IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第17話!

さて!今回は対抗戦直前まで進みます!

「今回はちょっとシリアス気味だな・・・・」

「確かに。まあ俺が原因なんだが」

まあそれは展開上仕方がないですね。ともかく本編にいきましょう!

「そうだな。それでは本編どうぞ」


第17話

side ルミナ

 

職員室での用を終えてアリーナにやってくると・・・・

 

「いいからとにかく謝りなさいよ!」

 

「なんでだよ!ちゃんと約束覚えてたじゃねえか!」

 

一夏と鈴が口論していた。

 

「・・・・・はあ、全く」

 

俺は頭を抱えたくなった。

 

「あ、ルミナ」

 

「ルミナさん」

 

俺が来たのに気がついた箒と鈴が近づいてきた。

 

「ルミナ、実はだな・・・・」

 

「言わなくてもいい。大体事情はわかってるから」

 

「そ、そうですか・・・・どうしましょう?」

 

「どうもこうも・・・・俺達がどうにかできる問題ではないんだ。成り行きを見守っておけ」

 

「だがそれでは特訓が・・・・・」

 

「確かに特訓も大事だが一夏と鈴の問題の解決の方が先決だ」

 

あそこまで盛り上がってしまってるんだ・・・・・ケリがつかないままで終わらせても一夏も特訓に集中できないだろうからな。

 

「わかったわよ・・・・・ならこうしましょう。来週のクラス対抗戦で負けた方は勝った方の言うことをなんでもひとつだけ聞く!もちろん私が勝ったらあんたに謝ってもらうわ!」

 

「おういいぜ!俺が勝ったら理由を説明してもらうからな!」

 

お?ようやく話が収束してきたか?

 

「え、あ・・・・・だから・・・・理由はその・・・・」

 

「そんな屈辱的な理由なのか?やめるならやめてもいいぞ?」

 

「(カチン)誰がやめるか!あんたこそ謝る練習しておきなさい!」

 

「なんでだよ馬鹿!」

 

・・・・・いや、そうでもないようだな。またヒートアップしてきた。

 

「馬鹿とはなによ!この朴念仁!間抜け!アホ!馬鹿はアンタよ!」

 

「うるさい!貧乳!」

 

ブチッ!

 

その時、何かが切れる音がした。そして・・・・・

 

ガンッ!

 

鈴は右腕のみにISを展開して思い切り地面を殴りつけた。その衝撃で特殊合金製の地面に穴があいた。

 

「・・・・・言ったわね?言ってはならないことを言ったわね?」

 

鈴は目尻に涙を貯めながら鋭く一夏を睨みつけながら言った。

 

「す、すまん!今のは俺が悪・・・・」

 

「今の『は』!?いつもよ!いつもあんたが悪いのよ!・・・・・・もういいわ。少しは手加減してやるつもりだったけどどうやら死にたいみたいだから・・・・・全力で叩き潰してあげるわ!」

 

鈴はアリーナから去っていった。

 

「鈴・・・・・」

 

(・・・・全く、一夏は)

 

俺はスポーツ飲料の入ったペットボトルを手にして・・・・・

 

ゴンッ!

 

「いって!!」

 

一夏の頭に投げつけた。

 

「ル、ルミナ・・・・」

 

「・・・・・一夏、前より少しは考えてものを言えるようになったと思ったが・・・・それは俺の思い違いだったようだな?」

 

「・・・・・・」

 

一夏は表情を暗くして俯いた。

 

「・・・・鈴、泣いてたぞ?」

 

「・・・・・ああ、わかってる」

 

「何がだ?」

 

「・・・・・さっきのは俺が悪かった」

 

「さっきの『は』か・・・・・まあいいけど。とりあえず控え室でそれ飲んで頭冷やしてこい。特訓はそれからだ」

 

俺は一夏に投げつけたペットボトルを指差して言った。

 

「・・・・わかった」

 

一夏はペットボトルを拾い上げ控え室へと向かった。

 

「・・・・・ルミナ」

 

「なんだ箒?」

 

「その・・・・・あいつのことは・・・・」

 

あいつとは鈴のことだろう。そういえば箒も事情を知っていたんだったな。

 

「・・・・気になるのか?」

 

「あ、ああ。少しな・・・・」

 

「・・・・・今はそっとしておくのが一番だと思う。俺達が何を言っても・・・・・仕方がない」

 

これは一夏と鈴の問題なんだからな。

 

