さて!今回は完全にシャルルさんのターンです!よっしゃああ!!
「前にもましてテンション高え・・・」
「ウザさがとどまるところを知らんな」
何とでも言うがいいさ!とっとと本編いくぞ!!
「はあ・・・・・それでは本編どうぞ」
side シャルル
ルミナ・オーティアス
世界でたった二人、ISを動かせる男性操縦者のうちの一人
カナダ人の血を引いているが日本で生まれて日本で育った
真月研究所に所属しており第3世代型の専用機『イクリプス』を持つ
それがIS学園に入学する前に教えられたルミナの情報だった。
僕は与えられたターゲットの情報をただ機械的に覚えていた。
僕がこのIS学園で果たすべき目的。それは・・・・・
「お前・・・・・・・なんで男の振りなんてしているんだ?」
彼の・・・・ルミナのその発言で僕の思考は一瞬止まってしまった。
「な、何を言ってるのルミナ?男の振り?面白い冗談だね」
「面白い冗談?・・・・・それはこっちのセリフだ」
「ッ!?」
ルミナは僕の目を見て言った。僕と同じ色の瞳が真っ直ぐに僕を見据える。
その目を見て察してしまう・・・・・・誤魔化すのは不可能だと。
彼は本当に・・・・・知ってしまっているのだと。
「・・・・・どうしてわかったの?」
僕は・・・・・観念した。
「・・・・・悪いな。昔っからそういうのに鋭いんだよ俺は。それに・・・・・女っぽさを隠しきれていない場面がいくつもあった、仕草とか悲鳴とか恥じらい方とかな」
「・・・・・・そっか。あはは失敗しちゃったな」
「・・・・だな。本当に騙したいんならもっと徹底するべきだった」
「そうだね・・・・・・ねえルミナ、ちょっと着替えてきてもいいかな?」
「・・・・ああ」
「それじゃあ失礼するね」
僕は着替えをもってシャワー室に向かった。
『俺はルミナ・オーティアス。俺もルミナって呼んで欲しい』
彼に対して抱いた印象は・・・・・優男。男の子にしては可愛らしい顔つき、そして包み込むような優しい雰囲気からそう判断した。
『一夏・・・・・お前男の着替えをジロジロ見る趣味でもあるのか?やっぱりそっち系・・・・』
でもその認識は少し間違っていた。どこか楽しそうに一夏を弄るその姿はいたずら少年に思えた。
『気なんて使う必要ないぞ。あいつらが勝手にやってることだからな。お前は気にしなくてもいい』
かと思えば少し居心地が悪いなって思っていたときに僕を気遣ってくれた。それも当然のように・・・・・
『シャルル弁当持ってないみたいだしこれ食べろよ』
そして食べるものを用意していなかった僕に自分のお弁当を分けてくれた。これも当然のように・・・・・
『残念ながらそれはないな。その認識はすぐに改めることになると思うしな』
君の言うとおりだよルミナ。君は優しいんじゃない。君は・・・・・
『優しすぎる』んだ。
今日一日しか一緒にいなかった。それでもわかってしまう・・・・・彼は息をするのと同じように他人を気遣うことができる本当に『優しすぎる』人。
僕が本当は女だって言うことを知っているのを明かしたのだって・・・・・彼の優しさだ。
だって・・・・・わざわざ言う必要なんてないもん。彼が優しさに満ちあふれた人でなければ・・・・・僕に告げずに教師に報告することだってできたはずだから。
ルミナ・オーティアス
初めて会ったときはただのターゲット
だけど今は・・・・違う
「・・・・あはは、まだ会って一日なのに僕・・・・・ルミナのこと信じきっちゃってるよ。ルミナはターゲットなのに・・・・本当に僕はダメだな」
もう・・・・さっきまでの関係には戻れない
僕は彼を・・・・・騙していたのだから
side ルミナ
「お待たせ、ルミナ」
しばらくしてジャージに着替え終わったシャルルが戻ってきた。
「あはは・・・・やっぱり苦しかったな」
そう言ってシャルルは胸元に手を持っていった。先程とは違いシャルルの胸には女性特有の膨らみがある。それもこの年の女性の平均よりは大きい膨らみが。先程まではおそらくサラシのようなものでギチギチにして抑えていたのだろう・・・・・その苦しみは到底理解できるようなものではない。
「えっと・・・・その・・・・ルミナ」
シャルルはしどろもどろに口を開く。やはり話しにくいのだろう。仕方がない・・・
「・・・・お茶」
「え?」
