IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第40話!

今回から臨海学校の話です!

「・・・・・前半が重すぎる」

「そして後半はギャップが凄すぎる」

・・・・・話のバランス悪いかもですね。まあそこはあまり気にしないということで・・・・

「・・・・まあいいけど。それじゃあ本編に行くか」

「ああ。それでは本編どうぞ」


第40話

noside

 

 

机も・・・・

 

ソファも・・・・

 

壁に飾られた絵画も・・・・

 

趣味の悪い石膏のオブジェも・・・・・

 

その部屋にあるあらゆるものは血飛沫によって真っ赤に染められていた。

 

血の持ち主達は・・・・・・被害者はただ一人を除いて皆息絶え、倒れ伏している。

 

『・・・・・』

 

そして・・・・その惨劇を引き起こした青年もまた血飛沫によって赤く染まっていた。

 

『ヒ、ヒィ!!』

 

そんな青年の姿を見てその惨状の被害者達の唯一の生き残りの男性は銃で撃たれた左肩を抑えながら悲鳴を漏らす。

 

『・・・・・あとはあなただけです』

 

『や、止めろ!頼むから殺さ・・・・』

 

『殺します』

 

青年は男の言葉を遮って冷たく言い放つ。

 

『すみませんね。でもクライアントの頼みなんですよ。だから・・・・殺します』

 

青年は銃口を男に向ける。

 

『か、金ならいくらでも払う!望みも叶えよう!だから命だけは・・・・』

 

男は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら命乞いをする。

 

『・・・・・どうでもいいですね。金なんていらないし・・・・・俺の望みはあんたごときじゃあ叶えられないでしょうし』

 

しかし青年には通じない。青年の意思は・・・・・変わることはない。

 

『・・・・こ、この化物が!!』

 

『化け物?・・・・・そいつは違う。俺は・・・・・』

 

バンッ!

 

青年は一切躊躇わずに引き金を引いて・・・・・男を殺した。

 

『俺は―――――だよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・オ・・ィ・・・オー・・・・・ティ・・・・」

 

「う・・・・ん」

 

「オーティー!」

 

「んあ?・・・・のほほんさん?」

 

ルミナが目を覚ますとすぐ近くに本音の顔があった。いつもの笑顔ではなく心配そうな表情をしている。

 

「オーティーやっと起きたよ~」

 

「えっと・・・・どうかしたの?」

 

「うん。オーティー何だかうなされてたから・・・・・心配になって・・・・」

 

「俺なら大丈夫だよ。ちょっと寝つきが悪かっただけだから。やっぱりバスの中じゃあ寝にくいね」

 

ルミナははそう言って苦笑いを浮かべながら本音の頭を撫でた。

 

ルミナ達は今臨海学校へ向かうバスの中にいる。この臨海学校というのは各国から送られてきたISと装備の稼働試験を行うために設けられたものだ。

 

「そっか~よかった!」

 

本音は安心したように胸を撫で下ろし、頬笑みを浮かべた。

 

「本当に心配かけさせてごめんね?」

 

「ううん。気にしなくてもいいよ。なんともなくてよかった」

 

「・・・・・うん。そうだね」

 

ルミナはまるで誤魔化すかのような笑みを浮かべて本音にそう言った。

 

(・・・・何で・・・・何で今になってあんな・・・・前世での夢を見るんだよ)

 

ルミナは先ほどまで見ていた夢の内容を思い出す。

 

ルミナは今でも鮮明に覚えていた。

 

むせ返るような血の匂いを

 

目が眩むような血の赤を

 

そして・・・・・その血を生み出した銃の引き金を引く感覚を

 

そう。あれは決して夢の中だけでの話ではなかった。

 

あれは・・・・ルミナの前世での記憶。

 

『ナルミ』が犯した罪の記憶だ。

 

(最近は全く見なかったのに・・・・・・何で?)

