ですが楽しんで書いていけたらいいと思います。
それではどうぞ。
本来ならばそこにはいないはずの存在
本来ならばあってはならない存在
そんな者がその世界に存在する理由
俺には・・・・・・・
わからない
side ???
「・・・・・もう一回言ってくれませんか?」
何もない真っ白な空間の中で、俺は目の前にいる今まで出会ったこともないような美女・・・・・フェニスさんに聞いた。
「・・・・・わかりました、もう一度言います・・・・・・あなたは死にました」
フェニスは申し訳なさそうに俺の目を見ていった。
「・・・・・・すみません。もう一度言ってくれませんか?」
俺はまた彼女に聞き返した。
「あの・・・・・・これで7回目になるんですけど?」
・・・・・とうとうフェニスさんに突っ込まれたか。まあ自分でもいい加減しつこいとは思っていたが。
「・・・・すみません。なかなか現実を受け入れることができなくて」
「えっと、その・・・・・すみません。私のせいで・・・・・」
フェニスさんは泣きそうな表情で俺に謝る。
「いや、違うんだ。別に君を責めているわけじゃあない。起きてしまったことは仕方がない」
「でも・・・・・」
「いいんです。たとえ女神であろうともミスぐらいはします。だからもう謝らないでください。俺のことを思ってくれているならなおさらね」
「・・・・・はい。わかりました」
どうにか納得してくれたようだな。助かった。正直こんな綺麗な女の人に泣きそうな顔をされたら色々とたまったものではないからな。
さて、ここで俺が今どういう状況に陥っているのか、そして彼女が何者なのかを説明しよう(誰にだ?)
まず今俺が陥っている状況だが・・・・・どうやら俺は死んだらしい。
死因は心臓発作・・・・・・つまりは急死だ。そしてそれは起きるべくして起きたことではなく・・・・・彼女、フェニスが原因で起きてしまったことだ。
フェニスはどうやら俺の運命を管理する天界の女神らしい。なんでも俺が生きていた世界ではひとりひとりの運命を何人もの女神が管理しており、その運命が問題なく訪れるように調整するのが彼女達の仕事。そして俺は・・・・・彼女のミスによって死んでしまったみたいだ。
フェニスは俺と名前が良く似た者に訪れるはずであった運命を間違えて俺に与えてしまった。その結果心臓麻痺により死亡。
そしてそのことを謝罪するためにフェニスは俺をここに呼んだらしい。
にしても・・・・・
「あのフェニスさん、ひとつ聞かせて欲しいことがあるんですけどいいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「俺は本来死ぬはずだった奴の代わりに死んだんですよね?」
「・・・・・はい。そうです」
「それなら・・・・・そいつはどうなったんですか?やっぱり・・・・・運命通りに死んだんですか?」
「・・・・いえ、その方は今あなたに訪れるはずであった運命の輪の中で生きています」
「・・・・つまり俺とそいつの運命が入れ替わったということですか?」
「・・・・その通りです」
「そうですか・・・・・・ちなみに聞きますけど俺は本来の運命ではいつ死ぬことになっていますか?」
「それは・・・・たとえ既に死んでしまってる人にもお教えできません。ですが直ぐに死んでしまうということはありません」
直ぐに死んでしまうことはない、か・・・・・
「・・・・よかった」
「え?」
「これで俺と同じように直ぐに死んでしまうんだったら流石にきついですからね」
俺は笑って言った。
「・・・・・なぜですか?」
「え?」
「どうしてそんな風に思えるのですか?あなたは・・・・・見ず知らずの人の代わりに死んでしまったんですよ?それなのに・・・・・どうしてそんな風に笑っていられるんですか?どうしてその人のことを心配できるんですか?」
フェニスは少し強く俺に聞き迫ってきた。
「どうしても言われましても・・・・・むしろ見ず知らずの人だから心配できるんですよ。下手に嫌な人だってわかったら流石に嫌に思うかもしれませんが。ですが俺はその人のことを何も知らない。知らないからこそ素直に心配できるんです」
「知らないからこそ・・・・・」
「俺が死んでしまったことに関しては・・・・・・まあそんなこともあるんだなあと思ったぐらいですね。別に未練がないわけではないですけど今更ゴタゴタいったところで変わることでもないでしょうし」
「・・・・・あなたは優しい方なんですね?」
「優しい?俺がですか?そんなことありませんよ。俺はただ・・・・・・色々と考えるのが面倒くさいから直感的に感じたことを言っているだけですよ」
「わかりました。つまり・・・・・直感的にそんな風に考えられるあなたはやはり優しいということですね」
フェニスさんは優しい微笑みを浮かべて言った。
「・・・・・フェニスさん、全然わかってないですね」
「ふふふ・・・・・あなたなら問題なさそうですね」
「フェニスさん?」
「これから私がする話をよく聞いてください」
フェニスさんは先程とは一転して真剣な表情をして口を開いた。
「は、はい。わかりました」
その表情に俺は思わず気圧されてしまった。
「まずあなたが今置かれた状況をもう少し詳しくお話します。はっきりと言ってしまいますと・・・・・あなたはこのままでは輪廻の輪に加わることができません」
輪廻の輪に加わることができない?輪廻って確か天国やら地獄やら動物の世界やら人間の世界を巡るっていうやつだよな?それに加われないっていうことは・・・・・
「俺は・・・・・・・俺という存在はなくなるということですか?俺の命は・・・・・永遠に消えるといことですか?」
俺は・・・・・消える・・・・のか?
