永遠亭よりてゐといっしょに博麗神社へと向かう東方不敗。自分よりも年長と紹介されたこの同行者にどの様に接すればよいか悩みながら声をかける。
「てゐ殿、少し質問させてもらえるかな?」
「ん?そんなに気を使ったしゃべり方しなくてもいいよー?で、何が聞きたいのー?」
「む?では遠慮なく。いやなこれかは向かう博麗神社についてとその神社の巫女の霊夢について聞きたいのだ。」
「・・・・、博麗神社はねー。この幻想郷を守る大結界の中心で唯一の非殺傷エリアだよー。そして代々その結界を守護するのが霊夢なのー。」
てゐはニヤニヤしながら説明する
「非殺傷とな?」
「そう、神社では喧嘩厳禁皆仲良くねーってこと。理由としては大結界があるからねー、もしそんな所で大戦争でも起これば幻想郷が崩壊しかねないからだよー。」
(実際はまったくの逆で唯一の戦場なんだけどここは面白いからそうしておこうかなー。うまくいけばお祭りだー!)
てゐは東方不敗に見えないように邪悪な笑みを浮かべる。基本てゐは人間に小さな幸せを与える程度の能力ではあるが幸運と不幸は表裏一体、与えすぎは良くないのだ幸運があれば不幸も同じ量与えなければバランスがとれず世の理が崩れるのだ。
なおてゐも知らないことではあるがてゐが幸運を配るさい不幸はだいたいアリスに降りかかっていたのだか、アリスが紅魔館に世話になりレミリアの力により不幸が起こらなかった為幻想郷には今不幸が溜まっており何時爆発するかわからない状態である。
この不幸が少しずつ放出されておりこのタイミングで東方不敗が博麗神社へ向かうのは必然的だったのかも知れない。
さて、それはさておき東方不敗は風見幽香に勝利する為にもてゐに弾幕ごっこの教えを受ける。
「幽香はねー高火力型砲台タイプだから回避や速さはさほどでもないよー。スペルカードも数が少ないし。」
「いや?あやつは凄まじい速さで攻撃してきたぞ?」
「それは弾幕ごっこじゃあ無く肉弾戦だよ、本当の戦いと弾幕ごっこでは全く違うよー。何の為の弾幕ごっこなのさー、普通に戦って勝てる訳無いじゃん。」
「うむ・・・、武道家としてはやはり悔しいのでな。」
「全く、人間が妖怪や神に勝てる訳無いよ。とりあえず私と弾幕ごっこをしてみようよ。私に勝てないようなら幽香に勝てる訳ないからねー。」
「分かった、宜しくたのむ。」
~少女弾幕戦中~
「大分慣れてきたねー、スペルカードも増えたし。でも幽香に勝にはあの初見殺しを何とかしないとねー。」
「初見殺し?」
「うん!幽香にはね、マスタースパークってスペルがあるんだけどこれが極悪で極太のレーザーがいきなり飛んでくるからこれを何とかしないとねー。避けるか耐えるしかないからどうする?」
「うむ、それについては少々考えがある。上手くいくかわ解らんがな。」
「ふーん?まあいいや。もうすぐ博麗神社だよ。」
見ると長い石階段が続く山の上に神社が見える、大結界が張ってある為か周りからは神聖な雰囲気が漂う。てゐは東方不敗へ一言声をかけさっさと帰ってしまった。
「じゃあ色々大変だと思うけど頑張ってねー。」
とても良い笑顔でしかしとても意地悪げに笑った。
この時てゐは東方不敗へ幸運を与えた、実はこれが分水嶺であった。
ギリギリで均衡を保っていた幸運と不幸のバランスが東方不敗へと与えた幸運により均衡が崩れたのだ。
確率的に一同に揃うことの無い人物が揃ってしまっのだ。
1人は東方不敗
1人は風見幽香
1人はアリス
最後は天然災害の東風谷早苗であった。
そう!混ぜるな危険!!
被害 無し
幻想郷壊滅まであと64%
東方不敗・美鈴
流派東方不敗は王者の風よ全新系裂天破侠乱見よ東方は赤く燃えている
続くかも
幻想郷大戦争勃発!