「飲むか?」
「う、うん。もらおうかな」
「じゃあ注いでくるから待ってろ。緑茶でいいか?それともコーヒーか紅茶?」
「緑茶でお願い」
「わかった」
俺はひとまずお茶を淹れることにした。
「ほら」
俺はお茶をシャルルに手渡す。
「ありがとう」
シャルルはそれを受け取る。受け取る手は少し震えている。
「熱っ」
そんな手で受け取ってしまったからだろう。お茶が溢れて少し手に掛かってしまっていた。
「大丈夫か?見せてみろ」
「あっ」
俺はシャルルの手を掴んだ。
「少し赤くなってるな・・・・・氷持ってくるから待ってろ」
「ううん・・・・大丈夫だよ・・・・これくらい大丈夫だから」
「・・・・・そうか」
「うん・・・・気を使わせてごめんね」
「・・・・・気にするな」
「・・・・うん、美味しい。紅茶やコーヒとは違う・・・・なんか落ち着くな」
「それはよかった・・・・・・シャルル、そろそろ話してくれないか?どうして男の振りを?」
俺本題に入った。こちらから切り出した手前いつまでも聞かずにいるという訳にはいかない。
「うん・・・・・それじゃあ話すね」
シャルルは目を閉じ大きく深呼吸をする。
「僕が男の振りをしていたのはね・・・・・デュノア社の社長・・・・その人からの直々の命令なんだ」
シャルルはゆっくりと話し始める。やはりデュノア社が関係していたか・・・・・にしても・・・
「(その人・・・か)親から命令されたのか?」
「僕はね・・・・ルミナ。愛人の子なんだよ」
「愛人・・・・・」
『いいところ・・・・ね』
あの時表情を曇らせたのは・・・・・そういうワケか。
「二年前に母が他界した時に・・・・初めて父のことを知ったんだ。検査で僕のIS適性が高いとわかって・・・・非公式にだけど社のテストパイロをやることになってね」
ポツリポツリとシャルルの口から言葉は紡がれていく。その度にシャルルの表情は・・・・どんどん暗くなっていく。
「とはいえ父に会ったのは2回ぐらいで・・・・最初は本邸に呼ばれた時・・・・あの時はひどかったよ。いきなり本妻の人に殴られてんだ『この泥棒猫の娘が!』って・・・・・・参るよね」
シャルルは笑顔を浮かべる・・・・今にも消えてしまいそうな儚い笑顔を。
「母さんも少しくらい教えてくれたら・・・・・あんなに戸惑ったりしなかったのにね」
「・・・・・シャルル」
「それから少し経って・・・・デュノア社は経営危機に陥ったんだ」
経営危機か・・・・
「第三世代型の開発に手間取っているからか?」
「!?知ってるの?」
「真月研究所の所長に聞いた。第二世代型でさえ再後発だからデュノア社には第三世代型の開発には圧倒的にデータも時間も不足しているってな。しかも『イグニッション・プラン』からも現在除名されている」
「・・・・うん、そうなんだ。次のトライアルでもしも選ばれなかった場合援助を全面カット。IS開発許可も剥奪するって流れになってる。だから僕は・・・・」
「男装したってことか・・・・・企業の広告等兼俺と一夏の専用機のデータを盗む目的で」
「・・・・・本当にルミナは察しがいいね。その通りだよ」
やはりか・・・・・予想通りだ。同じ男同士なら接近は容易だからな。事実一夏は完全にシャルルに心を許している感じだった。
「まあこんなところだよ。騙してごめんね。話したら楽になった」
またシャルルは笑顔を浮かべる。
「ルミナに知られたからには本国に強制送還されるかもしれない・・・・会社も潰れちゃうかもしれないけど・・・・・なんかもう全部どうでもよくなったよ」
シャルルは笑顔を崩さない。可愛らしい顔で明らかに無理してますといった感じに笑う。
「・・・・・気に入らねえな」
「え?」
「気に入らねえよ・・・・・・お前。見ててスゲエイライラする」
「ル、ルミナ・・・・?」
「お前・・・・・・何で笑ってるんだよ?」
「え?」
「何でヘラヘラと笑ってるんだって聞いてるんだよ!」
「!?」
突然怒鳴りつけた俺に対してシャルルは体をビクリと震わせて萎縮した。
「見ててムカつくんだよ。なんでそんな風に笑っていられるんだ?」
「あ・・・・え?」
「辛い時ほど笑おうって思ってるのか?悲しい時ほど笑おうって思ってるのか?」
「あ・・・・・ああ・・・」
辛い時ほど笑え?苦しい時ほど笑え?・・・・・・違うだろ?