「・・・・どうやら輪廻についての知識はあるみたいですね。その通りです。あなたは・・・・・あなたの存在は消えてしまいます。あなたは本来よりもずっと早くに死んでしまった。だから輪廻はあなたを受け入れることができなくなってしまったのです」
「・・そう・・・ですか。やっぱり俺は・・・・・消えるんですね」
なんだろうこの気持ち・・・・・悲しいっていうのとは違う・・・・・これは・・・・・
・・・・・やっぱりわからない。
「・・・・いえ、そんなことはさせません」
「え?」
「他の神達でしたらそのままあなたを消していたでしょう。ですが・・・・・・私はそれを望みません。私はあなたを消させません」
「フェニス・・・・さん?」
「あなたを・・・・・転生させます」
「転生?」
転生って・・・・・あの二次創作でよくあるあれのことか?
「そんなことが・・・・できるんですか?」
「はい、私の力を使えば可能です。ですが・・・・・・」
「なんですか?」
「あなたを転生させる世界については選択肢が一つしかありません。あなたたちの世界と同じように私が管轄している世界でなければなりませんので」
「フェニスさんが管轄している世界ですか・・・・・どんな世界なんですか?」
「はい、私が管轄する世界、それは・・・・・・
IS(インフィニット・ストラトス)の世界です」
「・・・・・はい?」
えっと・・・・・IS?それって・・・・・
「あの、すみません。あの世界って・・・・・・空想の世界ですよね?」
「そうですね」
「いや、そうですねって・・・・・」
IS・・・・それは俺たちの世界ではライトノベル、アニメで知れ渡っている物語。つまりは・・・・・二次元の世界だ。そんな世界に転生って・・・・・
「無理・・・・・だと思っていますね?」
「ええ、空想の世界に転生なんて不可能でしょう?」
「そんなことはありません、可能ですよ。というよりも・・・・・・あなたにとってISの世界は空想だとしても私達にとってはでは違うのです」
「フェニスさん達にとっては違う?それってどういうことですか?」
「たとえ空想でも、物語が生まれたその瞬間、同時に世界も生まれるのです。そしてISの世界も例外ではありません。ISの世界は確かに存在しています。そして私はそのISの世界も管理しているのです」
物語りが生まれた瞬間に世界も生まれる・・・・ということはIS以外にも俺たちの世界にあるラノベやアニメの世界も存在しているっていうことか・・・・・それはすごい驚きだな。
「俺が・・・・・ISの世界に転生」
「はい。あなたにはこれからISの世界の住人として生きていく事となります」
「そうですか・・・・・・・」
ISの世界で・・・・・生きていく、か
「フェニスさん・・・・・ありがとうございます」
「いえ、お気になさらずに。さて、これからISの世界で生きていくわけですが・・・・何か希望はありますか?」
「希望?それってどういうことです?」
「ISの世界で生きていく上で必要だと思うものを私が提供します。もちろんなんでもというわけにはいきませんが・・・・・・可能な限りは叶えましょう」
ISの世界で生きていく上で必要なものか・・・・・・・
「それならいくつかお願いしてもいいですか?」
「はい、どうぞ」
「まずは・・・・・・俺の味覚を変えてください」
「・・・・・・え?味覚?」
「はい、俺って甘いものが食べられなくて・・・・・それでよくお前は人生の7割近くを損していると言われたんです。だからせっかくの機会ですので甘いものを食べられるようにしたいのですが・・・・・・無理ですか?」
「いえ、可能ですが・・・・・・それでいいのですか?普通はISを動かせるようにしてくれとか、力を強くしてくれとか、頭を良くしてくれとかっていうのを頼むのでは・・・・」
・・・・・フェニスさん、人間のことよくわかってるなぁ。確かに普通はそういうこと頼むんだろうけど・・・・
「はっきり言ってそういうことには興味ありませんね。別に力が強くなくても頭が良くなくてもいいですので。でも・・・・・確かにISは動かしたいですね」
ISを動かすことができれば空を飛べるからな・・・・・戦うのとかははっきり言ってどうでもいいんだけど空は飛んでみたいとはほんの少しだけど思う。
あ、でもそれだと・・・・・俺もIS学園で過ごさなきゃならなくなるのかな?男の身であそこで過ごすのは天国でもあるけどある意味では地獄でもあるもんな・・・・・・でも・・・・・織斑一夏はそんなところでただひとりの男子として過ごしているし・・・・・原作では何かと苦労しているみたいだし・・・・・・同じ男としては色々と助けたいとは思うな。よし、ここは・・・・
