今回はルミナさんが箒さんを説得する話です!
「というわけで一夏の出番はほとんどないな」
「まあそれは仕方がないことだし気にしねえよ」
それじゃあ前フリはここまでにして本編にいきましょう!
「「それでは本編どうぞ」」
side ルミナ
箒を説得するべく1025室の前に来たのだが・・・・・・
「・・・・・穴だらけだな」
1025室の扉にはいくつもの穴があいていた。
「・・・・・これってやっぱ箒がやったんだよな?」
・・・・・いくらなんでもこれはやりすぎだろ。一夏はよく無傷で俺の部屋にたどり着いたな。
それにしても・・・・・やはり一夏だけではなく箒にも問題はあるようだな。その事についてもきちんとはなさないとな。
コンコン
「・・・・・・誰だ?」
扉をノックすると部屋の中から箒の声が聞こえてきた。声色から明らかに機嫌が悪いことがわかる。
「ルミナだ」
「ルミナ?なんのようだ」
「ちょっと話たいことがあるんだ。入ってもいいか?」
「・・・・・・ああ。鍵は空いてるから入れ」
「それじゃあ失礼するぞ」
俺は部屋に入った。
「・・・・・うわぁ」
部屋の中の様子を見て俺は思わず絶句した。
部屋の構造自体は俺の部屋と同じなのだが・・・・・荒れ放題だ。どうやら箒はよほど激しく一夏に襲いかかったようだ。しかも・・・・・・
「・・・・・箒」
「なんだ?」
「・・・・・・あれはちゃんと片付けておけ」
俺は左手で目を覆い、右手でそれを差して言った。
「あれ?・・・・・!?」
箒はものすごい速さでそれを・・・・・・ブラジャーを拾い上げて自分の鞄の中にしまった。
「・・・・・見たか?」
「・・・・・ゴメン」
「・・・・・忘れろ」
箒は俺を睨みつけて言う。
「・・・・・わかった」
・・・・・すげえ恐いな。まあ一夏みたいに木刀で襲撃されなかっただけマシか・・・・・・見つけたのが一夏だったらまた襲撃されていたかもしれないけど。
「ところで一体何のようだ?」
と、そうだ。本題に入らないとな。
「ああ。実はさっき俺の部屋に一夏が来てな」
「一夏が?」
あ、一夏の名前を出した途端に更に不機嫌になったな。わかりやすい。
「ああ。一夏に何があったのかは聞いた。そのことで箒と話をしに来たんだ」
「・・・・・・私は何も悪くない。悪いのは一夏の方だ」
アハハ・・・・・やっぱりそうきたか。まあ予想通りだな。
「確かに今回のことは一夏が悪いな」
「当然だ。あいつにはデリカシーが・・・・」
「ただし7割だ。3割は箒が悪い」
俺は箒の言葉を遮っていった。
「どういうことだ?」
「・・・・・・少しこれ借りるぞ」
俺は近くに置いてあった木刀を手にした。そして・・・・・
バシッ!
木刀で自分の左腕を殴打した。
「ッ!!」
「!?何をしているルミナ!」
箒は突然の俺の行動に驚いている。
「あ~・・・・・やっぱ痛えな」
「当然だ!見せてみろ!」
箒は俺の服の袖を捲った。顕になった俺の左腕には痣ができて少し腫れている。
「こんなに腫れてる・・・・・」
「まあ骨には異常はないと思うから大丈夫だ」
俺は自分の左腕を見て冷静に言う。
「何が大丈夫だ!大丈夫なはずないだろ!」
「声荒げるなよ。少し落ち着けよ箒」
「これが落ち着いていられるか!お前は何を考えている!なぜこんなことをした!」
・・・・・・なぜこんなことをしたか、ねぇ
「・・・・・・何が悪い?」
「え?」
「俺がやったことの・・・・・何が悪い?」
「悪いに決まっているだろ!自分で自分を傷つけるなんて!」
「じゃあ自分じゃなかったらいいのかよ?」
「え?」
「自分じゃなかったら傷つけてもいいのか?・・・・・・一夏が怪我してもいいのか?」
「!!」
・・・・・どうやら気がついたようだな。
「箒・・・・・確かに一夏はデリカシーがなかった。あいつが言ったことは最低だと俺も思う。でも・・・・・だからってこれで襲いかかっていいわけがないだろ?」
俺は箒の目の前に木刀をかざした。
「で、でも・・・・・」
「頭に血が上ったから・・・・・なんてのは理由にならないぞ。木刀って言っても簡単に人を傷つけることができる・・・・・・悪くすれば死なせることだってできる凶器だ。それなのに箒はこいつで生身の人間に襲いかかった」
「・・・・・・」
「箒、お前はまだ自分が悪くないだなんて言えるか?それとも・・・・・・一夏はお前にとって傷ついてもいいと思えるほど憎い存在なのか?」
「そんなことない!私は・・・・・・一夏が・・・・一夏のことが・・・・・」
箒は俯きながら消え入りそうな声で呟いた。
「・・・・・好きなんだろ?一夏が」
「!どうしてそれを・・・・・」
「わかるさ、箒を見ていればな。でも・・・・・だからこそ襲いかかったりしたらダメだろう?」
「・・・・・」
