IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第64話!

長らくお待たせして申し訳ありません・・・・・

「それで今回だが・・・・・新キャラ登場だな」

「どんな人なのかは見てのお楽しみだな」

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ」


第64話

side ルミナ

 

現在俺は広間で更識家の人間+のほほんさん、虚先輩と一緒に刀奈と虚先輩が作った料理を食べている。ちなみに俺の右隣に刀奈、左隣にはのほほんさんがいる。

 

「どうルミナ?美味しい?」

 

刀奈は恐る恐ると俺に感想を聞いてきた。多分俺の口に合うかどうか気になるんだろうな。不安そうな表情している。

 

・・・・ここは正直に感想を言ったほうが良さそうだ。

 

「美味しいよ。俺好みの味付けだ」

 

「そ、そう・・・・口に合ってよかったわ」

 

俺が率直に思ったことを言うと刀奈は嬉しそうに顔を綻ばせる。

 

料理は本当に美味しくて俺の口によく合っている。それこそ素直に毎日食べたいなと思わせるほどにだ。

 

それにしても・・・・・・

 

「・・・・・(ニコニコ)」

 

・・・・・なんかさっきからやたらと意味ありげな視線を感じるんだが?

 

「あ、あの・・・・何故俺を見つめているんでしょうか?」

 

俺は視線向けた本人・・・・・静葉さんに聞いてみた。

 

 

 

静葉さんは刀奈と簪の母親だ。

 

刀奈や簪と同じ水色の髪をもち、非常に若々しい。初見では二人とは姉妹だと言われてもきっと疑うものはいないであろう。これで30代後半だというのだから本当に驚きだ。

 

そんな静葉さんは・・・・・何故か俺にニコニコと清々しいほどの笑みを浮かべながら見つめてきていた。

 

「ごめんなさい。気にしないでちょうだい」

 

静葉さんは笑顔を一切崩すことなく俺に言ってくる。

 

「と言われましても・・・・・」

 

「お母さん・・・・ルミナが困ってるからやめてあげて」

 

刀奈はどこか呆れた様子で静葉さんに頼み込む。

 

「え~・・・・・」

 

静葉さんは渋るように頬を膨らませる。その表情は非常に可愛らしい。

 

「え~じゃない!全くもう・・・・」

 

刀奈は静葉さんの態度を目にして額に手を当てる。他の皆は苦笑いを浮かべていた。

 

「でもまあ確かに・・・・・本人が困っているというならやめるべきよね、うん。ごめんなさいねルミナくん」

 

「い、いえ・・・・・確かに少し困惑はしましたが迷惑というわけではなかったので」

 

「優しいのね。流石は刀奈ちゃんの恋人だわ♪」

 

「お、お母さん!」

 

クスクスと笑いながら言う静葉さんに刀奈は怒鳴った。

 

なんというか・・・・・隆厳さんの時もそうだったけど家にいるときの刀奈って普段と結構印象違うな。普段は飄々として掴みどころがないって感じだけどと家じゃあツッコミなのか・・・・・まあツッコんでる刀奈も可愛いから全然いいんだけ。

 

「のほほんさん。刀奈って家ではいつもこんな感じなのか?」

 

「そうだね~。大体はそうだよ~」

 

やっぱりそうなのか・・・・・結構気苦労耐えなかったのかな?

 

「それにしても・・・・刀奈ちゃん。あなた本当にいい人を見つけたわね」

 

静葉さんは刀奈の目を真っ直ぐに見つめながら言う。依然笑顔であるがそこか真剣さを感じさせる。

 

「あの・・・・静葉さん。まだあったばかりの俺の事をいい人と決め付けるのは尚早では?」

 

「そんな事ないわよ。だって・・・・・刀奈ちゃんと簪ちゃんが仲良く隣に座っているもの。前までは距離を置いていたのに・・・・・これってルミナくんのおかげなのよね?」

 

「いえそんな・・・・・俺はただ自分の好きなようにしただけです」

 

基本俺は自分勝手だしな。

 

「だとしたら・・・・ルミナくんはやっぱりいい人ね」

 

「え?」

 

