今回はルミナさんの恋に関して動きがあります!
「まあまだ決定的な告白はしないが・・・・」
「それでも結構重要な話だよな」
ですね。それでは本編にいきましょう!
「本編どうぞ」
side ルミナ
~一夏の部屋にて~
「緑茶でよかったか?」
「ああ。サンキュ」
俺は一夏に差し出されたお茶を受け取り、口に含む。
「うん・・・・一夏って本当にお茶入れるのうまいな」
「そうか?」
「こと緑茶に関しては俺の知る限り一番だな。今度淹れ方教えてくれないか?」
「いいぜ・・・・・・ところでルミナ、相談ってなんだ?」
「・・・・ああ」
そう。俺が一夏の部屋に訪れたのは一夏に相談したいことがあるからだ。その相談の内容は・・・・
「・・・・・なあ一夏、お前って恋したことってあるか?」
「はあっ!?」
・・・・・恋愛相談だったりする。こういっては失礼だが唐変木で激ニブの一夏に相談するのは正直完全に相手を間違っているような気がするが(そこまで言いますか? by作者)なにせIS学園で相談できる男が一夏ぐらいしかいないからな。
「珍しくルミナが相談したいことがあるって言うからなんだと思ったら・・・・・」
一夏は少し困惑している様子だ。
「まあ確かにいきなりこんなこと聞かれたんだから困っちまうよな。それに関してはすまないと思う。でも・・・・結構マジの相談なんだからできたら真面目に答えて欲しい」
「まあそりゃあお前からの相談だし無下にするつもりはないが・・・・」
「それでどうなんだ?」
まあでも前に好きな子はいないって言ってたから恋愛経験もないんだろうが・・・・
「ああ・・・・・まあ一応あったぜ。といってもかなり昔のことだけどな」
・・・・と思っていたが驚いたな。まさかあったとは。
でも・・・・かなり昔の事っていうことはまさか・・・・
「それって・・・・・まさか千冬さんか?」
「なんでそうなるんだよ!?」
「いや、一夏って千冬さんと本当に仲いいからそうなのかなって思って・・・・」
「違ぇよ!確かに家族としては千冬姉のことは好きだけど流石に恋はしねえって!」
その辺はしっかりしているのか・・・・
「そうか・・・・じゃあ箒か鈴あたりか?幼馴染で仲良かったんだろ?」
「・・・・いや、その二人じゃねえよ。まあお前の知ってる人ではあるけどな」
「え?」
箒でも鈴でもなくて俺も知ってる人って・・・・まさか。
「俺は昔・・・・・束さんに恋してた」
結構衝撃的な事実だな。まさか束さんとは・・・・
「千冬姉に紹介されて初めて会ったときは変な人だと思ったんだけど・・・・何度か会ううちに一緒に居て楽しいと思うようになってさ。気がついたら好きになってたんだよ」
まあわからないこともないな。あの人って一緒にいると飽きなさそうだし。まあ本人は興味のない人に対しては相当辛辣らしいが。
「でも前に臨海学校の時好きな子はいないって言ってなかったか?」
「ああ。それは今はの話だよ。束さんのことが好きだったのは本当に昔のことだったし・・・・あの時の俺はまだ子供だったからな。まあ今も大人ってわけじゃあないが・・・・でも子供ながらに本気だったと思うぜ」
「そうか・・・・」
というかいくら子供の時とは言え恋していたのに鈍いのか・・・これは相当に根は深そうだな。
「でもなんでそんなこと聞くんだよ?それと相談の内容に何か関係あるのか」
「ああ・・・・・・・なあ一夏。恋をするっていうのはどういう気持ちになるんだ?」
「え?」
俺の質問に対してキョトンとしと表情をする一夏。
「俺には・・・・わからないからさ。前世含めて今まで恋なんてしたことなかったから」
そう。俺は恋というものをしたことがないから恋についてよくわかっていない。
まあ・・・・前世でハニートラップ仕掛けて擬似恋愛ならしたことあるんだがどれも本気の恋とは到底言えなかったしな。
別に誰かを好きになるという感情がわからないわけではない。事実俺は楯無先輩のことが好きだと自覚しているからな。
ただ・・・・好きであることと恋をしていることがイコールで結べるのかどうかが俺にはわからない。
「そうなのか?なんか意外だな・・・・お前なら彼女の一人や二人いるのかと思ってた」
「・・・・・ちょっと待て一夏。それってどう言う意味だよ?なにか?俺はそんなに軽い男に見えるのか?」
「いや、そういうわけじゃねえけど・・・・」
一夏は目を泳がせながら答えた。うっすらと冷や汗を流しているのも見える。
「・・・・まあいいけどさ。それでどうなんだよ?」
「そうだな・・・・・正直ちょっと難しいな。束さんに恋してたのもかなり前のことだったからあんまりその時の気持ちって覚えてねえし。ただ・・・・」
「ただ?」
「・・・・そんなに複雑なものじゃあないと思うぞ?」
「複雑じゃ・・・・ない?」
「ああ。例えば一緒にいて楽しいとか一緒にいて癒されるとかずっと一緒に居たいとか・・・・そういう風に思うことが恋してるっていうことじゃねえのか?」
一緒に居て楽しい
一緒にいて癒される
ずっと一緒に居たい
それが・・・・恋なのか?
