今回はシャルロットさんの新ISの開発着手です!
「まあ細かい性能とかは次回になるかな?」
「武装とかはそうだな」
それでは本編に参りましょう。
「本編どうぞ」
『へえ・・・・シャルロットちゃんちゃんと和解できたのね』
「ああ。シャルロット・・・・・嬉しそうにしてた」
ルミナがフランスに訪れて二日目の早朝。ルミナは刀奈と連絡をとっていた。なお、早朝なのは日本での時間を考慮したためだ。
『良かった・・・・私も心配だったから一安心だわ』
「そうだな」
『それで?ISの調整は今日やるの?』
「ああ。色々とやること多そうだから2、3日はかかるだろうな」
『・・・・むしろ2、3日で済ませられるあなたに驚きよ私は。"ラファール・メテオール"・・・・・あの設計図私も見たけどとんでもあなたとんでもないもの創ったわね。あれ、第3世代の中でも相当なものよ?』
刀奈は感心したように・・・・・だがどこか呆れたように言う。
それはひとえにルミナの能力の高さ故。間違いなく天才の部類に入るが、それが高じて呆れさせるということも少なくないのだ。
「褒め言葉として受け取っておくよ。ところで例のことだが・・・・・・間違いないんだよな?」
ルミナは真剣な声色で尋ねる。
『ええ。さんざん調査したから間違いないわよ』
「そうか・・・・まあ、予測はしていたがな」
『気をつけなさいよルミナ。彼等はあなたを狙う可能性が高い。あなただけじゃなくてシャルロットちゃんも・・・・・彼等からすればあなた達は目障りでしょうから』
「わかっている。だがまあ・・・・大丈夫だよ。俺を誰だと思っている?」
『・・・・・まあそうね。あなたなら大丈夫よね。それじゃあそろそろ切るわね。私もこれから"楯無"としての仕事があるから』
「了解。それじゃあ・・・・・・愛してるぞ刀奈」
『ええ。私も愛しているわ』
ルミナは愛の言葉を交わした後に、電話を切った。
デュノア家で朝食を摂った後、ルミナはシャルロットと共にデュノア社のIS開発室に趣いた。
「どうもはじめまして。吉良大和です。よろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします」
開発室のスタッフに自己紹介(といっても偽名だが)をするルミナ。それに合わせて開発室の室長がスタッフを代表して挨拶した。
「それにしても・・・・・社長から話には聞いてましたが本当にお若いのですね。その歳であの設計図を作成するとは・・・・・」
室長は尊敬の眼差しをルミナに向ける。後ろに控えるスタッフ達の目も同じだ。
どうやら開発室のスタッフには例のISの設計図がルミナからもたらされたということは知られているようだ。他の社員はともかくIS開発に携わる彼等には誤魔化す事は出来ないであろうから仕方がなかったのであろう。
「いえいえ、私などまだまだ若輩です。私よりも優秀な研究者はいくらでもいるでしょうに」
ルミナは眼鏡指であげながら、謙遜したように言う。まあしたように、というより本当に謙遜しているのだが。
「それよりも、早速始めましょう。データを拝見してもよろしいですか?」
「はい。こちらにどうぞ」
ルミナはスタッフに案内された席に座り、コンピュータのディスプレイに目を通す。
「ふむ・・・・なるほど。ざっと見ですがシステムに問題はなさそうですね。後は・・・・・・シャルロットさん。ISを出してください」
「わかりました」
ルミナに言われ、シャルロットはISを出す。
互いに敬語なのは・・・・・・まあ、この場においてはお互いの関係が学友ではないからであろう。
「まずはコアを外して初期化ですね。とはいっても一部のデータは流用するので残しますが。それでは皆さん、始めましょう」
「「「はい」」」
ルミナの一声の下、スタッフたちは作業を開始した。
「シャルロットさん、あなたは別室で訓練機を使って最新のパーソナルデータの収集をお願いします」
「わかりました」
今回開発するISはシャルロットの新たな専用機となる。そのために、シャルロットのデータの取得も必要事項のようだ。
「一応警戒はしておいてくれ」
「わかってる」
最後に他の者には聞こえないようにルミナから小声で伝えられ、シャルロットは別室へと向かった。
(さて・・・・・俺も頑張りますか)
指を軽く鳴らして、ルミナもデータ処理に取り掛かった。
