さて!今回は物語的には動かないですが結構重要な話ですよ!
「シャルルの今後の話だもんな・・・・というか主テンション戻ったな」
流石にあれ維持するのは疲れますので。
「・・・・・疲れなかったら維持していたのか?」
それはともかく本編いきますよ!
「ああ。それでは本編どうぞ」
side シャルル
「いただきます」
そう言って後ルミナは私が作ったポトフを口に含んだ。
「ど、どうかな?」
私は恐る恐るルミナに感想を聞いた。
「・・・・・うん。美味しい」
ルミナは頬笑みを浮かべながら言ってくれた。
「本当!?」
「こんなことで嘘ついても仕方が無いだろう?俺の味覚に良くあってるよ。この料理が1週間も食べられるなんて約得だ」
ルミナは料理を食べながら満足げに言う。
「えへへ、ルミナに気に入ってもらえて良かったよ」
「料理は母親に教わったのか?」
「そうだよ。お母さんは料理がすごく上手だったからね。一緒に作りながら覚えていったんだ」
私はお母さんのことを思い出しながら言った。
「・・・・・いい母親だったんだな」
「うん・・・・・・そういえばルミナも料理すごく上手だよね。ルミナもお母さんに教わったの?」
「いいや。俺の場合は自分で覚えたんだよ。一人暮らし長かったからな」
「一人暮らし?ご両親は?」
私は少し気になったので興味本位で聞いてみた。
「いない」
「・・・・・え?」
「俺に両親はいないよ」
ルミナは食事を進めながら答えた。
「あ・・・・その・・・・ごめん」
知らなかったとは言えこんなこと聞いちゃって・・・・私・・・・
「謝ることないさ。それに俺だってさっきシャルルに母親について聞いてしまった」
「別に私は気にしてないよ」
「俺もだよ。いちいち気になんてしないさ。だからいちいちシャルルが気にやむことはない」
「ルミナ・・・・・」
「それよりも・・・・シャルルも食べたらどうだ?目の前の料理をひとりで食べているこの状況の方が俺にとって気にやむことなんだが?」
「・・・・・うん、わかったよ。それじゃあ私も・・・・」
シ(さっきのも私のことを考えてくれたからなんだろうな・・・・・・本当に君は『優しすぎる』人だよルミナ)
美味しそうに食を進めるルミナを見ながら私も食事に取り掛かった。
「さて、それじゃあこれからのすべき事の話をしよう」
ルミナは食後のお茶を啜りながら切り出した。
「まずシャルルに確認しておきたいことがあるんだが・・・・・お前は俺と一夏からISのデータを盗むためIS学園に来たわけだが・・・・・いつその経過の報告をするのか指示は受けているか?」
「うん。3週間後に1回目の報告をしてそれからは1週間おきに定期連絡を入れるように指示を受けていたよ」
「そうか・・・・・ということは猶予は3週間か」
「猶予?それってどういうこと?」
「順を追って説明しよう。まずISの設計図を渡すことについては当分デュノア社に報告しないほうがいい」
え?
