お待たせして申し訳ありません・・・・・
「他の小説で手一杯だったようだな」
連載増えましたからね・・・・・・・まあそんなことはともかくとして、今回は予想外だと思われる事態が。
「予想できるわけないだろ・・・・・」
「唐突だからな」
まあそうですね。
それでは本編に参りましょう。
「本編どうぞ」
「室長!?一体何をしているのですか!?」
室長がルミナに銃を突きつける光景を目の当たりにした研究員の一人が、顔を青ざめさせながら尋ねる。他の研究員達も驚いているようだ。
「何をって・・・・・見ればわかるだろう?私の部下のくせにくだらない質問をするな」
室長は冷酷に言い放つ。その表情はいやらしい笑みに染まっており、まるで別人のようであった。
「で、ではなぜそのようなことを?」
「答える義理はない・・・・・・と言いとたいところだが特別に教えてやろう。どうせ皆殺すつもりだったからな」
どうやら室長はここにいる研究員全員を最初から殺すつもりであったらしい。
「実は私最近別の企業からヘッドハンティングされていてね。それがまた待遇がいいんだ・・・・・デュノア社よりも遥かにね。だから近々ここをやめてそこに移籍するつもりなんだ」
「それとこの状況となんの関係が・・・・・」
「私を雇う条件として開発中のISが欲しいと言われてね。だから仕方なしにというわけさ。ここに居る全員を殺してISを持ち逃げする」
「・・・・・・失礼ですがそんなことシャルロットさんが許すとは思えませんが?」
「その時は君を人質にすればいい。君は彼女とは懇意にしているのだろう・・・・・・ルミナ・オーティアスくん」
ルミナの質問に室長は・・・・・偽名でなく、しっかりとルミナの名を口にしながら答えた。
「え・・・・オーティアス?」
「それって・・・・・二人いる男性操縦者のうちの一人の・・・・?」
「そうだ。偽名を使って軽く変装をして誤魔化しているが彼は紛れもなくルミナ・オーティアスくんだ。あちらの企業の方が教えてくれてね。いやはや驚いたよ」
(企業がか・・・・・俺のことを突き止めることができそうなのでこんなことさせるほど厄介なのは・・・・・・やはり亡国かな)
自分の正体が割れてしまったことから、ルミナはそんなことができそうな企業に当たりをつけていた。
「さて、おしゃべりはここまでだ。それじゃあ君たちには・・・・・・黄泉への旅路を楽しんでもらおう」
そう言いながら室長は銃口を研究員たちの方へと向けた。研究員達が死への恐怖をあらわにしたその瞬間・・・・・・ルミナが口を開く。
「すみません、その前に一ついいですか?」
「ん?何かね?」
「あんた・・・・・・銃の扱いに慣れてないだろ」
「え?」
一瞬だった。室長が呆けた一瞬の隙を突いてルミナは室長の銃をひったくり、さらに急所に数撃、殴打を与えて気絶させた。
そしてそのまま奪った銃で・・・・・・・研究員の一人に向かって発砲した。
「・・・・あらあら、随分と過激ね」
だが、撃たれた銃弾が当たることはなかった。その研究員の女性はルミナが銃をひったくった瞬間にすでに回避行動をとっていたからだ。
「え・・・・・ええ?」
「なんだこれ?どうなって・・・・?」
研究員達は混乱してる。なぜルミナが彼女を撃ったのか、そしてなぜ彼女がそれを易々と躱すことができたのかわけがわからないのだろう。
「下手に誤魔化しても無駄でしょうから一応聞くけど・・・・・・どうして私が彼の味方だってわかったのかしら?」
女性は笑みを浮かべながら気絶して倒れている男を見やりながらルミナに尋ねる。
「銃の扱いに慣れてなさそうな奴がこんな大それたこと堂々と一人で出来るわけない・・・・だから協力者がいると思ったんだ」
「なるほど・・・・・でもそれだけじゃ私が協力者だとはわからないわよね?」
「室長が行動を起こしてからやたらと上手く慌てふためく演技をしていた奴がいて、その上そいつは防弾チョッキを着込んでいで懐に銃を忍ばせていた。そしてさらに事前に室長の動向が最近おかしかったことと俺がISのデータをデュノア社に送ってからこの研究室にあんたが入ったって情報を手にしてたんだ・・・・・・ここまでくれば確信にたると思うんだが?」
ルミナは女性と同じように微笑みを浮かべて質問に答えた。
「・・・・・はあ、これだから素人と仕事をするのは嫌なのよ。銃の扱いに慣れてないから手練れがいると簡単に奪われちゃうし、なによりすぐに足でまといになるから」
女性は観念しとばかりに呆れたように言い放つ。
「あなたの言うとおりよ。私はその男の言っていた企業の人間。ちゃんと仕事がうまくいくかどうか監視し、必要とあらば手助けするのが私の役割よ。まあ失敗しちゃったけど。まさかあなたがここまで有能だとは思わなかったわ。聞いた話は誇張されたものだと思ったのだけれど・・・・」
「聞いただと・・・・・?おい、それは誰から聞いた話だ?」