「・・・・よし。これで完成だ」
調整を初めて三日後。ついにシャルロットの新たなISが完成した。
「皆さんお疲れ様でした」
「いえいえ。この度は本当にありがとうございます。吉良さんがいなかったら調整に一ヶ月はかかっていたかもしれません」
「それは言いすぎですよ」
「謙遜する必要などありません。時間さえあれば吉良さんから色々ご教授願いたいほどなのですから」
「はい・・・・・私尊敬しちゃいます」
「まさに天才の言葉がふさわしい方だ」
謙遜するルミナに対して、口々に感服の声を漏らすスタッフたち。特に女性スタッフの大半が艶っぽい目を向けていた。
・・・・・・もはや流石としか言えない。
「これが僕の・・・・・・新しいIS」
シャルロットは目の前に鎮座する自身の新しいISにそっと手を触れる。
"ラファール・メテオール"・・・・・シャルロットが使っていた"ラファール・リヴァイブ"をベースにしらその機体は、色は同じオレンジを基調としたものであるが、装甲は以前と比べいくらか薄く、シャープな印象を与える。どこかルミナの"イクリプス"に似ていた。
「リヴァイブに比べ装甲を薄くしていますので以前より耐久値は若干落ちますがそれを補って余りある機動力を備えてあります。さらにシャルロットさん得意のラビットスイッチをサポートするシステムも搭載して、理論値では換装スピードのラグは0.1秒以下にまで縮めることが可能です」
「0.1秒!?そんなに速くなるんですか!?」
シャルロットはあまりの速さに驚きをあらわにした。
武装換装のスピードは卓越した国の代表操縦者であっても平均0.5秒程度。それのおよそ五分の一だというのだから驚くのも無理はない。
0.1秒の差が戦闘に与える影響はあまりにも大きい・・・・この換装スピードはそれ自体で大きなメリットとなるのだ。
「さらに、第3世代型の課題である燃費についても可能な限り抑えてあります。中国の開発した"甲龍"には劣りますがそれでも第3世代型の中でも破格でしょう」
「設計図を見た時からわかっていましたけど・・・・・凄い機体ですね」
「ありがとうございます。他にも多くの機能を有しておりますが・・・・それは実際に体験してもらったほうが速く理解してもらえるでしょう。早速ではありますがこれから試運転してもらいますので準備をお願いします」
「はい」
「ではシャルロット様、こちらをどうぞ」
スタッフの一人がシャルロットにISスーツを渡した。
「えっと・・・・これは?」
「社長の命により特注で作った新しいISスーツでございます。我社で開発した新素材を使っておりますので以前のものよりスーツとしての機能性は向上しております」
「新しいISスーツ・・・・・・ありがとうございます」
スタッフにお礼を言いながら、シャルロットはスーツを受け取った。その表情はとても嬉しそうだ。
無理もない。それは父親からの初めてのプレゼントとも言えるものなのだから。
「それじゃあ準備してきますね」
シャルロットは準備をしに別室に移動した。
今回は座談会をお休みしてシャルロットさんの新ISについて少しだけ説明します。
機体名
ラファール・メテオール(疾風の流星)
装備
右腕・多装式ライフル《アルメア》
盾内蔵式近接ナイフ《フルーレ》
左腕・多装式ライフル《テレズマ》
盾内蔵式シールドピアース《トリスタン》
アサルトカノン《ガルマ》
さらにリヴァイブの時の一部の兵器も引き継いでいる
機体色
基本的にはリヴァイブCⅡと同じオレンジ
機体外見
リヴァイブCⅡの装甲をさらに少なくしたIS。左肩部のアーマーを減らした代わりに背部スラスターとレッグスラスターの出力を強化、さらにシャルルの得意とする《ラピットスイッチ》の展開速度を速めるシステムを登載しており、実際のラグが0,1秒も無いようになった。ただし、装甲が少なくなった分シールドエネルギーも以前より減った。しかしその分機動性と武装エネルギーが格段に上がった為、持久戦においてはその力を発揮する。
とまあ大まかにはこんな感じです。
次回のあとがきで残りの設定も公表しますので。
ちなみにこの機体は一周年企画でドロイデンさんに考えていただいたものです。
一部手を加えるところもありますがドロイデンさん、誠にありがとうございました。
それでは今回はここまで。
次回もまたきてくださいね!