「なんていうかさ。恋なんて難しいこと考えてするものじゃないだろ?というよりそんなこと考えてたら疲れちまうし・・・・だから恋っていうのは結構単純なものだと俺は思う」
「単純なもの・・・・」
「まあ要するに、好きっていう感情と一緒に居たい、一緒にいて楽しい、一緒にいて癒されるっていう気持ちが合わさればそれが恋なんじゃないか?」
「・・・・そうか」
・・・・確かに単純だな。単純で・・・・簡単なことだ。
以前は拒絶していた。それこそ顔を合わせたくないと思える程に・・・・・楯無先輩から距離を置きたいとさえ考えていた。
でも・・・・それは偽りの気持ちだった。
彼女と一緒にいると心のそこから楽しいと思った。
彼女と一緒にいると凍りついた心が暖かくなるのを感じた。
とにかく彼女と・・・・偽ることなく本当の自分をあらわにして一緒にいたいと願っていた。
・・・・そうか。ようやくわかったよ。
俺は・・・・・楯無先輩に恋しているんだ。
「・・・・一夏」
「なんだ?」
「・・・・ありがとな。お前のおかげでようやく・・・・踏ん切りがついたよ」
もう迷わない。俺は・・・・・俺の気持ちに決着をつける。
「・・・・そうか。なら良かった」
一夏は頬笑みを浮かべながら言った。
「詳しいことは聞かないのか?」
「聞かなくてもわかるさ。楯無先輩のことだろ?」
「・・・・なんでわかるんだよ?」
「見てればわかるさ」
「・・・・お前に言われるとムカつく」
「なんでだよ!?」
だって・・・・あの一夏だもんな。
「自分の胸に手を当てて考えてろ・・・・それじゃあ俺行ってくるわ」
「おう。頑張れよ」
「ああ」
俺は一夏の部屋から出て行った。
「本当にありがとうな一夏」
部屋から出た俺はポツリと呟いた。
さて、気持ちはもう決まった。
でも・・・・楯無先輩に想いを告げる前に・・・・・まだやるべきことがある。
「・・・・・ちゃんとけじめはつけないとな」
俺は携帯を取り出し、4人にメールを出した。
「急に呼び出してどうしたんですかルミナさん?」
虚先輩が首を傾げて俺に尋ねてきた。他の3人・・・・千冬さんとシャルロットと本音も不思議そうな表情をしている。
「ええ・・・・あなた達4人に話がありまして」
「話だと?」
「それって何の話オーティー?」
・・・・言わなきゃ。4人にちゃんと・・・・もう後戻りなんてできないんだから。
「俺は・・・・・あなた達4人が俺に抱いている気持ちに気がついています」
「「「「!?」」」」
俺が言うと4人の表情は驚愕に染まった。
「その上で言わせてもらいます。俺は・・・・・あなた達の気持ちに答えることができません」
俺はきっぱりと4人に向かって言い放った。彼女達の想いを打ち砕く言葉を・・・・
・・・・・自分が今どんなに残酷なことをしているのかはわかっている。だが・・・・それでも言わなければならない。言わなければ・・・・・彼女達は俺に対する想いで縛られてしまうから。
彼女達が俺のことを想っていてくれていることに関しては本当に嬉しく思う。でも・・・・・俺はその想いに答えることが決してできない。
彼女達に対して好意的な感情は抱いている。でも・・・・・俺の心の中心に居るのは楯無先輩だから。
一緒にいて一番楽しいと思うのは・・・・そしてずっと一緒にいたいと思うのは楯無先輩だ。
だから・・・・・彼女たちの想いには応えられない。
もしかしたら自分を選んでくれるかもしれないという幻想を抱かせるわけにはいかないから・・・・・俺は彼女達の想いを打ち砕く。
「・・・・それってルミナが好きなのは楯無先輩だから?」
シャルロットが恐る恐ると聞いてきた。
「・・・・そうだ。この気持ちは決して変わらない。俺は・・・・・楯無先輩のことをなによりも愛している。だから・・・・ごめんシャルロット。皆も・・・・・本当にすまない」
俺は4人に向かって頭を下げた。俺にできることは・・・・これぐらいしかないから。
「・・・・ルミナくん。頭をあげてください」
虚先輩の優しい声が聞こえてきた。
「ルミナくんが謝ることなんてありませんよ。少なくとも私は・・・・・ルミナくんの気持ちもお嬢様の気持ちも理解していましたから。あなたを好きになってしまったその時から・・・・・こうなることは覚悟できていました」
虚先輩・・・・
