IS~存在しない者の戦い~   作:shin-Ex-

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第83話!

今回からルミナさんがシャルロットさんと共にフランスへ!

「というわけで一夏・・・・・・お前の出番は当分ない」

「またか・・・・・・まあいいけど」

なんかすみません。

それでは本編にいきましょう!

「本編どうぞ」


第83話

「よし、それじゃあいってくるな」

 

「いってらっしゃいあなた。体に気をつけてね」

 

「わかってるよ」

 

ルミナがフランスへと発つ日、更識家の門前で刀奈がルミナの見送る光景があった。なお、虚達は気を遣ってこの場にはいない。

 

そのやりとりはさながら出張に赴く夫とその妻のように思われるのは仕方がないことであろう。本人たちもそのつもりなのだから。

 

「あ~あ。本当なら空港まで見送りたかったんだけど・・・・・」

 

「仕方がないさ。今日は『楯無』の仕事があるんだから」

 

「何も今日なくてもいいのに・・・・」

 

「そうしょぼくれるな。ほんの一週間で帰ってくるんだから」

 

「私からしたら十分に長いのだけれど・・・・まあいいわ。お土産期待してるから」

 

「わかってるそれじゃあ改めて・・・・・」

 

ルミナは刀奈の顎に手を当て、額にくちづけを落とす。

 

「いってくるよ刀奈」

 

「ええ。いってらっしゃいルミナ」

 

挨拶を交わした後、ルミナは空港へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルミナまだかな?」

 

空港にて、シャルロットはロビーでルミナを待っていた。

 

「と、居た居た。お~いシャルロット」

 

「あ、ルミ・・・・ナ?」

 

待ち合わせ時間の5分前になって、ルミナが姿を現すのだが・・・・・

 

「ルミナ・・・・だよね?」

 

「ああ。そうだよ」

 

現れたルミナに尋ねるシャルロット。だがそれも無理もないことだ。

 

今のルミナは男性にしては長めの髪を後ろで束ね、メガネをかけ、さらには特徴的な紫色の瞳をカラーコンタクトで茶色になっていたのだから。

 

「その格好どうしたの?」

 

「ああ、これか。まあこういうことだ」

 

ルミナはパスポートを取り出し、シャルロットに開いて見せた。

 

吉良(きら)・・・・・大和(やまと)?」

 

パスポートの名前の欄には『吉良大和』と記されており、写真には今のルミナの姿が映されている。

 

「えっと・・・・どうして変装なんてしてるの?」

 

シャルロットのその疑問はもっともである。

 

「いや、まあ普通に考えたら世界に二人しかいないISの男性操縦者がデュノア社のISの開発に関わってるって結構なニュースだろ?だからフランスにいる間は吉良大和って名乗っておこうと思ってな。幸いクロードさんが言うにはあのISの設計図を俺が作ったものだってことを知ってるのはほんの一部だけらしいし」

 

「ああ・・・・・そういうこと」

 

ルミナの説明で納得したシャルロット。確かに冷静に考えれば世界的に有名なISの男性操縦者のルミナがISの設計に携わっているなど問題にならないはずがない。それ故の処置であった。

 

「というわけで向こうにいるときは基本吉良か大和って呼んでくれ。まあ二人だけの時とかこのこと知ってる人の前ならルミナでもいいけど」

 

「わかったよ。でも・・・・」

 

「でもなんだ?」

 

「・・・・・それ、パスポートの偽造になるんじゃない?」

 

若干引きつった笑みを浮かべながらシャルロットは言う。

 

「大丈夫だ。このパスポートは楯無に頼んで更識家が特別に作ってくれたものだからな。信用できる」

 

「いや、そういう問題じゃあないんだけど・・・・・まあいいよ」

 

パスポートの偽造など明らかに犯罪なのだが・・・・・シャルロットはそれ以上追求することをしなかった。言っても無駄だと判断したのだろう。

 

「それじゃあ行こうかシャルロット」

 

「うん。そうだね」

 

パパッと手続きを終わらせ、飛行機に搭乗するルミナとシャルロット。なお、手続きにおいて偽造パスポートは微塵も疑われることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう・・・・・やはりフランスは遠いな」

