・・・・すんげぇ重っ!
「・・・・それは仕方がないだろう」
「まあそうだな・・・・ルミナの今後にも関わってくるし」
そうですけど・・・・あ~もう!とっとと本編いきましょう!
「・・・・・本編どうぞ」
愛する者の為ならば人はいくらでも強くなれる
愛する者の為ならば人はいくらでも優しくなれる
愛する者の為ならば人は・・・・・
いくらでも狂ってしまえる
noside
「どうして・・・・・ですか」
ルミナに問われたフェニスは頬笑みを浮かべる。
優しくて、暖かくて、柔らかな頬笑みを・・・・・
だが・・・・・
「・・・・・あなたのせいですよ?」
その笑顔は・・・・・次第に歪んでいく。
悍ましく、冷たく、強かな笑みへと・・・・
「俺の・・・・せい?」
「・・・・そうですよ。だって・・・・あなたはカッコよすぎます」
「・・・・え?」
「あなたはカッコよすぎる。あなたは美しすぎる。あなたは可愛すぎる。あなたは素敵すぎる。あなたは賢すぎる。あなたは優しすぎる。あなたは暖かすぎる。あなたは強すぎる。あなたは残酷すぎる。あなたは冷酷すぎる。あなたは悍ましすぎる。あなたは・・・・・・あまりにも魅力的すぎる」
両手を頬に当てて恍惚とした表情をフェニスは浮かべる。
「フェニス・・・・・さん?何を・・・・言って・・・・?」
ルミナは驚愕の表情を浮かべた聞き返す。
だが・・・・・フェニスが何を言っているのか、何を言わんとするのか・・・・ルミナは問うまでもなく、気がついていた。
「・・・・・ずっと見てきました。ずっとずっとずっとずっとずっと・・・・・・私はあなたを見てきた。私はあなただけを見てきた。そして・・・・いつしか私はあなたに惹かれていった」
彼女は・・・・・
フェニスは・・・・・
「それからはもう・・・・自分では止められなくなってしまいました。あなたを近くで見ていたいと思うようになり、あなたの傍にいたいと思うようになり、あなたを守りたいと思うようになり、あなたを救いたいと思うようになり・・・・・・・あなたを私のものにしたいと思うようになりました」
フェニスは・・・・・ルミナを愛してしまった。
女神という立場でありながら・・・・・一人の人間を愛してしまったのだ。
「でも・・・・それは私の立場上決して許されることのない感情・・・・」
神は世界の管理者だ。にも関わらずたった一人の人間に想いを寄せるなど・・・・ましてや愛するなどあっていいはずがない。
人間を愛すること・・・・・・それは神にとって禁忌であることほかならない
故にフェニスは・・・・
「だから私は・・・・・・全てを棄てたのです」
「!?全てを・・・棄てた?まさか・・・・・あなたは・・・・」
ルミナは信じられないものを見るかのような目でフェニスを見つめた。
彼女はルミナを愛するために・・・・・
「ええ・・・・・私は辞めたんですよ」
神であることを辞めたのだ。
「辞めて・・・・・この世界に来ました。ナルミさんを・・・・愛するために」
何よりも
全てを投げ出してしまうほどに・・・・・全てを捨ててしまうほどに。
「お前・・・・一体何を言ってるんだ?」
何を言っているのか何一つ理解できていない一夏がフェニスに尋ねた。箒たち五人も何かを言いたそうな表情をしている。
「・・・・・黙ってください」
「え?」
「私は今ナルミさんと話をしているんです。私にとって至福のひと時なのですから邪魔をしないでください・・・・・・・殺しますよ?」
「「「!?」」」
フェニスは冷たく、鋭い眼光を一夏たちに向ける。睨まれた一夏たちは体が硬直し、口を固く閉ざしてしまった。
一夏たちが感じたのは圧倒的な恐怖・・・・・本当に殺されてしまうんではないかと思うほどの重い殺気であった。
「・・・・あなたがこの世界にいる理由はわかりました。でも・・・・なぜこんなことを?」
ルミナは・・・・もう一つの疑問をフェニスに問う。
「そんなのナルミさんを救う為に決まってるじゃないですか」
フェニスはあたかも当然のように笑顔を浮かべながら答えた。
「俺を・・・・・救うために?」
「そうです。私はあなたの全てを知っています。あなたがナルミとして生きてきた全てを。あなたが犯してきた罪を。あなたを蝕む闇を」
「・・・・・・」
ルミナはナルミであった時の・・・・重すぎる罪の記憶を思い返し、表情を暗くした。