「もちろん元はといえば一夏が悪い。あいつが余計なことさえ言わなければ箒が襲いかかるなんてことはなかっただろう。でも・・・・・・これ以上は言わなくてもわかるだろう?」
「・・・・・ああ。私は・・・・・一夏に酷いことをしてしまった。一夏に・・・・・謝りたい」
箒は今にも泣き出しそうな表情で言った。本気で反省しているということがわかる。
「それがわかっていれば十分だ」
「でも・・・・・一夏は・・・・私を許してくれるだろうか?」
「許すさ。というよりさっき一夏には俺から説教してやったからな。むしろあいつから謝ってくると思うぜ。その時は許してやってくれ。あいつも悪気があっていったわけじゃあないと思うからさ」
「・・・・・ああ。それは私もわかっている」
良かった。少しホッとした顔してる。
「・・・・・まあ悪気がない分、10倍タチが悪いけどな」
「・・・・・ふふ、そうだな」
お、笑った笑った。もう大丈夫そうだな。
「頑張れよ箒」
「何がだ?」
「一夏落とすの」
「なっ!?な、ななな何を突然言い出すんだルミナ!」
今度は赤くなって慌てふためいているな。よほど恥ずかしいのか?・・・・・よしこれから箒はこのネタでからかおう。
「ハハハ・・・・まああれだ。俺は箒のこと応援してるから。一夏をものにしろよ。そのためなら俺もある程度協力するから」
「本当か!?」
「ああ」
「ありがとうルミナ!」
箒は俺の手を掴んで言う。よほど嬉しいのだろう。目が輝いている。
「それじゃあ手始めにまず一つアドバイスだ。一夏は鈍い。しかもちょっととかそういう問題じゃなくて犯罪級に鈍い。回りくどいアプローチをしたってまず気がつかないだろう。だからと言って積極的にアプローチをかけたってあいつは変な勘違いを起こして結局気がつかない可能性が高い」
「・・・・・そこまでなのかあいつは」
「そこまでだ。付き合いがそこまで長いわけじゃない俺でも直ぐにそれはわかった」
本当にどんなふうに育ったらあんなふうに鈍くなれるんだろうか?ある意味では尊敬に値するほどだぞ。まああんな風になりたいとは一切思わんが。
「だがそうなってしまっては打つ手がないのでは・・・・・」
「それは・・・・・まあ気合で頑張れ」
「投げやりすぎるぞ!というかそれがアドバイスなのか?」
「冗談だよ。俺から出せるアドバイスはできる限り一夏に優しくしろということだ。今回みたいに襲いかかったりしないで時間をかけてアプローチをしていくんだ。いくらあいつが鈍くても長時間アプローチを受け続ければあいつだって『もしかして箒は俺のことを・・・・』と思ってくれるはずだ(と思う)」
「となると・・・・・・長期戦になるということか」
「まあそうだな。しかもここはIS学園。男に飢え、恋に恋する女の子たちの巣窟だ。ライバルはかなり多い。そんな中で一夏をものにするにはかなりの根気が必要になるだろう」
「根気が・・・・・大丈夫だ!私は何があっても諦めない!絶対に一夏をものにしてみせる!」
箒は力強く断言した。
「その意気だ。その覚悟を持ち続けろ」
「ああ!」
(よし、こっちの方もオッケーだな。あとは・・・・・)
「今から一夏に連絡してここに戻ってくるように言う。どうすればいいかは・・・・・・言わなくてもわかるな?」
「ああ」
これで問題は完全に解決した。俺は携帯電話を取り出して一夏に電話をかけた。
『ルミナ』
「よっ一夏。話はついたぞ。もう戻ってきても大丈夫だ」
『わかった。ありがとなルミナ』
「気にするな。それよりも・・・・・わかってるだろうな?」
『・・・・ああ。箒にはちゃんと俺の口から謝る』
「ならいい。とっとと戻ってこいよ」
『わかった』
一夏は電話を切った。
「それじゃあ俺も部屋に戻るな」
「ああ。本当にありがとうなルミナ」
「いいって。俺が納得するためにやったことでもあるからな。じゃあな箒。また明日」
「ああ。またな」
俺は箒に挨拶して自分の部屋に戻っていった。
「・・・・これでよしと」
部屋に戻った俺は自分の左腕に包帯を巻いた。
加減したとは言え流石に少し痛む・・・・・・同室に誰も居ないのが救いだ。誰かいたら絶対に気を使わせていただろう
「にしても・・・・・俺はいつからこんなにお節介になたんだ?これじゃあ身が・・・・・というより気がもたんな」
今日一日だけでどんだけ気を使ったっけな・・・・・ダメだ。数えるのも臆劫になる。
でも・・・・・
「・・・・・・まあ、こういうのも悪くはないかな」
こうやって誰かの役に立てるのは・・・・・・・・嬉しいから。
「・・・・・シャワー浴びてとっとと寝るか。明日は千冬さんに弁当作らないとだし」
部屋にあるシャワーを浴びて、すぐに眠りにつく。
その日、俺は驚く程ぐっすりと眠ることができた。
あとがき座談会のコーナー!INIS
今回は篠ノ之箒さんをゲスト招いてお送りします!
