今回からオリジナルの日常編の話になります!
「今回はラウラがメインになるな」
「今までのラウラとギャップがすごいよな」
ソレがいいんですよ!それでは本編にいきましょう!
「ああ。本編どうぞ」
side ルミナ
「・・・・・うん。紅茶が美味しい」
今日は日曜日。俺は自分の部屋で紅茶を飲みながら読書していた。
・・・・え?あの騒動はどうなったのかって?・・・・・俺が頑張ったんだよ。ひとりひとりにじっくりと話をして落ち着かせて・・・・本当に大変だった。なにせ騒ぎがうちのクラスだけでなく他のクラス・・・・というか一学年全体に広がって・・・・沈めるのに何時間もかかった。しかも何故か楯無先輩まで乱入してきてどういうことなのかと聞き迫ってきたし・・・・・。そのおかげでその日の授業は全て潰れてしまったんだよな。
「・・・・こういう日もいいものだ」
ここ最近はシャルロットの件やラウラの件で何かと落ち着けるような時間が取れなかったからな。こんなふうにゆっくりするのは本当に久しぶりだ。今日は一日部屋でゆっくりしていよう。
コンコン
「ん?」
部屋をノックする音が聞こえてきた。
「誰だ?」
俺が扉を開けるとそこには・・・・
「シャルロット、ラウラどうしたんだ二人共?」
シャルロットとラウラがいた。ちなみにこの二人は現在同室だ。シャルロットは女であることを明かした後、流石に俺と同室にするのはまずいと思われたらしくラウラの居た部屋に引っ越したのだ。
「うん。ちょっと・・・・」
「お兄ちゃん・・・・・・お願いします!力を貸してください!」
ラウラは俺に頭を下げてきた。
「いや、いきなり力を貸せと言われても・・・・・話が見えないんだが?」
「そうだよラウラ。まずは事情を説明しないと」
「あ、ああ。そうだった」
「まあとりあえず二人共部屋に上がれ。ここで立ち話するわけにはいかないだろう」
「うん。それじゃあ上がらせてもらうね」
「失礼します。お兄ちゃん」
二人は部屋の中に入った。これでのんびりタイムは終了か・・・・短い安らぎの時間だったな。
「それじゃあ話してもらおうか」
俺は二人に紅茶を出して尋ねた。
「はい。その・・・・・」
ラウラは話しづらそうに顔を伏せた。
「ラウラ・・・・僕が話そうか?」
「い、いや大丈夫だ・・・・自分で話す」
「そっか・・・・頑張って」
「ああ・・・・お兄ちゃん。実は・・・・」
ラウラは話しを始めた。
「なるほどな・・・・」
大体の内容はこうだ。今でこそ改善されてはいるが以前までのラウラは非常に辛辣で他を寄せ付けない刃のような雰囲気を身に纏っていた。故に周りの人と壁を感じているのだ。
極めつけが鈴とセシリア。ラウラはあのアリーナの一件で二人を傷つけてしまったので隔たりが深い。
故にどうにかしてその壁をなくし打ち解けたいとラウラは考えたのだ。
「だがなんで俺に協力を求める?」
「・・・・私一人ではどうすればいいのかわからなくて・・・・そこでシャルロットに相談したらお兄ちゃんの力を借りようということになったんだ」
・・・・・なんだと?