「あなたは闇を抱えている。故にあなたは自分を認めない。自分を愛さない。自分を救おうとしない。この世界で確かに生きているはずの自分を『存在しない者』として扱う・・・・・そうですよね?」
「・・・・俺は」
「でも・・・・・もう大丈夫ですよ」
ギュッ
フェニスはルミナに近づき、抱きしめた。
「苦しかったでしょう?辛かったでしょう?自分の心を押し殺し、それでも仮初の友人を・・・仲間を守っていたのですから。でももう大丈夫です。私があなたの・・・・あなたの為の世界を作ってあげますから」
「俺の為の・・・・・世界を?」
「はい。誰もあなたを拒絶しない、皆があなたの過去を・・・・・闇を全てを受け入れてくれる。あなたの為の優しい世界。彼女たちもその為に創ったんですよ?」
フェニスは砂浜に倒れ伏している5人を見ながら言った。
「・・・・・あの子達はすごくいい子に育ってくれました。きっとナルミさんのいいお友達になるでしょう」
「・・・・・やっぱりあの5人はあなたが創ったんですね」
「ええ。どんなに私があなたを愛していても、二人だけでは寂しいですから。他にも今創っている子達もいますよ。まあ少々大変ですがね」
「!?・・・・・・」
ルミナは戦慄した。フェニスが行っているのはある種の冒涜であることに気がついているから・・・・
そしてそれが自分のために行われているとを理解してしまっているから。
「足りないというのならいくらでも創りましょう。欲しいと思うものはなんでも用意しましょう。そして・・・・あなたを不幸にするものを、妨げるものを、苦しめるものを、縛るものを・・・・全て壊してあげましょう。だから・・・・・救いを求めてください。助けを求めてください・・・・・私を求めてください。私はその全てに答えます。私は・・・・あなたを愛しているから」
フェニスは優しく囁く。
彼女が紡ぐのは甘い誘惑。
彼女が作るのは優しい世界。
彼女が願うのはルミナの幸せ。
ただただ・・・・・ルミナのことを思うが故に・・・・
「フェニスさん・・・・・俺は・・・・・」
ルミナは思い悩む。
確かにフェニスが用意する世界はルミナにとって魅力的な世界だ。ずっとずっと自身を蝕んでいた・・・・闇を祓ってくれる優しい世界だ。
救いを拒絶していた。
助けも拒絶していた。
そしてなにより理解されるのを恐れていた。
でもフェニスの前ならばそんなことしなくていい。フェニスは全てを知っていて・・・・全てを受け入れてくれるのだから。
でも・・・・それでもルミナはフェニスの誘いに乗り切ることはできない。
なぜなら・・・・・
誘いに乗ってしまえばフェニスはこの世界を歪ませ、崩壊させてしまうことは明らかなのだから。
「・・・・まあ、いきなりこんなことを言われても戸惑ってしまいますよね。少しだけ時間をあげましょう」
「・・・・時間を?」
「はい。今日のところはこのまま引き上げてあげます。ですので・・・・ゆっくり時間をかけて整理してください」
「・・・・・・」
「・・・・ナルミさん」
スッ
フェニスはルミナに口付けした。深い深い口付けを・・・・・
「次に会うときは・・・・・あなたの迷いを全て断ち切ってあげますからね」
「!?」
表情を驚愕に染めたルミナからフェニスは名残惜しそうに離れた。
「・・・・・来なさい」
「はい、フェニス様」
フェニスが言うと、倒れ伏していた5人が辛そうにフェニスの下に集まってきた。
「それでは行きましょう。帰ったら任務失敗の罰を与えますのでそのつもりで」
「「「「「・・・・・はい」」」」」
フェニスが5人を連れてその場から去ろうとすると・・・・
「待て!」
一夏がそれを引き止めた。
「あんたら・・・・一体なんなんだ!ルミナとどういう関係なんだ!」
先程のフェニスに与えられた恐怖はまだ抜け切っていない為、一夏の体は震えている。だが・・・・それでも聞かずにはいられなかった。
「私はナルミさんの・・・・ナルミさんだけの女神ですよ」
フェニスは一夏の方に振り返り笑顔で言った。
「女・・・神?」
「ええ・・・・・それはそうと篠ノ之箒、セシリア・オルコット、凰鈴音、ラウラ・ボーデビッヒ、シャルロット・デュノア」
突然フェニスは箒たちの名前を呼び、彼女たちに向き合う。