「いい?誰かの為に何かをしたい。助けたい、救いたいっていう思いはどんなに綺麗だとしても自己満足・・・・つまり自分の為のことなのよ。そしてそれを自覚していることと自覚していないとでは全く違う。それを自覚していない人は時に見返りを求めすぎてしまうことがあるからよ。自分はこんなにも尽くしているのだから何か見返りが欲しいってね」

 

それは・・・・・まあわかるな。人間っていうのは基本的にエゴだ。そういう感情を抱くことは往々としてある。そういう人は前世含めて結構見てきたしな。

 

「でもあなたは自分のやっていることは自分のためのことだって理解して自覚している。そういう人は必要以上に見返りを求めようとしないからあなたはいい人なのよ」

 

「静葉さん・・・・」

 

「お母さんの言うとおりね。私はルミナの・・・・・そういうところにも惹かれたから」

 

・・・・・見返りを求めすぎないからいい人か。自分としてはそういうのあんまり考えたことなかったんだけどな・・・・・でもまあ悪い気はしないかな。

 

「ただまあ・・・・そうね」

 

「なんですか?」

 

「これは私の勝手な憶測なんだけど・・・・あなたの場合はそれが高じて人を頼ることを避けようとしてないかしら?例えば本当に苦しくて辛い時も自分だけで悩んで自分だけで解決しようとしたり」

 

「「「それは確かに」」」

 

静葉さんが苦笑いをしながら言った言葉に刀奈、のほほんさん、虚先輩は同時に頷いた。・・・・・・なんか釈然としないが否定できない。

 

「そうなのお姉ちゃん?」

 

「そうよ簪ちゃん。ルミナってばいっつも自分一人で背負い込んでるのよ。しかも心配してくれてる人がいるってわかっていながらしてるんだから質が悪いわ」

 

刀奈は呆れたように簪に説明する。・・・・・これも否定できないな。前までの俺は正しくその通りだったし。

 

「私はそれが悪いことだとは言わないわ。それもあなたの優しさでもあるんだから。でもね・・・・・あなたが一人で抱え込んでしまった時に今一番悲しむのは他でもないあなたの最愛の刀奈ちゃんなの。それはわかってるわよね?」

 

「はい」

 

「私は刀奈ちゃんのお母さんだから・・・・刀奈ちゃんが悲しむところは見たくない。それもわかる?」

 

「・・・・・はい」

 

「なら・・・・・絶対に刀奈ちゃんを悲しませちゃダメよ。もしもあなたのせいで刀奈ちゃんが悲しむようなことがあれば・・・・・私はあなたを許せなくなっちゃうから」

 

静葉さんは俺を見据えながら言った。その声は穏やかであるにもかかわらずどこか脅すような迫力が・・・・・そして諭すような優しさを感じられた。

 

「・・・・言われるまでもありませんよ。俺も刀奈を悲しませるような事はしたくありませんし・・・・何より刀奈のおかげで気づかされましたからね」

 

俺が一人で抱え込んでしまったせいであの時刀奈は・・・・涙を流してしまったんだからな。

 

もう・・・・・あんなふうに刀奈を泣かせたくはない。

 

・・・・・泣かせないと決めた。

 

「そう・・・・それが聞けてよかったわ」

 

静葉さんは安心したように頬笑みを浮かべた。

 

この人は本当に・・・・・すごくいい母親なんだろうな。

 

「さて、それじゃあ食事を再開しましょう」

 

静葉さんの一言で、俺達は中断していた食事を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでルミナくん。ひとつ聞きたいことがあるのだがいいかね?」

 

食後に虚先輩が入れてくれた紅茶を飲みながら隆厳さんが俺に尋ねてきた。

 

「なんですか隆厳さん?」

 

「夏休みの間の予定はもう決まっているのかね?」

 

「まあそれなりには・・・・・それがどうかしましたか?」

 

「なに、君さえよければ夏休みの間はここで過ごしたらどうかと思ってね」

 

「・・・・え?」

 

俺は隆厳さんの提案に一瞬呆気にとられてしまった。

 

「お、お父さん!?いきなり何言ってるの!?」

 

「どうした刀奈?まさか嫌なのか?」

 

「そ、そんなことないわ。むしろ嬉しいくらいだし・・・・・」

 