「・・・・やっぱりISを動かす能力は欲しいですね。折角ISの世界に行くんですから。お願いできますか?」
「わかりました。ではISを動かす能力を与えましょう。他には何かありますか?」
他にか・・・・・・・だったらやっぱり
「あの・・・・ISの世界に『Vanguard』っていうカードゲームはありますか?」
「『Vanguard』ですか?題材となったアニメや漫画はありませんがカード自体はあなた達の世界と全く変わらずにありますよ」
なら・・・・・
「俺が生前に持っていたカードを持っていきたいんですが・・・・いいですか?」
「はい、それぐらいなら全く構いませんよ」
「それならお願いします」
「わかりました」
よし、これで向こうでもVanguardができる。俺結構ハマってたからなぁ。さて、次は・・・・・
「あと・・・・・俺の名前、容姿を変えてくれませんか?どんな名前でどんな姿かはフェニスさんにお任せしますので」
「名前と姿ですか?・・・・・・わかりました、変えておきましょう。ですがどうして変えようと思うのですか?今のままでもその・・・・・・十分素敵だと思いますよ?」
フェニスさんは顔を赤らめて言った・・・・・え?俺って女神様を見惚れさすほどの容姿してたの?まあそれは置いておいて・・・・・
「・・・・・心機一転のためですよ。それ以外の理由はありません。それと・・・・・他にも頼みたいことがあるのですがいいですか?」
「はい。なんですか?」
「俺に・・・・・・・家族を作らないでください」
「・・・・・え?家族を・・・・作らないですか?」
「はい。俺は・・・・・俺には必要ありませんので」
そう、俺には家族は必要ない。
だって俺は・・・・・
「それは・・・・・・いえ、なんでもありません。そうしておきましょう」
フェニスさんは理由を聞きたそうにしていたが引いてくれた。おそらく何か事情があるのだと察してくれたのだろう。
(これでいい。これで・・・・・・いいんだ)
「他には何かありますか?」
「・・・・いえ、もうありません。我侭を言ってすみませんでした」
「いえ、私から言ったことなのでお気になさらずに。それでは・・・・・あなたをISの世界に連れて行きます。目を閉じてください」
「わかりました」
俺はフェニスさんの言うとおりに目を閉じた。
「それでは・・・・・・行ってらっしゃい『――――』さん。あなたの行く末に幸があらんことを」
フェニスさんがこれから先もう二度と使われることのない俺の名前を呼び、俺を案ずる言葉を口にした瞬間、俺は意識が遠くなっていくのを感じた。
これから俺はISの世界で生きていく。
先程はフェニスさんに気を使わせたくないから色々と要求を出して悟らせなかったけどやっぱり・・・・・
全く気乗りはしないな
だってあの世界には
元々俺の居場所などないのだから
それでも俺は・・・・・・これからISの世界で生きていかないといけない。
『存在しない者』として。
どうもshin-X-です。
今回はこの場にてこのプロローグのことを少し説明いたします。
まず台本形式とか言いながら主人公のセリフに名前がついていない・・・・・というか主人公の名前が一切出てきていませんがこれには理由があります。
今は言えませんが結構大きな理由です。
どんな理由かはいずれ・・・・・
そしてIS世界で生きていくのに気乗りしていないのに随分と要求していると思う人もいるかもしれませんがこれも理由があります。
本編でも行っていましたがフェニスさんに変に気を使わせたくないからです。
フェニスさんは完全に善意で言っていたので彼はその気持ちをくんであげたということです。
あとVanguardの件ですが・・・・・私の趣味です(笑)
最後に彼が家族を作らないで欲しいといった理由ですが・・・・・これは彼が最後に行っていたことが理由ですね。
彼はIS世界において自分を『存在しない者』として考えていますので。
なのでその証明の一つとして家族を求めないのです。
とまあプロローグに関してで話すことはこれぐらいですね。
ただ他に言っておくことがあります
彼は自分のことを『存在しない者』として考えていますが人との関わりを避けようとは思っていません。
というかそんなことができるような人ではないので原作に関わりまくります。
そうでないと展開的に楽しくないですしね!
そして最後に・・・・・基本的にはこの小説では他の作品でやっていたようなあとがき座談会のコーナーは設けるつもりはありません。
ただどうしてもという意見があればやるかもしれませんのでその時は遠慮なく言ってください。
それでは今回はこれで失礼します。