IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第31話!

今回はラウラさんが暴挙を起こした時のお話です!

「その言い方はどうなんだ?」

「まあ間違ってはいないからな」

ですね。それでは本編にいきましょう!

「ああ。それでは本編どうぞ」


第31話

side ルミナ

 

(さて、どうするかな?)

 

思ったよりも早く真月研究所での用が終わってIS学園に帰ってきた俺はこれから何をしようかと考えていた。

 

(アリーナで訓練でもするかな?今の時間なら一夏たち居ると思うし・・・・合流するか)

 

そう思い至った俺はアリーナに足を向けることにした。すると・・・・

 

「オーティー!」

 

のほほんさんが声をかけてきた。

 

「こんにちは、のほほんさん」

 

「こんにちは~。今日って研究所に行ってたんだよね?もう用は終わったの~?」

 

「うん。思ったよりも早く用が終わったんだ」

 

「そうなんだ~」

 

のほほんはニッコリと笑った。俺はその笑顔をじっと見つめる。

 

(この笑顔・・・・・やっぱり癒されるな)

 

ここ最近重苦しい話をすることが多かった俺にとってのほほんさんの笑顔は効果抜群の癒しだった。

 

「どうしたのオーティー?私の顔になにかついてる?」

 

のほほんさんは首を傾げて聞いてきた。動作一つ一つがいちいち可愛くてなお癒される。

 

「なんでもないよ」

 

なでなで・・・

 

俺はのほほんさんの頭を撫でながら言った。

 

「そっか。えへへ~」

 

のほほんさんは少し顔を赤らめながら気持ちよさそうに目を細めた。

 

「あ、そういえばオーティー生徒会に入るんだよね?」

 

「うん。シャルルと一緒にね」

 

楯無先輩との交換条件でそうなったんだよな。まあ別に嫌ではないから構わない。

 

「じゃあ一緒だね!」

 

「・・・・そうだね」

 

・・・・まあこの笑顔が頻繁に見られるようになると思えば役得か?・・・・・いや、楯無先輩と関わることを考えるとプラマイゼロかな?

 

「ねえねえオーティー、これから何か用事ある?」

 

「用事?」

 

「うん、なければ一緒にお散歩しよ~♪」

 

「散歩か・・・・・」

 

まあ研究所である程度装備の確認はしてあるからどうしても訓練しなきゃいけないってわけでもないし・・・・いいかな?

 

「そうだね。それじゃあ・・・・」

 

「ねえ聞いた?今第3アリーナで候補生たちがもめてるらしいよ」

 

「一組のボーデヴィッヒさんが一方的にのしちゃってるんだって」

 

俺がのほほんさんの案を承諾しようとしたらそんな話が聞こえてきた。

 

候補生たちということは渦中にいるのは一夏たちということだろう。

 

(ボーデヴィッヒさんが皆を・・・・・)

 

「・・・・・ごめんのほほんさん。俺ちょっと行くところができた」

 

「・・・・アリーナに行くの?」

 

「うん」

 

「・・・・気をつけてね?」

 

のほほんさんは心配そうな表情で言った。

 

「大丈夫だよ。それじゃあ行ってくる」

 

「いってらっしゃい」

 

俺はのほほんさんに見送られて第3アリーナへと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

noside

 

「ふん、所詮第二世代ではその程度が限界か」

 

「くっ・・・・・」

 

ワイヤーでシャルルの動きを止めているラウラはシャルロット言い放つ。

 

(機体の性能差がここまであるなんて・・・・・このままじゃ・・・)

 

シャルルのIS操縦のスキルはかなり高い。それこそラウラにも引けをとっていないだろう。だがだからこそ機体性能の差がそのまま戦いで優劣となってしまっていた。

 

非情だが操縦者の腕が同程度の実力ならば・・・・・性能の劣る第二世代では第三世代には敵わない。

 

「これで終わりだ。身の程をわきまえろ!」

 

ラウラはプラズマ手刀を展開してシャルルに斬りかかった。

 

「シャルル!」

 

その光景を見て一夏が叫ぶ。助けに行こうにも先程までラウラに一方的にのされていたセシリアと鈴を保護するために離れていた一夏では間に合わない。

 

(やられる!)

 

今まさに凶刃がシャルルに襲い掛かるその瞬間。

 

ガキン!

