IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第9話!

さあ!今回は決闘直前のお話です!

「・・・・特訓の話はしないのか?」

はい。その辺はすっとばします。理由はテンポを良くしたいからです。

「そうか。まあいいけど」

それではとっとと本編にいきましょう!

「ああ。それでは本編どうぞ!」


第9話

side ルミナ

 

キング・クリムゾン!(いきなりすみません by作者)

 

時は流れ決闘当日(展開早いとかはいはないでくださいね)俺達はアリーナに通じるピット前の通路に居た。もうすぐにオルコットさんとの決闘が始まる。ちなみにはじめに一夏が戦ってその後オルコットさんのISのエネルギーを補充して俺が戦うことになっている。

 

「・・・・・なあ箒」

 

「・・・・・なんだ?」

 

「・・・・俺この一週間剣道しかしてこなかったんだが」

 

「・・・・・ああ」

 

「・・・・・ISのことを教えてくれる約束はどうなったんだ?」

 

「・・・・・(フイッ)」

 

箒は一夏から目を逸した。

 

「目をそらすな!こっち見ろ!」

 

一夏は目を合わせようとしない箒を責め立てた。まあISのことを教えてくれると言ったのに剣道しかしてこなかったのだから文句の一つも言いたくなる気持ちはわかる。

 

「仕方が無いだろう!お前のISはまだ届いていないのだから!そもそもお前の腕があそこまで訛っていたのが悪い!」

 

「ま、まあ確かにそうだけど知識とか基本的なこととかあったろ?」

 

「・・・・・・(フイッ)」

 

「だから目をそらすな!」

 

・・・・はあ、こいつらはこれから決闘だっていうのに何やってるんだよ。

 

「というか本当に剣道しかやってなかったのか?勉強する時間がなかったわけじゃあないだろう?」

 

いくらなんでも放課後の時間を全部を剣道に当てていたわけではないはずだ。少しぐらい勉強する時間はあるとは思うが。

 

「特訓したの後はいつも力尽きて・・・・・勉強する余裕がなかった」

 

一夏は冷や汗を流しながら言った。箒は申し訳なさそうに視線を逸らしている。

 

「・・・・・・そうか」

 

箒・・・・・お前は一体どれだけ一夏をしごいたんだ?

 

「ま、まあそれも全く無駄というわけではないだろう。ISの動きは基本的に人間の動き延長だ。剣道の動きも十分に活かすことができる」

 

「ル、ルミナの言うとおりだ!あの特訓には必要なものだったんだ!」

 

「そ、そうか。ならいいんだが」

 

一夏は自分がやってきたことに意味があるんだとわかり少しホッとしたような様子だ。

 

(まあそれは一夏のISにブレードの装備があればの話だが・・・・・大丈夫だろ。一夏のISのメイン武装はきっとブレードだ・・・・と思う・・・・・そうだよな?)

 

俺は心の中で一夏のISがブレードメインのものであって欲しいと願った。でなければいたたまれないからな。

 

「織斑くん織斑くん!」

 

俺達が不安に苛まれていると通路の奥から慌てた様子の山田先生といつもどおりの織斑先生がやってきた。

 

「山田先生。どうしたんですかそんなに慌てて?」

 

「あのですねっ!織斑くんの専用ISが来ました!」

 

「へ?」

 

ようやく来たか。ギリギリもいいところだな。

 

「ピットに搬入してありますので急いで準備してください!」

 

「え?ちょっと・・・」

 

「アリーナを使用できる時間は限られている。ぶっつけ本番でものにしろ」

 

戸惑う一夏を二人の先生はピットへと急かした。俺と箒も一夏に続いてピットへと入る。

 

ゴゴゴ・・・・

 

ピットの扉が開かれそこには・・・・・・『白』があった。

 

「これが織斑くんの専用機『白式』です」

 

「これが・・・・・俺のIS?」

 

一夏は白式に近づき触れた。

 

「あれ?」

 

「どうした一夏?」

 

「・・・・・初めてISを触った時と感じが違う」

 

「・・・・・大丈夫か一夏?」

 

「ああ・・・・・大丈夫だ。馴染む。理解できる。これがなんなのか・・・・・何の為にあるのかわかる」

 

