今回から楯無さんのあの問題について取り掛かります!
「とうとう彼女が物語りに関わってくるのか」
「どうなるかな・・・・・」
それは本編を見てのお楽しみです。
さて、本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
side ルミナ
刀奈による隆厳さんへの説教が終わった後、俺は刀奈の部屋に案内されたのだが・・・・
「全く・・・・本当にお父さんは・・・・」
刀奈は依然愚痴っていた。
「娘思いのいい父親じゃないか」
「だからってあれは行き過ぎよ!いつまでたっても子供離れしないんだから・・・・・私の身にもなって欲しいわ!」
よほど昔の自分のことを話されたのが恥ずかしかったのであろう。刀奈は顔を真っ赤にして怒っている。
まあ確かに隆厳さんのあれは行き過ぎではあるな。キャラが変わっていたし・・・・・ああいうのを世間一般的に親バカというのだろう。
・・・・・・それだけ娘が大切だということだろうが。
「気持ちはわからないでもないけどとにかく少し落ち着けよな、刀奈」
怒った刀奈も可愛いけど流石にそろそろ静まって欲しかったので俺はとりあえず刀奈を宥めることにした。
「む~・・・・・わかったわよ」
まだ納得がいかないといった表情であるがなんとか刀奈は落ち着きを取り戻してくれた。
「ん、いい子だな」
俺は刀奈の頭を軽く撫でたやった。
「・・・・・子供扱いしないでよ」
「と言いながら気持ちよさそうに見えるんだが?」
言葉とは裏腹に刀奈の表情は緩んでおり、気持ちよさそうに目を細めている。
「・・・・・バカ」
少し恥ずかしそうに顔を赤くしてそっぽを向く刀奈。
・・・・・何この可愛い生き物。すっげえ愛でたいんですけど。
でもまだ日が高いし今は我慢しよう。
「それにしても・・・・・ここが刀奈の部屋か」
俺はとりあえず話題を変えることで刀奈を愛でたい衝動を抑えることにした。
「そ、そんなにジロジロ見ないでよ」
「なんでだ?別におかしいところはないぞ。可愛らしい部屋だ。こういう部屋俺は好きだぞ」
刀奈の部屋はいわゆる普通の女の子の部屋であった。
棚には漫画やDVD、ゲームが整理されており、ベッドの上にはいくつかの小さなぬいぐるみが並んでいる。部屋の中央にある背の低い小さな丸机にはクリスタルのイルカのインテリアが置かれていた。
正直刀奈の部屋はもっと重苦しいきっちりしていたものを想像していたのだが・・・・・当たり前だが刀奈も普通の女の子とあまり変わりはないのだろうな。
「そ、そう。気に入ってくれてよかったわ」
刀奈嬉しそうに頬を緩まて笑顔を浮かべた。だがその笑顔はどこかぎこちなく見える。
「・・・・なあ刀奈。お前もしかして緊張しているのか?」
「!?な、何を言ってるのよルミナ!な、何で私が緊張なんて・・・・・」
・・・・・・スゲエわかりやすいリアクションだな。
「うん。緊張してるっていうことがよくわかったよ」
「し、仕方がないでしょ!お父さん以外の男の子を部屋に入れたのは初めてなんだから!緊張ぐらいするわよ!」
はははっ!照れ隠しからムキになってるな刀奈。
でもまあ・・・・・俺も人の事言えないんだけどさ。
「・・・・・俺もだよ」
「え?」
ギュッ
俺は刀奈の耳が俺の胸に来るように抱きしめた。
「俺の心臓の音聞こえるか?」
「・・・・うん。すごく早い」
「俺も女の子の・・・・・それも恋人の部屋に入るなんて初めてだからさ。緊張して凄くドキドキしてるんだよ」
「・・・・そっか。私と同じなのね」
刀奈は顔を上げて俺に満面の笑顔を向けてくる。
「ああ。そうだな」
それに釣られて俺も自然と笑顔を浮かべていた。
・・・・・こんな気持ちになれたのも刀奈のおかげなんだよな。
・・・・・ありがとう、刀奈。
それから俺と刀奈は部屋の中で適当な雑談をしたりゲームをしたりして過ごしていた。
先ほどまで感じていた緊張は話をしているうちになりを潜め、俺も刀奈も今はリラックスしている。
そんな中・・・・
「と、そういえば刀奈。お前の妹の簪さんも帰ってきてるのか?」
「えっ!?か、簪ちゃん!?」
俺が簪さんの事を話題に出すと刀奈はわかりやすく動揺してみせた。
「?どうした刀奈?」
「う、ううん。なんでもないわよ」
言葉とは裏腹に明らかに視線を逸らしている刀奈。
「それよりも今からヴァンガードしない?最近デッキを改造したから試してみたいのよ。いいわよね?」
そして俺の質問に答えることなく話題を変えてきた。
そういえば刀奈は今までただの一度も妹の簪さんの事を話題に出していなかったな・・・・・
簪さんと何かあるのだろうか?