 

「「!?」」

 

イクリプスを身に纏ったルミナが、右手に構えた月架でその刃を受け止めた。

 

「ギリギリ間に合ったか・・・・・大丈夫かシャルル?」

 

ルミナはシャルルの方を振り向かずに言った。

 

「う、うん・・・・助けてくれてありがとルミナ」

 

「気にするな。それよりも少し離れてくれないか?ここからは俺がやるから」

 

ルミナは左手にもう一つ月架を展開し、シャルルの動きを封じていたワイヤーを斬りながら言う。

 

「で、でも・・・・・」

 

「でもじゃない・・・・・下がれ」

 

ルミナはきっぱりと言い放つ。

 

「う、うん・・・・わかったよ」

 

シャルルはルミナの言うとおりにその場から離れる。

 

(なんだろう?今のルミナ・・・・いつもと違う)

 

離れながらシャルルはルミナが身に纏う雰囲気がいつもと違うことを気にしていた。

 

「また貴様かルミナ・オーティアス。二度までならず三度も邪魔をして・・・・・鬱陶しい奴だ」

 

ラウラは殺気を込めた目でルミナを睨みつけた。

 

「・・・・まあいい。この間は邪魔が入ったが今日こそ貴様を・・・・」

 

「黙れ小娘(ニコッ)」

 

ルミナはラウラの言葉を遮って言った。その表情は清々しいほどの笑顔であったが・・・・・夥しいほどの殺気がこもっていた。

 

「(な、なんだこの殺気は?これまでよりも遥かに・・・・)貴様、私を・・・・」

 

「黙れって言ってるんだよ軍人失格の小娘。いや、仔兎って言ったほうがいいかな?」

 

ルミナはさらに笑みと殺気を強めて言った。

 

「軍人・・・・失格だと?」

 

「そうだよ。なにか不服でもあるか?・・・・・ないよな?だって軍属のくせに一般人に容赦なく手を出してるんだから・・・・・軍人失格って言われても仕方がないよな?」

 

「ッ!?」

 

ラウラはルミナの言動に腹を立てた。だが・・・・・ルミナの言っていることは最もなことなので反論することができなかった。

 

「全く・・・・・軍人であるくせに自らの力に自惚れて私怨で一般人に手を上げるとは・・・・・嘆かわしい奴だな」

 

ルミナは同情を込めて目でラウラを見つめた。その目はラウラのプライドに傷を負わすに十分なものであった。

 

「貴様・・・・・ここまで私を侮辱して無事で済むと思うなよ?」

 

「図星突れたからって逆ギレするなよな・・・・・みっともない。だがまあ・・・・・いいだろう。お前の面倒は一夏が見ることになっていたのだが・・・・今は俺が相手してやる」

 

ルミナは手に持った月架でラウラに斬りかかった。

 

「甘い!」

 

ラウラはAICを展開しルミナの動きを封じる。

 

「ククッ・・・・・考えなしにいきなり斬りかかってくるとは織斑一夏と同類の愚図のようだな。貴様も所詮この私の前では有象無象の一つでしかないと思い知れ!」

 

ラウラは動きの止まったプラズマ手刀でルミナに斬りかかる。

 

「・・・・・甘えよ」

 

ザンッ!

 

「ガッ!!」

 

ルミナに刃が当たる直前、ラウラは後ろから衝撃を受けて動きを止めてしまった。

 

(な、なんだ?今のは・・・・)

 

ラウラは衝撃の正体を知るために後ろを確認すると・・・・・・()()()()を展開した二つのビットがそこにあった。

 

(これは・・・・ブレード・ビット!?)

 

「よそ見なんかしていいのか?・・・・・解けてるぞ?」

 

「!?しまっ・・・」

 

「もう遅い」

 

ザンッ!

 

背後からのの攻撃で集中を乱してしまったラウラはAICを解いてしまい、動けるようになったルミナの斬撃をモロに受けてしまった。

 

「グッ・・・・」

 

斬撃を受けたラウラは一旦その場から退き体制を立て直した。

 

(どういうことだ?奴の機体のデータは確認したがブレード・ビットなんてなかったはずだぞ?)