「・・・・あなた達はナルミさんを苦しめ、悩ませる。次に会った時に・・・・全員殺すので覚悟しておいてください」
「「「!?」」」
なんの前触れもなく突きつけられた殺害宣言。あまりに突然の事に5人は先ほどと同じように恐怖し、戦慄した。
「そして織斑一夏」
「なん・・・・だよ?」
「・・・・残念ながらあなたは創ることができない。不本意ですがナルミさんの為です。あなたは殺さずに傀儡としますのでその心構えをしておいてくださいね」
ニコリと笑みを浮かべながらフェニスは不気味なことを口にする。
「俺を・・・・・創れない?傀儡にするって・・・・どういうことだ!」
「答える義理などありあせん。あなたはただ私の言うとおりになればいいだけです」
「ッ・・・・」
フェニスは威圧するように一夏に言い放つ。一夏は気圧されてしまい、言葉を発することができなくなってしまった。
「それではさようなら、ナルミさん」
フェニスは5人を引き連れて去っていく。フェニスに強い恐怖を抱いた一夏たちは止めることができず、ただただ見ていることしかできなかった。
「・・・・ねえルミナ、あの人は一体・・・・・」
「・・・・・」
フッ・・・・
「え?」
フェニスたちの姿が見えなくなって、シャルロットがルミナに尋ねるのと同時に、ルミナのISが解除され、ルミナは砂浜へと落ちていった。
「ルミナ!!」
シャルロットは砂浜に落ちるギリギリのところでルミナの体を受け止める。
ルミナは目を固く閉ざし、まるで死んだかのように気を失っていた。
「ルミナ!しっかりしてルミナ!」
シャルロットの叫びが辺り一定に響き渡る。それでもルミナが目を覚ますことはなかった。
「落ち着けシャルロット。今はとにかくルミナを連れて帰ろう」
「一夏・・・・うん。わかった」
一夏たちはルミナを連れて旅館へ帰っていった。
狂い、それでも・・・・・・
女神は
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はルミナさんと一夏さんはお休みで・・・・すんごいゲストを呼んじゃいました。
「元・女神のフェニスです。よろしくお願いします」
・・・・なんで呼んじゃったんだろ?(汗)
「ところで主」
な、なんですか?
「・・・・なんでナルミさんがいないんですか?(狂笑)」
そ、それは・・・・まあ今ルミナさんは本編で気を失っていまして・・・・心も乱れてしまっていますから座談会の参加はちょっと・・・・
「・・・・仕方がないですね。許してあげましょう」
た、助かった・・・・ちなみに一夏さんがいないことに関しては?
「どうでもいいですね」
・・・・ですよね。
「それよりも座談会を進めましょう」
は、はい・・・・えっと・・・とりあえず何を話すべきか・・・・
「簡単に私のことを話せばいいでしょう。これだからあなたは無能なんです」
うわぁ・・・・・本当にルミナさん以外に対しては辛辣。まあいいですけど・・・・とりあえず話すことといえばまずフェニスさんがルミナさんを前世の名前『ナルミ』と呼ぶ理由ですが・・・・
「私はそっちのほうが気に入ってるからです」
・・・・単純ですね。
「文句があるんですか?」
ないです!それでは次!フェニスさんは女神を辞めてISの世界にいるわけですが・・・・神を辞めているので神としての力は失っています。まあある意味当然ですね。
「ただ・・・・神として培った知識、記憶はそのまま残っていますね。それに身体能力も並の人間よりも遥かに高いですし」
具体的に言うと知識は束さん以上、身体能力は千冬さん以上といえばその凄まじさがよくわかっていただけるかと・・・・・
「では次にいきましょう。私がISの世界に来たのはナルミさんがIS学園に入学したのとほぼ同時期です。IS世界に来てからは一応ですがある組織に身を置いています」
ある組織というのは・・・・読者も知っているあの組織ですね。強化決定です。
「最後はそうですね・・・・私のナルミさんへの想いを語ってあげましょう」
そ、それはダメです!字数にして10000文字超えそうですから!
「何を言っているんですか?10000000文字は超えますよ?」
余計にダメです!ああもう!今回はここで締めますよ!
「仕方がありませんね」
それでは・・・・・
「「次回もまたきてください!!」」
・・・・・ヤンデレフェニスさんマジで怖いっす(泣)