「・・・・・刀奈。簪さんと何かあるのか?」
「うっ・・・・・」
思い切って聞いてみると刀奈はたじろいだ。この反応からして俺の推測は正しいのだと確信を持てる。
「お前の性格上妹を嫌っているということはまずありえない。それなのに今まで話にも出さなかったっていうことは・・・・・よほどの事情があるんだな?」
「・・・・・・」
刀奈は沈黙を貫いた。だがそれこそ俺の言っていることを肯定している証拠だ。
「・・・・・お前が話したくないというのなら無理に聞くつもりはない。だができることなら話して欲しいと思う。お前が俺の救ってくれたように・・・・・俺もお前を救いたいから」
俺は刀奈のおかげで自らに架した呪縛から解き放たれ、救われることができたんだ。
だから・・・・・・刀奈が何かに苦しんでいるというのなら俺はその苦しみから刀奈を救ってやりたいって心の底から思う。
それが俺の・・・・・願いでもあるから。
「ルミナ・・・・・ありがとう。あなたがそう思ってくれて凄く嬉しいわ」
「・・・・・話してくれるか?」
「ええ。聞いて。私が・・・・ずっと思い悩んでいたことを」
刀奈は自らの内に秘めていた簪さんとの問題のことは話し始めた。
「なるほど・・・・・つまり簪さんは刀奈に対してコンプレックスを抱いていてそれが原因で仲がうまくいっていないっていうことか」
「・・・・うん」
刀奈は悲しそうに俯きながら返事を返してきた。
どうやら簪さんは昔から優秀すぎる刀奈と比較されてしまったせいでコンプレックスを抱くようになって自分を卑下するようになってしまったようだ。
そしてそのコンプレックスを克服するために他人の力を借りずに自分の力だけで物事を解決しようとするようになってしまったために、刀奈との間に確執が生まれた。
・・・・・何ともいたたまれない話だな。
「本当は自分で気がついていないだけで簪ちゃんだってものすごく優秀な子なの。だけど簪ちゃんは自分に自信を持っていなくて・・・・」
「・・・・・それがコンプレックスを助長させ、お前への確執が深まったってことか」
「ええ・・・・・私は昔みたいに簪ちゃんと仲良くしていたいんだけど・・・・・簪ちゃんはもう私と口も聞いてくれなくなちゃって・・・・話をする機会ができてもなんて言えばいいのかわからなくなって・・・・それで私・・・・」
いつの間にか刀奈の目からは大粒の涙が溢れ落ちていた。それほどまでに簪さんとの冷え切ってしまった関係性に心を痛めてしまっているようだ。
「・・・・刀奈」
俺は刀奈を抱きしめ、顔を胸に押し付けた。
「そっか・・・・それは辛いよな。大切な家族とわかり合えなくて・・・・・仲良くしたいのにそうできないなんて」
「・・・うん」
「・・・・・なあ刀奈。簪さんのこと、俺に任せてくれないか?」
「え?」
「俺さ・・・・・わかるんだよ。簪さんの気持ち。俺も・・・・・・同じだったからさ」
今の簪さんは昔の・・・・・幼い時のナルミと同じだ。
「同じって・・・・どういうこと?」
「俺がナルミだった時さ・・・・・今の簪さんと同じコンプレックスを抱いていたことがあったんだ。ナルミには凄く優秀な姉がいて・・・・・幼い頃ナルミはいつも自分と姉を比較してコンプレックスを抱いていた。だから・・・・・そのナルミの記憶を持っている俺にも簪さんの気持ちがわかるんだよ」