 

「なんでブレード・ビットがあるのか・・・・混乱しているようだな仔兎?」

 

「ッ!?誰が・・・・」

 

「軍人ならポーカーフェイスに徹しろよ。表情からその通りですって容易に読み取れるぞ?・・・・・・だがまあいいだろう。特別に教えてやる。俺のIS、イクリプスは未完成でね。武装やら機能やら不全なところがあるんだ。だから頻繁に研究所に赴いて完成に近づけているんだよ・・・・・そして今日たまたま研究所に行っていてその装備が完成した」

 

「・・・・・それがこのブレード・ビットか」

 

「厳密にはただのブレード・ビットじゃない。お前の知っているシールド・ビットも兼任している・・・・『センチネル・スパーダ』。それがこいつの名だ・・・・・注意しろよ?」

 

ガチャ!

 

「!?」

 

ルミナは月架をしまいレーザーガン、陽乱を展開した。そして・・・・

 

ピュンピュンピュン!

 

ラウラに向かって連射する。

 

「そんなもの当たるか!」

 

ラウラは体を横に逸らしてそれを躱す。が・・・・

 

ドンッ!

 

「なっ!?」

 

またしても後方からの衝撃。それも今のはブレードによる斬撃とは明らかに違う。

 

(一体何が・・・・)

 

ラウラはルミナから意識を逸らさずにに後ろを確認した。そこにあったのはシールドを展開した二つのビット。

 

(シールド・ビットを使って自分の放ったレーザーを反射した・・・・だと?)

 

「だから言っただろ?注意しろと」

 

「くっ・・・・」

 

ラウラは戦慄する。軍人でもない一般人のルミナがこのような戦法をなぜ取れるのか?それがわからず・・・・・・ルミナに恐怖した。

 

「まだまだこれからだぞ?仔兎ちゃん(ニコッ)」

 

ルミナはまた殺気を込めた笑顔をラウラに向けた。

 

この時ラウラは心の奥で察してしまった。

 

認めたくはないが目の前にいる男は・・・・・・自分よりも・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、すげえ・・・・・ラウラを圧倒してやがる」

 

ルミナとラウラの戦いを見ていた一夏は思わず感嘆の声をあげる。

 

「確かにルミナさんのIS・・・・イクリプスの武装は彼女のISと相性はいいですわ。でも・・・・」

 

「それでもあの女の実力は相当高い・・・・・ルミナ自身強くないとあそこまで・・・・」

 

先程までラウラと戦い、その実力を把握したセシリアと鈴も目の前で繰り広げられるルミナの蹂躙とも言える戦いに驚きを隠せていない。

 

「あれが・・・・ルミナの実力」

 

凄い。シャルルは素直にそう思った。ルミナはほんの数ヶ月前にISの訓練を始めたばかりだ。経験値は自分やラウラ、セシリア、鈴よりもずっと浅い素人といっても過言ではないもののはずだ。それなのにルミナの動きは・・・・・まるで百戦錬磨の戦士のようだ。

 

(本当に凄く・・・・・強い。でも・・・・・・)

 

同時にシャルルは強く疑問に思う。なぜ一般人であるルミナがあそこまで強いのか。

 

そして・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜあんなにも恐ろしく悍ましいのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあはあはあ・・・・・」

 

「息が上がっているな仔兎・・・・・ちょっと体力不足だぞ?」

 

「うるさい・・・・」

 

ラウラはルミナを睨む。だがその目からは恐ろしさは感じられない。むしろ・・・・・ルミナに対する恐怖が見て取れた。

 

「まあ俺が来る前に好き勝手していたようだし・・・・仕方がないか。悪いことは言わない、ここで引け。これ以上やっても・・・・・結果は目に見えている」

 

「黙れ!」

 

ラウラはワイヤーブレードを全てルミナに向かって放つ。

 

「無駄だ」

 

ルミナはそれを月架を振り回して切り裂く。

 

「このっ!」

 

ガチャ、ドン!

 

次にレールカノンを放つ。

 

「だから無駄だって」

 

ガキィン!

 

しかしそれはセンチネルによって阻まれる。

 

「もう一度だけ言ってやるよ・・・・・とっとと失せろ仔兎(ニコッ)」

 

「うるさい!」

 

ラウラはプラズマ手刀を展開して斬りかかる。

 

「はあ・・・・やれやれ」

 

ルミナは何も構えをとらず武器もしまい、無防備な状態になった。

 

(今度はなんのつもりだ?だが・・・・やれる!)

 

ラウラは刃を振り下ろして。だが・・・・

 

ガキン!