 

日本を出立して12時間後、ルミナとシャルロットはフランスの地に足を付けた。

 

「ずっと座ってたせいで体が痛いな」

 

「そりゃ食事の時以外ほとんど寝てたんだから当然だよ。というよりなんでそんなに寝れるの?」

 

「ん?それはまあしばらく会えなくなるからって昨日楯無と・・・・な?」

 

「なって・・・・えぇ!?」

 

予想だにしないルミナの返答に、その光景をイメージしてしまったシャルロットは顔を真っ赤にして驚きを顕にする。

 

「もうルミナ!こんなところで何言ってるのさ!」

 

「何って・・・・シャルロットから聞いてきたんだろ?というか今は人目があるからその名前で呼ぶなって」

 

「あっ・・・・と。そうだった。ごめん大和」

 

「まあ日本語で話してたからまだセーフだと思うけど・・・・気をつけてな?」

 

「わかったよ」

 

「よし。それじゃあこっからはフランス語でっと」

 

(日本語表記ですがここからは全てフランス語となります by作者)

 

「大和・・・・・フランス語上手だね」

 

「まあ(前世の)経験上な。他にも10カ国語くらいは話せる」

 

「本当にハイスペックだね」

 

ルミナのスペックの高さを再認識し、シャルロットは苦笑いを浮かべる。

 

「それよりも、これからどうするんだ?」

 

「まずはあの人の家に行くことになってる。もう少ししたら迎えが来るらしいよ」

 

「了解」

 

(・・・・・まだ父とは呼べないか)

 

未だに父親のことを『あの人』と呼ぶシャルロットに複雑な心境を抱きながら、ルミナは迎えを待つのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~・・・・・楯無の家も大きかったが流石に会社の社長の家も立派だな」

 

ルミナは目の前のデュノアの屋敷を見上げながら言う。

 

デュノアの屋敷を一言で言うなら貴族の古風な屋敷といった感じだ。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・緊張してるのか?」

 

先程から顔色を悪くして黙りこくっているシャルロットに、ルミナが声を掛ける。

 

「・・・・・・直接顔を合わせるのは本当に久しぶりだから。色々と話さなくちゃいけないこともあるし・・・・・」

 

「わかってると思うがそれはシャルロットが自分でしなきゃならないことだ。俺も背中を押すぐらいのことはするが・・・・・全てはシャルロット次第なんだからな?」

 

「うん・・・・・わかってるよ」

 

「そうか。まあ頑張れ」

 

ルミナはシャルロットの頭を優しく撫でた。

 

「ありがとうルミナ」

 

「ん。どういたしまして」

 

ルミナのおかげで多少緊張が和らいだのか、微笑みを浮かべるシャルロット。

 

その時・・・・・

 

「失礼します」

 

二人に声をかける者が居た。

 

その人物はメイド服を身に纏い、キリッとした雰囲気を持つ女性。外見から判断できる年齢はルミナと同い年か一つ二つ上であるだろう。

 

「リザさん・・・・・」

 

「おかえりなさいませシャルロット様」

 

「う、うん。ただいま」

 

どうやらこの女性とシャルロットは顔見知りであるようで、挨拶を交わした。もっともシャルロットの方は少しぎこちないが。

 

「あなたはここの人ですか?」

 

「この屋敷でメイドをさせていいただいてますリザと申します。あなたがオーティアス様でよろしいでしょうか?」

 

「そうです。俺のことは聞いてるんですね?」

 

「はい。クロード様から伺っております。オーティアス様がこちらに滞在しているあいだは私がお世話をさせてもらうことになっていますので何かあればお申し付けください」

 

「そうですか。わかりました」

 

無表情でぺこりと頭を下げるリザに、ルミナは返事を返す。

 

「それではシャルロット様、ルミナ様。旦那様方が中でお待ちになっています。どうぞ中へ」

 

「う、うん」

 

「よろしくお願いしますリザさん」

 

リザに連れられて、二人は屋敷の中へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらの部屋でクロード様とジャネット様がお待ちです」

 

「ジャネット?」

 