「・・・・・そうか」

 

「・・・・・時間がない。早く装着しろ。背中を預けるようにしろ。あとはシステムが最適化する」

 

「ああ」

 

一夏は織斑先生の言うとおりにしてISを装着した。

 

「これが・・・・・白式」

 

「織斑、気分は悪くないか?」

 

「大丈夫さ。いける」

 

「そうか」

 

「それじゃあ箒。いってくる」

 

「・・・・勝ってこい、一夏」

 

「ああ」

 

箒が一夏にかけた言葉は少なかった。だがその少ない言葉に箒の一夏に対する想いが込められているだろう。一夏もそれに応えるように短く、しかし力強く返事を返した。

 

「先に行くぜルミナ」

 

「ああ、頑張れよ。心の中で静かに応援してるから」

 

「いやそこは普通に応援しているでいいだろう」

 

「気にするな。それよりも早く行け。オルコットさん待ってるぞ」

 

「わかってるよ」

 

一夏はアリーナに向かって飛び立った。さてと・・・・

 

「それじゃあ俺は席を外すな」

 

「何?どうしてだ?」

 

「ここで試合を見たらオルコットさんの戦い方がわかってしまうからな。そうなったら俺が有利になる。ハンデはいらないと言ったのは俺なんだから条件は対等にしなければならないだろう?」

 

俺が一方的に情報アドバンテージ取るのは正直かなり気が引けるからな。

 

「フッ、余裕だな。勝つ算段は取れているのか?」

 

「まさか。相手は代表候補生なんですから簡単に勝てるとは思っていませんよ。ただまあ・・・・・勝つ気ではありますけどね」

 

「そうか」

 

「それじゃあ俺は適当に空き部屋で休んでいます。終わった頃にまた来ますね」

 

そう言って俺はピットを後にした。

 

(頑張れよ・・・・・一夏)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピットから離れてしばらくして俺は空いている部屋を見つけて部屋の中の椅子に腰掛けた。

 

「今頃一夏は頑張っているんだろうな・・・・・とはいえ相手は代表候補生だし勝ちを拾うのは難しいか・・・・・・・あなたはどう思いますか?」

 

俺は部屋の入り口の扉に向かって声をかけた。

 

「・・・・・よくわかったわね」

 

すると扉が開いてひとりの女性が部屋に入ってきた。その女性は・・・・・・初日に寮の前で話しかけてきた2年の先輩だった。

 

「あいにくと昔から人の気配に敏感でね。特にこそこそとあとをつけてくるような人間の気配には」

 

前世の経験からな。俺は何故かよく喧嘩を売られて背後から奇襲されることが多かった。そのせいでいつの間にか人の気配にかなり敏感になってしまったのだ。

 

「そう・・・・・ふふ、やっぱりあなた面白いわね」

 

先輩は手に持っていた扇子をを広げた。その扇子には『不覚』と書かれていた。

 

「俺は面白くないですよ。背後からあとをつけられたんですから気分が悪いです」

 

「それはごめんなさい」

 

「・・・・・心にもないことを言わないでください。申し訳ないだなんて微塵にも思っていないでしょう?」

 

「そんなことないわ。申し訳ない気持ちでいっぱいよ?」

 

彼女は小首を傾げて微笑みながら言う。

 

「・・・・・そうですか」

 

彼女は随分な道化なようだ。そういったところが・・・・・・ますます気に入らない。俺に似ているように感じてしまう。

 

「というかあなたはなんで俺のあとをつけたりしてるんですか?もしかして先日の件で気に障りました?でしたら謝りますけど」

 

「違うわ。むしろあの一件のことに関しては反省しているもの。あなたのあとをつけたのは・・・・・」

 

ギュ

 

「・・・・・・あなたに興味があったから」

 

先輩は俺を背後から抱きしめながら言った。しかもわざと俺の耳元の近くで囁くように言った。

 

「・・・・・俺に興味があるんだなんて随分と物好きですね」

 

「あら?随分と冷静ね。もっと慌てふためいてくれた方が面白いのだけれど」

 

「そうですか・・・・・・・ちょ、ちょっと先輩!?あなたいきなり何をしているんですか!?一体何のつもりなんです!?」

 

