さて・・・・・ここから原作崩壊が顕著になってきますよ。
「今後の展開・・・・不安しかないな」
「・・・・俺はどうなってしまうんだろうな?」
・・・・どうでしょうね?それでは本編に行きましょう。
「ああ。それでは本編どうぞ」
side ルミナ
「織斑先生!」
山田先生が慌てた様子で織斑先生の下に駆けてきた。そして二人で何かを話している。
「何があったのかな?」
シャルロットが首を傾げて尋ねてきた。
「さあな。だが・・・・・ただ事じゃあなさそうだ」
話をする織斑先生と山田先生の表情は真剣そのもの。かなり切迫していると伺える。
(嫌な予感がするな・・・・・当たらなければいいが)
だが・・・・そんな俺の期待は裏切られる。
「特命任務レベルA。現時刻より対策を始められたし・・・・可動テストは中止だ!お前たちにやってもらういたいことがある!」
織斑先生は俺たちの方に向き直ってそう告げた。
特命任務レベルAっと言っていたが・・・・・かなりの厄介事のようだな。
「篠ノ之、お前も来い」
織斑先生は上空にいる箒にも告げた。
箒も今日専用機持ちになったから呼ばれたということか・・・・・
本当、悪い予感しかしないな。
俺達専用機持ちは織斑先生に作戦対策室として旅館が用意した部屋に通された。
そこで説明されたのは・・・・・アメリカ・イスラエルが共同開発した第三世代型の軍用IS『
俺たちに与えられた
「織斑先生、目標ISの詳細のスペックデータを要求します」
セシリアが織斑先生に要求した。そして織斑先生は情報を決して漏洩させないことを条件に福音のデータを開示する。
「広域殲滅を目的とした特殊攻撃型・・・・オールレンジ攻撃を行えますのね」
「この特殊武装が曲者って感じはするね」
「攻撃と機動の両方に特化した機体・・・・厄介だわ」
「いずれにせよこのデータでは格闘性能が未知数だ」
セシリア、シャルロット、鈴、ラウラはデータを冷静に分析している。代表候補生としてこのような事態にも対応できるように教育されているのだろう。
・・・・・まだたったの15歳やそこらの少女であるのに。
「・・・・・織斑先生、福音のデータはこれで全てですか?」
「・・・・ああ。これで全てだ」
俺が尋ねると織斑先生は若干顔を顰めてそう答えた。俺の質問の意図を理解しているのだろう。
おそらくこれは二カ国が持つ福音のデータの全てではない。意図的にいくつかのデータをこちらに送ってきていないのだろう。
このような状況下においても、機密保持を優先しているのだろう・・・・まあ軍部からしたらある意味当然のことであるが実際にことに当たる俺達からしたらたまったものではない。
「偵察は行えないのですか?」
「無理だな。福音は超音速飛行を続けている。アプローチは一回が限界だろう」
ラウラの問いかけに織斑先生が答える。
偵察不可、一回きりのアプローチで撃墜するとなると・・・・
「・・・・え?」
皆は一斉に一夏の方を見た。
「ちょ、ちょっと待て!俺が行くのか!?」
「「「当然!」」」
戸惑う一夏に対して全員が言い放った。
「状況的に考えても一夏が落とすしかない。この中で一撃必殺の攻撃はお前の零落白夜しかないからな」
「お、俺の・・・・・」
「織斑、これは訓練ではなく実戦だ。覚悟がないのなら無理強いはしない」
織斑先生は一夏の目を見据えて言う。その目からは若干の不安と心配が見て取れる。
無理もない。弟にこのような危険な任務に赴いて欲しいと思う姉などいないのだから。
「・・・・やります!俺が・・・・やってみせます!」
だが一夏は承諾した。その目には、立ち居振る舞いには一切の迷いが見られない。
・・・・一夏は本物の覚悟が宿している。
「・・・・よし、では具体的な作戦の内容を考えよう」
「零落白夜で敵を落とすとして問題は一夏をどうやって運ぶかだね」
「白式のエネルギーを全て攻撃に回すって事だな」
「ああ。確実に一撃で仕留める必要があるから攻撃以外にエネルギーを費やすのは極力避けたほうがいい」
「目標に追いつける速度・・・・・超高感度ハイパーセンサーも必要になるだろう。この中で最高速度を出せる期待はどれだ?」
「でしたら私の・・・・」
「ちょっと待ったーーー!!」
セシリアの言葉を遮って突然天井裏から束さんが現れた。
「束・・・・勝手に入ってくるな」
「まあまあちーちゃん!硬いこと言わないで!」
織斑先生は呆れた様子で束さんを叱りつける。しかし束さんはお構いなしといった感じでニコニコと緩い笑顔を浮かべている。
「そんなことより!ここは断然紅椿の出番なんだよ!」
「なんだと?どういうことだ?」
「それはね~・・・・」