「どうして?むしろ可能な限り早いほうがいいんじゃないの?」
「そういうわけにはいかない。いくつか理由があるが・・・・・まずはお前だシャルル」
「私?」
「ああ。お前は男の振りをしてこの学園に転入してきたわけだが・・・・・それは一日で俺にバレてしまった。だからだよ」
「どういうこと?」
「悪い言い方をすれば・・・・シャルルはデュノア社の計画を一日で潰してしまったんだ。そんなことが知られればお前の立場がかなり危うくなる。結果的にデュノア社を経営危機から救えてもシャルルは計画を知る者からしたらたった一日で危機を助長させていた可能性がある者として睨まれるだろう」
「あ・・・・・」
「だからしばらくは計画が順調に進んでいると思わせたほうがいい」
そっか・・・・デュノア社からしたら私は計画を失敗させた人間・・・・・結果がどうであれそんな人が快く思われるはずがないんだ。そこまで気が回らなかった・・・・・ルミナはそこまで考えてくれてるんだ。
「他の理由は・・・・・ISの設計図をノートに書いちゃったからな。データにおこさないとまずい」
それは確かに。いくらなんでもノートはないよね。
(他にも俺個人として理由があるが・・・・・まあ言う必要はないか)
「だったらいつぐらいに話すのがベストなのかな?」
「俺としては1回目の定期連絡・・・・・つまり3週間後までにはと思っている。だが・・・・・それは最低期限だ。できるなら1週間後から2週間後までに話すのがベストだと思う」
「どうして?」
「それぐらいだったらシャルルの正体がバレても仕方がないと思わせることができるから。そして・・・・・シャルルが3人目の男性操縦者として世間に
「
「そうだ。いくら第三世代のISを開発することができても3人目の男性操縦者をでっち上げていたなんて世間に知られたらどんな言い訳があろうとも非難されて結局経営が傾く。それじゃあ本末転倒だろう」
「な、なるほど・・・・・確かに」
「シャルルをこれから先ずっと男として扱うなんて無理だしな。というより・・・・・俺はそんな馬鹿なことさせるつもりはない(ニコッ)」
うわぁ・・・・・・すごく清々しい笑顔なのになんか怖いな。逆らってはいけないって本能的に思うよ。
「だからこのことを話すとしたら1週間後から2週間後の間で話したらすぐにシャルルが女だって事を明かす。この期間ならギリギリでなんとかなるだろう」
本当にルミナは色々と考えてるんだな・・・・・・しかも全部私の事を配慮しての考えだ、
でも・・・・・どうしてだろう?
「とまあこれがれ俺の考えだが・・・・何か意見があるか?」
「・・・・・・どうして?」
「ん?」
「どうしてルミナは・・・・・私のことをそこまで考えてくれるの?私とルミナは今日会ったばかりなんだよ?それなのに・・・・・どうして?」
普通会ったばかりの人にここまでしない。それなのにルミナはそうすることが当たり前のように・・・・・一体どうして?
流石に『優しすぎる』からじゃあ理由にはならない。
「どうしてって・・・・・・それはシャルルが対価を払ってくれるからだが?俺はその対価に見合ったことをしているにすぎない」
「対価って・・・・・どう考えても1週間食事を用意するっていうのじゃ釣り合わないよ?」
「そんなことはない。俺にとっては十分すぎるほど釣り合いが取れている」
「・・・・・あのISの設計図だけで少なくとも億単位の価値があると思うんだけど?」
そう、今の時代において新しいISの設計図にはそれほどの価値がある。なにせひとつの技術革命が起こるのに
等しいんだから
「億単位の金ねぇ・・・・・・別にそれはどうでもいい。別に俺は金に困っているわけじゃあないから。それよりも俺にとっては食事の方が重要だ」
「食事の方が重要?」
「ああ。IS学園の食堂の料理は美味しいんだがいかんせん毎日食べていると味付けに少し飽きてくるからな。別の味の食事が恋しくなるんだ」
「それなら自分で作ればいいんじゃ?ルミナ料理が上手なんだから」
「俺自分の為に料理作るの好きじゃないから。今日の昼弁当作ったのは本当に珍しく気が向いたからだし。だから俺にとって料理作ってくれる人っていうのはかなり価値がある。シャルルの料理は美味しいからなおさらだ」
「そ、そう言ってくれると嬉しいけど・・・・・・なら1週間は短くない?」
正直一生でもいいような気がする。・・・・・ルミナにだったらむしろこっちから一生作ってあげたいし///
「あの設計図書くのに掛かったのが1週間だから。それで釣り合い取れるだろ?」
・・・・・え?たったの1週間であれを?・・・・・・ルミナ凄すぎるでしょ。
・・・・・というかどうしてルミナはそんなに頑なに引こうとしないの?ルミナには欲がないの?