「何誤魔化してるんだよ。そんな風に楽しくもないのに笑ったら・・・・・苦しい時に笑ったら・・・・・辛い時に笑ったら・・・・・本当に楽しい時に心から笑えなくなるだろ?笑顔が歪むだろ?」
「ル・・・ミナ」
苦しい時は苦しいって言っていいはずだ。辛い時に辛いって言っていいはずだ。それなのに笑って・・・・・笑顔を歪ませてなんになる?
俺はそんな歪んだ笑顔は見たくない。そんな歪んだ笑顔するのは・・・・・・・俺一人で十分なんだ。
「辛いなら辛いって言ってもいい。苦しいなら苦しいって言っていい。悲しいなら・・・・・悲しいって言って泣いてもいい。俺は・・・・・・ちゃんと受け止める」
「ッ!!」
「もう・・・・我慢するな」
「・・・・ルミナ!!」
シャルルは俺にしがみついてきた。
「僕・・・・・私・・・・本当は・・・・こんな・・・こと・・したくなかった」
「うん」
「本当は・・すごく辛くて・・・・苦しくて・・・」
「うん」
「悲しくて・・・・・本当はずっと・・・・泣きたかった・・・けど・・・・・泣いても何も・・・変わらない・・から。だから・・・・・自分の心に・・・・溜め込んじゃって・・・・」
「うん」
「私・・・・・私・・・・・もう・・・・・我慢しなくて・・・・いいんだよね?」
「ああ・・・・・我慢しなくてもいい。もう・・・・・いいんだよ」
「ルミ・・ナ・・・・・わぁぁぁぁぁぁ!!」
シャルルは泣き喚く。今まで溜め込んだものを全て吐き出すように・・・・・ただただ・・・・小さな子供のように泣き喚く。
俺はそんなシャルルの背に手を回してあやした。
「ありがとうルミナ・・・・おかげですっきりしたよ」
シャルルは笑顔を浮かべながら言った。先程までとは違う・・・・・シャルルの本当の笑顔で。
「そうか」
「本当に・・・・ありがとうねルミナ」
「ああ・・・・・さて、それじゃあこれからのことについて話をしようか」
「これからの・・・・こと?」
「そうだ。シャルルには今三つの選択肢がある」
「三つ?」
「まずその一。さっきシャルルが言っていた通りに強制送還される道、ただこれは俺個人的には全くお勧めできない。というかあんまり選んで欲しくはない」
この選択肢は絶対的にシャルルが苦しむことになるからな。
「・・・・うん。僕もそれは嫌だな」
「んで二つ目。お前が女だってことは俺しか知らないことだから俺を口封じして今まで通りデュノア社のスパイとして活動を続ける。これは個人的なおすすめ度は中だな」
この選択肢を選べばデュノア社のためにはなるしシャルルがデュノア社に切り捨てられることはない。だからお勧め度は中だ。
「ルミナを・・・・口止め?」
「そ。残念ながら俺は嫌な奴だからな。スパイ行為を黙って見ているなんてことはできん。だから口止めするんだよ。方法はまあいくらでもある。例えば・・・・・いや、止めておこう」
・・・・・あんまり健全的な方法とは言えんからな。
「・・・・・三つ目は?」
「三つ目は・・・・・対価を払って俺を味方に引き込む道だ」
「え?ルミナを・・・・味方に?」
「そうだ。これは三つの選択肢の内お勧め度は最高だ。言っておくが味方に引き込むといってもデュノア社のためにスパイをするっていう意味ではない・・・・・ほら」
俺は机の引き出しから一冊のノートを取り出してシャルルに渡した。
「え?ノート?」
「開けてみろ」
「う、うん・・・・・」
シャルルはノートを広げて目を通す。
「!?こ、これって・・・・ISの設計図!?」
「そ。それも第三世代型のな」
「これどうしたの?」
「暇なときに書いた」
「暇なときにって・・・・えぇ!?」
「ちなみに真月研究所の所長に目を通りてもらって十分に実用可能レベルだとお墨付きをもらっている」
「・・・・・ルミナって一体何者?こんなの誰にでもできることじゃないよ?」
「俺は・・・・・只者じゃない一般人だよ(ニコッ)」
俺は笑みを浮かべて言った。
「・・・・フフッ、それは一般人とは言わないんじゃない?」
「かもな。まあともかくそれをデュノア社に渡せば経営危機は脱せられる思うぞ?」
「いいの?こんなすごいもの簡単に渡して・・・・」
「何言ってるんだ?タダで渡すわけじゃない。さっき言っただろう対価を払うって」
「対価?」