「よろしく頼む」
はいよろしくお願いします!
「よろしくな箒」
「ああ。ところで呼ばれたのはいいが私は何をすればいいんだ?」
「雑談に参加して時々主をシバいてくれればいい」
「そうか。わかった」
ってちょっと待ってください!私をシバくって一体どういうことですか!?
「っち、気づいたか」
気づきますよ!というかなんで気がつかれないって思っていたんですか!?
「声を荒げるな。冗談に決まっているだろう?」
(いや、絶対に本気で言っていただろ)
(本編を見返しても時々思うが・・・・ルミナには少しSっ気があるような気がするな)
「それよりも座談会進めるぞ」
はぁ・・・・わかりましたよ。今回のお話はルミナさんと箒さんの話が中心というわけでしたが・・・・・
「というかルミナ無茶しすぎだろ。自分の腕を木刀で殴るとか」
「全くだ。近くで見ていた私は驚いたなんてものじゃあなかったぞ」
「そんなこと言われてもな・・・・・・箒に木刀振り回す危険性を教えるにはあれが一番効果的だと思ったからやったんだが」
「だからって普通木刀で自分殴ったりしねえだろ。というか口で説明すればよかったじゃねえか」
「それはアレだ。よく言うだろ?『百聞は一見に如かずして行いにはさらに如かず』って」
「「そんなの聞いたことねえよ(聞いたことない)!!」」
まあ実際口で説明しても伝わりきらなかった可能性がありましたからね・・・・・ルミナさんがあそこまでやった気持ちはなんとなくわかります。
「というかお前がやらせたんだろ、主」
・・・・・さて、それでは次の話ですが・・・・
(((コイツ・・・・・・流しやがった)))
次はルミナさんが箒さんの恋を応援している件についてですが・・・・
「それなんだがルミナはどうして私の応援をしてくれているんだ?私以外にもヒロインはいるだろう?」
その理由は主に私にありますね。
「主に?どういうことだ?」
それは・・・・・私が生粋の一夏×箒派だからです!だからルミナさんは私の意思に従い箒さんの応援をしているのです!
「なるほど。そういうことか」
「ということは俺のヒロインは箒に決定しているのか?」
それはどうでしょうねぇ~。
「?どういうことだ?」
いえね?確かに箒さんは一夏さんのヒロイン筆頭候補ですけどこの連載が続くにあたって私の心境に変化が出ないとも限りませんので。
「つまりお前の心境に変化が出たら変わる可能性があるということか?」
そうなります。
「・・・・・ほう。なるほどな」
・・・・・あれ?箒さん?なんで木刀を構えてらっしゃらのでしょうか?
「・・・・・・気にするな」
いや気にしますよ!というか箒さん!生身の人間に木刀振り回すのはダメだってルミナさんが言っていたじゃあないですか!
「それは本編での話だ。あとがきなら何があっても俺は容認する。主に対してなら尚更だ」
え~・・・・・
「ということらしい・・・・・覚悟しろよ主?」
・・・・・・撤退!
「逃がさん!」
「あ~あ・・・・二人とも行っちまった。どうするんだ?」
「とりあえずこの場は締めよう。そして俺たちも主を捕まえに行くぞ」
「え?俺も行くのか?」
「当然だ」
「・・・・・まあいいけど。俺も主にはガツンと言ってやりたいこととかあるし。主に本編での俺の扱いのこととかで」
「決まりだな。ひとまず締めるぞ。それでは・・・・・・」
「「次回もまたきてくれ!!」」
「さあ行くぞ一夏」
「おう!」
その後、主の彼らの行方を知る者は・・・・・誰もいなかった(笑)