「それよりも、今日の一夏の特訓は今までの2倍厳しくするつもりだから。明日からは対抗戦の準備でアリーナ使えないし。箒もセシリアもそのつもりで頼んだぞ?」

 

「あ、ああ・・・・」

 

「わかりましたわ」

 

・・・・本当に、面倒なことになってしまったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

真月研究所、所長室にて・・・・

 

 

 

 

秋「現段階の装備でのイクリプスの稼働率は72%ですか・・・すごいですね」

 

予定通りに新月研究所に訪れた俺は所長の秋菜さんから今までのデータを分析した結果を聞いていた。

 

「そんなことないですよ。まだまだ思うように動かせなくて四苦八苦してるんですから」

 

秋「いえ、イクリプスを使い始めてまだ一ヶ月程なのにここまでの数値を出せるだなんて十分すぎるほどすごいですよルミナさん」

 

秋菜さんはニコリと笑って俺を褒めてくれた。

 

「真月研究所の皆さんが俺が扱いやすいように調整してくれたおかげですよ」

 

秋「そういって頂けますと嬉しいですね。ただ・・・・・」

 

秋菜さんは机に置いてあった一枚の書類を手にした。

 

秋「・・・・・やはり体力の低下が目立ちますね」

 

その書類は先程受けた身体検査の結果が載ったものであった。

 

「最近は毎日二時間以上イクリプスを操作していますからね。でもまあ当初よりはマシになりましたよ。最近は操縦した後に疲れ果てて眠ることはなくなってきましたから。まあ食事量は少し増えてますけどね」

 

秋「・・・・・やせ我慢はよしてください。はっきり言っていつ倒れてもおかしくない状態なんですよ?」

 

秋菜さんは俺に書類を見せながら心配そうな眼差しを向けてきた。

 

「・・・・・大丈夫ですよ。自分の体のことは自分が一番分かっていますから」

 

俺は秋菜さんの心配が少しでも減るようにと笑顔で言った。

 

秋「ルミナさん・・・・・・どうしてですか?」

 

「え?」

 

秋「どうして・・・・・そんなに無茶をするんですか?あなたがイクリプスに付けたあの機能・・・・・あの機能のおかげで確かにイクリプスの性能は格段に上昇しました。でも・・・・・そのせいであなたの体は蝕まれてしまっているんですよ?」

 

「・・・・・・」

 

秋「あなたはどうして・・・・・そこまで力を求めるんですか?どうして力を欲するんですか?」

 

「・・・・・」

 

秋「答えてくださいルミナさん」

 

秋菜さんは真っ直ぐに俺の目を見て訴えかけてきた。その真剣な眼差しから下手に誤魔化すことなどできないと俺は判断した。

 

「・・・・・守るためです」

 

秋「え?」

 

「俺は・・・・守りたいんです。この手で・・・・大切な人を守りたい。その為には力がいる。圧倒的な力が・・・・俺には必要なんです」

 

秋「・・・・・自分を傷つけてでもですか?」

 

「はい」

 

秋「あなたが傷つけば悲しむ人がいるんじゃないですか?」

 

「わかっています。それでも俺は・・・・・・俺の考えは揺らぎません」

 

もう・・・・嫌だから。

 

あの時のように・・・・・・

 

何もできずに・・・・

 

守れずに・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

失ってしまうのは

 

それに俺は元々『存在しないもの』なんだ

 

俺に何があっても・・・・・この世界は正常に回ってくれる

 

秋「・・・・・わかりました。ルミナさんがそこまで言うのなら私はもう何も言いません」

 

「・・・・・ありがとうございます」

 

秋「ですが・・・・・これだけは覚えておいてください。あなたが傷つき、苦しみ、倒れ伏したその時は・・・・・私は泣きますからね?」

 

「・・・・・心得ました。できる限りそうならないようにします」

 

秋「お願いします・・・・・どうぞ」

 

秋菜さんは調整のために預けていたイクリプスを俺に差し出してきた。

 

秋「今回の調整で特殊兵装を使えるようにしてあります。ですが使えるのは片方の機能だけですので。もう片方の機能はもうしばらく待ってください」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

俺はイクリプスを受け取って首から下げた。

 

「それじゃあ、特殊兵装を少し試して来ますね」

 

秋「はい。いってらっしゃい」

 

「失礼します」

 

俺は部屋から出て訓練室に向かった。

 