「・・・・・あの人の本妻だよ」

 

ボソッと呟いたルミナに、シャルロットが小声で答える。

 

そうしている間に、リザが扉をノックする。

 

「クロード様、ジャネット様。シャルロット様とオーティアス様を連れてまいりました」

 

「入りたまえ」

 

「失礼します」

 

クロードからの返事を受け、3人は部屋へと入った。

 

部屋の中にはひと組の男女がいた・・・・・クロードとジャネットであろう。

 

「おかえり、シャルロット」

 

「・・・・・ただいま」

 

「・・・・・・」

 

開口一番にシャルロットを出迎えるクロード。それに返事を返すシャルロットであるが・・・・目線を合わせようとはしていない。そしてそんなシャルロットをジャネットが見つめていた。

 

「オーティアスくんも・・・・・久しぶりだね。だがその格好は?」

 

「こっちにいる間は変装しておこうかと思いまして。偽名も使っております。そのほうが色々と都合がよろしいかと思いましたので」

 

「ああ・・・・なるほど」

 

クロードも会社の経営者。今のルミナの説明で納得したようだ。

 

「あなたがISの設計図を譲っていただいた・・・・」

 

「はい。ルミナ・オーティアスと申します。マダム・ジャネット」

 

右腕を前にだし、紳士のように頭を下げてジャネットに挨拶をするルミナ。その出で立ちはさながら紳士のようだ。

 

「・・・・この度は夫の窮地を救っていただきありがとうございます」

 

「いえいえ。俺が勝手にやったことなのでお気になさらずに。それよりも・・・・・俺なんかよりもほかに声をかけるべき人がいるのではありませんか?」

 

「ル、ルミナ・・・・・」

 

シャルロットはルミナの服の裾を引っ張る。

 

「・・・・・・失礼ですがクロード様、ジャネット様。オーティアス様を別室にお連れしてもよろしいでしょか?」

 

「どういうことだねリザ?」

 

「いえ、差し出がましいようですがオーティアス様が居ては話しづらいのではないかと思いまして」

 

(へえ・・・・・リザさん気が利くんだな)

 

ルミナはリザの気配りの良さに感心する。

 

「・・・・・オーティアスくん。来たばかりで申し訳ないがいいかね?」

 

「俺は構いませんよ。シャルロットもいいか?」

 

「・・・・うん。大丈夫だよ」

 

ルミナの目をまっすぐ見据えながら、シャルロットはそう返す。

 

「ではオーティアス様、こちらに」

 

「どうも」

 

リザに連れられ、ルミナは部屋を出た。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INIS!!

今回はシャルロットさんをゲストに招いております。

「よろしく」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!

「まず一言・・・・・お前『吉良大和』はシャレにならないだろ」

「そういえばルミナの容姿モデルって・・・・・・」

ガンダムSEEDのキラ・ヤマトです。

「俺に文句を言われても困るんだが・・・・・決めたの主だろ」

いや~、適当なのが思いつかなくて。

「だからってな・・・・・まあいいや。それはともかくとして今回新キャラが二人登場したな」

クロードさんの本妻のジャネットさんとメイドのリザさんですね。ちなみに名前はフランス人の女性の名前を調べてよさげなのを選びました。

「リザさんはともかくとして・・・・・・なんかちょっとギスギスしてるんだが・・・・・」

「・・・・覚悟は決めてたんだけどいざとなるとちょっと」

まあ無理はないですよ。だってあれは・・・・・ね?

「・・・・本当に大丈夫かシャルロット?」

「うん・・・・・大丈夫だよ。もう後には退けないから」

「ならいいさ」

その辺は次回あたりに解決しますので大丈夫ですよ。

「ということは次回は俺も出番なしか」

いえ、そんなことありませんよ?なにせリザさんと二人ですし。

「・・・・・それはどう言う意味だ?」

どう言う意味でしょうね~?

(((うわ・・・・・なんかムカつくな)))

・・・・・なんかジト目向けられてるけど敢えてスルーしましょう。

さて、今回はここまでにしましょう。

それでは・・・・・




「「「「次回もまたきてくれ(きてね)(きてください)!!」」」」
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