IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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今回は二年生編のお話です!

「・・・・・まさかまた本編のネタがなくなったんじゃないだろうな?」

そういうわけではありませんよ。ただどうしてもやりたくなってしまいまして。

「そうか・・・・・ならいいんだが」

ちなみに今回はルミナさんと楯無さん、そして新キャラが一人登場します。

「どんなキャラなんだろうな」

「それは本編でわかるさ」

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ」


第3話

「と、そういえば聞いたわよルミナ。新入生の代表候補生に勝負を挑まれたそうじゃない」

 

ルミナとともに食堂で夕食を摂っていた楯無がルミナに尋ねた。

 

「よく知ってるな」

 

「そりゃあその噂で持ちきりですもの。嫌でも耳に入ってくるわ」

 

「持ちきりって・・・・ほんの数時間のことだぞ」

 

「まあ学園内っていう閉ざされた空間の・・・・・それもあなたに関する噂なんですもの。すぐに広まるのは当然よ」

 

「俺に関するって・・・・・どういうことだよ?」

 

「どうもこうもルミナは学年問わず学内で一番注目されているもの。なにせあなたはIS学園初の男性生徒会長なんだから」

 

「・・・・・・変に注目されるのは好きではないんだがな」

 

ルミナはうんざりしたように額に手を当てた。

 

「まあまあ。仕方がない事なんだから諦めなさい。それはそうとその噂に関してだけど1年生と2、3年生の間で広がり方がだいぶ違うみたいよ」

 

「というと?」

 

「1年生の間では身の程知らずの男に代表候補生が制裁を下すべく決闘を申し込んだっていう内容で2、3年生の間では学園最強に喧嘩を売った身の程知らずの代表候補生が居るっていう内容よ」

 

「確かに随分とギャップがあるな」

 

楯無の話を聞いてルミナは苦笑いを浮かべた。

 

「まあルミナと一夏くんみたいなISを操縦できる男が発見されたといってもまだ女尊男卑の風潮が抜けたわけではないもの。ルミナの事を知らない一年生がルミナを身の程知らず扱いするのは仕方がないといえば仕方がないわ。まあルミナは容姿がいいから一年の間でもそれなりに人気はあるんでしょうけどそれとこれとは別問題。男に頂点に立たれるのが嫌なんでしょね」

 

楯無のいう事はもっともであった。今だに男性への風当たりが厳しいこの世界において大半の女性が一定以上の地位をこのIS学園で持つルミナを批判するであろう。

 

「できれば女尊男卑の風潮は抑えたいとは思うんだが・・・・・まあそれは今の俺ではどうしようもないことだな」

 

「いかにあなたが優秀な人間でもそればかりはね。まあそれはそうとして決闘の事なんだけど・・・・」

 

「・・・・・失礼します」

 

楯無の言葉を遮るようにして一人の少女が声を掛けてきた。

 

その少女は雪のような白い肌を持ち、銀色の髪をツインテールにしている。そして制服についているリボンの色は赤・・・・・すなわち一年生であった。

 

「エイルアちゃん・・・・・」

 

「・・・・・こんばんは楯無先輩」

 

楯無は少女の方に視線を向け、その名を呟き、少女は楯無に挨拶をした。

 

「楯無の知り合いか?」

 

「ええ。この子は・・・・」

 

「・・・・・待って。自己紹介ぐらいは自分でできる」

 

またしても楯無の言葉を遮るエイルア。そしてルミナの方を向く。

 

「エイルア・クライアス。ロシアの代表候補生」

 

エイルアは抑揚のない声色で事務的に自己紹介をし、ルミナに会釈をした。

 

「どうも。俺は・・・・」

 

「・・・・・名乗らなくてもいい。あなたのことは楯無先輩から聞いている」

 

「そうか・・・・・・一応聞くが楯無からはなんて聞いていたんだ?」

 

「・・・・・容姿端麗で自分とは比較にならないほどの才をを持っていて、自分にとってかけがえのないたった一人の人物だって聞いた」

 

「・・・・・楯無。そう言ってくれたことは嬉しいけどそれは少し過剰評価だぞ?」

 

「私にとってはルミナはそういう存在よ♪」

 

呆れた様子で楯無に言うルミナに楯無はニッコリと微笑みを浮かべた。

 

「・・・・・私もオーティアス先輩の言う事に同意する」

 

「え?」

 

「・・・・・はっきりと言って私は彼を楯無先輩があそこまで言うほどの人物だとは到底思えない」

 

エイルアはキッパリとした口調でルミナに視線を向けながら言った。

 

「それはどういうことかしらエイルアちゃん?」

 

「・・・・・言葉通り。ルミナ先輩の事を軽んじているわけではない。でも彼が楯無先輩以上に優れているとは想像することができない。楯無先輩は私が今までに出会った中で最も優れた才能を持っているから」

 

「なるほど・・・・・まあ言っている事はもっともだな。確かに楯無ほど才色兼備っていう言葉がふさわしい人はいないし」

 

「・・・・・その通り」

 

「あなた達・・・・・本人を目の前にやめてくれないかしら?流石に恥ずかしいわよ」

 

楯無は恥ずかしそうに顔をほんのりと赤らめた。

 

「はははっ、ごめん楯無。それでクライアスさんは結局俺にどうして欲しいのかな?まさかさっきの事を伝えるためだけにわざわざ声をかけたわけじゃあないよね?」

 

「・・・・・うん、本題は別にある」

 