・・・・・なんかルミナのことがよくわからない。
『優しすぎる』のは間違いないんだけど・・・・・・どこかズレてる気がする。
「というよりその話はもういいだろ。俺は条件を提示した。そしてシャルルは条件を飲んだ。だから俺は協力する。どこか問題あるか?」
「・・・・・うん、問題ないね」
これ以上この話をしても・・・・・なんか疲れるだけのような気がするし。
「ならこの話はここまでだ。もう一つ重大なこと話さなきゃいけないからな」
「もう一つ?まだ何かあるの?」
「ああ・・・・・・この計画のことを話しておかなければいけない人達がいるっていうことだ」
「話しておかなければいけない人達?」
「ああ。何人かいるんだがまずは真月研究所の所長だ。さっきも言ったが所長にはお墨付き貰うときに設計図を見せちゃってるんだよ。だから事情は話しておかなければ色々と突っ込まれる可能性がある」
「なるほど」
「ただまあうちの所長は本当に凄くいい人だから話せばわかってもらえると思う。だから大丈夫だ」
ルミナがそこまで言うっていうことは本当にいい人なんだ・・・・・一度会ってみたいな。
「問題は・・・・・はあ」
「ど、どうしたの?」
「いや・・・・・他に話しておかなければいけない人っていうのが・・・・・ちょっと手ごわいから・・・・ははは」
ルミナは若干遠い目をして苦笑いを浮かべた。
「だ、誰なの?」
「ああ、二人いるんだが・・・・・一人は千冬さんだ」
・・・・え?千冬さんって・・・・・・
「それって・・・・・・・織斑先生のこと?」
「・・・・・・・・・Yes」
ルミナは頭を垂れて答えた。
「・・・・・え、えぇぇぇぇ!?よりにもよって織斑先生!?ど、どうして!?」
こんなこと織斑先生に知られたら・・・・・・私生きていける気がしないよ!?
織斑先生のことそこまで詳しくないけど・・・・・なんかもう絶対的に逆らったらダメだっていうか・・・・・・おんなじ人間とは思えない雰囲気をしてた。私が本当は女だってこと話したら・・・・・・だ、駄目だ。寒気が止まらないよ!
「・・・・うん、まあその表情からして千冬さんのことどう思ってるかは伝わってきたよ。実際かなり厳格な人だから・・・・・・かなりきつい」
ルミナは諭してきた。どうやら不安が顔に出ていたらしい。
「ただ・・・・・千冬さんにはどうしても話しておかなければいけないんだ」
「ど、どうして?」
「・・・・・・なあシャルル。お前は千冬さんに本当は女だってことバレずに過ごせると思うか?」
「・・・・・・無理・・・・かな?」
「・・・・・無理だ。多分まだ気づいてはいないと思うけど・・・・・1週間持たないだろう」
「・・・・・そっか」
うん、なんだろう・・・・・ルミナの態度が神妙すぎるから本当に無理だって思わざるをえないよ。
「シャルルが女だってことがバレて何らかのアクションを起こされたらはっきり言って厄介だ。計画が崩壊する可能性も十分にあり得る。だからそうなる前にこちらから明かして味方に引き込む。でなければ・・・・・計画は成り立たない」
「・・・・・大丈夫かな?正直僕には不安しかないよ」
「ま、まあ多分大丈夫・・・・だと思う。説得するための算段も立ててあるから」
「な、ならいいけど・・・・・信じてるよルミナ?」
「・・・・・ああ。明日の朝に部屋に行って話そうと思うからその時はシャルルもついてきてくれよ?」
「・・・・うん。当事者が話さないわけにはいかないからね」
明日の朝か・・・・・・それまでに覚悟を決めておこう。
「そういえば二人って言ってたけど・・・・・もう一人は誰なの?」
「・・・・・・・」
私が尋ねるとルミナは表情を暗くさせた。織斑先生の時だってここまでにはならなかったのに・・・・・一体誰なんだろう?
