないので席を外していただきました。慧音、そちらの方を私に会わせにきたのでしょう?」
「ああ、この幻想郷において上位の存在を紹介しておこうと思ってな。東方不敗は知らずにとはいえ風見幽香に喧嘩を売ってしまってな、大事なる前に紹介しておくことにしたのだ。」
「あら?風見幽香に?よく無事だったわね?」
永琳は少し驚いた顔で東方不敗を見る。しかし当の東方不敗は苦虫を潰した顔をする。
「わしは奴の気まぐれによって生かされたに過ぎんのだ。」
「まあ、それでも生き延びたのは間違いないわ。例えそれが運が良かっただけでも凄いことよ?鍛練しようとも人には限界があるわ、貴方が人としてはかなり上位にいるのは確かだけど種族の壁はそう簡単には超えることはできないわ。ただし、この幻想郷には
東方不敗は少し考え答えを出す。
「弾幕ごっこか?」
「そう、八雲紫が定めたルール。この勝負方法なら例え力が弱くとも、相手が神でも勝つ可能性はあるわ。そうね・・・。」
永琳は屋敷の奥に声をかけ誰かを呼ぶ。
するとピンクのワンピースを着た少し癖っ毛の黒髪の少女がやって来た、ウサミミの少女が。
「お呼びですか?師匠?」
「この子は因幡てゐ。てゐこの方を博麗神社に案内なさい、ついでに弾幕ごっこの練習相手になってあげなさい。」
「む?このような幼子で大丈夫なのか?それに博麗神社とは?」
「失礼だねー、私こう見ても貴方の何百倍も生きてるんだけどなー?あと博麗神社はこの幻想郷に異変が起こると弾幕ごっこで解決する脇巫女、博麗霊夢が居るんだよ。」
「霊夢は絶対強者では無いですが弾幕に関しては天才的ですし。貴方の力になってくれるはずです。・・・そろそろ姫様達の勝負も終わったようですしここでお開きです。慧音、今日はもう遅いから泊まっていきなさい。」
「ああ、妹紅共々世話になるな。」
「いいのよ、姫様と遊んでくれるのは妹紅位しかいないしね。」
永琳は笑顔で答える。
そして、てゐは東方不敗に近づくと。
「じゃあ、東方不敗さんだったかな?行くとしようか。」
慧音が手を差し出し。
「すまない、最後まで面倒を見てやれなくて。また会おう。」
「こちらこそ世話になったな。また会おう。」
東方不敗も差し出し握手をし別れを惜しむ。この幻想郷に来て久しぶりに人と触れ合った気がした。自分は少し心が殺伐とし過ぎていたようだ、周りを見る余裕が無く焦っていたのかも知れない。とても心静かに全てを許せそうな気がする、と思った瞬間いきなり横から衝撃が襲う。
それは輝夜の神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」と妹紅の「インペリシャブルシューティング」が東方不敗に直撃した。
そして東方不敗は自分の中の何かが切れる音を聞いた気がした。
「この馬鹿者共!!!!!」
博麗神社に行くのは少し遅れるようだ。
蓬莱山輝夜VS藤原妹紅 三本勝負
一本目 勝者 蓬莱山輝夜 決まり手「毒殺」
二本目 勝者 藤原妹紅 決まり手 蓬莱「凱風快晴-フジヤマヴォルケイノ-」
三本目 ドロー
損害なし 幻想郷消滅まであと70%
東方不敗・美鈴
流派東方不敗は王者の風よ全新系裂天破侠乱見よ東方(東方不敗の堪忍袋)は赤く燃えている
続くかも