ルミナの推察通り、本題は別にあるようだ。

 

「・・・・・オーティアス先輩が一年の代表候補生に決闘を挑まれたって聞いたけど本当?」

 

「ああ。本当だよ」

 

「・・・・・ならその決闘であなたの器を見せてもらう」

 

「俺の器?」

 

「・・・・・そう。あなたが本当に楯無先輩にふさわしいかをその決闘で見定めさせてもらう。そしてもしもあなたがその決闘で楯無先輩にふさわしくないと判断せざるを得ないときは・・・・私は貴方を敵と認識する」

 

「エイルアちゃん!?あなた何を「わかった」・・・・・え?」

 

楯無はエイルアに抗議しようとするが、それを遮るようにルミナが了承の返事をエイルアに返した。

 

「もしも君がハールティさんとの決闘で俺が楯無にふさわしくないと判断したなら・・・・・その時は俺を敵と認識してもらって構わない」

 

「ルミ・・・・ナ?」

 

「・・・・・・了承してくれてありがとう」

 

「別にお礼を言われることではないさ。ただ・・・・・一つ約束してくれ。俺が楯無にふさわしいかどうかの判断はちゃんと公平にしてくれ」

 

「・・・・・・わかってる。別に私はあなたと敵対することを望んでいるわけじゃあない。ただあなたが楯無先輩に相応しいのかが知りたいだけだから」

 

「そうか」

 

「・・・・・・それじゃあ私はこれで失礼する。決闘頑張って」

 

そう告げると、エイルアはその場から去っていった。

 

「・・・・・なんというか。ちょっと変わった子だな」

 

「そうね。あまり感情を表に出さない子よその上普段は口数が極端に少ない子だし。まあさっきはきちんと喋っていたけれど」

 

「お前を随分と敬愛しているようだな」

 

「まあ・・・・・ね。あの子はロシアの代表候補生の中でも特に優秀なんだけど・・・・ああいう性格だからちょっと周りから浮いているの。それで昔模擬戦をしたのをきっかけによく話をするようになって・・・・・気がついたら随分となつかれてしまったっていうわけ」

 

エイルアがそうなるのは無理もないであろう。楯無は強くて頼りがいがあり更にとっつきやすい性格をしている。エイルアにとってそんな楯無は憧れる存在となっているのであろう。

 

「ところでルミナ、どうしてエイルアちゃんの提案を受けたのかしら?」

 

楯無はまっすぐとルミナを見据えながら尋ねた。

 

「あそこであの提案を受けなければ彼女はずっと俺を認めてくれはしないと思った。だから受けたんだよ」

 

「・・・・・あなたってそういうことを気にするような人だったっけ?」

 

「まあ・・・・・普段なら気にしないだろうな。ただ楯無とのことに関しては別だ」

 

「え?」

 

「楯無は俺にとって・・・・・唯一にして最愛の存在だからさ。勝手な願望だけど俺は楯無との関係を皆に認めてもらって祝福して欲しいと思っているんだ」

 

ルミナは穏やかな微笑みを浮かべながら言う。

 

それは楯無と恋人になるまで誰も愛そうとせず、孤独に生きていこうと考えていたかつてのルミナからはとても考えられない考えである。

 

「だから俺はクライアスさんに認めてもらいたいんだよ。彼女は楯無の後輩だから・・・・・なおさらその思いが強いんだ。俺っておかしいかな?」

 

「ルミナ・・・・・いいえ。そんなことはないわよ。私も・・・・あなたの気持ちはよくわかる。私だってルミナとの事を皆に認めてもらいたいもの。大切な後輩であるエイルアちゃんには特にね」

 

「そうか・・・・・なら今度のハールティさんとの決闘はなおさら気合を入れて望まないとな。ハールティさんからしたら失礼な心構えかもしれないけど」

 

「そういえばその決闘についてだけど・・・・聞くまでもないけど勝算はあるのよね?」

 

「ああ。ハールティさんのISと戦術に関する情報は事前に収集してあるからな。問題なく勝てると思う」

 

ルミナはキッパリと言い切った。

 

一見自信過剰に思える発言であるがそうではない。ルミナはイリアと自分の戦闘能力を冷静に分析し、客観的に冷静で公平な考えを持った上でそう判断したのだ。

 

「そう。あなたがそういうっていうことは大丈夫でしょうね。でも油断は大敵よ。その子が短い間にあなたの知らない技術を身につけるっていう可能性も十分にあるんだから」

 

「わかっているさ。油断なんてしない」

 

「なわいいわ。応援しているから頑張ってね」

 

「ああ。ありがとう」

 

楯無の言葉を受けて、ルミナはイリアとの決闘への意気込みを更に強めるのであった。

 

 

 

 

 

 




それでは今回登場した新キャラの紹介をします!

名前
エイルア・クライアス

クラス
1年1組

役職
ロシア代表候補生

容姿
遊戯王タッグフォース6のレイン恵(わかる人いるのかな?)

性格
感情が乏しく基本的に無口。喋ったとしても必要最低限の言葉で完結させようとする。敬語が苦手

備考
楯無の後輩にあたりロシアの代表候補生の中ではトップクラスの実力を持つ。楯無がいなかればおそらくロシア代表になっていた

専用機持ち

専用機は基本的にバランス型の機体であるが特殊な兵装を積んでいる





とまあこんな感じです。

私個人としてはお気に入りのキャラです。

これからも特別編はちょくちょく出すのでお楽しみに!


それでは次回もまたきてくださいね!!
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