 

その刃は受け止められた・・・・・間に割って入った千冬の持ったブレードによって。ルミナは彼女が来たことに気がついていたから無防備になったのだ。

 

「きょ・・・・教官!?」

 

「やれやれ・・・・これだからガキの相手は疲れる」

 

千冬は呆れたようにため息をついていった。

 

「模擬戦をやるのは一向に構わん。が、施設を破壊する自体は黙認しかねる」

 

千冬は当事者たちを睨みながら言った。

 

「施設破壊の件についたは俺は無関係ですけどね」

 

「黙れオーティアス。お前も騒ぎを助長させた一員だから同罪だ」

 

プライベートではルミナに頭の上がらない状態になってしまった千冬も今この時は教師としてルミナを咎めた。

 

「すみません・・・・・反省は大いにしています」

 

ルミナは苦笑いを浮かべて言った。

 

「全く・・・・この戦いの決着はトーナメントでつけてもらう」

 

「・・・・教官がそう仰るなら」

 

恩師である千冬の言葉にラウラは素直に従いISを解除した。

 

「お前たちもそれでいいな?」

 

千冬は一夏たちの方に向き直り言った。

 

「あ、ああ・・・」

 

「教師にははいと答えろ、馬鹿者が」

 

曖昧に答えた一夏を千冬は威圧した。

 

「は、はい!」

 

「僕もそれで構いません」

 

「同じく(正直決着はつけるつもりもないし)」

 

「では・・・・学年別トーナメントまで一切の私闘を禁ずる!解散!!」

 

千冬の一声で自体は一旦収束を迎えた。

 

「覚えていろ織斑一夏・・・・そしてルミナ・オーティアス。トーナメントでは必ず・・・・貴様たちを潰す」

 

ラウラは捨て台詞を残してその場を後にした。

 

「一夏、シャルル。セシリアと鈴を保健室に連れて行くぞ」

 

「ああ」

 

「わかったよ」

 

ルミナたちはセシリアと鈴を治療するため二人を連れて保健室へと向かった。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INIS!!

今回はゲストなしで進めていきます!

「今回はルミナとラウラの戦いだったが・・・・・圧倒的だったな」

ですね~・・・・ラウラさん手も足も出ていなかったですし。

「まあ相性が悪かったからな。ただもしも次にやることになったらこうはいかないだろうけどな。多分苦戦する」

「どうしてだ?」

「条件が違うから。今回ラウラはセシリアと鈴、そして一夏とシャルルを相手にした後だったから。流石に少しは消耗していただろう。それに初見っていうこともあって俺の戦い方を知らなかったから不意を突かれたっていうのもある。仮にも軍人なんだから次やるとしたら対処されるだろう」

ルミナさんの言うとおりですね。ラウラさんは戦闘能力は高いですので次にやるとしたら今回のようにはいかないでしょう。まあそれでは相性ではルミナさんに分があるので勝つのはルミナさんだと思いますが。

「まあ俺も苦戦はしても負けることはないとは思う」

「・・・・・・本当にすげえなルミナは。なんか差がありすぎて俺ガチで凹んできた」

「そう落胆するな一夏。お前だって経験を積めばもっと強くなる。それに俺の強さだってそこまで凄いわけじゃあない。相性が悪かったら結構簡単に負けたりもすると思うし」

ですね。今のところ作中で出てきたキャラの中ではシャルルさんとルミナさんは相性が悪いですし。

「そういえば本編でそんなこと言っていたな・・・・・なんで相性悪いんだ?」

「それはまあそのうち話すからいずれまただ」

「そうか」

あとついでに言ってしまいますとルミナさんの強さは今で結構いっぱいいっぱいでこれ以上強くなるのは結構難しい状態にあるんですよね。

「そうなのか?」

「ああ。ISに慣れて動きのキレが良くなったりはするんだろうが・・・・・戦術的な強さや武器の使いこなしは今がほとんど限界だからな。これ以上の強さを得るのは結構難しい」

まあ現状でも十分すぎるほどの強さを持ってることには変わりませんがね。これ以上は・・・・・軽くチートになります。

「それは・・・・悍ましいな。でもそうなる可能性はあるんだよな?」

「・・・・・どうしてそう思う?」

「だってこれ以上強くなるのは難しいけど不可能ではないんだろ?」

おや?一鋭いですね。その通りですよ。まあ・・・・・強くなるために大変な目には合うでしょうけど。

「・・・・・少し未来が不安になった」

あはは、まあまあルミナさん。ガンバです。さて、今回はそろそろ締めましょう。それでは・・・・


「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」
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