寝オチしたらギレンになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク
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第11話 勧誘2

「こんなところに私を連れてきてどうするつもりですか?」

 こちらを睨み付ける鋭い視線。連行されてきたというのに下手になんか絶対出ない強気強気の上から口調。

 流石ガンダム世界のくっコロ姫、セイラさんだ。

「君と話がしたくてね。

 セイラ・マス、いやアルテイシアとお呼びしたほうがよろしいですかな」

 こちらも負けずに椅子に深々と座って足なんて組んで片肘ついてみる。

 アムロとは違う、セイラさん相手に下手に出れば見下され、弱気を言えば軟弱者と殴られる。ある意味ニトロ並みに扱いが難しいのもセイラさん。

「私をアルテイシアと知ってこの扱いですか?」

 うわ~扱いにく。

 確かに美人だけど、遠くから見ているだけの方がいいな。

 仮に一緒になったらきっと心が安まらない。元平凡な日本人のメンタルじゃ無理っす。

 しかしここは頭パーンを避ける為逃げるわけには行かぬのだ。

「そう尖るな。私は幼い君と遊んであげたこともあるのだよ」

 父の会社の上司の子供さんと遊んであげる。休日は潰されるし~バイト代も出ないし~気はずりずり磨り減らされる。こう言い換えるとザビ家も結構社畜根性合ったんだな。

「こんな扱いを受ければ尖りたくも成ります」

「それについては謝ろう」

 椅子に座って全然詫びる態度で無い態度で詫びる、これがギレン。

「謝罪をしたところで、ここからは建設的な話をしよう」

「話が終われば帰して貰えますか」

 ほんとすげえなセイラさん。元の世界の俺だったら目線すら合わせられない、こんな眉無しオールバックに堂々とした態度で挑めるメンタルは最高だ。

「それは無理だな。君はダイクンの忘れ形見、ここで私が引いても他の者が放って置くまい」

「だから身分を隠して暮らしていたのに。

 静かに暮らしたいだけのなのにっ」

 初めてセイラさんが年相応の少女らしい激昂をぶつけてきた。その姿に少し良心が痛む。

 実際セイラさんは戦争後は悠々自適に静かに暮らしていたんだよな。

「私でさえ君を見つけたのだ。いずれ誰かが見つける。そして担ぎ上げる」

「私はそんなこと望んでません」

「この際君の意思は関係ない。このギレンには敵が多い。そしてジオンは決して一枚岩では無い」

「ダイクン派が私を担ぐと」

「そうだ。このままだと例えこの戦争で地球に勝っても今度はスペースノイドが割れて戦争を始める」

「不毛だわ」

 吐き捨てるように言う。

「だが君が協力してくれれば防げる可能性がある」

「どういうことですか?」

「ザビ・ダイクン家を生み出す気はないか?」








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