そこで俺は新たに加わった特殊兵装を試して、ある程度使いこなせるようになったところ訓練を切り上げ、秋菜さんや研究所の職員に挨拶してからIS学園へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~対抗戦当日~

 

「うわ・・・・人多いな」

 

控え室で会場の様子が撮されたモニターを見て一夏が言った。

 

「それだけ注目されているということですわ。ちなみに会場に入りきらなかった人達は校舎内のモニターで観戦しているとか」

 

「うっ・・・・なにげにプレッシャーかけること言うなよ」

 

「ふふっ」

 

一夏はプレッシャーを感じているようで少しげんなりしている。

 

「情けないぞ一夏!何を怖気ついている!」

 

「箒・・・・」

 

「しっかりしろ!!胸を張って堂々といけ!!」

 

箒は一夏に発破をかけて勇気づける。

 

「そうですわ。特訓の成果を披露してくださいませ」

 

「・・・・・ああ!」

 

二人に励まされ、一夏はモチベーションを高める。

 

「・・・・おい一夏」

 

「なんだ?」

 

「一応聞くが・・・・・手を抜いてわざと鈴を勝たせようだなんて思ってないよな?」

 

俺は先日の件もあり一夏に聞いてみた。

 

「・・・・そんなことはしねえよ。俺は鈴から正面からぶつかっていく。鈴だってそれを望んでると思うし」

 

「わかっているならいいさ。頑張れよ一夏。心の中で・・・・・応援してる」

 

「なんか気になる間があったんだが・・・・・まあいいや。それじゃあいってくるぜ!3人共特訓に付き合ってくれてありがとな!」

 

「勝て一夏!!」

 

「頑張ってください!!」

 

「おう!」

 

力強く返事を返して、一夏はアリーナへと向かっていった。




あとがき座談会のコーナー!INIS!

今回のゲストは真月秋菜さんです!

「よろしくお願いします」

はいよろしくお願いします!それでは座談会進めていきましょう!

「今回の話のメインは一夏と鈴の口論と俺と秋菜さんの会話か?」

「そうですね。ではまず一夏さんと鈴さんの口論からですが・・・・」

「正直、この小説の一夏は前の一件で多少は考えてからものを言うようになってくれたと思っていたんだが・・・・」

「・・・・・・そのことに関しては本当に反省している」

「確かに。売り言葉に買い言葉とはいえあれは酷すぎます。女の子に言っていいことじゃありません」

(め、珍しく秋菜さんが激怒している・・・・・恐くはないけど)まあそれは相手が鈴さんだったからっていうのもあるんですけどね。

「どういうことですか?」

鈴さんは一夏さんの幼馴染ですから。他の人よりも遠慮なく話ができるんですよ。そして今回はその遠慮のなさが悪い方向に働いてしまったんですよね。

「なるほどな。それはちょっとわかるかな?」

「それではあれはないです。デリカシーに欠けています」

「それは秋菜さんに同意だな。お前はもっと女心を学ぶべきだ」

「・・・・・はい」

な、なんかルミナさん言うと妙に説得力がありますね。

「まあ前世で女性関係では色々とあったからな」

「経験ゆえにっていうことですね」

そうですね。では次の話ですが・・・・・

「この話に関してはルミナは間違っていると思う。俺達のことを守ろうとしてくれているのは嬉しいがそれでお前が傷つくなんて俺は嫌だ」

「一夏さんの言うとおりです。ルミナさんは他人のことを思いやることができるのに自分のことを疎かにしすぎです」

「と言われてもな・・・・・俺は『存在しない者』だ。元々この世界にはいないはずだったんだから自分を・・・・」

「それ以上言うならいくらあとがきの場だからって本気で怒るぞ?」

「・・・・・」

まあ一夏さんの言うとおりですね。ルミナさんの考えは独りよがりです。そして一番厄介なのはそのことをルミナさん自身が理解しているのに直そうとしないことです。

「そうですね・・・・・ルミナさんの考えもわからないでもないのですが・・・・やっぱり私は納得はできません」

「・・・・・本当に申し訳ないとは思っています」

まあそのあたりに関してはいつか本編でじっくりと話すことになると思いますのでここまでにしておきましょう。さて、それではそろそろ締めにしましょう。

「なんか今回は座談会もシリアスだったな」

「「誰のせいだ(ですか)?」」

「・・・・・・すみません」

ほら、暗くなってないで締めますよ。それでは・・・・・

「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」

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