「・・・・・シャルロット」
「ごめんルミナ・・・・でも僕もいい手段が思いつかなくて」
はあ、全く面倒事を・・・・・
「あの・・・・力を貸してもらえないでしょうかお兄ちゃん」
「僕からもお願いルミナ」
二人は俺の目を見て頼み込んできた。
・・・・はっきり言ってこれはラウラが自分だ蒔いた種だ。ラウラが自分で解決しなければ意味がない。だからはっきり言って俺は協力する気はないのだが・・・・・
ウルウル・・・・
・・・・・こんな捨てられた子犬子猫のような目で見られて断ることなんてできるだろうか?・・・・・・いや無理だ。これで断れる奴がいるならそいつは鬼だ。
「・・・・・はあ、わかった。協力してやる」
俺は観念して力を貸すことにした。
「ありがとうございますお兄ちゃん!」
ラウラは俺の手を掴んで感謝してきた。
「ルミナ・・・・ふふっ。やっぱりルミナは優しいね」
「全く・・・・・こういうのは今回きりだぞ?」
(とか言っていざという時は力を貸してくれるんだよねルミナは)
「さて・・・・・要はラウラが皆に打ち解けられるようにすればいいんだな?」
「は、はい」
となると・・・・・・よし。
「ラウラ・・・・お前エプロン持ってるか?」
「「・・・・・え?」」
「これでいいでしょうかお兄ちゃん」
「いや、もうちょっと混ぜろ」
「わかりました」
エプロンを身につけたラウラは再び生地を混ぜ始めた。
今俺はラウラとシャルロットにクッキーの作り方を教えている。理由は・・・・
「それにしてもクッキーを皆に配って打ち解けるって・・・・・・・ルミナって結構ベタなこと考えるんだね」
「悪かったな発想が貧困で。これしか思いつかなかったんだよ」
「別に悪いなんて言ってないよ。いい方法だと思うよ」
「そう思うならその中途半端な笑顔やめてくれ・・・・というかなんでシャルロットも一緒になって作ってるんだ?」
シャルロットもまたエプロンを身につけてクッキー作りに励んでいる。
「僕もお菓子作りにしてみたかったんだもん」
「さいですか・・・・・」
まあ一人に教えるのも二人に教えるのも手間は大して変わらないから構わないけど。
「お兄ちゃん、もう一度生地を見てください」
「わかった」
「次はこっちも見てね」
「はいはい・・・・」
こうして俺は二人にクッキー作りを指南していった。
「後はオーブンで焼いて完成だ」
「はい」
「わかった」
ラウラとシャルロットはオーブンにクッキーを入れて焼きに入った。
「ふふふ♪」
ラウラは笑顔でクッキーが焼かれるのを見守っている。その表情は年相応の少女のものだった。
「全く・・・・見ていてもすぐには焼けないっていうのに」
「確かにそうだけど・・・・でも気持ちわかるな~」
シャルロットは穏やかな表情でラウラを見つめている。
「そういうものか?」
「そういうものだよ。ルミナってお菓子作りは得意なのにそういうことはわからないんだね」
「あいにくと感情の起伏が乏しいんでね」
「もう、ルミナったら」
「でも・・・・ラウラのああいうところ見るとなんか安心する」
「安心?」
「ああ・・・・ラウラは出生が特殊だ。言い方は悪いが・・・・・普通とは違いすぎる」
悪いとは思ったがラウラのことは色々と調べさせてもらった。
ドイツ軍の手によって戦うための道具として生み出された試験管ベイビー。戦闘技術以外のことは最低限の事しか教えられず期待されていた成果を上げられなければ容易に出来損ないの烙印が押されてしまう。
故に・・・・・ラウラは普通の少女としての喜びをあまりに知らなさ過ぎる。
「だからラウラのああいう笑顔を見るとさ・・・・ラウラも女の子なんだなって思えて安心するんだよ」
以前までのラウラは決して他人を近づけさせようとしなかった。触れるもの全てを切り裂いてしまうのではないかと思える程にナイフのように鋭いあの雰囲気と睨まれると凍ってしまうのではないかと思わせる冷たい眼光・・・・それで他人を遠ざけていた。
思うにそれはラウラなりの処世術なのだと思う。ラウラはおそらく・・・・・怖かったのだろう。他人と関わることが・・・・・そして自分とは違う人達が。自分とは違うものに対する恐怖・・・・・関わることをやめて孤立する道を選んだ。それが・・・・・自分を守るための手段だったから。
そんなラウラが自分から他者に歩み寄って行っている。きっと今だって怖いだろうに・・・・それでも理解しようと頑張っている。
正直・・・・・そんなラウラはすごいと思った。
「なんだか・・・・ルミナってラウラの本当のお兄ちゃんみたい」
「俺は甚だ不本意なんだが・・・・」
「そう?悪くないって顔してるよ?」
「なんでそんなことわかるんだよ」
「わかるよ。だって短い間だけど同じ部屋で暮らしてたんだから」
「・・・・・それもそうか」
まあでも・・・確かにシャルロットの言うとおりかな?