あの時のナルミは・・・・・いつも姉の優秀さにひがんでいて辛い思いをしていた。自分に価値を見出すことができずにいた。
本当に・・・・・苦しんでいた。
きっと簪さんも・・・・・同じなんだろう。
「ルミナ・・・・・」
「だから・・・・・簪さんとのことを俺に任せてくれないか?正直上手くいくかどうかはわからないけど・・・・・それでも刀奈の力になりたいから」
「・・・・・いいの?私と簪ちゃんとのことはルミナとはなんの関係のないことなのに・・・・・」
「いいも何もさっき言っただろ?俺は刀奈の力になりたいんだ。それに・・・・・・簪さんのことも救いたいんだ」
これは嘘偽りのない正直な気持ちだ。
簪さんをコンプレックスから救ってあげたい。そして刀奈と仲直りして欲しい。
これは俺の勝手な憶測だが・・・・・コンプレックスを抱いていても簪さんも刀奈に対して悪い感情は持っていないと思うから。
だって二人は・・・・・たった二人の姉妹なんだから
「・・・・・わかったわ。簪ちゃんのこと・・・・・ルミナに任せたわ」
刀奈は俺の背に手を回して強く抱きしめながら言った。
「ああ。きっと・・・・・何とかしてみせるよ」
俺は刀奈の肩に手を置きながら返事を返す。
さて、そうとなれば色々と作戦を考えないとな。
さすが前世で姉さんにされた
何か上手い手はないものか・・・・・
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回もルミナさん、一夏さん、楯無さんの3人と進めていきます!
「もはや楯無はレギュラーといっていい頻度で座談会に出ているな」
「もしかして私このまま正レギュラー?」
まあその可能性も無きにしも非ずですね。
「まあそのことはとりあえずおいておいて座談会を進めようぜ」
「そうだな。今回からとうとう簪さんが話に関わってきたな」
今までほとんど触れていませんでしたからね・・・・・ようやくといった感じがします。
「そうね。ところでルミナは簪ちゃんのことさん付けで呼ぶのね」
「まあまだ会ったことがないからな。さすがに呼び捨てにはできない」
「そういやお前って基本初対面の相手にはさん付け敬語なんだよな」
「それが礼儀だけどな」
まあ今はその話はいいじゃないですか。あまり関係ありませんし。
「そうね。それでルミナ、一体どうするつもりなの?」
「・・・・・まだ思いついていないんだよな。次回までには考えておくけど」
「そうか・・・・・ところでお前が最後に言っていた前世で姉にされたあの手ってなんなんだ?」
「・・・・それは次回になったらわかると思う。まあ知らないほうがいいけどな・・・・・(遠目)」
「ルミナが遠目に・・・・・本当にあなた何されたのよ」
「俺としてはその前世の姉さんって言うのが気になるな。前から話はちょくちょく出ていたけど具体的にはどんな感じなんだ?」
「千冬さんと束さんと楯無を足して割ったような性格の人だ」
「・・・・・よくわからないけどすごい人だって言うのはよくわかった」
「・・・・・私も」
・・・・・まああの人は本当にね。すごい人なんだよ。機会があったら話しますね。
さて、今回はここで締めにしましょう。
それでは・・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きなさい)(きてください)!!」」」」
次回!とうとう簪さん登場!!