「・・・・・私も覚悟はしてたよ~。オーティーってたっちゃんと一緒にいる時本当に楽しそうにしてたから・・・・・オーティーはたっちゃんのこと好きなんだなってわかってたよ~」
本音・・・・・
「・・・・そうだね。僕もわかってた。だから・・・・・遅かれ早かれいつかはふられるとは思っていたよ」
シャルロット・・・・・
「・・・・お前に頭まで下げられてしまったのだからな。諦めないというのは往生際が悪すぎる。私も・・・・・受け入れるさ」
千冬さん・・・・・
「ただ・・・・一つだけ言わせてもらうぞルミナ。たとえ何があっても・・・・惚れた女は幸せにしろ」
「もしもお嬢様を傷つけるようなことをしたら・・・・私はあなたを絶対に許しません」
「その時は私も怒るからね。オーティーと同じくらい・・・・・私はたっちゃんのことも好きだから」
「楯無先輩は誰よりもルミナのことを想っていた・・・・そんな楯無先輩の気持ち裏切っちゃダメだからね」
「・・・・ああ」
四人とも・・・・本当にいい人だな。本当に・・・・
「それじゃあ俺・・・・行きますね。楯無先輩に想いを伝えに」
「・・・・頑張ってくださいねルミナくん」
「・・・・はい」
俺は虚先輩に返事を返して屋上から去った。
noside
ルミナが去った後・・・・
「・・・・う・・・うぅ・・・・」
本音は涙を流していた。
「本音・・・・よく我慢したわね。偉いわよ」
そんな本音を優しく抱きとめる虚。虚の頬にも・・・・涙が伝っていた。
「・・・・覚悟はしてたけど・・・・やっぱり辛いな」
シャルロットもまた・・・・儚い笑顔を浮かべながら眼から涙がとめどなく溢れ出ている。
「・・・・お前達はまだ若い。生きていれば・・・・ルミナ以上に器量のいい男と出会えるさ」
ただ一人千冬だけが涙を流していなかった。彼女もまた本当は涙を流したいほどに悲しみに暮れていたが・・・・泣かないのは年長者の意地のようなものであろう。
「だからこの失恋の悔しさをバネにして・・・・いい女になれ」
「「「・・・・はい」」」
千冬の言葉に3人は大きく頷いた。
恋は必ずしも報われるわけではない。
それでもこの恋に後悔などしない。
4人は自らの胸に強く刻み込んだ。
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はゲストなしでお送りします。
「てっきりあの4人を呼ぶと思ったんだがそうじゃないんだな」
まあ・・・・彼女たちは傷心してますからね。そんな状態で呼ぶわけにはいきません。
「・・・・本当にあの4人は申し訳ないな」
「ルミナ・・・・」
ルミナさん。気持ちはわかりますがそんな風に悲観的になってはいきませんよ。それに・・・・これ以上謝れば彼女たちを余計に惨めにさせてしまいます。だから・・・・・わかりますね?
「・・・・ああ。あんたの言う通りだな主」
わかっていただければいいです。それでは座談会を進めましょう。
「それじゃあ・・・・まさか一夏に恋愛ごとで諭されるとはな」
「そんなに意外かよ・・・・」
そりゃあまあ一夏さんですからね・・・・なにせあなたラノベ界で1、2を争うほどの鈍さの持ち主ですし。
「俺って一体・・・・」
「でもそれ以上に驚いたのは一夏が束さんに恋していたことだな」
まあ確かにこれは意外だったでしょうね・・・・
「昔の話だからな・・・・・今は・・・・そういう感情は持ってないし」
「ほんの少しもか?」
「・・・ああ。別に特別何かあったわけじゃねえけどさ。まあそれでも束さんが大切な人だっていうのは変わりねえし」
「そうか・・・・」
そしてその束さんは現在ルミナさんにご執心ですからね・・・
「そういやルミナはあの4人にはちゃんとけじめはつけてたけど束さんにはどうするんだ?あの人ともフラグは建ってなかったか?」
「・・・・・いずれ話さないととは思っている」
ですが彼女は一筋縄ではいきませんよ。彼女は中々に曲者ですから・・・・簡単には諦めないでしょう。
「・・・・・なんか大変なことになりそうな気がする」
「同感」
まあその時は頑張ってください。
さて、次回はいよいよ楯無さんに想いを告げる話になります。
「流石に緊張はするな・・・・初めてのことだし」
「頑張れよ」
「ああ」
では今回はここで締めましょう。
それでは・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」