「えっと・・・・・ルミナ?」
「・・・・・・と、悪い。もう一人っていうのが・・・・・ちょっとな」
「え?」
「その人は・・・・・・この学園の生徒会長だ」
「せ、生徒会長?」
「・・・・・・・・ああ。その人は・・・・・かなり有能な人でな。多分シャルルを一目見ただけで気がつくと思う」
「そ、そんなにすごい人なの?」
「ああ。ある意味では千冬さん以上に厄介だ」
織斑先生以上に・・・・・一体どんな人なんだろ?・・・・・想像つかない。
「・・・・・ごめんシャルル」
突然ルミナは私に頭を下げて謝ってきた。
「ど、どうしたの?突然頭なんて下げて」
「いや・・・・・俺その人に・・・・その人のこと・・・・本当に苦手で・・・・・正直に言うと会うのも嫌なんだ。それで・・・・・うまく話しができるかわからない。どこかでしくじるかもしれない」
「ルミナ・・・・・」
「その人も条件次第ではなんとかなるとは思うけど・・・・・その・・・・」
ルミナがここまで・・・・・
「その人と何かあったの?」
「・・・・・・ちょっとな。向こうは気にしてないかもしれないけど・・・・」
・・・・・なんだろう?ルミナの顔色・・・・・少し悪い気がする。一体その人と何が・・・・・
「ルミナ・・・・・・・大丈夫だよ。大丈夫だから」
・・・・・大丈夫って・・・・何が?私は何を言ってるの?
・・・・・本当は何があったのかを聞こうと思った。でも・・・・・聞くべきではないような気がした。
今のルミナを見ると・・・・・私が立ち入ってはいけない気がした。
「・・・・・ごめん、シャルル。その時になったら・・・・・ちゃんとする」
「無理しなくてもいいよ。私のことなんだから私が話す」
「・・・・・わかった」
「他に話しておくことは何かある?」
「いや、もうない」
「そっか。それじゃあシャワー浴びてきたらどう?私は後でいいから。荷解きもまだ済んでないし」
「わかった。そうさせてもらうよ」
ルミナは着替えを持ってシャワールームに向かった。
「・・・・・生徒会長か」
(ルミナがあんなふうになるなんて・・・・・・本当に何者なんだろう?)
ルミナの平静を乱したその生徒会長がどんな人なのか・・・・・純粋に興味を持った。
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はゲストなしでお送りします!
「そうなのか?シャルルがメインだったから今回も呼ぶのかと思っていたが・・・・」
流石に短期間に3回というのは多すぎますので・・・・・
「まあ確かにな・・・・まだ一回しか呼んでいないキャラもいるし」
なので今回は呼んでいません。まあ呼びたいという気持ちは強いのですが。
「本当にお前は根っからのシャルロッ党なんだな。なんかシャルルはやたらと優遇されている気がするし」
「確かに。ここ数話だけ見ると俺の他のヒロイン候補の千冬さんやのほほんさん、さらにはヒロイン候補筆頭の楯無先輩よりも見せ場が圧倒的に多い」
「確かにな。というかこれもうシャルルがヒロインになる勢いじゃないか?」
う~ん・・・・・何とも言えませんね。ただまあ依然楯無さんがヒロイン候補筆頭であることには変わりませんよ。彼女の立ち位置はかなり特別ですからね。
「それは・・・・・まあ否定はしないな」
「でもその楯無先輩に対してルミナはあんまりいい感情を持っていないんだろ?今回だって会うのをスゲエ躊躇ってる感じだったし」
まあルミナさんにとって自分を理解しようとして且つ理解できてしまう彼女は煩わしい存在ですからね。だからこそヒロイン候補筆頭であるにもかかわらず現時点で他のヒロイン候補の方に比べて距離が遠いんですよね。
「もはや本当に先輩がヒロイン候補筆頭なのか疑わしく思えてきたんだが・・・・」
ただその一方でルミナさんは楯無さんのことを誰よりも認めているんですよね。
「まあそうだな・・・・彼女が有能であることはわかるし俺のことを理解してくれたことは非常に嬉しく思っている。それに惚れてるしな」
「そこなんだよな・・・・・あそこまであからさまに嫌がっててなんで惚れてるって言えるんだよ?」
「人の心っていうのは一夏が思っているよりも度し難くて且つ単純なんだよ」
「・・・・・・全然わからねえ」
まあそれが普通ですよね。一夏さんでなくてもわからないですよ。
「まあ・・・・俺の結構面倒なことを言ってる自覚はあるさ」
「・・・・・これが大人っぽさってやつなのか?」
・・・・かもですね。なんか私もまだまだ子供なんだと思い知らされます。
さて、そろそろ締めますか。それでは・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」