束さん話によると紅椿の展開装甲を用いれば超高速機動を行えるらしい。
展開装甲は束さんの開発した第四世代型の装備であり、パッケージの装備を行わずに能力を向上させるといったものだ。ちなみに白式の『雪片弐型』にもこの使用であるらしい。
このような装備を一人で開発するなんて・・・・・流石はあの秋菜さんをも超える研究者でISをつくった天災といったところだろうか。
「・・・・束、紅椿の調整にはどれくらいかかる?」
「7分あれば余裕だよ♪」
「そうか・・・・やれるか篠ノ之?」
「え?」
織斑先生に問われて箒は一瞬戸惑う。だが・・・・
「はい!やります!」
すぐに了承した。
だが箒は先程覚悟をもって応えた一夏とは違い・・・・どこか浮かれたような印象を受けた。
まるで小さな子供が親に過剰に褒められた時のように・・・・
(・・・・今の状態で任せるのは危険だな。仕方がない)
「ではこれより調整を・・・・」
「待ってください」
「何だオーティアス?」
「・・・・俺も一夏と箒に同行します」
「何?」
俺が進言すると織斑先生は驚きで表情をを染めた。
「・・・どういうことルー君?この作戦に何か不満があるの?」
束さんは俺を見つめて言った。表情はにこやかだが目は射殺すかのように鋭い。
「不満ではありませんよ。ただ作戦の成功確率を上げるために進言しているんです」
「どういうこと?」
「今回の作戦は一夏が福音を撃墜することが最終目標ですが・・・・相手は軍用機です。攻撃力は相当に高いでしょう。返り討ちに合う可能性も十分にあり得る」
福音は軍用機だ。競技用のISに比べて攻撃性能は格段に高いはずだ。それに福音は広域殲滅を目的としているのだから射程範囲はかなり広いであろう。
そんな福音の攻撃の隙を掻い潜って零落白夜の一撃を当てるのは相当こんなんを極める。
だから・・・・
「故に俺が同行し、センチネルで福音の攻撃を阻みます。センチネルの操作のみに意識を集中すればかなり被弾を抑えられると思います」
俺がやるべきことは以前の無人機襲来事件のときと同じようにセンチネルによる防御。
センチネルの熟練度はあの時よりも上がっているから上手くこなせるであろう。
「でもどうやって同行するの?展開装甲を起動した紅椿に追いつくのは無理だと思うよ?」
「心配には及びませんよ。俺のイクリプスは元々機動力に特化した機体ですから紅椿を除けば現行ISの中ではもっとも速いです。紅椿よりも先に出発し、福音接触直前に合流すれば問題はないでしょう」
「それでも・・・・」
「ちなみに15分もあれば調整は完了します。イクリプスは燃費がいいですし『エネルギー・コンバータ』もありますのでエネルギーも十分に賄えますね」
俺は反論しようとする束さんに強引に割り込んで説明した。
「・・・・・」
俺の説明に不備がないことを理解したのか束さんは反論せずに黙り込んだ。
「オーティアス・・・・いいのか?」
織斑先生が念を押してくる。
「はい。一夏と箒は俺が守ります」
「・・・・それだけではダメだ」
「え?」
「自分の身も守れ・・・・いいな?」
織斑先生は先ほど一夏に向けたものと同じように心配と不安が入り混じった瞳で俺を見つめてくる。
脳裏に浮かんだのは無人機襲撃事件の後、倒れてしまった俺を涙を流しながら咎める織斑先生の姿。
いざとなればこの身などいくらでも差し出す。その覚悟は変わりないが・・・・それでもあんなふうに涙を流す織斑先生はもう見たくはないとも思う。
それに織斑先生だけではなくて・・・・きっと皆も俺が傷つけば涙を流すんだろうな。
・・・・・・それもできれば見たくないな。
「・・・・わかりました。一夏と箒を守って自分も守ります」
「そうか・・・・よし」
俺が答えると織斑先生は満足そうに微笑みを浮かべた。
織斑先生の思い・・・・できるなら裏切らないようにしないとな。
「では本作戦は織斑、篠ノ之、オーティアスの3名による追跡及び撃墜を目的とする。作戦開始は30分後。作戦要因はISの調整を行え」
「それじゃあ俺はイクリプスを調整してきます」
説明を聞いて俺はすぐに行動を開始する。
「―――――」
「!?」
すれ違いざまに束さんにだけ聞こえるように耳打ちして、俺は部屋から出て行った。
noside
「束、紅椿の調整は任せたぞ」
「・・・・・」
千冬が声をかけるが束は反応を示さなかった。
「・・・・束?」
「え?」
二度目の呼びかけでようやく反応を示した。だがどこか呆けている。
「どうした?」
「なんでもないよ~!それじゃあ紅椿の調整に行ってきま~す!」
束は箒を連れて部屋から出た。
(ルー君・・・・・君は本当になんなの?)