俺は大げさに慌てふためくふりをした。

 

「・・・・・・これでいいですか?」

 

「・・・・・あなた、可愛げがないってよく言われない?」

 

先輩は顔を俺の方に向けて言った。

 

「いいえ、童顔のせいかよく可愛いと言われます。不本意ですけど」

 

「・・・・そう」

 

「ところで俺のどこに興味を持ったんですか?俺は特にあなたの興味を引くようなことはしたつもりはないんですけど?」

 

「それは・・・・・・()()ショ()♪」

 

先輩はまた俺の耳元で囁いた。

 

「・・・・・さいですか」

 

・・・・はあ、この人の相手をするのは疲れる。一々突っ込むのも面倒くさい。

 

「・・・・離してもらえませんか?そろそろ一夏の試合が終わる頃なのでピットに戻りたいのですが」

 

「いっそこのままピットまで戻ってみる?」

 

「・・・・・俺は別にそれでも構いませんけど、織斑先生からお叱りを受けるのはおそらくあなたですよ?」

 

「・・・・・・」

 

スッ

 

彼女は離れてくれた。飄々としているこの先輩もやはり織斑先生は怖いらしい。

 

「それじゃあこれで失礼します」

 

俺は先輩に一声かけて部屋から出ようとした。

 

「待ちなさい」

 

そんな俺を先輩は引き止めた。

 

「・・・・・なんですか?」

 

「・・・・試合、頑張って」

 

彼女から俺に投げかけられたのは激励の言葉だった。

 

「・・・・一応言っておくけど。今のは私の心からの本心よ?」

 

「・・・・・別に言わなくてもわかっていますよ。ありがたく受け取っておきます」

 

「あら?てっきり突っ返されると思ったのだけれど?」

 

「いくらなんでも心からの激励を突っ返すほど俺は失礼じゃありませんよ」

 

「ふふ、そう♪」

 

「・・・・・それじゃあこれで本当に失礼します」

 

俺は扉を開いて教室から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当、彼女は一体なんなんだ?なんで俺に突っかかってくるんだ?正直言って・・・・・・少し鬱陶しい。彼女のことは気に食わないし。

 

・・・・・でも

 

ル(そんな人からの激励でやる気になってるなんて・・・・・・・俺も単純だな)

 

俺は少し自己嫌悪に陥りながらも、高まったモチベーションを保ちつつピットへと足を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、そういえばあの先輩の名前聞くの忘れたな。

 

・・・・・まあいい。どうせまた会うことになるだろうからその時に聞こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

「・・・・はあ、まさか私のペースに乗ってこないだなんて。本当に見かけによらないわね」

 

同年代の少年に比べ見た目は可愛らしいのに・・・・・・随分と強かだわ。

 

それに後ろから抱きしめられればテンパって慌てふためくっていうのが普通の反応なのに・・・・・彼はそのふりをしただけで至って冷静だった。自分で言うのもなんだけれどこんなに可愛い女の子に抱きしめられたのになんであんなに落ち着いていられるのかしら?・・・・・こっちは心臓がバクバクしていたっていうのに。本当に彼は私よりも年下?

 

本当に・・・・・・可愛げがない。

 

「でも・・・・・そこがまたいいわね」

 

今日で彼への興味がまた大きくなった。

 

彼に向ける気持ちがますます強くなった。

 

もっともっと彼を知りたいと思うようになった。

 

「・・・・・ふふ♪」

 

私は気分が良くなるのを感じた。

 

(さて、私も観客席に行かないと。彼の試合・・・・・見逃しすわけにはいかないもの)

 

私は彼がどんな戦いを見せてくれるのだろうかと楽しみにしながら観客席へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえばまだ彼に名前を名乗っていなかったわね。

 

まあいいわ。次に会った時に教えればいいもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ルミナ

 

俺がピットに戻るとそこには織斑先生からの説教を受けて小さくなっている一夏がいた。

 

「ルミナ」

 

「よっ箒。この様子からして・・・・・・一夏は負けたようだな」

 

「うっ・・・・・ああ」

 

一夏は悔しそうに顔を伏せて言った。

 