 

「ルミナ!お前もなんか歌えよ!」

 

ルミナが先ほど見た夢のことで苛まれていると一夏がマイクを差し出してきた。どうやらバスの中では現在カラオケが行われているらしい。

 

「・・・・そうだな。それじゃあ一曲だけ」

 

あんな悪夢を見てしまったあとだから気分転換にちょうどいいと思ったルミナは一夏からマイクを受け取る。

 

「オーティアス君もなにか歌うの?」

 

「ああ、聞き苦しいかもしれないけど我慢してね?」

 

「大丈夫!聞き苦しいなんてことは絶対にないから!」

 

ルミナは歌を歌う。先程見た夢を忘れるために。だがそんな思いとは裏腹に・・・・・頭の中であの言葉が反芻する。

 

 

 

『俺は―――――だよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ルミナ

 

宿に着き、荷物を置いて着替えを済ませて・・・・・俺達は今宿の近くの海に来ている。

 

臨海学校は二泊三日で一日目は自由行動となっている。今日は一日羽を伸ばして思う存分楽しもうとしよう。

 

「ルミナ!」

 

「オーティー!」

 

俺が準備体操をしているとシャルロットとのほほんさんが俺の下に駆け寄ってきた。

 

「シャルロット、のほほん・・・・・さん?」

 

だが俺はのほほんさんの姿を見て思わず絶句してしまった。というのも・・・・・

 

「えっとのほほんさん?それって・・・・・水着?」

 

「うん。そうだよ~♪」

 

「そっか・・・・・シャルロット、ちょっと」

 

俺はシャルロットを手招きした。

 

「なあシャルロット・・・・のほほんさんのあれはこの前のショッピングで買った水着だよな?」

 

俺はのほほんさんに聞こえないように耳打ちした。

 

「・・・・そうだよ」

 

「・・・・あれって本当に水着?俺の目には着ぐるみに見えるんだが・・・・」

 

のほほんさんが着ているのはキツネを模した着ぐるみ。この真夏では見ているだけで熱くなり、どう考えても海水浴には適さないものであった。

 

「うん、私にもそう見える。でもあれ本当に水着売り場に売ってたんだよね・・・」

 

「どう考えてもあれ着て海に入ったら溺れるだろ・・・・・・」

 

「でもあれ最先端技術でつくられてて通気性抜群、海に入っても大丈夫って水着らしいよ」

 

・・・・・なんという技術力。いや、というかそもそもあの水着のほほんさんは来てるけど一般的には需要あるのか?

 

「ま、まあ本人が気に入ってるならいいんじゃないかな?」

 

「・・・・・そうだな」

 

「二人共何こっそり話してるの~?」

 

のほほんさんが首を傾げて尋ねてきた。

 

「なんでもないよ。気にしないで」

 

「うん。なんでもないから」

 

俺とシャルロットは笑顔で誤魔化した。

 

「そっか~。ところでオーティー。この水着に似合ってる?」

 

のほほんさんはくるりと回って俺に水着を見せびらかしてきた。

 

「うん・・・・のほほんさんらしくていいと思うよ?」

 

水着としてはただただシュールだけどな。

 

「えへへ~♪ありがと~♪」

 

のほほんさんは嬉しそうに頬笑みを浮かべる。

 

・・・・・まあ似合っていることは確かだから問題はないよな。可愛いし。

 

「・・・・・ねえルミナ。その・・・・・僕の水着はどうかな?」

 

シャルロットは上目遣い気味に俺の方を見て聞いてきた。

 

「シャルロットもよく似合っているよ」

 

「本当!?」

 

「ああ。こんなことで嘘言っても仕方がないだろ?やっぱりシャルロットにはオレンジ色がよく映える」

 

「えへへ。ありがとうルミナ」

 

シャルロットは満面の笑みを浮かべる。よほどそんなに嬉しかったのか。

 

「よかったねデュッチー」

 

「うん!」

 

互いに笑顔を浮かべ合うシャルロットとのほほんさん。シャルロットが生徒会に入って以来この二人本当に仲が良くなったな。

 

「さて、準備運動も一通り終わったし・・・・」

 

「うん。泳ぎに・・・・」

 

「・・・・とりあえず砂の城でも作るか」

 

「そうだね。砂のお城を・・・」

 

「「って、えぇ!?」」

 

シャルロットとのほほんさんはありえないものを見るかのように目を見開いて俺の方を見てきた。

 

「どうしてこの流れでそうなるの!?」

 

「いや、まあ空気を壊すことを言った自覚はあるんだが・・・・・その・・・・」

 

「なにオーティー?」

 

「・・・・・・俺泳げないから」

 

「「・・・・・え?」」

 

「だから・・・・・俺泳げないの。俺カナヅチなの」

 

「「・・・・・・えぇ!?」」

 

二人は大声を出して驚いた。

 