束は紅椿の調整を行いながらルミナに思いを馳せていた。
『大丈夫ですよ・・・・・あなたの思惑から外れることはしませんから』
そして思い起こされるのは先ほどすれ違いざまにルミナに囁かれた言葉・・・・
この言葉から束は察した。ルミナは・・・・・・・
今回のこの福音の暴走事件は束が引き起こしたことに気がついていると。
(・・・・・本当に君は面白いね。会ったばかりだっていうのにまさかここまで興味を惹かれるなんて)
束の心はルミナに釘付になった。
今までにあった誰とも違う・・・・・自身の企てに用意に気がつくことができる少年・・・・・『ルミナ』に。
(・・・・いつかゆっくりと調べさせてもらおうかな)
束は紅椿の調整を続けながらルミナに対する思いを強くしていた。
同時刻、某所にて
「準備はできましたか?」
一人の女性が目の前に跪く少女五人に尋ねた。
「はい、――――様。いつでも出撃できます」
五人を代表して長い黒髪をポニーテールにした少女が答える。
「そう・・・・それでは頑張ってくださいね。期待しています」
「はい」
女性が穏やかな微笑みを浮かべて激励すると少女達はその場を後にした。
「ふふふ・・・今迎えにいかせました。待っていてくださいね・・・・・
『ナルミ』さん」
女性は歪んだ笑みを浮かべながら呟いた。
物語は・・・・・・音を立てて崩れゆく
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はゲストなしでお送りします!
「さて、今回の話だが・・・・やはり最後のあれが一番インパクト強いんじゃないか?」
「そうだな。あいつらは何者なんだ?」
詳しいことは言えませんね・・・・ただ全く話さないというのもアレなのでいくつか教えましょう。
まずルミナさんの前世の名を知っている女性についてですが・・・・彼女がVTシステムをいじった張本人ですね。
「本当に何者なんだ?」
「・・・・・・」
「ん?どうしたルミナ?」
「いや・・・・・その人に少し心当たりがあってな」
「え?誰なんだ?」
おっと、それはまだ言ってはいけませんよルミナさん。
「わかっている。だが・・・・鋭い読者なら気がついているんじゃないか?」
そうですね・・・まあ意図的にほのめかしているんですけどね。
「俺はわからないんだが・・・・」
「まあ・・・お前が気がつかないのは仕方がないさ」
というより気がつくの無理ですよね。一夏さんは知らないんですから。
「?本当に何なんだ・・・・・」
まあとりあえず女性についてはここまでということで。次に女性に跪いていた五人の少女についてですが・・・・
「あいつらもなんかあるのか?」
ええ、彼女たちは普通の少女ではありません。これについてはうちの一夏さんもほんのちょびっとだけ関係があったりします。
「俺が関係している?」
まああくまでうちの一夏さんがという話で原作には全く関係ありませんが。
「・・・・主の説明でなんとなくわかった」
「え?」
流石はルミナさんですね。多分ルミナさんの考えているとおりですよ。
「主・・・・お前なんつうとんでもない設定考えてるんだよ」
思いついてしまいましたので・・・・・私も何やってんだとは思っていますよ?
「お、おい・・・・俺は意味がわからないんだが・・・」
「・・・・・物語が進めばそのうちわかることだ。今は気にするな」
「いや、普通に気になるんだが・・・・」
今は知るべきことではないので我慢してください。
最後に読者の皆さんに。これからこの物語はあまり類を見ない(少なくとも私はこういった設定は見たことない)ものになりますので・・・・ご了承ください。
「それじゃあ今回はここで締めよう」
ですね。それでは・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」