「ああ。さっきも言ったが俺は嫌な奴だから何のメリットもなく他人に協力するなんてことはしない。この場合の対価は・・・・・」
「対価は・・・・」
「シャルル・・・・料理は得意か?」
「え?」
「得意かと聞いている」
「まあ・・・・・それなりにはできるけど」
「なら決まりだ。これからむこう一週間俺の晩飯作ってくれ。それが対価だ」
「え?」
「言っておくがまけるつもりはない。対価はこれで固定だ。さて・・・・・以上を踏まえて上で・・・・シャルルはどの選択肢を選ぶ?」
俺はシャルルに訪ねた。
「・・・・もう、そんなの決まってるよ。ルミナ・・・・・・これから一週間腕によりをかけて料理を作らさせてもらうよ」
「・・・・・契約成立だな。知ってるだろうが俺は大食いだ。相当大変だから覚悟しろよ?」
「望むところだよ」
「それじゃあ早速お願いしようかな?話しすぎてお腹すいたし。食材はあるもの勝手に使っていいからな」
「わかった」
そう言ってシャルルは夕食を作るために台所に向かった。
side シャルル
「さて・・・・・何を作ろうかな?」
私は台所に立ってルミナに何を作ってあげようかと考えていた。
「・・・・ルミナ」
『俺は嫌な奴だから何のメリットもなく他人に協力するなんてことはしない』
「・・・・フフッ、嫌な奴って・・・・・全然そんなことないくせに」
あれは私の為に言ってくれたことだ。対価を要求することによって私が変に気を使わないようにするために・・・・・
「本当に君は・・・・・『優しすぎる』人だね」
ルミナ・オーティアス・・・・・本当に君に出会えてよかった。
まだ出会って一日だけど私は君を・・・・・君のことを・・・・・
「・・・・・さて、ルミナのために美味しい料理作らないと!」
私は心を込めてルミナの為の料理を作り始めた。
あとがき座談会のコーナー!INIS!
今回のゲストはもちろんシャルルさんだぜぃ!!
「よろしくね」
よっろしく!それでは進めるぞお前ら!
「キャラが崩壊しすぎてもう原形とどめてねえな・・・・・」
「主・・・・・戻れんのかな?」
「あ、あはは・・・・・」
オラオラ!お前らとっととシャルル様と座談会進めろ!
(((とうとう様付になった・・・・)))
「それじゃあ座談会進めるが・・・・・なあシャルル?お前本編で俺のこといい人扱いしすぎじゃないか?」
「え?そうかな?」
「そうだよ。俺はいいやつではない」
「いや・・・・お前はいい奴だろ。シャルルのお前に対する評価は妥当だと思うぞ?」
「そんなことない。俺はいいやつなんかじゃない。これははっきりと断言できる」
「・・・・・どうしてそこそんなにかたくななの?」
まあ気持ちはわからんでもないぜ!ルミナさんは前世で色々とありすぎちまったからな。
「色々とありすぎた?それってどういうことだ?」
そうだな・・・・まあ読者の中にも気になってる方はいるだろうから少しだけ教えてやろう。ルミナさんは生前直接的にも間接的にも人を殺してる。
「「え?」」
「・・・・・」
だから自分のことをいい人だなんて思ってないんだよ。まあ俺は絶対的にいい人だと思ってるがな。ルミナさんの基本的な性格は今も生前も変わってねえし。
「・・・・・一体ルミナの前世に何が?」
「・・・・・今は言えない。いずれわかる」
「そ、そうか・・・・・」
さて、この話はここまでだ。別の話するぞ。
「あ、ああ・・・・まあ他に話す事といったら今回の話で完全にフラグが建ったって事だな」
そうだな。完全にシャルル様はルミナさんに惚れたからな。
「ほ、惚れ///」
「まだ会って一日なのに・・・・・何つうフラグ建築力だよ」
「お前にだけは言われたくねえ」
「いや・・・・・俺だって一日で惚れさせるようなことしてねえからな?」
「ぼ、僕も一日で好きになるとは思わなかったな・・・・」
まああんなシチュなんだから惚れても仕方ないですよシャルル様。
「う、うん・・・・まあ・・・・」
「これでルミナとフラグが立ってるのは4人か・・・・でも筆頭が楯無先輩だっていうのは変わらないんだよな?」
まあな。
「楯無先輩か・・・・・負けない」
さて!シャルル様がいい感じに意気込んだところで締めに入るぞ!
それでは・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね)!!」」」」