久しぶりの本編なんですが・・・・・ちょっと調子が悪いかもです(汗)
「・・・・大丈夫なのか?」
・・・・・それは読者に判断を委ねましょう。
「なんか・・・・・ダメっぽいな」
それでは本編に行きます。
「本編どうぞ」
「ふぁ・・・・・眠」
ルミナは部屋に備え付けられているベッドに一人腰掛け、欠伸をする。
現在ルミナがいるのは更識家の客室の一つ。これから更識家で生活するために、与えられた部屋であった。
(今日は色々あって少し疲れたな・・・・早めに寝るか)
ルミナが眠りにつこうとベッドに横になろうとした瞬間・・・・・
コンコン
ルミナの耳に部屋をノックする音が聞こえてきた。
「ルミナ、私よ」
ノックをしたのは刀奈であった。
「刀奈か・・・・どうした?」
「ええ、少しルミナと話がしたくて来たの。入ってもいいかしら?」
「ああ。もちろん」
「それじゃあ失礼するわね」
ルミナは快く申し出を受け、刀奈は部屋に入った。
「あら?もしかしてこれから寝るところだったかしら?」
刀奈はルミナがベッドに腰掛けていることからそう思い、ルミナに聞いてみた。
「まあな。でも・・・せっかく刀奈が訪ねてきたんだ。睡眠よりも恋人を優先するのは当然だろ?」
「・・・・あなた最近結構恥ずかしいことを平然というようになったわね」
刀奈は頬を赤く染めながら言う。
「俺は事実を言っているだけだ。別に恥ずかしくはない」
「・・・・こっちが恥ずかしいのよ」
「はははっ!そいつは悪かったな。まあやめる気はないけど♪」
「本当にいい性格してるわね」
「褒め言葉として受け取っておくよ。それよりもそんな部屋の入り口にいないでこっちに来たらどうだ?」
「そうね」
ルミナに促され、刀奈はルミナのすぐ傍まで歩み寄り、隣に腰を下ろした。
「今日はお疲れ様ルミナ」
「そうだな・・・・確かに少し疲れたよ。特に隆厳さんとのことに関しては」
「・・・・・それについては本当にごめんなさい」
「別に刀奈が謝ることじゃないさ。疲れはしたけど嫌じゃなかったしさ」
ルミナは苦笑いを浮かべながら言う。
「本当に隆厳さんはいい父親だと思うよ。隆厳さんだけじゃなくて静葉さんもいい母親だし簪もいい子だ。刀奈はいい家族に恵まれてるよな」
「・・・・そうね。私は家族に恵まれているわ」
刀奈は自身の家族のことを思い、頬を緩ませる。
「簪ちゃんとは今日までギクシャクしていたけれど・・・・・それでも私にとっては大切な妹で可愛い妹だわ。少し変わっているところもあるけどお父さんとお母さんのことも尊敬しているし・・・・うん。やっぱり私は家族に恵まれているわ。それに・・・・・」
刀奈はルミナの方を向いた。
「今は・・・・・もう一人家族がいる」
「え・・・・?」
「私にとってルミナは・・・・・大切な家族の一員だと思っている。ルミナは私の・・・・・大切な夫ですもの」
刀奈は微笑みを浮かべルミナを見つめる。
「刀奈・・・・顔が真っ赤だぞ?そんなに恥ずかしかったのか?」
「なっ!?ちょっとルミナ!雰囲気を壊すこと言わないで!」
「ごめんごめん。でも・・・・俺が刀奈の家族か。そう思ってくれて素直に嬉しいよ。俺には・・・・・家族がいないからさ」
ルミナは儚げな表情を浮かべた。
「ルミナ・・・・・聞いてもいいかしら?」
「なんだ?」
「前から疑問に思っていたのだけれど・・・・・どうしてルミナには家族がいないの?あなたがこの世界に転生したのは今から1年半ぐらい前・・・・・記録ではあなたの家族はそれよりも前に事故や病で無くなっていることになっているわ」
「・・・・・」
刀奈が恐る恐ると尋ねるとルミナは表情を曇らせた。
「もしかして・・・・あなたが望んだことなの?」
「・・・・・そうだよ」
「・・・・理由を聞いてもいいかしら?」
このようなことを聞くのは無遠慮だということを刀奈は理解している。しかしそれでも聞かずにはいられなかったのだ。
ルミナは刀奈にとって最愛の恋人・・・・・故に刀奈はルミナのことを知りたいと願う。
知れば・・・・・少しでもルミナのために何かができるかもしれないから。
「刀奈も知っているように以前の俺は・・・・自分のことを『存在しない者』だと思っていた。だから俺は・・・・家族を求めなかったんだよ。家族を持たないことで俺は自身を・・・・・・『存在しない者』であることを証明しようとしたんだ」
「ルミナ・・・・・」
「でも・・・・・今思えばそれは建前なんだよな」
「え?」
「俺が家族を欲しなかった本当の理由は・・・・・前世でのトラウマだ」
「前世でのトラウマ・・・・・あっ」
刀奈は以前ルミナの言っていたことを思い出した。
「以前話しただろ?俺の前世・・・・ナルミは家族を失い、それが原因でナルミは血と罪に身を染めた。その記憶が俺にはあるんだ。だから俺は・・・・・家族を欲しなかったんだよ。家族を失うのが・・・・・恐いから」
ルミナは顔を青ざめさせながら言う。
「あんな思いは・・・・・もうしたくないと思った。あんな辛くて苦しくて・・・・死ぬよりも悍ましい絶望を俺は味わいたくない」
失うことを恐れる者にとってその恐怖を回避する最も有効な手段・・・・・それは持たないことだ。
持たなければ・・・・・失うこともないのだから。
「・・・・・」
ギュッ
刀奈はルミナの体を強く抱きしめた。
「私は・・・・・家族を失う苦しみも悲しみもわからない。絶望も・・・・わからない。でも・・・・それでも私は・・・・あなたの家族でありたいと思う」
「・・・・大丈夫だよ刀奈。さっきも言っただろ?刀奈が俺のことを家族だと思ってくれて嬉しいって。今はもう・・・・・家族が欲しくないだなんて思ってない。失うのは恐いけど・・・・・失わないように今度こそ守るから。だから・・・・・大丈夫だよ」
ルミナは刀奈の頭を撫でながら優しく抱き返す。
今のルミナはきちんとわかっている・・・・・否、思い出している。
家族によってもたらされる安らぎを。
持たなければ得られない幸せを。
だから今のルミナは・・・・・家族を持つことを否定しない。
「本当に・・・・・刀奈には感謝している。俺を家族の一員だと言ってくれて・・・・・ありがとう。俺にとっても刀奈は・・・・大切な家族だよ」
「ルミナ・・・・」
見つめ合うルミナと刀奈。
「刀奈・・・・・家族として一つお願いがある。お前の温もりを・・・・・感じさせてくれないか?」
「・・・・ええ。もちろん。私も・・・・あなたの温もりを感じたい」
ルミナと刀奈は互いに抱き合ったままベッドに横たわり・・・・・
朝まで互いの温もりを感じあっていた。
座談会は今回はお休みさせてもらいます。
なにげに本編と同じぐらい考えるのが大変なので(汗)
本当に申し訳ないです。
それでは次回もまたきてくださいね!