まあ今回はぶっつけ本番で期待の性能もほとんど把握できていない状態でしかもフォーマットもフィッティングも戦いながらやっていたんだから仕方がないと思う。

 

「・・・・悔しいか?」

 

「・・・・・ああ。でも今の戦いでわかったこともある。負けたのは悔しいけど・・・・・・得られるものはあった」

 

「・・・・そうか。収穫があったならそれはなによりだ。お前はまだまだ初心者なんだから弱くて当然。大事なのは敗北から何を学んでそれをどう繋げるのか考え、そして強くなりたいという気持ちを持ち続けることだ。それさえ忘れなければ・・・・・お前はもっと強くなれる」

 

「ルミナ・・・・・ああ!俺はもっと強くなる!強くなってみせる!」

 

「そのいきだ。頑張れよ?」

 

「おう!」

 

一夏は力強く返事をした。

 

「オーティアスくん、オルコットさんの準備が整いました。オーティアスくんも準備をしてください」

 

「わかりました・・・・・・こい、イクリプス」

 

山田先生に言われて、俺はISを・・・・・イクリプスを展開した。

 

「それがお前のISか?」

 

「ああ。俺の専用機・・・・・イクリプスだ」

 

日蝕の名をもつIS・・・・このISは文字通り俺の専用機だ。今のところ俺以外の者がこれを操ることはできない。

 

「さて、さっき一夏にあんなに偉そうなこと言っちまったんだ。それ相応の戦いをしなくちゃカッコつかないな」

 

我ながら随分とハードルを上げてしまったものだ。

 

「それじゃあいってくる」

 

「ああ、頑張れよ!」

 

「健闘を祈る」

 

俺は一夏を箒の応援を背にオルコットさんの待つアリーナに向かった。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナー!INIS!

今回はゲストなしでお送りします!

「あの先輩がゲストじゃないのか?」

はい。彼女はまだ名前を明かしていませんからね。だからゲストには呼べないんですよ。

「名前を出していないだけで読者は誰だかもうわかっていると思うんだが」

それは・・・・はい、そうですね。彼女の正体についてはおそらく読者の皆さんが思っているあの方ですね。正直隠す必要も意味も全くありません。

「じゃあなんで名前出さないんだよ?」

なんとなくです♪

「・・・・・そうか。まあいいけど」

「それよりも本編の話をしようぜ」

おっとそうですね。今回の話のメインは・・・・・・何になるんでしょう?

「・・・・・一番インパクトが強かったのはやはり先輩と俺との会話か?一夏をオルコットさんの戦いは全カットされてたし。」

「・・・・そうだな。結局あの人の話をするっていうことか」

ですね~。

「まあそれならそれでいいけど・・・・・というかあの人ってどうして俺に絡んでくるんだよ?」

まあ興味をもたれたからとしか言えませんね。

「俺のどこに興味持ったんだ?」

それはルミナさんの雰囲気とか態度とかですね。ルミナさんの雰囲気や態度はとても見かけ相応とは言えないものですから。

「確かにな。いつも余裕があって大人って感じだもんな。俺もルミナが同い年とはとても思えない」

まあ実際前世からの引継ぎで考えると一夏さんとは同い年ではないですからね。あの先輩よりも年上でもありますし。

「・・・・ルミナって一体いくつなんだ?」

「それは・・・・・まあ秘密ということで」

「なんでだよ?隠す理由があるのか?」

「特にはない。強いて言うなら面白そうだから」

「面白そうだからって・・・・・」

「まあこの話はもういいだろ。次の話行くぞ」

「わかった。次に気になることといったら・・・・どうして俺とセシリアとの戦いが全カットなんだ?」

原作と変化点がないからです。以上。

「ってそれだけかよ!?」

むしろそれ以上の理由はないと思いますけど?

「それは・・・・・確かにな」

「・・・・・反論できねえ」

大丈夫ですよ!次回のルミナさん対オルコットさんの戦いはきちんと描写する予定ですから!

「・・・・・その大丈夫を俺に言ってどうするんだよ?」

特に意味はないです!

「・・・・・そうか」

さて、それじゃあそろそろ締めましょう。文字数的にも十分に稼ぎましたし。

「メタいこと言うな」

まあまあいいじゃないですか!それでは・・・・・


「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」



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