刀奈は満更でもなさそうに頬を赤らめる。

 

「ならいいじゃないか」

 

「で、でもそんなこといきなり言われたらルミナが困るでしょ!」

 

「確かに急ではあったわね・・・・でも私は隆厳さんの言っていることに賛成よ?」

 

「お母さんまで!?」

 

「だってルミナくんはいつかは刀奈ちゃんの入婿としてこの家で暮らすことになるんだし。だったら悪い話ではないでしょう?」

 

「なっ!?」

 

まあ静葉さんの言ってることは尤もだな。刀奈は更識家の頭首の『楯無』なんだから将来的に俺が入婿になるのはほとんど確定しているようなものだし。

 

「まあ確かに悪い話ではないですね」

 

「え?」

 

「遅かれ早かれそうなるんだ。だったら断る理由はない。といっても夏休み中色々と予定があるからここにいられない時間も結構多いけどな」

 

「私もそれでいいと思いますよお嬢様。何よりお嬢様にとってもそれは嬉しいことなのでしょう?」

 

「私も賛成~。私もオーティーと一緒にいる時間が増えるし~」

 

「私も・・・・お義兄さんから色々と聞きたいこともあるし」

 

虚先輩、のほほんさん、簪も話に乗っかってきた。

 

「反対意見は無いようだね。それじゃあ決定だ」

 

皆が賛成の意を示したことによって、隆厳さんの提案は可決された。刀奈自身も直接反対しているわけでもなかったしな。

 

「というわけでよろしくな刀奈」

 

「う、うん・・・・・///」

 

刀奈は嬉しそうに・・・・・だがどこか恥ずかしそうに頬を染めて頷いた。

 

(全く、IS学園では同じ部屋で生活しているっていうのになんでこんなに恥ずかしがってるんだよ・・・・・まあ可愛いからいいけど)

 

こうして俺は夏休みの間は基本、更識家で生活することになった。




あとがき座談会のコーナー!INIS!!

今回のゲストは楯無さんの母親の静葉さんです!

「よろしくね~♪」

はいよろしくお願いします!

「お父さんは座談会に来てないのにお母さんは来るのね・・・・」

「あら?何か問題があるの刀奈ちゃん?」

「そういうわけじゃあないんだけど・・・・・」

まあ隆厳さんも機会があればいつか呼ぶつもりですけどね。

「絶対とは言わないのか・・・・・それにしても静葉さんってなんていうか・・・・凄い人だな」

「一夏に同意だな。穏やかなんだがなんというか・・・・逆らい難い感じがする」

「まあある意味当然よ。なにせお母さんはうちで一番立場が強いから・・・・・・・」

「何言ってるのよ刀奈ちゃん。私はきちんと隆厳さんをたてているわよ?」

「でも喧嘩したときはいつもお母さんの圧勝・・・・」

「何か言った刀奈ちゃん?(黒笑)」

「いえなんでも!」

((なんか今一瞬更識家のヒエラルキーが見えたような・・・・))

それはさておいて、本編では出ていませんが実は静葉さんには更なる設定があるんですよね。

「そうなのか?それってどんな設定だ?」

具体的には言えませんが作中のある人とお知り合いとだけ言っておきましょう。

「あ~・・・・・なんとなく俺わかった」

「え?本当ルミナ?」

「あくまでなんとなくだけどな。だがこの主が考えそうなベタなことだよ」

ベタって・・・・まあ確かにそうなんですけど。特に意外性を持たせてるわけじゃあないですし。

「まあそれについてはそのうちわかることだから一旦置いて別の話をしましょう」

「夏休みの間ルミナは楯無先輩の家で過ごすんだよな?そこのところどうだ?」

「どうと言われてもな・・・・まあ多少は緊張するが特にこれといって感想はないな」

随分冷めてません?

「だって夏休みに入る前は同じ部屋で過ごしてたし」

「まあ・・・・確かに今更感はあるわよね」

「と言いつつ刀奈ちゃんは恥ずかしがってたけどね」

「それは言わないでお母さん!」

「フフッ、ごめんなさい」

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・




「「「「「次回もまたきてくれ(きなさい)(きてね)(きてください)!!」」」」」
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