「答える義理はないわ。私はその男と違って調子にのって失言する程愚かではないもの」
どうやらルミナの問いかけには答えるつもりはないらしい。まあ、女性は室長とは違いその道のプロなのだから当然だ。
だが・・・・・・それでも、ルミナはなんとなく察していた。彼女が誰から自分のことを聞いたのかを。
「・・・・・まあいい、聞きたいことは山ほどあるんだ。捕らえて答える気にさせる」
ルミナは銃を女性の足に向けて構え・・・・・・引き金を引いた。
銃弾は真っ直ぐに女性の足に向かって放たれるが、貫くことも、ましてや女性の足に当たることもなかった。
銃弾が当たったのは・・・・・・機械仕掛けの脚であった。
「危なかったわ。もう少し展開するのが遅かったら撃たれてたわね」
女性はクスクスと笑い声を上げる。その身には黄金にカラーリングされたISを纏っていた。
「ISか・・・・・・」
ルミナは面倒だと言わんばかりに表情を歪ませる。だがそれも一瞬のこと。すぐさまルミナもイクリプスを展開した。
「あら、もしかしてやり合おうっていうの?それも面白そうだけれど・・・・・・やめた方がいいわよ?この人達を死なせたくないのなら」
女性は研究員達の方を見やりながら言う。研究員達は怯えたように身を震え上がらせた。
「あなたは強いのでしょうけど、それでもこの人達を庇いながら戦うのは不可能でしょ?」
「わかってるさ。ISを展開したのはその人達に被害が及ばないようにするためだ」
ルミナはビットを研究員の周りに配し、シールドを展開させた。
「なるほど・・・・・・これでは手が出せないわ。こうなったら大人しく撤退するしかないわね。あのISは欲しかったけれど・・・・・まあ、性能をこの目で見られただけマシだと思っておこうかしら」
「・・・・・・行くならとっとと行け」
「ええ。あ、でもわかってるとは思うけど追ってこないでね?市街地で戦闘したいのなら別だけど」
「追わないさ。そんなことすれば色々厄介な問題になるのは目に見えている」
「・・・・・懸命ね。それじゃあ私はこれで」
女性はその場から離れるべく、ISで火球を作って天井を破壊した。その破片は近くにいた研究員達に降り注ぐが、シールドビットによって防がれる。
「さようなら、ルミナ・オーティアス」
「・・・・・待て」
「あら?まだ何か用?」
「・・・・・『俺はあなたのところには行かない』。そう彼女に伝えてくれ」
ルミナは決意を秘めた表情で、女性に伝言を託す。
「・・・・・必ず伝えるわ。それじゃあ今度こそ・・・・・さようなら」
ルミナからの伝言を伝えると約束して、女性は飛び立っていった。
(もうあとには退けないな・・・・・・亡国も動き出した。腹くくらないとな)
アルフは女性の後ろ姿を見つめながら、いずれやってくる戦いへの心構えをあらたにした。
(・・・・・全く、恐ろしい男ね)
空を翔ける女性は、先程まで対峙していたルミナに恐怖心を抱いていた。
(話半分で聞いていたけど・・・・・あれはもうバケモノの域ね。もしも彼が冷酷な人間だったら私は無事ではすまなかったかも)
直接向かい合っていたからこそわかる・・・・・ルミナの異常さ。彼の持つ殺気、威圧感は常軌を逸している。
(私もそれなりの経験を積んでいたと思っていたけれど・・・・・・彼の前世での経験というのはそれとは比にならないほど悍ましいものだったということかしら?)
彼女とて、一般の人間とは一線を画す経験をしてきた。だが、それでもルミナの前世・・・・・・ナルミの経験してきた悍ましさには及ばない。
(そんな彼だからこそ・・・・・・彼女は欲っしているのかもしれないわね。残念だわ・・・・・彼女がいなければ私が狙っていたのに)
女性は小さく笑みを浮かべながら、飛ぶスピードを上げた。
あとがき座談会のコーナー!INIS!!
今回はゲストなしでお送りします!
「今回は・・・・・なんか凄かったな」
「室長が脅しをかけてその上研究員の中に敵が潜り込んでいて・・・・・・面倒だった」
まあ、結構話としては重要ですから。ルミナさんが彼女と邂逅したわけですし、なにより亡国の名前を出しましたし。
「あの女って・・・・・・原作キャラだよな?」
はい。ルミナさんと関わらせると面白いかなと思って登場させました。
「俺は面白くない」
「だろうな・・・・・心中察する。というか思ったんだがシャルロットの新しいISの性能見られたのは大丈夫なのか?」
「まあ対策は立てられるかもしれないが、その辺りはこっちも考えてはいる」
「っていうと?」
それは次回に判明する予定です。
さて、今回はここまでにしましょう。
「短くないか?」
・・・・・・察してください。
「この駄主は・・・・・」
ごめんなさい。
それでは・・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」