そう、俺は泳げないのだ。それこそ悪○の実の能力者かってぐらいのレベルのカナヅチだ。

 

「それって本当!?」

 

「・・・・うん」

 

「じゃああの準備運動は!?」

 

「・・・・・気分でやってた」

 

俺は海を見ながら虚しい気持ちで返事をした。きっと今俺は遠い目をしているだろう。

 

「昔から克服するために色々やってるんだけど・・・・・・ダメでした」

 

「え、あの・・・・その・・・・」

 

「だ、大丈夫だよオーティー!泳げなくたって生きていけるから!」

 

「そうそう!泳げなくたって人生に何の影響もないから!」

 

二人が必死になって俺を慰めている・・・・・ただその慰めじゃ今は凄く心に沁みる。なんか目頭が熱くなってくる。

 

「お心遣いありがとうございます・・・というわけで俺は泳げないので二人だけでも海を満喫するといいですよ」

 

「「なんで敬語!?」」

 

いやだって・・・・なんか本当にブルーな気分になって・・・・

 

「そ、そうだ!じゃあビーチバレーやろ!それならルミナも楽しめるよね!?」

 

「そうだね!そうしよう!」

 

「いや、別に気を使わなくても・・・・・」

 

「別に気を使ってるわけじゃないから!」

 

「私たちがやりたいんだよ~!」

 

明らかに気を使ってますねわかります。でもまあ・・・・ここまで熱心に言ってくれるんだから断ったら失礼か。

 

「そうだね・・・・じゃあビーチバレーやろっか」

 

「それじゃあ私準備してくるね~」

 

「僕は他の人たち誘ってくるよ」

 

そう言って二人は準備と人集めを始めた。

 

こうして泳げない俺はビーチバレーを始めることになったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のほほんさんが準備を終えて、シャルロットさんがメンバーを集めてこれからビーチバレーを始めることになったのだが・・・・

 

「ま、まさか織斑先生まで来るとは・・・・」

 

「なにか問題があるか?」

 

「いえ、決してそういうわけでは・・・・」

 

まさかの織斑先生参戦だ。これにはちょっとびっくりした。

 

「ところでルミナ・・・・その・・・・私の水着はどうだ?」

 

織斑先生は顔を赤らめて聞いてきた。

 

「ええ、似合っていますよ。織斑先生にはやはり凛とした黒がよく合います」

 

「そ、そうか・・・・ありがとう」

 

・・・・なんだろう?スタイルのいい織斑先生の水着姿は正しくクールビューティーの称号にふさわしいのだが・・・・・・嬉しそうに顔を赤くして頬を緩ませる今の織斑先生は凄く可愛らしく見えるな。

 

・・・・・本当に主ってギャップ萌え好きだよな(メタいですよルミナさん! by主)

 

 

シャルロットが集めたメンバーは一夏、セシリア、鈴、ラウラ、織斑先生、山田先生、相川さん、長瀬さんの合計8人であった。

 

「あれ?箒はいないのか?」

 

「それが・・・・誘ったんだけど断られたんだ」

 

俺の問いに一夏が答えた。

 

「そうか・・・・」

 

そういえば箒最近様子がおかしかったからな・・・・何かあったのか?

 

「それじゃあチーム分けしましょう!」

 

「でもどう分ける?奇数だぞ?」

 

「あ、でしたら私が審判をやりますね」

 

山田先生は率先して審判を引き受けてくれた。

 

「いいんですか?」

 

「はい」

 

「ありがとうございます・・・・それでチーム分けだけど・・・・」

 

「適当にくじでいんじゃないか?」

 

「そうだな」

 

こうしてチーム分けはくじで決めることになった。

 

そしてくじの結果・・・・

 

Aチーム

一夏

セシリア

相川さん

長瀬さん

 

 

 

Bチーム

シャルロット

のほほんさん

ラウラ

織斑先生

 

 

となった。

 

・・・・・なんか作為を感じるがそれは気のせいだろう。

 

「ふふふ・・・いくよオーティアス君!七月のサマーデビルと呼ばれた私の実力を見せてあげる!」

 

俺の方をビシッと指差していう相川さん・・・・・その二つ名は果たしてビーチバレーと関係あるものだろうか?