「お兄ちゃん、まだ焼けないのか?」
「まだだよ。というか見てても直ぐに焼けるわけじゃないんだからこっちでお茶でも飲んでろ」
「はい!」
ラウラにお兄ちゃんって呼ばれるの・・・・・・悪くはないな。
「というわけで完成だ」
机の上にはラッピングされたクッキーが並べられている。
「これを明日皆に配れ。言っておくがそれは自分でやれよ?そこまでは面倒見きれないからな」
「はい!ありがとうございますお兄ちゃん!」
ラウラは満面の笑みを浮かべて礼を言ってきた。
「うん。どういたしまして」
俺はラウラの頭を撫でながら言った。
「ふふふ♪」
ラウラは気持ちよさそうに目を細める。
「む~・・・ラウラばっかりずるい」
シャルルはジト目で見てきた。
「ふふ。これはお兄ちゃんの妹たる私の特権だ!」
「ならいっそシャルロットも俺の妹になるか?」
俺はやらしい笑顔を浮かべてシャルロットに言った。まあ別に妹とか関係なく俺よくやっちゃうけどな。特にのほほんさんとかに。
「ぼ、僕は・・・・妹よりもその・・・・恋人の方が///」
シャルロットはボソッと言った。
(聞こえてますよ~シャルロットさん)
「さて、クッキーも出来上がったことだし二人共もう部屋に戻りな。俺はこれからこの休日を一人で満喫したいからさ」
「わかりました。とそうだ・・・・お兄ちゃんこれを」
「あ、僕も」
ラウラとシャルロットはクッキーの包みを一つずつ俺に渡してきた。
「これ俺に?」
「はい!今日は本当にありがとうございました!」
「楽しかったよルミナ」
「・・・・ああ」
俺は二人からクッキーを受け取った。
「それではこれで失礼します」
「また明日。ルミナ」
二人は自分の部屋に戻っていった。
「さてと・・・・」
二人が去った後、俺は読書に戻った。そして包みを開いてクッキーを一つ口にする。
「うん・・・・美味しいな」
翌日。ラウラはクラスの皆にクッキーを配りながら皆に今までのことを謝罪した。皆も笑顔でラウラの謝罪を受け入れた。鈴とセシリアも少し悪態をつきながらも許した。作戦は成功だ。
ただまあちゃっかり一夏にもクッキーをあげて抜けがけしたことに関しては叱られていたが。
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はゲストなしで進めていきます!
「今回はルミナがラウラにクッキー作りを教える話だったな」
「そうだな。ラウラは思ったより筋が良かったよ・・・・ちょっと意外だったな」
軍のローテーションで食事係も経験していたようですからね。料理はそこまで苦手というわけではないようです。
「なるほどな・・・・・」
「何か考えてみると結構料理が得意な奴って多いよな・・・・ああ一部例外は除いて」
ですね~・・・・というわけで!ここでこの作中に出てきた主要キャラで料理が上手い順を発表します!
「唐突にどうした?」
「・・・・・おおかた話すネタが思いつかなかったんだろう」
ぐっ・・・・それでは発表しましょう!
((図星か・・・・))
料理の上手さ
楯無>ルミナ≧一夏>シャルロット>のほほんさん>鈴=箒≧ラウラ>>>>>千冬>>>>>>>セシリア
とまあこんな感じですかね。ちなみにルミナさんが一夏さん以上なのは普通の料理は互角だけどお菓子作りで差があるからです。
「まあ予想通りといえば予想通りだな・・・・ただ楯無先輩が1位って・・・・そんなに上手いんですか?」
ええ。wikiでも料理が絶品とありましたのでね。作中では一番なんじゃないかって思います。
「なるほど」
「あと意外なのは・・・・のほほんさんだな」
「のほほんさん思ったより料理うまいな」
まあ彼女は簪さんの専属メイドですからね。ある程度できるのではないかと思っています。それにしても・・・・男性二人が2番目と3番目に位置してるって・・・・他の女の子達からしたら溜まったものではないでしょうね。
「まあ好きな人が自分よりも料理がうまいっていうのは・・・・結構くるんだろうな」
女性としてのプライドがズタズタになってしまうでしょうね。
「そして・・・・千冬姉とセシリアが残念すぎるな」
そりゃあまあ・・・・千冬さんは家事全般一夏さんにやってもらってましたしセシリアさんは・・・・・・あれですから。
「ちゃんとレシピ通りに作ればセシリアはかなりマシになると思うんだけどな・・・・」
「・・・・本当に残念だ」
ですね~・・・・・さて、今回はここで締めますか。
それでは・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」