 

「刮目せよ!」

 

相川さんのサーブによりビーチバレーが始まった。

 

 

 

~二十分後~

 

 

 

 

「「「「「はあはあはあ・・・・・・」」」」」

 

Aチームの面々は虫の息になっていた。まあ・・・・しょうがないかもしれない。

 

このビーチ-バレーー勝負なのだが・・・・・大差で俺達Bチームが勝利した。

 

というのも・・・・

 

 

 

「ハッ!」←織斑先生が渾身のスパイクを放つ

 

「うおっ!?」←思わず避ける一夏

 

ボスッ!←ボールが砂浜にめり込む音

 

「ちょっと一夏!何避けてんのよ!」

 

「そうですわ!そこは体を張って止めるところです!」

 

「無茶言うな!あんなもん受けたら怪我する!」

 

攻撃は織斑先生の殺人スパイクが炸裂し・・・・

 

「これでもどうだ!」←一夏が渾身のスパイクを放つ

 

「ラウラ!」

 

「はいお兄ちゃん!」←ラウラが的確なレシーブ

 

「次は本音おねがい!」

 

「は~い」←のほほんさんが理想的なトスを上げる

 

「ハッ!」←織斑先生が以下略

 

守備では俺、シャルロット、ラウラがあらゆるスパイクを拾い、のほほんさんがトスをあげ、織斑先生の殺人スパイクにつなげる。

 

といったふうにコンビネーションが上手く決まって圧倒的な実力差ができてしまったのだ。

 

「ふん、だらしないぞ一夏。それでも貴様は私の嫁か?」

 

「いや、関係ねえし・・・・というか・・・あんなもん手も足も・・・・出ないって」

 

一夏はゼイゼイと息を切らせながら言ってきた。

 

「というか・・・・なんか俺のとこばっか・・・スパイク来てた・・・気がするんだが?」

 

「気のせいだ」

 

織斑先生はきっぱりと言い切った・・・・・多分気のせいではないんだろうな。確実に一夏に狙い定めてたように見える・・・・流石に哀れだな。

 

「あんた達も・・・・スペック高すぎるのよ」

 

「・・・・どうして砂浜であんなふうに早く動けるのですか?」

 

「私・・・・もう動けないよ」

 

「・・・・七月のサマーでビルの称号は君たちに譲ろう」

 

・・・・・ごめん相川さん。もらっても正直困ります。

 

 

 

その後もチーム変更して時間一杯俺達はビーチバレーを楽しんだ。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INIS!

今回のゲストはのほほんさんです!

「よろしくね~!」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!

「今回の話・・・・・本当に前半と後半のギャップが激しいな」

「・・・・そうだね。ねえオーティー。本編のはじめにあったあれって・・・・」

「・・・・・俺の前世での記憶だよ」

「・・・・・ルミナは人を殺したのか?」

「・・・・ああ、仕事だから」

「オーティー・・・・オーティーって前世で殺し屋さんだったの?」

「・・・厳密に言うと違うよ。違うけど・・・・そういうこともやってたんだ」

「そっか・・・・」

のほほんさん・・・・ルミナさんに幻滅しましたか?

「そんなことない!だって・・・・だって私はオーティーが優しいって知ってるもん!暖かいって知ってるもん!だから・・・・だから幻滅なんてしないよ!」

「のほほんさん・・・・ありがとうね」

「・・・・ルミナ、詳しいことは聞かないほうがいいか?」

「ああ・・・・今はちょっと」

「なら・・・・聞かなねえ。でも・・・・いつかは教えて欲しい」

「・・・・わかった。いつか・・・・話す」

「ありがとう」

「・・・・ねえ主さん、どうして今回あの話を出したの?」

それは・・・・・今回の臨海学校が物語の転機となるからです。この臨海学校を期に・・・・色々と歪んでいきますから。

「・・・・その中心は俺か?」

そうとも言えますが・・・・・ルミナさんだけが中心ではありません。

「どういうことだ?」

歪みにルミナさんが関わっているのは確かですが・・・・・歪ませてるのはルミナさん本人ではないんですよ。

「その言い方だと歪ませている人が居るっていうことだよな?」

ええ、いますよ。それがこの物語りにおける敵です。

「敵か・・・・一体何者なんだ?」

・・・・・さあ、誰でしょうね?

「「「・・・・・」」」

ア、アハハ・・・やっぱり暗くなっちゃいましたね!今回はここで締めましょう!

それでは・・・・・


「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きてください)!!」」」」
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